幻想郷の住民の夏休みinネオドミノシティ   作:DICHI

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番外編

霊夢 side

 

 

「・・・・・・・ふぅ」

 

今日のトレーニングが終わって、神社のコタツでお茶を飲む。幻想郷と外の世界との気温の変化についていけずに風邪を引いてしまったけど、安静にしていたからもう治りかけね。

私、正確には私以外にも行ったけど、春に異世界からやってきた少年、遊輝って奴の世界に招待された。そこで見た物は本当に新鮮で鮮明に記憶されている。

 

バン!!ヒュ〜〜・・・・・

 

「しんぶ〜ん!!新聞ですよ!!」

 

「・・・・またカラスか」

 

せっかく寒い所から暖かい所に閉じこもって身体を温め直そうとしたのに、うるさいカラスがやってきて、障子を開けられる。冬の冷たい風がコタツに入ってない私の上半身や顔に突き刺さる。

 

「霊夢さ〜ん、ご無沙汰です!風邪治りましたか?」

 

「あんたの大声やそこの障子を開けたせいでまた引きそうだよ」

 

「そんな事言わないでくださいよ〜。これ、今日の新聞です。外の世界の特集3部目です」

 

「随分ネタがあるのね。写真は昔のカメラのままだけど」

 

「写真は最終日に買ったんですよ。それと、今回の出来事はネタがたくさんありますから!では!」

 

新聞をコタツの上に置いて、カラス・・・・文は障子を閉めて出て行った。文が置いていった新聞を広げると海の写真や高い建物の写真が写っていて、紹介がされたり、個人の感想が書かれていた。

 

「懐かしいわね・・・・海なんて伝記で聞いただけだったけど、あんなにも大きかったとは・・・・」

 

バン!!ヒュ〜〜・・・・・

 

「おおい霊夢!!今から紅魔館に行こうぜ!!」

 

「寒い、閉めて、私病人」

 

「そんな物で温めようとするから風邪を引いてしまうんだろ?身体を動かして風邪何か吹き飛ばしてしまえよ!」

 

私の状態をみて察したのか、はたまた自分のためなのか魔理沙はすぐに障子を閉めて、コタツの中へと入ってきた。

 

「その前にもう風邪を引いちゃってるから。第一、あんたこの数日間見てなかったけどどうしたのよ?」

 

「遊輝の世界から持って帰ったあのキノコ、研究のしがいがあるぜ!どれも上手いし研究の材料になる!」

 

「あんたはキノコを何にしたいわけ?」

 

「一年中キノコを採れる環境にして私の魔力の源にするぜ!」

 

「あ〜はいそうですか・・・・」

 

「そんな事より紅魔館に行こうぜ!久しぶりに図書館で魔導書を借りたくなったぜ!」

 

「私が行く意味がないじゃない」

 

「私は図書館に行くけど、霊夢はフランに呼ばれていたぞ」

 

「フラン?レミリアじゃなくて?」

 

「何でもデッキ調整で手伝って欲しいって」

 

「?別にあんたでもいいじゃない」

 

「最初はそのつもりだったさ、ところがアリスに呼ばれてさ、図書館で本を借りた後すぐに行かなくちゃ行けないんだぜ。フラン曰く、『レミリアは役立たずで、咲夜は忙しいから』って」

 

「・・・・ったく、しょうがないわね」

 

ため息を一つついて、私はコタツから出てコタツの上にあるデッキケースをポケットに入れ、壁に掛けてあった遊輝の世界で手に入れた赤いロングコートを巫女服の上から着る。袖を通して、前のファスナーを閉めてその上から赤いボタンを閉じる。そして、頭の上に備え付けてある帽子みたいな者、フードを被る。

 

「何でわざわざフードを被るんだよ?」

 

「これがお気に入りなのよ」

 

「ふぅ〜ん、まあいいか。とりあえず行こうぜ」

 

「分かったわ」

 

コタツの電源を消して、障子を開ける。冷たい風が吹くが、コートを着た私には何の問題もない。魔理沙は自前のマフラーを巻いて、箒に跨ぐ。

 

「よっと、それじゃ行くぜ!」

 

魔理沙が箒に乗って上昇、そのままスピードを上げていく。私も自分自身の霊力で身体を浮かし、魔理沙の後を追いかける。

 

「いや〜・・・それにしても霊夢が飛ぶところ久しぶりに見た気がするぜ」

 

「そりゃそうでしょ。帰ってすぐに風邪引いちゃって休んでいたんだから」

 

「幻想郷最強でも風邪って引くもんだな」

 

