ラブライブΩ/ラブライブUC   作:la55

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「ついにここまできたんだね」
iD+楽屋、亜里沙がナンシー、ナターシャの2人に向かってこう言うと、
「そ~ですね~。ついにここまできましたね~」
と、元気よく答え、ナターシャは、
「私、超、感動~」
と、喜びをあらわしていた。
「このユニライブのステージに立てるなんて奇跡だよね」
と、亜里沙が喜びながら言うと、
「そ~です。苦節2年、ついにここまできたので~す」
と、ナンシーも喜びながら言い、
「去年、とは、違う。今年、は、優勝、候補」
と、ナターシャも笑っているのかわからない表情で言った。
 だが、亜里沙はすぐに悲しい顔になってこう言った。
「でも、私たちにとって最初で最後のステージだもんね」
これを見て、ナンシーもすぐに真面目な顔になって言った。
「たしかに、私たちにとってこのステージに立てる最初で最後の機会、そして、優勝できる最初で最後のチャンスで~す」
これを聞いたナターシャも真面目な顔でこう答えた。
「そう、最初、最後、チャンス。私たち、あと、ない」
最初で、最後のチャンス。これはいったいどうしたことだろうか。



ラブライブUC 最終章 iD+編

ラブライブUC 最終章 「延長、できますか?」

 

 話は4月までにさかのぼる。

 亜里沙、ナンシー、ナターシャの留学生生活も2年目を迎えようとしていた。

「ついに新しい年がきました~」

ナンシーは大学にはいるなり、大声を出して言った。

「ナンシー、大声で叫ぶのは恥ずかしいよ~。それに新しい年じゃなくて、年度だし、学年だよ~」

と、亜里沙はナンシーに注意する。だが、ナンシー、

「それでもうれしいのですよ~。ハッピーになるのですよ~」

と、いっこうにやめる気はしなかった。

 そんなナンシーを見て、亜里沙はすぐに隣にいたナターシャにお願いする。

「ナターシャ、ナンシーを止めて」

だが、そのナターシャ、ナンシーを見るなり、

「ナンシー、喜ぶ、私も、ヤッター」

と、こちらは小さいけど、一生懸命な声で叫んでいた。

「ナターシャ、やめて。ナンシーもやめて~」

亜里沙の叫び声が学内にこだました。

 

「みなさん、おはよう」

教室に入るなり、亜里沙はまわりにいる友達に挨拶をした。

「みなさん、おはようございま~す」

と、ナンシーも大声で挨拶すると、ナターシャも、

「おはよう、ご、ざいます」

と、ちょっとかんでしまったが、だれも気づかない声で挨拶した。

「おはよう、3人とも元気だね」

と、友達の1人が3人に挨拶をかわすと、すぐに3人に言った。

「もう3人が来てから1年が経つんだね。時間が経つのははやいよ」

これを聞いたナンシーはこう言った。

「たしかに1年経つので~す、ここにくるのは」

ナンシーはこの1年起こったことを振り返りつつ、走馬灯のように、えっ、走馬灯のように?

「ナターシャ、ナンシーをぐるぐる回さないで~」

亜里沙はナターシャに注意した。そう、ナターシャはナンシーを大きく揺さぶり続けていた、まるでナンシーがコマになったように。

「うっ、たのし、かった、のに」

ナターシャはぶつくさ言い続けていた。

「あ~、目がまわるので~す」

ナンシーは目をまわしつつ言った。

 

