頑張って書いていきましょう!
そしてとうとう帯か赤色になりました!!
みなさまありがとうございます!
「ねぇ、はる?」
「ん?どうしたの~?」
人のベッドの上で足をバタバタさせ、ケータイをいじっているはるに呼びかける。
「単刀直入に言うね?
はるって、先輩のこと好きなの??」
「うん、好きだよ。」
「えっ!?うそっ!?」
「ほんと。でもね、まだ恋愛的にか友情的にかはわかんないんだけど、
だって男の子を恋愛的に好きになったことまだ無いんだもん」
たはは~、と笑っているはるに
「あんな先輩のどこがいいの?猫背だし、目腐ってるし、捻くれてるし!」
「いろは・・・それ完全にブーメランだよ?」
「私は!先輩の嫌そうにしながらも手伝ってくれるとこや、さり気なく歩道側を歩いてくれるとか、照れながら顔を背けて頭をポリポリするのが可愛いとか!
いっぱいあんの!!」
「そうか~、しいていえば私も先輩の優しさ知ってるよ?」
「え~なになに??」
長くなるけど大丈夫?と付け加えるはるに私は大きくうなづいた。
「実はね・・・私前にね、先輩に会ったことあるんだ~1年くらい前にね好きな小説の先行販売があったんだけど、その日部活で行くの遅れちゃって、ちょうど目の前でラスト1冊なくなっちゃったんだ~
それで、あーあ、無駄足だったな、帰ろうってした時にその人がね「なに?これ買いに来たの?俺これ表紙だけで買おうかしてたから良かったらどうぞ」ってね、ホントびっくりしたの、しかも下巻なのに表紙買いっていい訳も可愛いなって、
まぁ、それに気づいたのもこないだ一緒に私の親が来るの待ってる時なんだけどね!」
やっぱり先輩は誰かみてるから優しいんじゃなくて、もともと人のことよく見てて、それで自分がいい思いするよりも他人の幸せを考えてるんだな。
でもそれで自分のことを軽く見すぎていてそれがとっても周りを悲しませているんだけどね・・・
「私ね、今まで男子に優しくされるのっていっつも下心ありきだったの、「あっ、四ノ宮さん良かったらどうぞ、俺〇組みの〇〇って言うんだけどね!」とかね?
親切にするだけなら自己紹介もなにも要らないだろって思いながらも笑顔で対応する自分も嫌いだった。
でもね?初めて下心も無しのほんとの優しさを感じてね、すごく嬉しかったんだ。
もちろんその時も断ったんだけど、本を渡したら、んじゃの一言だけで去ってく姿を見て、あ〜かっこいいなこんな男の人素敵だなって思ってたの、それがね比企谷先輩だったんだ~。」
あぁ、そうか
「はるはその時から先輩のことが好きなんだ。」
「・・・・・・そうかもしれない、でもいろはの邪魔をする気は無いから!安心して?」
「はっ?なにそれ、はるは挑戦もする前から友達と好きな人が被ったってだけで諦めんの??」
あぁ、私はなにを言ってるんだろう・・・
「それってホントに先輩のことが好きって言えるの?
私はそんなすぐ諦めるってことは出来ない!
だって・・・これが私の本物だから!
絶対に諦めない!
はる、はるの思いは偽物なの??」
あぁ、私は先輩のことがこんなに好きだったのか、あの時あの人が言った本物という言葉にまんまと自分が囚われてしまうのを感じだ、そして今まで本物が何一つ無かったことも・・・そんな中見つけた本物が先輩だ
はるはどう思っているのか知りたかった
「・・・・・・いいの?」
「なにが?」
わかっているけどわざとこう返した
「私本気になっちゃうよ?
いくら親友でも手加減もなにもしないよ?」
「望むところじゃん」
「そっか、うん、わかった、私も諦めない!
あの時のこと先輩は覚えてないと思うけど、私なりに頑張っていつか比企谷先輩の隣に立てるように!
いろは!手加減なんてしないからね!覚悟しといてね!」
そう微笑むはる。
あぁ、恋する乙女は可愛いなぁ
今まで見てきたはるの中で今日が1番可愛い
「あったりまえじゃん!
私も手加減なんてしないんだからね!!」
先輩あなたのことを思う可愛い子はこんなにたくさんいるんですよ?気づいてますか?いえ、先輩は気づいてないと思います。
ねぇ、先輩?いつか私を選んで下さいね。
さいごのいろはの願いは叶うのでしょうか!
そして、堂々参戦のはるでした!