幻想郷の住民の夏休みinネオドミノシティ   作:DICHI

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第二ノ巻 出会いの夜

遊輝 side

 

「ほい、ここ」

 

「・・・・・こ、ここ?」

 

「そう、ここの一番上」

 

「こ、ここって・・・・確かこの街でも有数のお金持ちが住むエリアって言っていたような・・・」

 

「そうだけど」

 

現在、俺たちは俺が住んでいるあのマンションの入り口に立っている。この辺りはトップスと言われる、シティでも上層地帯の人が住んでいるエリアだ。俺に居候をさせてくれたあの双子の両親は・・・・・まぁ言い方悪いけど、すっごい金持ちだ。

 

 

【読者の皆様からすれば、お前も金持ちだろと突っ込みたいだろう】

 

 

・・・・なんか聞こえたがスルー。とにかく、俺は運が良いことにここに居候をさせてもらっている。

 

「じゃあエレベーターで上がるぞ」

 

「エレベーター?」

 

「こいつだこいつ」

 

入り口に入って、エレベーターの前に立ち、指を指す。

 

「これって・・・・ただの扉じゃない」

 

「まぁ待てよ。もうすぐ来るから」

 

・・・カーン

 

「ほら来た。早く中に入って」

 

エレベーターが来て全員中に入る。最後に俺が入って、このマンションの住民票みたいなICカードを操作パネルにタッチする。エレベーターはそれを認知して、扉が閉まり、動き始める。

 

「おわっ!?」

 

「な、何だこれは!?」

 

「上に動いているんだよ。ふっといワイヤーを複数本使って、俺たちが乗っているものを上げたり下げたりする。それがエレベーターさ」

 

「お、落ちたり・・・しないよね・・・」

 

「心配するな。落ちたりしない」

 

・・・カーン。

 

「ほらついた。目の前にある扉が家だ」

 

エレベーターの「開」ボタンを押し続けて、先に彼女たちを降ろしていく。最後に俺がおりるとエレベーターの扉は閉じて下の階に行ってしまった。

 

「ほんじゃ、しばらくはここで寝泊まりしてもらうぞ」

 

カチャン

 

「ただいま〜〜」

 

「お帰りなさい」

 

「遊輝!!!出前まだ!?」

 

「ただいまの言葉ねぇのかよ!!出前は7時って言っただろうが!!」

 

奥のリビングから聞こえてくる「お帰り」と「出前まだ!?」の声、反応が相変わらずすぎる。

 

「ほらっ、入った入った」

 

「お、お邪魔しま〜す」

 

「廊下は普通ね・・・・部屋が多い気がするけど」

 

思い思いの言葉を言う彼女達。それを引き連れて、リビングの扉を開き中に入れる。リビングではこの家の住人の双子の兄弟はテレビを見ていて、こっちに気づいて振り向く。

 

「遊輝〜〜、腹減った〜〜」

 

「お前はそれ以外に言葉を知らないんか・・・・」

 

「その人達が遊輝の友達?」

 

「そう、みんな入って来てくれ」

 

「みんな?」

 

俺の合図でみんながゾロゾロとリビングに入ってくる。テレビを見ていたため、龍可がテレビを消して、龍亞も反転してソファの上に座る。

 

「お、多いな・・・(汗)」

 

「んじゃ、左から1人ずつ自己紹介して行こうか。・・・・あぁ、そうだ。後々面倒なことにならないように今素性を明かしても良いってやつは明かしていいぞ」

 

「す、素性?」

 

「分かったわ。私は博麗霊夢、あなた達の知っている言葉だと、神社で巫女をしているわ」

 

「次は私だぜ!霧雨魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」

 

「「ま、魔法使い!?」」

 

「聞きたいことはあと、次」

「どうも!幻想郷のブン屋こと、射命丸文です!今はこんな格好ですが、私は烏天狗です!」

 

「「て、天狗!?」

 

「初めまして、アリス・マーガトロイドよ。魔理沙と一緒で魔法使いだわ」

 

「上白沢慧音だ。ワーハクタクという種族だ」

 

「ごきげんよう、レミリア・スカーレットよ。種族は吸血鬼ね」

 

「妹のフランドール・スカーレットだよ!!お姉様と一緒で吸血鬼だよ!!」

 

