コードギアスlostcolors (オリキャラ) 作:オムロン
第一弾はオリキャラです。
他のカップリングも直ぐに投稿出来るようにがんばります
タイトルは取り敢えず後で考えます
『名誉ブリタニア人制度』
生粋のブリタニア人ではない人種の人間が申請と試験を受ければブリタニア人と同等の扱いを受ける事が出来る制度
そんなものは嘘っぱちだ…
名誉ブリタニア人になっても扱いは変わらない……
『敗者』と『勝者』、『弱者』と『強者』、『奪われる者』と『奪う者』、『隷属』と『支配』
その現実は変わらない……
だけどすがるしかない……
生きるため……
例え同じ日本人から『裏切り者』と呼ばれようとも……
生きるために選ぶしか出来ない人間もいる……
「行ってきます……お父さん…お母さん」
両親に、私は何時もと同じように制服に着替える
ブリタニア人の学校に通うために
『私立アッシュフォード学園』
私が通う学園だ……
経営者が御父様の友人らしく、私の秘密も守ってくれている
そこだけは感謝している
学園につき、私は何時ものように教室の席につくと私のところに一人の女の子が近づいてきた。
ウェーブのかかった金髪をなびかせて私に飛び付いてきた
「おっはよー!」
「おはようリーナ。今日も一段とテンションが高いわね……」
「元気だけが私の取り柄だからね~」
そう言って私の腕に絡み付き頬すりをしてきた
私に甘えてくる理由はたったひとつ
「そんなに甘えてきても宿題は見せてあげないわよ」
「そんな~アヤネが最後の希望だったのに~」
「冗談よ。ハイ」
「やったー!やっぱり持つべきものは友達だよね!」
『友達』
リーナはこの学園で唯一、私が『友達』として認識している大事な人間だ
正直、この学園に通っているのは御父様のためとリーナに会うためだけだ……
彼女が居なかったらきっとこの学園に私の居場所など存在しない
放課後は部活もないので直ぐに屋敷に帰った
屋敷に戻り、お世話をしてくれているメイド達と執事に挨拶を済ませ、さっさと自分の部屋に戻る
そこには机とベッドや本棚以外にブリタニア人の屋敷には似つかわしくない仏壇があった……
「ただいま……お父さん…お母さん」
私の両親の仏壇だ……
そう私の本当の両親は日本人で既に死んでいる……
「明日お墓参りに行くね」
七年前、私の祖国、日本はブリタニアに戦争を仕掛けられた
当初の日本はブリタニアとの徹底抗戦を掲げていたがブリタニアが始めて実戦に投入した人型自在戦闘装甲騎『KMF』の想像以上の被害と当時の首相、枢木ゲンブの自決による事実上の降伏により日本は敗北した。
敗戦国の日本は『エリア11』に、敗者である日本人は『イレブン』と呼ばれブリタニア支配された
私の両親もその時死んだ……
私も死ぬ筈だった……
そんな時に属領となった日本のインフラ整備にきたひとりの男爵出会った。
そうそれが今の御父様。
ブリタニア帝国の男爵。ジョナサン・アルテミシアに私は拾われた
子供の居なかった御父様は私を実の娘として育ててくれた
男爵アルテミシアの御嬢様として今までブリタニア本国で生きてきた
そのまま男爵令嬢として生きていくことも出来た……
けれど私は日本に戻ってきた。
理由は私の願いと御父様の身体にある……
御父様はもう長くはないらしい……
そのため御父様が最後くらい私の御願いを聞いてあげたいと付き合いの長い友人のアッシュフォードに頼んで私を日本にあるアッシュフォード学園にいれてくれた
やっと祖国に帰ってくる事が出来たがそこには私の『日本』は残っていなかった……
残っていたのはかつての『日本』の残骸だけ……
そこに私の両親もいる……
『ゲットー』
ブリタニアが属領とした国に現実を理解させるために残されているかつての『日本』の残骸……
ブリタニアに搾り取られた日本の残りカス……
そこにいる人間は名誉ブリタニア人にもなれない日本人達が住んでいる
敗戦を受け入れられない……
受け入れても虐げられた……
色々な理由でここに押し込められている『日本人』
これが支配……
ブリタニアの支配を物語っている場所……
私はそのゲットーにあるお墓の前にいた
