友達のリクエスト?部活勧誘編です!
「はる~、とうとう今週から部活勧誘だね~」
そう、ここの大学は入学してから1週間後から部活勧誘が行われるのだ。なんでかというと、その1週間のあいだに大学内に馴れてもらおうということらしい。確かに初日から部活勧誘があると人がいすぎてどこも見に行けず、大学の構造を全く知ることはできなさそうだからなぁ。1週間あればそれなりに大学の中を覚えることができたからそれで助かったと思った。
「そうだね~、なにか入る予定なの~??」
「ん~。まだ特には決めてないかな~、でも面白そうなやつがあったらちょっとみてみたいかな~って!」
高校の頃は奉仕部に入り浸ってたからなぁ・・・
すっかりサッカー部のマネージャーのことなんて忘れてたし・・・、生徒会の仕事も先輩だよりだったしなんか少ししてみたいとも思ったりして・・・
「そっか、いろは考え中なんだ~、なら私も考えてみよっかな!」
「うん!一緒にしてみよっ?」
はるも一緒にしてくれるんだ!
これならほんとになにか入ってみてもいいかな~!
「うんっ!どんな部活とかサークルあるのか楽しみだね!」
「古典部どうですか~?
楽しいですよ!」
「電子遊戯部!1度見学に来てみてください!!」
「ストリートダンスサークルで一緒に踊りましょう!!
練習は週2からでも大丈夫です!」
「SGEサークルで留学生と触れ合い、自分の英語の能力を高めながら遊びましょう!!」
「イマジネーション・スペース・ユニット・サークル
どうですか~??」
「うわ~、たくさんサークルあるんだね~」
なんか最後のは意識高い系であの会長を思い出すから嫌だな~・・・
「こんなにあったら悩むよね~!」
ほんとに、こんなにたくさんサークルがあるとどれも面白そうに見えちゃう!でもな、なんか先輩と関わることが出来るサークルないかなぁ?卓球はなんかコレじゃない感があるしなぁ~。他に先輩と一緒にできそうなものって・・・古典部?でも先輩って古典好きなのかな?読書系のサークルってどんなのだろう?でも先輩と出来るなら外でできるものが無いかな~・・・・・・
あっ、あるじゃん!テニスサークル!確か先輩って葉山先輩と三浦先輩にテニスで雪ノ下先輩とペア組んで勝ったって話聞いたことあるし!戸塚先輩ともしてるって言ってたし!先輩とデートでテニス!えへへ、なんだか楽しそうだなぁ。サークルに入ってうまくなって、今度は言う事聞いてもらうぞ!!
「ねぇねぇ!はる!テニスサークルとかどうかな??
なんか私達っぽいし?」
なーんか変な理由になっちゃったけど気にしないよね!
「えっ!?テニスサークル!?」
テニスサークルってなんか嫌な予感するんだけど~・・・
「そうだよ~?嫌かな??」
「ん~、嫌というかなんというか~
見てみてからかなぁ?」
「テニスサークルです!初心者でも優しく教えますのでどうですか~??
初心者大歓迎です~」
おっ、丁度いいところにテニスサークルが!なんか爽やかそうないい人だなぁ~。隣に綺麗な女の人もいるし、なんかいい感じじゃない??
「ねぇ、はる!どうかな??」
「う~ん、まぁ、行ってみるだけならいいけど・・・」
「よしっ!なら行こっ!」
こうしてはると2人でテニスサークルの見学に行くのだった。
「とりあえず!初日は一番人が多いし!新入生の歓迎会をかねて飲み会を行いたいと思います~!」
「えっ!?私達まだ入るって決めてるわけじゃないんですけど~・・・」
「ううん、大丈夫!とりあえずは同じ大学の仲間ってことで歓迎したいからさ!」
「それならいいんですけど~ 」
なんだか悪いなぁ・・・これじゃ入らなきゃいけない感じなのかな??
「だから全然入らなくても大丈夫だからね!気にしないで!」
それなら幾分気が楽なんだけど・・・まぁ、はるもいるしはいったらはいったなのかな??
と思っていると
「んじゃ、行こうか!」
「「「はーい」」」
連れてこられたのは個人経営の居酒屋さん、入ってみると他のお客さんは誰もいなかった。
「ここは俺のおじさんのお店で今日は貸切にしてもらったから好きなだけ騒いでも大丈夫だよ~!」
貸切なのか、大学生なのにすごいなぁ。それともやっぱり高校と違ってそーゆーのもできるのなかな??
と思いつつも飲み会がスタートしたのであった。
飲み会が始まってから3時間ほど経過し、少しだけだけど飲まされちゃったので遅くなってきたし先輩に迎えに来てくださいよとメールを送る。先輩からはやだよの一言。なので、テニサーの飲み会途中で帰りづらいんですよね~と、送るとすぐに返信が。そこどこの店だ?すぐ行くの一言、なんだ先輩来てくれるんじゃないですか~なんか体がポカポカしてきましたよ~先輩~とすぐに店の名前を送ったところで、
「それじゃ、本番始めますか~
おい、お前ら、新入生の女の子達押さえてカメラの準備しろ」
えっ?なにを言われたのか判断ができなくて頭が真っ白になっているとはるが
「いろは!なにやってんの!早く行くよ!」
はっ、そうだすぐでなきゃ!!
と、2人ででようとするが
「おっと、こんな上玉2人逃がすわけ無いだろう」
あの勧誘の時の男の人が入口を塞ぐ。
「なにするんですか!叫んで人を呼びますよ?」
無駄だと分かっていながらも抵抗をしてみるが
「最初に騒いでも大丈夫って言ったろ??
こっちは最初からこれがメインなんだよ!
おい、俺がこいつら先にヤルからカメラ寄越せ」
周りの男2人に私たちは捕まってしまった。肩に男の手が触れ、すぐに良くなるから、最初は我慢しろよとの無情な一言。今まで男子と遊んできたけど手をつなぐ以上のことは何もしてこなかったわたしにはとても怖かった。あぁ、先輩、ごめんなさい・・・こんなところで私達・・・はる、ごめんね、私がこんなところに連れてきたから・・・すべてを諦め目を閉じた時、
ガラガラっ!
ゴッ、ズザァッ
「おい!一色!はるちゃん!大丈夫か!?」
そこには汗をかきながら息を切らした私たちの最愛の先輩が立っていた。
卓球をバカにしてるわけじゃないんですよ!ただなんか出しにくいなと!
他のサークルもこの話のリクエストの友達から頂きました!笑