「十六夜咲夜です。レミリア様と妹様のメイドをしております」

 

「最後は私ね。私は八雲紫、名目上、この子達の保護者だと思ってくれていいわ」

 

「「・・・・・・・・・・・・・」」

 

全員の紹介が終わったのに、龍亞と龍可はポカ〜ンとしていた。

 

「おいどうしたんだ?質問あるんじゃねぇのか?」

 

「・・・・遊輝に質問」

 

「俺かよ!?ま、まぁいいけど・・・」

 

「・・・・・人間じゃない人たちがいるんだけど・・・(汗)」

 

「?何言ってるんだ龍亞?普通ねじゃねぇか」

 

「「普通じゃないわよ!!」」

 

「何!?吸血鬼とか天狗とか伝説上の生き物じゃないの!?」

 

「魔法って科学的にないって証明されているわよね!?」

 

すでに混乱状態の双子、そんなことお構いなしに紹介ご終わったと思ったメンバーはリビングから出て、ベランダに出る。

 

「このベランダ広〜〜い!!!プールもある!!」

 

「霊夢の神社とは月とスッポンだな」

 

「何よ!あんたの家も大して変わらないでしょう!!」

 

「綺麗な景色だね」

 

「あぁ、あれが俗に言うネオン街ってやつか」

 

「お〜い!!先に寝る部屋の割り当て決めるぞ!」

 

ベランダで色々と騒ぐ霊夢達を一度部屋の中に戻して、来客用の部屋に案内させる。リビングを突きつけてまっすぐ行くと、客室用の部屋が3つ見えてきた。

 

「こことここと・・・ここ。この3つから頼む」

「3部屋ですから1部屋3人ですね」

 

「では、私とレミリア様と妹様で一部屋を貰います」

 

「じゃあ私は霊夢さんと魔理沙さんと一緒になりますよ」

 

「ちょ、ちょっと文・・・勝手に「よろしくな霊夢!」も、もう・・・」

 

「残りの私たちで一部屋ね。よろしく」

 

「あぁ、よろしく」

 

「割り当ても決まったことだし・・・・その荷物だけ置いてまたリビングへ戻って来て。もうすぐ出前が来るから」

 

「ねぇ、さっきから言っていたけど出前って何よ?」

 

「店が作った料理を家まで運んで来てくれるシステム」

 

「へぇ〜〜、なかなか便利だな。家で注文して家で食べるのか」

 

「その代わり料金は割高だぞ。出前代っていうのを取られるから」

 

それでも出前の人気は凄い。家にいながら好きな物を注文出来るんだから、その上美味いとなると頼まない理由がない。

 

ピンポーン

 

「おっ、噂をすれば何とやらってやつ。は〜〜い!!」

 

インターホンが鳴ったため、ポケットに入れていた財布を取り出して玄関に向かう。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「はい、これで全部」

「す、すげぇ・・・・」

 

リビングの机とソファの前の机も全て使って注文した品を並べる。オードブル5人前を2つとお寿司13人前、Lサイズのピザを3枚注文した。こういう時も出前っていいよね。好きな食べ物を好きなだけ注文できるから。

 

「はい、それじゃ食べていいぞ」

 

「「いっただきま〜〜す!!」」

 

「これ!!これもらう!!」

 

「霊夢さん、ガッツき過ぎですよ!」

 

「遊輝・・・・これ何?」

 

「それはピザですよ。幻想郷には無い食べ物ですね」

 

霊夢が寿司にガッツき、アリスと咲夜は初めて見るピザを手に取る。焼けたチーズがビヨーンと伸び、1ピースをアリスと咲夜は食べる。

 

「・・・・美味しい」

 

「これいけるね」

 

「だろう?」

 

「何々!?何食べてるの!?」

 

「妹様、これ美味しいですよ。お嬢様もどうですか?」

 

「ありがとう、咲夜」

 

「やっぱ遊輝の世界の魚は美味いぜ!!幻想郷の魚の味とは比べ物にならないぜ!」

 

みんな元の世界には無い食べ物なので、幸せそうに食べる。それが何よりも良いことだ。

「なんか・・・1人凄い食べてるんだけど(汗)」

 