「ところで、留学期間って2年だったけ、3年だったけ」

目をまわしたナンシーを寝かしつつ、友達は亜里沙に聞いた。

「たしか、2年だったよね、ナターシャ」

亜里沙の言葉にナターシャが答える。

「たしか、3年、だった、ような」

「違うよ、2年だよ」

ナターシャの答えに横になっていたナンシーが訂正を言った。

「ナンシー!!大丈夫?」

ナンシーを心配してか、亜里沙がナンシーに近寄って言った。

「私なら大丈夫。私の記憶が確かなら2年だよ」

ナンシーがこう言うと、聞いた友達は亜里沙たちに驚いたように言った。

「ということは、あと1年で留学が終わっちゃうんだ」

 これを聞いた亜里沙、

「えっ、私たちの留学期間ってあと1年しかないの!!」

と、驚いたように言うと、ナンシーからも、

「あと1年で留学終わっちゃうなんてやだよ~」

と、大声で言えば、ナターシャも、

「なんて、短い、2年って、短い」

と、驚いたそぶりをしつつ言った。これを聞いた友達、

「いや、留学期間が2年って普通の留学としては長い方だから」

と、ナターシャにツッコミをいれる。

 しかし、あと1年しか留学期間がないことに気づいた亜里沙たち3人はまたあることに気づいた。

「ということは、私たちってこの大学にいられるのはあと1年しかないんだ」

と、亜里沙がこう言うと、

「そんなのいやです~。ずっといたいです~」

と、ナンシーが叫び走り始め、

「私、も、いたい。ずっと、いたい」

と、机にかじりついて離さないナターシャ。これを見ていた友達、

「それってはやく気づこうよ。それに、そんな行動されてもツッコミきれないよ」

と、心の中でぼそっと言っていた。

 

「あと1年しかいられないのはヤダよ」

と、亜里沙がこう言うと、ナンシー、

「私は今の友達と一緒に卒業したい」

と、嘆いていれば、ナターシャも、

「たしか、に。私、も、みんな、と、卒業、する」

と、嘆いているような顔で答えた。

「それなら、学長に直訴しよう」

亜里沙がこう言い出すと、ナンシーは、

「もしかして、留学期間を延ばしてもらえるの?」

と聞けば、亜里沙、

「そう、直訴すれば延びるはず!!」

と、大きな声で言えば、ナターシャ、

「そう、直訴、する」

と、亜里沙に同意した。

 

「学長、直訴、する」

学長室。学長の前に立った亜里沙たち3人。ナターシャはいのいちばんでこう言った。

「な、なんだ、直訴って?」

学長、驚きつつ3人に聞いてみる。

 亜里沙は学長を見るなり、大声で言った。

「学長、すみませんが、留学期間を延ばしてください!!」

「留学?期間?」

学長はハテナ顔で少し困って言った。これを見た亜里沙、

「す、すみません。私は絢瀬亜里沙、隣にいるのはナンシーとナターシャです。私たちはこの大学にきている留学生です」

これを聞いた学長、

「あっ、亜里沙君とナンシー君とナターシャ君だね。たしかに、去年来た留学生だったね」

と、思い出した風に言った。

「そんなことよりも、直訴、直訴、直訴で~す。留学期間、延ばしてくださ~い」

と、ナンシーがあつく学長に言うと、学長、

「延ばすって留学期間を?」

と言えば、ナンシー、

「そうです。留学期間を延ばしてください。私たちはまだ帰りたくありませ~ん。みんなと一緒に卒業したいので~す」

と、学長に自分の思いを言うと、学長、

「たしか、留学期間は2年だったよね。来年の3月にはそれぞれの国に帰るのだよね」

と、確認をとると、ナンシー、

「そうです。来年帰国じゃなく、再来年に帰国にしてほしいで~す」

と言う。ナターシャからも、

「私も、お願い。留学、期間、延ばして、ほしい」

と、目をキラキラにさせながら言う。

「留学期間か~」

と、学長がこう言うと、学長、少し考えてこう言った。

「結論から言うと、留学期間を延ばすことはできない」

 これを聞いた亜里沙、

「なんで延ばせないのですか!!」

と、学長にあつく言うと、学長、

「これは私1人では決められないことだ。なぜなら、留学期間については外国にある大学との取り決めによって最大2年間しか留学できないことになっている。通常なら1年なんだけど、あなたたち3人は高校のときに日本の高校に通っていたことがあるから2年間留学できるようにしていたのだ」

