《ユベル》のエンドフェイズ効果のミスを修正しました。申し訳ありませんでした。
赤馬 零児はその少女と対峙した時に思った。このデュエルは今までに無い熾烈なものになると……。
時は数時間前に遡る。
「遊矢が沢渡を襲っただと⁉︎そんな馬鹿な事がある訳がなかろう‼︎」
その日、いつものように遊矢の友達である権現坂 昇を含めた遊勝塾のメンバーは塾内でデュエルしていた。が、その時現れたLDSによって中断せざるを得ない状況になっていた。
「被害者である沢渡さんは『榊 遊矢に急にデュエルを挑まれ、見た事の無いエクシーズモンスターで攻撃された。しかもダメージが実体化していた。』とはっきりいっているのですよ?嘘をついているとおっしゃりたいのですか?」
先ほどLDSの理事長と名乗った赤馬 日美香は権現坂に対してそう返す。
「俺はエクシーズモンスターなんて1枚も持って無い‼︎
それに沢渡が怪我をした事を理由に遊勝塾を吸収しようとするなんて間違ってる‼︎」
「いくら話していても埒があきませんね。ならばお互いに3人ずつ代表者を出してデュエルをして決めましょう。」
こうしてデュエルをする事になり遊矢と志島 北斗というエクシーズ使いのデュエルは遊矢が、柚子と光津 真澄という融合使いのデュエルは真澄が勝利を収め、最後に権現坂と刀堂 刃というシンクロ使いのデュエルは引き分けとなった。
「こんな結果、認めません‼︎もう一度です!お互いの代表者の内、勝利した者同士でデュエルを……。」
「いや、私が出ましょう。」
「っ!……零児さん!」
激昂する理事長を大人しくさせ、現れた男は赤馬 零児だった。
「私はLDSの親会社のレオ・コーポレーションの社長である赤馬 零児だ。申し訳無いが、そこの君を私の相手として指名させてもらいたい。」
零児に指名された人物。それは彩月であった。
「なっ‼︎彼女は数日前に遊勝塾に入塾したばかりの子です‼︎そんないきなり……。」
「大丈夫ですよ、塾長。あの人、ボコボコにしてきますから……。」
『あ〜あ。あのメガネの人、ボクの彩月の地雷を踏んじゃったね。』
そう、彼女はLDSの仕打ちに1番怒りを覚えていた。だからその戦いには参戦したかったが、入塾してから日が浅いため参戦できなかったのだ。
そして彩月はデュエル場に立つと目の前の零児を睨みつける。
「私の大切な場所に手を出した事、後悔するといいわ‼︎」
「アクションフィールド《マジカル・ブロードウェイ》発動‼︎」
「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」
「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」
「フィールド内を駆け巡る!」
「見よ! これぞデュエルの最強進化系!」
「アクショ〜ン……。」
「「デュエル‼︎」」
彩月 LP4000
零児 LP4000
「先攻は私が貰おう。私のターン!
私は手札から永続魔法《地獄門の契約書》を発動。このカードは私のスタンバイフェイズが来るたびに私自身に1000ポイントのダメージを与える。」
地獄門の契約書
永続魔法
「地獄門の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
〜〜〜〜
「随分とデメリットが大きいカードを使っているな。」
「おそらく、それほど強力な効果を持っているのだろう。」
「「「頑張って、彩月お姉ちゃん‼︎」」」
〜〜〜〜
「君は随分と慕われているのだな。」
「御託は結構よ。早くしてほしいものね。」
「フッ。それは申し訳無かったな。《地獄門の契約書》の効果を発動。デッキから《DDバフォメット》を手札に加える。そして手札の《DDスワラル・スライム》の効果を発動。このカードを含む融合素材モンスターを墓地に送り融合召喚する。
私は《DDスワラル・スライム》と《DDバフォメット》を融合!
自在に形を変える神秘の渦よ。異形の神を包み込み、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ!レベル6!《DDD烈火王テムジン》!」
DDバフォメット
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1400/守1800
(1):1ターンに1度、「DDバフォメット」以外の
自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象とし、
1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。
この効果の発動後、ターン終了時まで
自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない。
DDスワラル・スライム
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 200/守 200
「DDスワラル・スライム」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。
「DDD」融合モンスターカードによって決められた、
このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札から「DD」モンスター1体を特殊召喚する。
DDD烈火王テムジン
融合・効果モンスター
星6/炎属性/悪魔族/攻2000/守1500
「DD」モンスター×2
「DDD烈火王テムジン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが特殊召喚された場合、
自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、
自分の墓地の「契約書」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
「そして私は《DDナイト・ハウリング》を通常召喚。そして効果を発動し、墓地の《DD》モンスター1体を攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。ただし、そのモンスターが破壊された場合、私は1000ポイントのダメージを受ける。蘇れ、《DDバフォメット》!