「気にするな龍亞。あいつは貧乏だから仕方ないんや」

 

「誰が貧乏ですって!?」

 

「あっ、お前の取った寿司、紫にパチられたぞ」

 

「えっ!?紫!!!」

 

「この鮪って魚美味しい♪」

 

「あああああ!!!!!私の鮪が!!!!」

 

「・・・・なっ、貧乏だろ」

 

「・・・・確かに」

 

「・・・・・遊輝」

「うん?どうしたんだ龍可?」

 

「ちょっとこっちに来て」

 

「?」

 

龍可に手招きされて俺は立ち上がり、ベランダに出る。

 

「どうしたんだ?」

 

「・・・・あの人たちとはどういう関係?」

 

「へっ?う〜ん・・・・・何て言ったら良いのかな、とある奴を仲介にして知った仲間かな」

 

「・・・・・・・本当に?」

 

「ほんとほんと」

 

「・・・・・じゃあ何であの子はさっきから遊輝のことをお兄様って呼んでいるの?」

 

「へっ?あぁフランの事?」

 

「答え次第だと・・・・・O☆HA☆NA☆SHIだからね(ニコニコ♪)」

 

「(ビクッ!!!)は、はい!!!え、えっとですね・・・・・」

 

「お兄様!!!何してるの!?」

 

「おおい遊輝!!!これからゲームやるって言ってるから一緒にやろうぜ!!」

 

「(バカアアア!!!空気読みやがれええ!!!)」

 

「どういうことなの?(ニコニコ♪)」

 

「え、えっとですね・・・・・とある事件でフランとレミリアの喧嘩みたいなものに巻き込まれてですね・・・・その仲裁役に入ったんですよ・・・・そしたらその後から懐かれて・・・(汗)」

 

嘘は言ってない、喧嘩(異変)に巻き込まれて、仲裁役(という名の弾幕ごっこ)に入って、その後になんかなつかれた・・・(汗)何も嘘は言ってない・・・

 

「ふ〜ん・・・・まぁいいわ。皆に呼ばれたし、今日はこれくらいにしてあげる」

 

「あ、ありがとうございます・・・・(た、助かった・・・(汗))」

 

あ、あれから問い詰められていたら俺どうなっていたやら・・・(汗)

お許しを貰ったので、部屋に戻る。ソファの近くでは龍亞が自分の部屋から持ってきた人○ゲームを皆でやっていた。

 

「次は私ですね!えい!」

 

「・・・8だ!何々・・・・・『交通事故を起こした。10万円払う』」

 

「あややや!?いきなり10万円!?」

 

「次私〜〜」

 

「(・・・・皆、楽しそうで何よりだな)」

 

初めは龍亞と龍可が馴染むのに時間がかかると思っていたけど、龍亞は持ち前の明るい性格で何とかなったし、龍可の方も案外霊夢とかアリスと話を始めているし、為せば成るな。

 

「俺は俺で飯を食って、1人でテレビ観れるからこれで幸せだな・・・」

 

「何1人で幸せを感じているのよ」

 

「?何だ霊夢か、さっき龍可と話をしていたんじゃないのか?」

 

「すぐに終わったわよ。あの子があんたの彼女でしょ」

 

・・・・・・のやろう!勝手に人の秘密を探りやがって!!

 

「返事がないってことは肯定ね。随分可愛い彼女をもらったじゃない」

 

「そいつはどうも・・・・」

 

「あっ、そうそう。お酒ないの?」

 

「アホか、ここは向こうと違ってお酒が飲める年齢ってのが決められているんだ。向こうで言っただろ」

 

「残念・・・・こんな美味しい食べ物があるのにお酒が無いと冷めるわね。そうね・・・・せっかくだし、あんたが何か弾いてよ」

 

「はっ?」

 

「だから、あんたがあの時みたいに何か弾いてよ。こう・・・首からかけたものを弾いて歌ってたじゃない」

 

「ギターの弾き語りかよ・・・・別にそんなことやらなくてもあっちに混ざればいいじゃねえか」

 

「私はどうもああいうのは苦手・・・」

 

馬鹿騒ぎをしている龍亞たちに指を指してやったが、霊夢は拒否した。

霊夢の性格的にそうだろうな・・・霊夢はどっちかといったら1人で楽しむようなタイプだから。

 