と、冷静に答えた。亜里沙、

「私たちの一存で延ばすことはできないのですか?」

と言うも、学長、

「留学期間をこれ以上延ばすことはできない。それはこちら側が相手方の大学との約束を破ることになるからだ」

と、強く言い放つ。亜里沙、

「約束を破る…」

と、意気消沈しているが、その一方で、ナンシーは、

「いや、延ばすことはできる!!」

と、一点張りの意見で学長にたてつく。ナターシャも、

「私、も、できる。延ばす、こと、できる」

と、学長にたてつく素振りをみせる。

「できないたらできない」

と、学長、ナンシー、ナターシャに反論する。

「できる、できる」

「で、き、る」

と、ナンシーとナターシャ、たてつく。

 これを見ていた亜里沙、ナンシーとナターシャ、2人の首を掴み、

「帰るよ。学長、失礼しました」

と言って、ナンシー、ナターシャを鷲掴みにして学長室をあとにした。

「こ、こちらこそ」

亜里沙のとっさの行動に学長はただ呆然としていた。

 

「なんでじゃましたの~」

と、ナンシーが亜里沙に言う。ここは「iD+」がよく使う練習場、というより空き教室である。

「学長が言っていたでしょ。留学期間を延ばすことはできないって」

と、亜里沙が言うも、ナンシーは、

「延ばすことはできる。学長はただそれをする努力をしていないだけ」

と、亜里沙に言い返す。亜里沙も、

「大学同士の約束である以上、私たちの意見次第で変わるものじゃないよ」

と、言い返すも、ナンシー、

「いや、約束というのはただの決まりごと。決まりごとはそのときによって変わるもの。私たちの方が正しければ、決まりは変えることができるの!!」

と、言い返す。

 これではらちがあかないと思った亜里沙、

「ナターシャはどう考えているの?」

と、ナターシャに聞くが、ナターシャ、

「私、ナンシー、と、同じ、意見。私たちの、希望、あれば、決まり、は、変え、られる」

と、ナンシーの味方をしていた。

「決まりである以上、仕方がないよ」

と、亜里沙はナンシー、ナターシャに必死に言うも、

「決まりとは関係ない。決まりであっても関係ない」

と言うナンシーと、

「決まり、私たち、関係、ない」

と言うナターシャ。この状態、平行線である。

「う~ん」

とうなる亜里沙。その亜里沙、心の中ではこう思っていた。

「なんでナンシーとナターシャ、あきらめないのかな」

だが、この思いを口にするのはやめてしまった。

 

 翌日、

「1,2,3,4」

亜里沙、ナンシー、ナターシャはダンス練習をしていた。次回のユニライブに向けての練習だった。

「ナンシー、少し遅れているよ。ナターシャ、少し速いよ」

ダンスにあわせてみて、亜里沙はナンシーとナターシャに注意する。

「あっ、そうですか。それはごめんなさい~」

と、ナンシーはちょっとふざけた表情で答えていた。一方、

「そう、私、間違っていない。亜里沙、が、遅れて、いる、だけ」

と、ナターシャもむすっとした表情で反論していた。

「これじゃ今年のユニライブも予選敗退だよ。ちゃんとしようよ」

と、亜里沙が言うも、

「そんな亜里沙も間違っているんじゃないですか~」

と、ナンシー、激しく反論。ナターシャも、

「亜里沙、間違い、だらけ。アウト~」

と、有佐に対して文句を言う。

「私は間違っていない!!」

と、亜里沙、ナンシーとナターシャに激しく反論。

「絶対に間違っていない。ほら、もう一度やるよ」

と、亜里沙は強引に練習を再開した。

 だが、こんな状態であうはずもなく、

「なんで、あわせようとしないの!!」

と、亜里沙が再び怒りだすも、

「あっ、そうですか。ごめんなさ~い」

と、ふざけるように言うナンシーと、

「間違って、いるの、亜里沙」

と、逆に間違いを指摘するナターシャ。この日はこれが続いたため、亜里沙はしかたなく解散した。

 

