コードギアスlostcolors (ナナリー)   作:オムロン

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アンケート一位のカップリング作品
第二弾はナナリーです。

例の如くタイトルは仮で、後で考えます
少しお待ちください


プロローグ

今日はいつもとは違う空の色をしている

漆黒の空に無数の閃光がついたり消えたりを繰り返している

命が消えた光……

トウキョウ租界は今戦場と化している

ゼロが宣言した『合衆国日本』建国に伴い、エリア11の各所で暴動が起きている

理由は先程からネットに流れ出した『特区日本』での事件が原因だ

特区日本を掲げたユーフェミア・リ・ブリタニア本人による日本人の大量虐殺。

それによりエリア11の大半の日本人がゼロに救いを求め、ゼロと共にトウキョウ租界に攻め混んできた

後に『ブラックリベリオン』と呼ばれる事になる事件に今、ライと彼の恋人ナナリー・ランペルージは巻き込まれていた

 

ナナリー・ランペルージ

栗色で僅かなカーブを描く長い髪、整った白亜の顔立ち、誰よりも優しいライの最も大切な女性

そのきれいな顔は不安の表情に歪んでいた

 

「ライさん……」

 

ナナリーはライに手を伸ばしてきた

彼女の不安を感じ取ったライはナナリーの手を優しく握り返した

 

「大丈夫だよ。スザクも皆が助けてくれるよ」

 

クラブハウスの目の前に一体の白いKMFを数機のKMFが囲んでいた

スザクの乗るランスロットがワナにかかり、動くことが出来なくなっていた

ライ達と一緒に捕まっていた生徒会のメンバーはスザクを助けるために黒の騎士団の隙を見て外に脱出していた

今この部屋いるのは目の不自由なナナリーと彼女を護るためにいるライの二人だけだ

 

「ライさんも皆さんと一緒に行かれた方が良かったのではないですか?」

「僕はルルーシュ公認の恋人。彼女の君を独りぼっちにはさせないよ」

「もう!ライさんったら!」

 

ライの言葉にナナリーは顔を赤くさせた

こんな状況になって初めてナナリーの笑顔が見られた

ナナリーは色々な事を我慢する

目が見えないため皆に頼らなければならないナナリーは無意識の間に我慢する癖がある

こんな状況でも彼女はライに心配をかけないため自分の恐怖心を圧し殺していた

たがらライはこんな状況でも彼女に笑ってもらうため明るく接していた

 

「それにミレイさんにも言われたからね」

 

ミレイから出ていくときに学園のセキュリティのマスターキーを渡されていた

「何かあったらこれでナナリーと逃げなさい!」

ミレイからもナナリーを託された以上彼女の側を離れるわけにはいかない

何よりナナリーが今一番居て欲しい人間が側に居ないなら自分が代わりに彼女を支えてあげないといけない

ライと繋いでいたナナリーの手が震えていた

 

「ライさん……お兄様は……大丈夫ですよね……」

「ナナリー……当たり前だよ。ルルーシュのヤツが君を悲しませたりしないよ」

「そうですね……」

 

ナナリーの唯一の肉親

ルルーシュ・ランペルージ

頭脳明晰、容姿端麗、病的な妹思い

どんな状況でも妹の事を考えて最善の行動をとる男だ

そんな男が妹がこんな事態に陥っているのに姿を現さない……

彼の事だ恐らく無事ではあるだろうが……

 

(ナナリーをこんなにも悲しませるなんて……ルルーシュ帰ってきたら覚えておけよ)

 

そんな事を考えていると不意に自分達がいる部屋の扉が開いた

だが、そこにいたのは黒の騎士団の人間ではなかった……

この場に似つかわしくない貴族のような服装をした少年……

いや……少年ではない……

少年みたいな『何か』だ

ナナリーは目が見えないため足音で人を区別している

それはかなり精度で区別出来る

そのナナリーがその『何か』を知り合いと間違えたようだ

 