名前も刻まれていないお墓……
ここに私の両親が眠っている……
「ただいまお父さん。お母さん。やっと日本に帰ってこれた‥‥でも‥‥私の好きだった日本は残ってなかったよ……」
今の私はブリタニア人……
御父様が根回ししてくれたお陰でブリタニア人として生きている
『ブリタニア人』と『名誉ブリタニア人』では扱いが大きく違う……
同じ人間なのに呼び方が違うだけで扱いに天と地の差がある
ブリタニアが決めた制度なのに結局、受け入れても変わらない……いや、もっと悪い立場になる……
ブリタニア人だけでなく、日本人からも裏切り者扱いされる……
日本人が日本人を差別する……
こんな状態を変えたいとは思うが私にはそんな力はない……
かつてお父さんが命懸けで護ろうとした日本を私は護る事は
出来ない……
力があれば……私にも……
その時、ゲット―に大きな爆発音と煙に包まれた……
「なに!?またテロ!?」
だけどそれはおかしい……
ここはゲット―……
ブリタニア人なんているはずもない……
胸騒ぎに襲われ私はゲット―を後にしようとしたが既に遅かった……
ゲット―は既に封鎖され外には出られない……
そしてそこには地獄が広がっていた……
(虐殺……そんな……何もしてないのに……)
ブリタニアの正規軍がゲット―の日本人を殺していた……
私はとっさに物陰に隠れたが意味がなかった
「そこにいるのは誰だ!」
「撃たないで!」
「その服はブリタニアの学生か?何故ここに?」
「それは……」
言えるわけがない……
自分が日本人でお墓参りでここに来たなんて……
そんな時、ブリタニア軍人の一人が声をあげた
「馬鹿か?ここにブリタニア人がいるわけないだろ。どうみても日本人だろ!」
「私はアヤネ・アルテミシア。父は男爵よ!」
「見え透いた嘘を!それにしても日本人ってのは良い身体してるな……」
そう言ってブリタニア軍人が私に近づいてきた
「お前……またそれか……後始末する俺の身になれよ」
「いいじゃね―か。どうせ皆殺しにするんだ。少し楽しんだってわかんねーだろ」
そう言って男は私を押し倒し羽交い締めにした
まるで何時ものように……
彼はこの状況を楽しんでいた……
「貴方達……本当に人間なの!?」
「黙れ!早く服を脱げ!下等な猿が!?」
「嫌ぁぁぁァ!?」
無理矢理服を脱がされ服がボロボロになっていく
(こんな男に無理矢理……誰か助けて!)
その時、自分に覆い被さる男の背後から大きな爆発音が響いた。
「どうした!?」
男が振り返り、視界が開け、自分の目にも状況が見えてきた。
さっきまでそこに立っていた筈のブリタニア軍のKMFが下半身だけを残し、代わりに別のKMFがそこに立っていた
「KMF!?まさか黒の騎士団!?」
黒の騎士団……
最近、ニュースでよく見かけるテロリスト。自称、『正義の味方』
動揺した男が私の上からどき、一目散に逃げていった
「助けて……くれたの……」
するとKMFのハッチが開き、中から一人の盛年が出てきた
目を引く銀髪に、吸い込まれそうな蒼の瞳、女性のような端正な顔立ちに私は心奪われた……
「大丈夫?怪我はない?」
「えぇ。貴方は?」
「僕はライ。君は?」
「私は……綾音……花田綾音……」
彼は私に手を伸ばし、その手を私がとると私を立ち上がらせてくれた
私の格好を見て、彼は目を反らして自分の着ていた上着を私に着せてくれた
上着からは彼の匂いがした
「もうここは駄目だ!逃げるよ!」
そう言って彼は軽々と私を抱き抱え、KMFのコックピットに乗りこみ、仲間らしき人に連絡をとった
「カレン!民間人を一人保護した。ここはもう駄目だ!アジトに引き返そう。」
「分かったわ」
連絡を済ませ彼は直ぐにKMFを動かし、地下鉄の中を走り出した
彼の腕の中で私は彼の力強い心音に耳を傾けていた
「アジトはすぐだから。それまで狭いけど辛抱して」
「……ありがとう」
彼の優しい声に私は胸を踊らせていた
彼の優しさがとても心地良かった
これが私と、私達の大切な人……ライとの初めての出逢い
この先、彼と共に世界を、『日本』を取り戻す戦いに自分が身を投じるなど、この時は夢にも思っていなかった