 その翌日、「iD+」の練習場に来たのは亜里沙1人だった。

「どうしてサボろうとするの。まじめにやってよ」

と、亜里沙が言うも、誰一人来る訳でもなく、電話してもなにも変わらなかった。亜里沙は仕方なく帰ることにした。

 

 その次の日も次の日も亜里沙は練習場に来るも、誰一人も来なかった。

 そして、1週間後、その亜里沙も練習場にあらわれなくなった。「iD+」は意見の不一致という、どのアーティストグループでも解放の際にでてくる理由のひとつとしてあげられる状態で自然消滅してしまうのだろうか。

 

 世の中はGWにはいっていた。練習場にいかなくなった亜里沙はアルバイト、友達との遊びなどをして暮らしていた。ナンシーとナターシャとは教室で一緒にいても話さない状況だった。

 そんななか…。

コンコン

亜里沙の家に突然ドアを叩く音が聞こえてきた。

「は~い、どなたですか」

亜里沙がドアを開くと、

「亜里沙~、お久しぶり~」

と、突然亜里沙を抱きしめる女性の姿が…。

「お、お姉ちゃん!!」

亜里沙はそう言うと引き離そうとしていた。そう、亜里沙を抱きついてきたのは、亜里沙の姉、絢瀬絵里だった。

「元気にしていた?どう、勉強はかどっている?」

絵里は亜里沙にいろいろと質問する。

「なんで、お姉ちゃんがきているの?」

亜里沙は絵里に聞いてみると、

「それは簡単。亜里沙の様子を見にきたのよ」

 そして、その横からは、

「亜里沙ちゃ~ん、元気~?」

と、こちらもおなじみの東條希も顔をだした。

「希さんもきていたのですか?」

と、亜里沙が言うと、希も、

「だってタロットカードがきた方がよいって教えてくれるんだもん」

と、意味不明?な言葉で答えていた。

「ところで、亜里沙、今、どうしているの?ユニドルの練習をしなくていいの?」

と、絵里は突然亜里沙に質問すると、亜里沙、

「あっ、それはね…」

と、言葉を濁していた。

「そういえば、雪穂ちゃんはGW中もユニドルの練習を一生懸命頑張っているって、言っていたよ。今年こそユニライブ優勝するんだって」

と、希が笑いつつ言うと、

「えっ、雪穂、頑張っているの」

と、亜里沙が言うと、

「もしかして、ナンシーとナターシャとケンカしているんじゃないかな」

と、絵里、するどく指摘すると、

「ドキッ」

と、亜里沙、わかりやすそうな顔をする。これを見ていた絵里、

「亜里沙~、すぐにナンシーとナターシャを呼びなさい、今すぐに!!」

と、亜里沙に大声で言うも、

「でも~」

と、ダダをこねる亜里沙。つかさず絵里、

「は、や、く、連れてきなさ~い!!」

と、さらなる大声で亜里沙に言うと、

「は、はい~」

と、すぐにナンシーとナターシャの家に出かける亜里沙。その動きはまるで驚いて行動するある動物と同じだった。

 

 30分後、

「なんで私、ここにいるのですか~」

と、ふてくされるナンシー、

「私、まだ、眠い、…」

と、眠け顔のナターシャ、そして、

「なんで3人とも正座しないといけないのですか~」

と、嘆いている亜里沙の姿があった。3人仲良く?正座をしていた。

「なんで怒っているのか、わかっているでしょうね!!」

と、絵里は3人に向かって怒っていた。

「私にはわかりませ~ん」

と、ナンシーがくちごたえすると、

「ナンシー、少しは黙ってください」

と、絵里は激しく注意をした。

「は~い」

と、ナンシーが言うと、絵里、

「短く、「はい」、です!!」

と、ナンシーに激しく注意すると、ナンシー、

「はい!!」

と、驚いてしまい、はっきりと言った。

「で、なんで、怒って、いる、の?」

と、ナターシャが不思議そうに言うと、

「あなたたちの態度に怒っているのです」

と、絵里、どなるように言う。

 そして、続けて絵里は言った。

「あなたたちはGWの最中にもかかわらず、ユニドルの練習をしていない。雪穂はGW返上でユニライブ優勝を目指して練習している。それに対し、あなたたちは何もしていない」