私はレベル4の《DDバフォメット》にレベル3の《DDナイト・ハウリング》をチューニング!
闇を切り裂く咆哮よ。疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ!レベル7!《DDD疾風王アレクサンダー》!」
DDナイト・ハウリング
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 300/守 600
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、
そのモンスターが破壊された場合に自分は1000ダメージを受ける。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。
DDD疾風王アレクサンダー
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/悪魔族/攻2500/守2000
「DD」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「DDD疾風王アレクサンダー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、
自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、
自分の墓地のレベル4以下の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
「《DDD烈火王テムジン》の効果発動。このモンスター以外の《DD》モンスターが特殊召喚された場合、墓地の《DD》モンスター1体を特殊召喚する。再び蘇れ、《DDバフォメット》!
そして《DDD疾風王アレクサンダー》の効果発動。このモンスター以外の《DD》モンスターが特殊召喚された場合、墓地のレベル4以下の《DD》モンスター1体を特殊召喚する。蘇れ、《DDスワラル・スライム》!
さらに《DDバフォメット》の効果発動。《DDバフォメット》以外の《DD》モンスター1体のレベルを1〜8に変更できる。私は《DDスワラル・スライム》のレベルを4にする。
私はレベル4の《DDバフォメット》と《DDスワラル・スライム》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!この世の全てを統べるため、今世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ、ランク4!《DDD怒濤王シーザー》!!」
DDD怒濤王シーザー
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/悪魔族/攻2400/守1200
悪魔族レベル4モンスター×2
「DDD怒濤王シーザー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターンに破壊されたモンスターをバトルフェイズ終了時に、
自分の墓地から可能な限り特殊召喚する。
次のスタンバイフェイズに自分は
この効果で特殊召喚したモンスターの数×1000ダメージを受ける。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。
「私は残り2枚を伏せてターンエンドだ。」
零児 LP4000
モンスターゾーン
DDD烈火王テムジン
攻撃力2000
DDD疾風王アレクサンダー
攻撃力2500
DDD怒涛王シーザー
攻撃力2400
魔法・罠ゾーン
地獄門の契約書
伏せカード×2
〜〜〜〜
「融合、シンクロ、エクシーズ……。」
「全ての召喚方法を扱うなんて……。」
観客席に座る遊勝塾のメンバーは呆然としていた。
当然だろう。今や零児のフィールドには融合モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスターが1体ずつ存在しており、それをたった1ターンで出したのだ。
「フフン!これで社長の勝ちは決まったようなものね‼︎」
「さすがは赤馬社長だ!3つの召喚方法を完璧に操ってるぜ‼︎」
〜〜〜〜
「私のターン、ドロー‼︎」
「永続罠《戦乙女の契約書》を発動。君のターン中、私の『DD》モンスターは攻撃力が1000ポイントアップする。」
DDD烈火王テムジン
攻撃力2000→3000
DDD疾風王アレクサンダー
攻撃力2500→3500
DDD怒涛王シーザー
攻撃力2400→3400
戦乙女の契約書
永続罠
「戦乙女の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から「DD」カードまたは「契約書」カードを1枚墓地へ送り、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分フィールドの悪魔族モンスターの攻撃力は、
相手ターンの間1000アップする。
(3):自分スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
「その程度、問題無い!私は《おろかな埋葬》発動し、《ヘルウェイ・パトロール》を墓地に送る。《ヘルウェイ・パトロール》の効果!このカードを除外して攻撃力2000以下のモンスターを特殊召喚する!
愛する者を守るため、その身を闇に染めた悲しき我が友よ!今こそその力解き放ち、痛みを打ち払え!現れよ、レベル10‼︎《ユベル》‼︎
さらに《地獄の暴走召喚》を発動し、残り2体の《ユベル》を特殊召喚。貴方のフィールドは全部エクストラデッキから召喚されたモンスター。手札に存在しないから特殊召喚はできない!」
〜〜〜〜
「さ、彩月お姉ちゃん……。」
彩月のプレイングに呆れているアミ。その横でLDSの3人組は好き勝手な事を言っている。
「攻撃力0のモンスターを攻撃表示?あいつ社長を馬鹿にしてんのか?」
「あの子の目、くすんでるわ……。」
「勝負を諦めたんじゃないか?」
それを見て引きつった顔で遊矢は言う。
「……違うよ。あれはむしろ容赦が無い。
でも、なんで《ユベル》を合計3体も出したんだ?」
遊矢は知らなかった。本気の彩月のデッキを……。
〜〜〜〜
「私はレベル10の《ユベル》2体でオーバーレイ!」
〜〜〜〜
「オーバーレイ⁉︎」
「まさか……。」
「彩月が….エクシーズを……?」
〜〜〜〜
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!