「言っておくけど、私は幻想郷最強じゃないわよ。紫とかにはまだまだだし、遊輝にもボロ負けだったじゃない」

 

「・・・・・霊夢、お前、もしかして遊輝に惚れたのか?」

 

「・・・・はっ?何言ってるのよ?あんな女顔チビの何処に惚れるのよ。大体あいつ、彼女いるじゃない」

 

「(これは若干惚れているな・・・・・)」

 

「何よ魔理沙、そんなニヤニヤした顔をして、気持ち悪い」

 

「気持ち悪いとか言うなよ。私から言わしてみればやっぱり霊夢は遊輝を気にしているんだな〜って」

 

「だから気にしていないって!!!」

 

「大声で言っても説得力ないぜ」

 

「くっ・・・・あっ、ごめん魔理沙。先に言ってて。慧音に用事があるから」

 

「慧音に?何で?」

 

「デッキを一つ貸していたのよ。それを返してもらうため」

 

「ああ、なるほど」

 

「じゃあね」

 

そう言って私は紅魔館の方から人里の方に方向転換をする。魔理沙はそのまま紅魔館の方へと飛んでいった。

 

 

〜〜(数分後)〜〜

 

 

「着いたわね」

 

人里にある慧音が経営している寺子屋、その目の前で降りる。ちょうどタイミング良く、寺子屋の扉が開いて授業が終わった子供達が寺子屋から出て行く。

 

「あっ!霊夢さん!」

 

「こんにちは!」

 

「どうも、慧音いる?」

 

「慧音先生は教室にいますよ!」

 

「ありがとうね」

 

子供達との会話を終えて私は寺子屋の中に入る。すれ違い様に見た子供達の手には幻想郷には存在しない、筆箱と言うものやドリルといった本みたいなものがカバンにはいっていた。

靴を脱いで、そのまま近くの教室へと入る。中には授業を終えて教室の後片付けをしている慧音が見えた。

 

「慧音」

 

「ん?あ〜霊夢か。ちょうど良かった。今から返しに行こうとしたんだ」

 

「早くしてちょうだい。私この後紅魔館に行かないと行けないから」

 

「何だ?あの吸血鬼にようがあるのか?」

 

「フランのデッキの手伝い」

 

「そうか。では、返したぞ」

 

教室の教壇から赤色のデッキケースが1つ出て、それを返してもらう。

 

「確かに、じゃあ」

 

「ああそうだ霊夢、次いでだから。来週寺子屋に来てくれないか?魔理沙やアリスにも声を掛けて子供達にデュエルを見せようと思うんだ。帰ってからせがまれてな、お金は出す」

 

「ん・・・・・風邪が治ったらね」

 

「そういえば風邪を引いていたんだったな・・・・無理言って悪かったな」

 

「別に、じゃあね」

 

そう言って教室から出て、寺子屋からも出る。外に出るとさっきいた子供達が無邪気に駆け回っている。そんな光景を見て、私はすぐに空を飛び、紅魔館へと急ぐ。

 

 

〜少女移動中〜

 

 

「フゥ〜・・・・着いたわね」

 

紅魔館の門を飛んで、そのまま中の庭へと着地する。そして、そのまま玄関の中へと入っていく。

 

「咲夜〜〜、いるのでしょ?」

 

「待っていたわよ、霊夢」

 

コートを脱いで、玄関で咲夜を呼ぶと突如目の前に咲夜が現れる。相変わらず便利な能力ね・・・・

 

「魔理沙から聞いたわ。フランのいる所に案内して」

 

「分かったわ。あなた、風邪は治ったのかしら?」

 

「治りかけよ。本当は神社で安静にしなくちゃいけないのに・・・」

 

「ごめんなさいね。すぐに終わるように妹様に言っておきます」

 

バリーーーーン!!!!!!

 

「・・・・・相変わらず派手にやるわね」

 

「・・・・霊夢、あなたの方で何とかならないかしら?毎回毎回私がガラスを貼り直さなきゃいけないのよ」

 

「私に言われても、止めるんだったら魔理沙を捕まえて怖い目に遭わせないと無理ね。そんな事しても、数ヶ月後にはまた泥棒すると思うけど」

 

「ハァ・・・・・」

 

魔理沙の泥棒癖はひどい。これは幻想郷中に広まっている。幸い、魔理沙は私に敵わないと思っているのか神社から何一つ盗んでいないが、紅魔館の図書館は凄い被害を受けているみたい。

 

「何か良い方法はないかしらね・・・・っと、着きました」

 

「?ここ?ここフランの部屋じゃないでしょ?」

 

「今、お嬢様は練習ですから」

 

「練習?」

 

♪♪♪〜〜!!!!!