これに対し、亜里沙、

「だって~、ナンシーとナターシャが練習に参加しないんだよ~」

と、ダダをこねるも、

「参加しないのは亜里沙も一緒です!!」

と、絵里、亜里沙にきつく言う。

「うう」

と、うなる亜里沙。

 これを見ていた絵里、らちがあかないと思うと、すぐに核心にふれていこうと思い、

「ところで、どうして仲間割れをするようになったの?あんなに仲良くやっていたのに?」

と、亜里沙に聞くと、

「だって~、ナンシーとナターシャとは考えの不一致、というか、なんというか~」

と、亜里沙、少しぼかして言うも、

「考えの不一致~。それだけでは納得できない。詳しく言いなさい!!」

と、絵里、亜里沙に詰め寄る。

「なんというか…」

と、ごまかそうとする亜里沙に対し、絵里、

「はっきりいいなさい!!」

と、怒鳴るようにいう。t

「はい!!わかりました!!」

と、亜里沙は観念したのかのごとく言った。

 

「で、なんで考えの不一致、なんかしたの?」

絵里が言うと、亜里沙は、

「実は、留学期間の延長について意見があわないの」

と、答えると、ナンシーは、

「学長が決まりだからできないと言うけど、決まりなんて関係ない、ない。延ばすことはできる、できる」

と、元気よく答えると、ナターシャも、

「延びる、延びる」

と、ナンシーの意見に同意した。

 だが、絵里は別の見方をしていた。絵里は、

「留学期間の延長っていうけど、亜里沙、ナンシー、ナターシャにとってどうして延長したくないの、どうして延長したいの?」

と、亜里沙、ナンシー、ナターシャそれぞれに理由を聞こうとしていた。

「延長できないのは決まりなんでしょ。大学間での約束ごと、決まりごとってとても大切なことだもの。勝手に破っては相手方に迷惑だし…」

と、まともなことを言う亜里沙。一方、ナンシーは、

「決まりって破るものだもの。私たちにとって不利なものは変えてしまえばいいんだよ」

と、亜里沙に反論する。

 だが、ここにある人物があらわられる。

「本当のことを言わないと胸をワシワシしちゃうよ」

そう、希であった。ナンシーに対し、胸のワシワシ攻撃を宣言する。

「ナターシャ、私を守って!!」

と、ナンシー、ナターシャに援軍要請。しかし、

「フニャ~、フニャ~」

と、ナターシャは腑抜け状態だった。そう、すでにナターシャは希のワシワシ攻撃をくらい、へたっていた。

「本当のことを言います。亜里沙、ナターシャと一緒にユニドル活動を続けられなくなるからだよ~」

ナンシーの突然の言葉に亜里沙、

「えっ」

と、驚いていた。そして、

「どうしてそんなこと言わなかったの。私だってナンシーとナターシャと一緒にずっとユニドル活動続けたいよ」

と、亜里沙も本音を言ってしまう。

 そして、亜里沙とナンシーはナターシャの方を見る。ナターシャ、少しへたれているも、

「私、も、2人、と、一緒、ユニドル、続け、たい」

と、これまたへたれた声で言う。

「これで3人の本音、聞いたじゃない。どう、私のワシワシ攻撃は」

と、希、絵里に言うと、

「本当にそうね。3人とも意見の不一致していないじゃない」

と、絵里も亜里沙に納得するように言った。亜里沙も、

「そうなんだ。2人もユニドルのことを考えていたんだ」

と、納得したかのように言った。

 だが、1人納得していないのがいた。

「でも、これじゃもやもやしまくり。こうなったら、ナンシーちゃんにワシワシ攻撃!!」

希だった。希はこう言うと、ナンシーに対しワシワシ攻撃実施。

「やめて~、やめて~」

と、ナンシーが何度せがましても、

「おお、ふくよかな胸、気持ちいい」

と、希、楽しそうに胸をもむ。

「ふにゃ~」

と、へだるナンシー。そして、

「次は亜里沙ちゃんにワシワシ攻撃」

と、今度は亜里沙に標的を定めた希。

「希さん、や、やめて~」

亜里沙の叫び声がこだました。

 