「あら?C.C.さんですか?」

「違うよ。僕の名前はV.V.」

 

V.V.と名乗る『何か』はまるで自分達をそこにある『もの』を見るようにただこちらを見つめていた

 

「君は何だ……外にいた人達はどうしたんだ」

 

聞くだけ無駄か……

彼の後ろに転がるものを見れば一目瞭然……

先程までは『人間』だったもの‥……

ライはナナリーの前に立ち、目の前の『何か』に立ち向かった

 

「そんなに警戒しないで欲しいな。ライ」

「なんで僕の事を!?」

 

記憶をなくしているけど分かる。

彼と自分は知り合いではない。

 

「僕達の間では有名だからね。だけど君には用はないんだ。僕はナナリーを迎えに来たんだ」

 

そう言って『何か』はライの後ろにいるナナリーに目を向けた

 

「私をですか?」

「うん。君のお父さん。シャルルに頼まれたんだ」

「シャルル!?シャルル・ジ・ブリタニアか!?」

「そうだよ。だからそこを退いてくれないかな」

 

神聖ブリタニア帝国

現皇帝シャルル・ジ・ブリタニアが実の父親‥……

それを意味するものはひとつ‥……

何故ナナリーがスザクとユーフェミアに憧れていたか分かった

彼女もユーフェミアと同じブリタニア皇族だったのだ

だが疑問が1つ浮かんだ

何故今ナナリーを?

それを知っているであろう人物から聞き出す事にした

 

「それは出来ない。君に本当の事を教えて貰うまでは……ね」

 

そう言ってライはあの力を使った

ギアス……

どんな人間でも一度だけ絶対に命令をきかせる事が出来る『絶対順守』の力だ

そういう力の筈なのに力を使った相手の口から出たのは自分の望んだ答えではなかった

 

「……残念だけど僕には君の力は効かないよ」

「な!?」

 

確かに力が届いた感覚はあった

なのに目の前の少年に力が掛かっている様子は見られない

 

「仕方ないな……君の事は好きなんだけど……」

 

そう言って目の前の少年が放つ雰囲気が無機質なものから殺伐としたものに変わった‥……

これは殺気だ‥……

普通ではない雰囲気はライだけではなく、ナナリーも感じ取れたようだ

 

「待ってください!!貴方について行きますからライさんに酷いことはしないでください!!」

「ナナリー!?何を言っているんだ!?正体も分からない何かについていくなんて……」

 

ライの問いにナナリーは何も言わなかった

目に見えなくてもナナリーは感じていた

目の前にいる「何か」は簡単に人を殺せる‥……

まるで蟻を踏み潰すように‥……

自分がついていけば最悪な結果は避けられる‥……

たとえ最愛な人から離れる事になっても‥……

 

「ライさん……ごめんなさい。お別れみたいです……」

 

そう言ってナナリーはV.V.に車椅子を押されて部屋を出て行こうとした……

ライは感じていた‥……

ナナリーを行かせたらもう2度と逢うことはできない……

こんな別れ方……認められない……

ライはナナリーとV.V.の前に立ち塞がった

 

「待て!!僕もついていく!!」

「ライさん!!駄目です!!お兄様との約束……」

「ナナリーを独りにはしない!!ルルーシュとの約束だからじゃない!!僕がそうしたいんだ!!」

「ライさん……」

 

コイツとナナリーを一緒に居させる訳にはいかない

たとえ誰が敵だろうとナナリーを護る

それがたとえ世界最大の帝国ブリタニア帝国の皇帝であろうともナナリーを護るためなら戦う

ライは覚悟を決めた

 

「構わないよ。君には興味があるからね」

 

そう言ってV.V.はナナリーの車椅子から手を離し、その場所をライに明け渡した

 

「ナナリー。僕は君の恋人だ。この場で誓うよ。スザクのように君を護る」

 

そう言ってライはナナリーの手を握り、彼女の唇を自分の唇で塞いだ

 

 

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