 

「ああ・・・・なるほどね」

 

コンコン

 

「失礼します妹様、霊夢が来ました」

 

「入っていいよ〜〜」

 

部屋の奥からフランの声が聞こえたので咲夜が部屋の扉を開ける。その中にはギターを掛けたフランが、隣にあの憎たらしい神様いる。

 

♪♪♪〜〜♪♪♪〜〜!!!!!

 

「Wow・・・・1週間でハンマリングとプリングが出来るなんて・・・・」

 

「エヘヘ、凄いでしょ!!」

 

「・・・・・・あんたがいるんだったら私いらないんじゃない?」

 

「僕〜〜?僕はそこまでデュエルは強くないよ♪。コンボデッキを回すために作っている事がほとんどだから♪」

 

「妹様、霊夢は風邪を引いておられますので出来るだけ早めに終わらせるようにお願いします」

 

「まだ治ってなかったの?身体弱いね」

 

「生憎、私はあんた達みたいな万能な身体をしているんじゃないから。さっさと終わらせてよね」

 

「分かった。えっと・・・・このデッキ作ってるんだけど、どう頑張っても手札切れが激しくてね・・・・」

 

ギターを壁にかけて、フランはスカートのポケットの中から一つのデッキケースを取り出した。あの神様は一旦スキマの中へと消えていく。私はフランから渡されたデッキケースを手に持って、近くのあるテーブルにデッキケースの中身を広げる。

 

「ふ〜ん・・・【Kozmo】ね。また難しくて強いデッキを選んだわね」

 

「強いのは強いよ。ただ、やっぱり重たくて・・・・」

 

「大半が上級モンスターだし、緊急テレポートも1枚だしね。上級Kozmoは破壊か・・・・」

 

「うん、だから【炎王】と絡ませたら強いかな〜って」

 

「炎王ね・・・確かフィールド魔法は自分から破壊するカードだったはず・・・確かにいいかも・・・・ん?」

 

「どうしたの霊夢?」

 

「破壊だったら・・・・【メタルフォーゼ】もアリかも・・・」

 

「あ〜!!!確かに!!デストロイヤー以外だったらペンデュラムで出せるしね!!」

 

「でもね・・・・微妙と言えば微妙ね、ちょっと事故ったら終わっちゃうし、安定感で言えば炎王の方が確実だわ」

 

「それでも候補に入れておくよ、ありがとう。そうね・・・・罠の枚数は少なくなるけど面白い動きにはなりそう」

 

「私だったらまずは純粋に組んで次に炎王かな。メタルフォーゼはアリだと思うけど考える必要はあるわね」

 

「う〜ん・・・・純粋な型は既に回したから先に炎王を入れた方でも作ってみようかな。炎王だったらフィールド1、ガルドニクス1だよね」

 

「1:1?2:2の方が良いんじゃない?」

 

「そこまで頼る必要が無いと思うんだけど、1ターン目にあれば良いだけだから。フィールド魔法だけ欲しいからテラ・フォーミングと闇の誘惑で引くだろう・・・と」

 

「ふ〜ん・・・・まぁ1:1で試してみたら?」

 

デッキ制作に迷った時は出来る限りデッキを制作している人や話し合っている相手の尊重して何度も試行錯誤をする・・・・遊輝が教えてくれたデッキ作りのポイント、私たちはその教えの通りにデッキを制作してきた。今回もその通りの方法でフランの新しいデッキを制作していく。

 

 

〜〜少女熟考中〜〜

 

 

「・・・・・頭悪いわね。DDほどじゃないけど」

 

「これだったらやっぱり炎王にして2:2かな?」

 

「私、また熱が出そうだわ・・・・」

 

あれから約1時間・・・・

フランが炎王の孤島とガルドニクスを2枚ずつ入れたパターンで回した結果、結構な確率で先行1ターン目を制圧することが出来た。これはコンボパーツを入れただけの尖った構成なので、残りはドローカードや防御系のカードを多少入れて、丸めたら完成するだろう。

 

コンコン

 

「入るわよ」

 

「あっ、お姉様」

 

「なんだ、レミリアか・・・・どうしたのよ」

 

「・・・何、霊夢のその冷たい反応」

 

「いつものことよ。それよりどうしたのよ?」

 

「今からお茶の時間だけど、良かったら一緒にどう?」

 

「悪いけどまだ風邪を治し切れてないから止めておく。フランのデッキ調整も終わったみたいだし、今日はこれで帰るわ」

 