「これで3人ともすっきりしたでしょ。どう、私のワシワシ攻撃は?」

希が胸をはって言うも、3人ともプシュー状態だった。

「で、留学期間の延長のことだけど、どうしてこの大学に留学してきたのか、思い出してごらん」

と、絵里が言うと、亜里沙たち3人は少し考え、思い出した。

「たしか、日本の文化を吸収し外国に広めることだった」

と、亜里沙が言うと、ナンシーも、

「そうです。日本のアイドル文化を吸収、それをアメリカに広めるためで~す」

と言えば、ナターシャも、

「そう。私も、日本の、文化、知って、ロシアに、ひろめる」

と言った。

 これを聞いた絵里、

「あなたたちにとってそれがこの日本に来ている理由。ユニドルも日本の文化を吸収するための手段。けれど、手段が逆に目的に変わってしまったら、逆に本来の目的を忘れてしまい、本末転倒になってしまう」

と、亜里沙たち3人に諭す。これを聞いた亜里沙、

「そうだよ。私たちは日本の文化を世界中に広めるために来たんだ。そして、それをするために世界に飛び出さないといけない。それを忘れちゃいけないんだ」

と言うと、ナンシーも、

「忘れていました。そうです。日本の文化、吸収するために来たのです。それを広めるため、旅立たないといけないのです」

と、目をぱちくりしながら言えば、ナターシャも、

「そう、です。ここ、に、ずっと、いては、いけません。世界に、日本の、アイドル、文化、広げ、なくては」

と、少し長セリフで答えていた。

 そして、絵里はこう閉めた。

「いい、決まりごとはちゃんと守らないといけない。けど、その前に自分の本来の目的を忘れてはいけない。本来の目的のためにいろんなことをしてもいいけど、それには始まりあれば終わりもある。その期限のなかでどう輝けていけるかが重要だと思うよ」

 これを聞いた亜里沙、

「そうだね。始まりあれば終わりあり。よ~し、決めた。「iD+」の活動、来年の3月まで!!留学期限までだけど、それまでも~と頑張ろうよ、ナンシー、ナターシャ」

と言うと、ナンシーも、

「そうです。決められた期限でどう輝けるのか、それを吸収して今後に活かしていけるのかが必要で~す」

と、元気よく言えば、ナターシャも、

「そう、私、来年、3月、まで、iD+、頑張る」

と、覚悟の顔で答えていた。

 

 こうして、iD+の活動を来年の3月でもって休止することを決めた亜里沙たち3人は、ユニドル活動に精を出し、ついにユニライブ予選を突破して、決勝へと進めることができたのだった。

 

「こうして、私たちはユニライブ決勝に進めたのでした。ちゃんちゃん」

亜里沙がこう言うと、ナンシーは、

「まだ、私たちの物語は終わっていないよ。この決勝で活躍するんだから」

と言えば、ナターシャも、

「そう、私たち、の、時代、くる」

と言って2人を笑わせていた。

 そうしているに時間がきた。

「iD+さん、準備をお願いします」

大会スタッフの呼ぶ声に、亜里沙、

「さあ、私たちの時代、切り開こうよ」

と言えば、ナンシーも、

「そうです。私たちの実力、教えてあげるので~す」

と言えば、ナターシャも、

「そう、です。私、たち、頑張る、です」

と答えていた。

 

 ステージに立った3人、何も言わなかった。だが、3人は思っていた。絶対に優勝できると。レポーターはその3人の顔つきを見て言った。

「さあ、次は北海道が生んだ小さな奇跡、北海外国語大学のユニドル、「iD+」によるステージ、曲は「ワールドポッシブル」!!」

 

ラブライブUC 最終章 iD+編 「ワールドポッシブル」

 