「まあまあ、その内これだけ騒いでいたら霊夢も慣れるぞ」

 

「そうかしらね・・・・」

 

「そうなるさ。俺だって幻想郷に行った時は色々と戸惑ったけど、最後の方は慣れたから」

 

「ふ〜ん」

 

「おおい霊夢!!次は霊夢も一緒にやろうぜ!!」

 

「ほら、魔理沙が呼んでるじゃないか」

 

「・・・・分かったわ」

 

魔理沙に呼ばれた霊夢は馬鹿騒ぎをしているグループに入っていく。

この地点で最初に会った時よりも霊夢は変わったな。あの時はああいうグループには行こうとしなかったのに、

 

「(慣れって恐ろしいな・・・・?あれ?)!?な、何だと・・・・!?」

 

手前に置いてある寿司を食べようと寿司皿に手を伸ばしても、何一つ掴めなかったので見てみると、寿司皿の中は全て空っぽだった。それだけじゃない、10人前頼んだオードブルやLサイズのピザも全て無くなっていた。俺は最初の時、ジュースと一緒に片手に持っていたピザ1ピースしか口にしていない。

 

「だ、誰が食ったんだ・・・・・俺の飯イイイイ!!!!」

 

「?何叫んでいるんだ?ご飯ならあっという間になくなったぞ」

 

「霊夢が大量に食べていたわね」

 

「・・・・あ、あの脇巫女(プルプル)」

 

ちょっとは遠慮というものを知ろよ・・・(プルプル)

 

 

 

というわけで飯を食いそびれた俺は仕方なく冷蔵庫に余っていた冷やご飯をチンして、そいつをお茶漬けにして漬物、余り物のおかずと一緒に食べた。せっかくな豪勢な食事を自分の金で払ったのに、凄い損した気分だ・・・・

今は皆、お風呂に入ってまたリビングに集合している。寝巻き姿に関しては全員一度、紫さんのスキマに預けていたので大丈夫だ。

 

「お兄様!!明日は何処に紹介してくれるの!?」

 

「悪いけど明日は出かける予定は無いんだ。皆で4人分のデッキを作らないといけないから」

 

「そうね・・・・確かに丸1日かけてもいいかもね。こっちの世界のルールに合わせてデッキ調整する必要があるし」

 

「あぁ、そうだそうだ。明日、全員にプレゼントがあるから」

 

「プレゼント?」

 

「それは明日のお楽しみだ」

 

「そんな勿体ぶらないで教えてくれよ」

 

「ダメダメ、明日にならないと届かないから。じゃあ、今日はもう寝ろよ」

 

「吸血鬼はこれから「いつも9時に寝ている幼稚園児は何処のどいつだ?」なっ!?ど、どこからその情報を!?」

 

「フランから」

 

「フラアアアアアアンンンン!!!!!!」

 

レミリアの何とも可愛いらしい情報を暴露した後、レミリアは俺に情報を提供してくれたフランを追いかける。

 

「全く・・・静かにしろよ」

 

「ふわぁ・・・じゃあお先に」

 

「私ももう寝るわ。慣れないことだらけだったから疲れたわ」

 

「私も寝よう。あまり遅くまで起きるのも良くないしな」

 

「・・・皆寝るし、私も寝るか」

 

霊夢、魔理沙、アリス、慧音さんが先に部屋に戻っていき、咲夜もレミリアを捕まえて部屋に戻っていった。すでに射命丸と紫は何か作業をするため部屋に戻っていった。

 

「俺も寝るわ、ふわぁ・・・・」

 

「じゃあ私も・・・・」

 

「俺も寝るか」

 

テレビの電源を消し、リビングの電源を消して俺たちも自分たちの部屋に戻っていった。

 

 

 

 




射命丸「いや〜、初日だけでも色々な発見がありました」

紫「本当に、この世界は幻想郷とは比べ物にならないほど発展しているわね」

遊輝「逆に俺は俺で幻想郷に行った時に色々なことを発見があったけど」

射命丸「ちょっと違う世界に行っただけで色んな発見がありますね」

遊輝「そうだな」

紫「それでは、次回も宜しく」


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