レミリアさんの幻想郷巡り   作:atchi

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ー魔法の森に向かう道中にてー



霊「…やっぱおかしいと思うんだけど、
その日傘があればなんでもできる感」

レ「…ゲームでいうところの'仕様'ね、
気にしてたらなんも始まらないわよ」

霊「その一言で済ませられる貴方の
神経の図太さがすごいと思う」

レ「…うるさい」


第2章 『湿気と茸と魔法の森と』

一時間後 日の昇りきった魔法の森

 

 

「ここが魔法の森かぁ…」

 

暗がりな印象を第一に受けた。

魔法の森と聞くくらいだから

もっとファンタジックな雰囲気を想像したのだが。

目の前のそれは、その雰囲気とはかけ離れていた。

 

「ジメジメしてるでしょ?太陽が

行き届かないし風通しも最悪。

それに中には化け物茸がうじゃうじゃいるわよ」

 

「うわぁ…一番名前に適さない場所ね」

 

百聞は一見に如かずとは

このことを言うのだろうか。

驚きしか覚えない。

 

「そういえば、あの小屋は何なの?」

 

森の入り口には商店っぽい

小屋が存在していた。

 

「ん?…あぁ、あれは香霖堂って言ってね。

森近霖之助って人が営んでる、まぁ…

雑貨屋みたいなものね」

 

初耳だった。

幻想郷にも雑貨屋があるとは

思わなかった。

 

「香霖堂って何が売ってたりするの?」

 

「うーん…外の世界から幻想入りしてきた

人達の物を貰ったりして売ってるのよね。

まぁでも幻想入り自体珍しいからね〜…。

その他にも食材とか売ってたりするわ」

 

「へぇー…」

 

本当にわからないことばかりだ。

このような所が他にも色々あるの

だというのだから凄いと思う。

 

「さて…じゃあ入りますか」

 

「うん」

 

こうして巫女と吸血鬼は魔法の森に

足を踏み入れるのであった。

 

 

数分後 日の当たらない魔法の森

 

「うう…ジメジメする…」

 

入って数分でレミリアはもうすでに

弱音を吐いていた。

というのも、ここまでジメジメしている

環境に加えて化け物茸までいる森に入るのは

…当たり前だがあるわけない。

環境に慣れるのは得意だがここは

わけが違う。

…湿気は嫌いだ。

 

「こんなんで弱音吐いてたら、

魔理沙んちまで着かないわよ」

 

どうやら最初の行き先は魔理沙の家に

決まったらしい。

 

「後どれくらいあるの?」

 

「うーん…後一時間くらいかな」

 

「…はぁ?」

 

異常だ。異常すぎる。

いや、体力ならあるのだが

何分早くこの環境から抜け出したかった

ので、今の言葉は絶望を覚える。

精神的に来るものもあるようで。

 

「…早く行きましょ」

 

とりあえずここから早く抜けるため、

より一層歩みを速めるレミリアであった。

 

四十五分後 なぜか日が射す霧雨魔法店

 

「…やっと着いた…」

 

長い道のりだった。いや、

実際はそこまで長くないが、

途中で化け物茸に襲われたりしたので

遅くなってしまったのだ。

 

「魔理沙は…留守みたいね」

 

「え、じゃあここに来た意味は…」

 

「…ないわね」

 

「……………………………………」

 

何だったのだろうか。今までの苦労は。

ふっと力が抜けたようにレミリアは地面に

へたれこむ。

 

「うーん…それじゃあこのままアリスの家に

向かいましょうか」

 

アリスの家…そういえば行ったことが

なかったっけか。この森にあったのか。

少し興味が湧いてきた。

ただその興味欲は、レミリアの

精神的に疲れた体を動かしはしなかったようだ。

 

「…ちょっと休みましょうか」

 

そうしてレミリア達は、

誰もいない霧雨魔法店に入って

いくのであった。




次は…2日後くらいになりそうです。
見てくださり、ありがとうございました!

ー6月某日 夜のとばりが降りた頃にー
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