あなたはこの現実みれますか

 

全ての世界を見ていくと

悲しいことばかり起きている

私たちはたのしいことだらけ

しかし 本当はかなしいことばかり

 

世界は戦争ばかりしている

いろんなところで死の恐怖

いつ死んでもおかしくない

だからこそ 私は最後の一秒まで

どんなことがあっても生きていく

 

少しでもいいから世界のために

動いてくれ(動いてくれ)

どんな小さなことでも

ひとつの行動が世界をかえていく

 

全ての世界を見ていくと

苦しいことばかり起きている

私たちはうれしいことばかり

しかし本当は苦しいことばかり

 

世界にきれいな水は少ない

いろんなところで死の恐怖

どこ飲んでもおなかこわす

だからこそ どんなになっても変わってもー

ほかの人とみんな生きていく

 

少しでもいいからみんなのために

動いてくれ(動いてくれ)

みんな生きることでも

ひとつの動きが世界をかえていく

 

この世界はひとつ 全てがひとつ

だからこそ忘れないでほしい

みんな生きていることを

だからこそ(だからこそ)

小さくても動いてくれ

 

少しでもいいから世界のために

動いてくれ(動いてくれ)

どんなに小さなことでも

ひとつの行動が世界をかえていく

 

ひとつの行動が世界をかえていく

 

「iD+でした。もう1度大きな拍手を」

拍手の音がこまだしている間、亜里沙たち3人はステージ袖に移動していた。

「私たちの全力、みんなに見せつけられたかな」

と、亜里沙が言うと、ナンシー、

「大丈夫、私たちの魅力、伝わったはずだよ」

と、元気よく言う。ナターシャも、

「私、たち、絶対、優勝、する」

と、元気よく答えていた。

「私たちのユニドルとしての活動は最後だけど、それでも、これから先、私たちは頑張っていける。そうでしょ」

亜里沙の言葉にナンシー、ナターシャ共に、

「「うん」」

と答えていた。

 




あとがき

みなさん、こんにちは。LA55です。今回は亜里沙たち「iD+」の物語でした。今回はみなさんにとって納得するようなクライマックスだったでしょうか。前回の「H&H」編とは違い活動を休止することになりましたが、これでいいのかと思っている方もいらっしゃるかもしれません。もっと活動できるのではという方もいらっしゃると思います。しかし、今回はやむおえず活動休止にすることにしました。その意味では、今回特別出演した絵里と希にはちょっといやな役を押し付けたかもしれません。

 で、今回の「μ's」からの特別ゲストは絵里と希でした。「ラブライブ!」本編でも生徒会長と副会長の名コンビとして頑張っていましたね。で、今回もこの2人がコンビを組んでもらいました。今回は妹でもある亜里沙のため、というよりも、亜里沙たちを叱る役になってしまいました。もし、それで気分を害された方がおりましたら大変申し訳ございません。そして、今回は希の必殺技、ワシワシ攻撃も特別に再現してみました。あのことりすら嫌がるワシワシ攻撃、あれってセクハラにならないのでしょうか。

 そして、今回の曲は「ワールドポッシブル」です。この曲は「たとえ小さなことでも世界のために動いてくれ」ということを訴えたい曲です。私たちはどんなときでも世界とは密接に係わっています。たとえば、ごみを捨てる行為1つにしても、そのごみがリサイクルされることで、いろんなものに生まれ変わり、それが世界中の人たちの役に立てることもできます。その逆もしかりです。人は行動することにより、世界はいろいろ変わっていくものです。それを考えた場合、私たちも世界をよりよい方向に進めるためにも、世界の役に立てるよう行動していけたらと思います。

 というわけで、今回はここまで。最後に、この物語にブックマーク、いいねをつけてくれた方、本当にありがとうございます。1つだけであっても嬉しいものです。また、4コママンガ「ねこねこらいおん」ですが、1日だけでしたが、閲覧数が100を数えました。読んでいただいた方、本当にありがとうございます。これからも頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。
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