全てを食らう暴食の化身よ。その力を持って、我が敵を食い尽くせ‼︎
エクシーズ召喚!現れなさい、ランク10!永遠に食べ続ける毒蜘蛛!《No.35 ラベノス・タランチュラ》‼︎」
No.35 ラベノス・タランチュラ
エクシーズ・効果モンスター
ランク10/闇属性/昆虫族/攻 0/守 0
レベル10モンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分と相手のLPの差の数値分アップする。
(2):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、 相手がモンスターを特殊召喚する度に相手に600ダメージを与える。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
そのモンスターの登場に零児も動揺を隠す事はできなかった。
「ランク10のエクシーズモンスターだと⁉︎君は一体……?」
「貴方に教えるつもりは無いわ‼︎私は《ラベノス・タランチュラ》でオーバーレイ!1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!
あらゆる痛みを背負う毒蜘蛛よ!その痛みを解き放ち、世界に痛みを‼︎
ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れなさい、ランク11!苦痛の化身、《No.84 ペイン・ゲイナー》‼︎」
No.84 ペイン・ゲイナー
エクシーズ・効果モンスター
ランク11/闇属性/昆虫族/攻 0/守 0
レベル11モンスター×2
このカードは自分フィールドのX素材を2つ以上持った
ランク8~10の闇属性Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの守備力は、自分フィールドのXモンスターのランクの合計×200アップする。
(2):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手が魔法・罠カードを発動する度に相手に600ダメージを与える。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの守備力以下の守備力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
「これで最後よ‼︎私は《ペイン・ゲイナー》でオーバーレイ!1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!
憤怒、嫉妬、強欲、怠惰、色欲、暴食、傲慢。その七つの罪を司る悪魔よ!その罪を我が敵に死をもって償わせよ‼︎
ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れなさい、ランク12!全ての罪の集合体、《No.77 ザ・セブン・シンズ》‼︎」
No.77 ザ・セブン・シンズ
エクシーズ・効果モンスター
ランク12/闇属性/悪魔族/攻4000/守3000
レベル12モンスター×2
このカードは自分フィールドのランク10・11の闇属性Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
この方法で特殊召喚したターン、このカードの(1)の効果は発動できない。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て除外し、
除外したモンスターの中から1体を選んでこのカードの下に重ねてX素材とする。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
現れたそのモンスターは巨大な蜘蛛。まさに全てを刻もうとするかのように顎を打ち合わせている。
「これは念のため。永続魔法《ドン・サウザンドの玉座》を発動。しばらくこれに座らせてもらうわ。」
ドン・サウザンドの玉座
永続魔法
相手のエンドフェイズ時、
自分はそのターンに戦闘ダメージを受けた回数×500ライフポイント回復する。
また、自分フィールド上の「CNo.」以外の
「No.」と名のついたモンスターが攻撃対象になった時、
このカードを墓地へ送る事でその攻撃を無効にする。
その後、その自分のモンスターと同じ「No.」の数字を持つ
「CNo.」と名のついたモンスターを、
そのモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「ドン・サウザンドの玉座」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。
現れた触手が蠢く玉座に彩月が足を組んで座ると、それは《ザ・セブン・シンズ》の上に乗り、蜘蛛の糸によって固定される。
「バトルよ。《ザ・セブン・シンズ》で《テムジン》を攻撃!【ジェノサイドスパイダーシルク】‼︎それから《ユベル》はアクションマジックを取られない様に妨害よ‼︎」
「くっ!」
零児 LP4000→3000
《ユベル》の妨害により零児はアクションマジックを取り損ない、攻撃を受ける事となった。
「《黄泉ガエル》を召喚してターンエンド。
エンドフェイズ時に《ユベル》の効果発動!このモンスターを破壊するか自分のモンスター1体をリリースする。
私は《黄泉ガエル》をリリースするわ。」
彩月 LP4000
モンスターゾーン
ユベル
攻撃力0
No.77 ザ・セブン・シンズ
攻撃力4000
魔法・罠ゾーン
無し
今回の話はいかがだったでしょうか?
そういえば今やLDS3人組はもうなかった存在の様になってしまっていますね。まぁ、カード化されてるからしょうがないと言えばしょうがないのですが、ゴンちゃんにシンクロ教えてくれたんだから思い出してやれよ‼︎と思う常日頃です。
次回は赤馬 零児とのデュエルが決着!次回もお楽しみください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!