「ありがとう霊夢!後はお姉様をフルボッコにして調整するわ!」

 

「何で私がフルボッコにされる事が前提なのよ!」

 

「「だって弱いから(じゃん)」」

 

フランと私による一斉攻撃により、レミリアはダウン、すぐに近くにいた咲夜の元に「ざ、ざぐや〜〜」とか言いながら泣きついた。

 

「さて、それじゃ私は帰るから。頭を使ってまた熱が出そうだわ」

 

「またね〜霊夢〜」

 

フランが手を振ってきたので、私も手を振り返し、そのまま部屋を出る。紅魔館の玄関へと歩いて、コートを着てから外に出る。相変わらず外は寒い。

 

「(ふぅ〜・・・・・帰ったらお茶を飲んで身体を温めよう)」

 

そんな事を考えて、私は神社へと戻っていった。

 

 

〜〜少女移動中〜〜

 

 

「クシュン!!身体が冷えちゃったじゃない・・・・早く身体を温めないと」

 

神社についてすぐにクシャミをしてしまった。せっかく治りかけた風邪がこれじゃ再発するわね・・・・そう思い、神社の障子を開けると、中には紫と魔理沙、アリスがいた。

 

「は〜い、霊夢」

 

「邪魔してるぜ!」

 

「ごめんね霊夢・・・・お茶入れてあるから」

 

「・・・・・帰って」

 

「酷いこと言わないでよね、今日は仕入れの日なんだから」

 

「言ったはずよ、私は風邪だから今回はパスって」

 

「そんなこと言わないの。あなたにも朗報があるんだから」

 

「朗報?」

 

「禁止制限出たわよ。ユニコーンは予想通り制限だけど、テラフォは免れて慧眼は準制限に戻ったわ」

 

「マジ!?!?やったああああ!!!!」

 

「「・・・・・・・・・・・」」

 

紫から聞いた新しい禁止・制限の情報。それを聞いた私は飛び跳ねた。テラ・フォーミングの規制は免れて、慧眼の魔術師が帰ってきたのよ!!これ以上のことはないわ!!

 

「・・・・霊夢って感情豊かになったわね(汗)」

 

「あんなに喜んだ霊夢、初めて見たぜ(汗)」

 

「でもね・・・・残念なお知らせもあるわ。スティーラーが禁止になっあわ」

 

「・・・・・・エッ?」

 

「だから、スティーラーが禁止になったわ。Ωは制限、ライブラリアンは免れたけど」

 

「・・・・・・ス、スティーラー・・・・」

 

スティーラーの禁止を聞いた途端、私の身体から力という力が抜けていって、ヘナヘナと落ちていった。

 

「・・・・本当に感情豊かね(汗)」

 

「スティーラーは噂が絶えなかったし・・・・私的にブルーアイズとABCがノースルーなのが痛いぜ・・・」

 

「私はラクーンがかからなくて良かったわよ。あれがかかったらマジェスペクターを作った意味がなくなるわ」

 

「ス、スティーラー・・・・・スティーラーが・・・・」

 

「・・・・おいおい、霊夢の顔が真っ赤だぜ」

 

「また熱が上がったのね。あれだけ暴れるから・・・・アリス、布団を引いてあげて、魔理沙。私と一緒に霊夢を運ぶのを手伝って」

 

「しょうがない奴だぜ」

 

紫と魔理沙に支えられて、石となった私は何も考えられず、気づいた時には布団の中に入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




霊夢「ス、スティーラー・・・・・」

魔理沙「まだ引っ張ってる(汗)」

フラン「私は嬉しかったな。ベイゴマックスが規制にかからなかったから」

文「私は無縁ですね。BFとRRを使っている身ですし。でも、そろそろ新しいデッキも考えていた頃なのでこの発表はいいですね」

魔理沙「私はあの新規の魔法使い族のモンスター、あれがブラマジをサーチしてくれるし良カードだから、あれを入れて早く調整したいぜ」

フラン「フランはインフェルニティの代わりが炎王Kozmoだし、ブルーアイズやDDには負けるけど・・・」

霊夢「そうよ・・・・なんでスワラムとラミアの準制限だけなのよ・・・・スティーラーが」

魔理沙「まだ言ってるぜ(汗)」

フラン「ブルーアイズが無規制なのがな・・・・Kozmoでブルーアイズに勝てるイメージがない」

文「分かりますね。何でもパワーで圧倒されそうです」

魔理沙「というわけでこの小説は今回で本当の最終回だぜ」

フラン「ここまで見てくれてありがとう!!」
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