コードギアスlostcolors (ナナリー) 作:オムロン
自分にしては長い文章になりました
文才乏しいのは相変わらずですが、楽しんでいただければ幸いです
ブラックリベリオンから3ヵ月後‥……
ライとナナリーは本国にあるアリエスの離宮で生活をしていた
特にこの1カ月の間に色々な厄介事をライは処理していた
ナナリーのお世話をしてくれるメイド達と執事の派遣。
何年も使われていなかったアリエス離宮の点検整備。
ナナリーの復帰に伴う各所への報告の文などを片付けていくのに時間を取られてしまった
エリア11からこの身一つでブリタニア本土へ来たときは正に無一文状態だった
だが、ナナリーがあの『閃光』のマリアンヌの娘である事を知っている貴族達から沢山の援助を受けることが出来た
身の回りの物はそれでなんとかなった
皇族復帰に伴う法的な手続きなどはナナリーの異母兄弟の第二皇子シュナイゼル殿下に任せてある
改めて思うことは自分の力の無さだ
ナナリーを護ると誓ってブリタニア本土へ来たのに結局、周りに頼りっぱなしだ
だが、それも今日までだ
皇帝陛下に啖呵を切った以上前に進み続けるしかない。
その為の準備がもうすぐ実を結ぶ
「もうすぐ着くみたいだよ。ナナリー」
「ではお出迎えしないといけないですね」
今日はアリエス離宮である方とお茶の約束をしている
もうすぐこちらに着くとゲートの警備員から報告をうけ、ライはナナリーとメイド達ともに来賓達を出迎えるために屋敷の前にきた
「お招きありがとう。ナナリー」
「こちらこそお越しいただきありがとうございます。シュナイゼルお兄様」
今日の来賓のシュナイゼル殿下が馬車から降りてきた
それを見てメイド達は皆一斉に頭を下げた
「お越しいただきありがとうございます。シュナイゼル殿下」
「久し振りだねライ君」
そう言ってライはシュナイゼルを庭園に招きいれた
庭園にはライが用意したお茶と御茶請けのクッキーが用意していた
ナナリーとシュナイゼルのお茶会は実に賑やかなものだった
シュナイゼルは今までの公務で赴いたエリアの観光名所などの光景をナナリーのために隅々まで鮮明に説明していた。
ナナリーはその光景を自分の中にある光景を継ぎ足して思い描いている様子をライは優しい眼差しで見守っていた
「今日はライ君におみやげがあるんだ」
シュナイゼルは懐から一枚のカードのような物を取りだし、それをライに手渡した。
そこにはライ自身の写真とその下に名前が書かれていた
『ライ・ランペルージ』と
「これで今日から君は『ライ・ランペルージ』だよ」
「ありがとうございます。」
それは以前のライが持っていないもので、これから必要になるものだ
ブリタニア本土で暮らしていくにはIDは必要不可欠だった
そのためシュナイゼル殿下にお願いしていた
「それと君が望んだ『機会』の準備が出来たよ」
「本当ですか!?」
「ナナリー復帰の式典で御前試合を行うことになっている。それに君が出るように手配した」
それは以前皇帝陛下に願い出たものだ
ナナリーの騎士として相応しい力を見せるための唯一のチャンスだ
ライはそのチャンスを逃す訳にはいかなかった
「出来れば試合内容も希望してもよろしいですか?」
「どんな試合にするつもりなんだい?」
ライが口にした内容はとても正気のものだとは思えなかった
普通の人間がやろうとしても常識的な考えがそれをひていするだろう。
だが、ライは正気を失ってはいない。
ましてふざけているようにも見られず、ライは本気で言っているのは分かった
「‥……面白い内容だね。だが、それでは君が勝つことは不可能に近いのではないのかい?」
「自分の性能はロイド伯爵のお墨付きです。不可能では無いと思います」
先日、スザクとシュナイゼル殿下の紹介でランスロットの開発者。ロイド・アスプルンドに会っていた
理由はライのKMFを製造をお願いするためだ
その時のシミュレーターは正に地獄だったが、お陰で自分の性能が一般騎士より逸脱した物だと痛いほど理解した
「私は反対です!ライさんが無茶をしなくてもシュナイゼルお兄様が何とかしていただけるのならその方が良いと思います」
ナナリーが激しく意見した
無理もない。
この試合内容はライ自身の身にも危険が及ぶものだった
ナナリーがライを心配してくれるのは嬉しかったがそれでもこれだけは何としても成し遂げなければならない
「ナナリーの言いたいことは分かるよ。でもブリタニアで必要なのは強さ‥……皇帝陛下を納得させないと意味がないんだ‥……」
そうブリタニアに来たときに皇帝陛下から言われた以上。力を見せなければ一緒に居ることが出来なくなるのだ
ブラックリベリオンの時……
気が付けば自分達はそこにいた……
先程までアッシュフォード学園のクラブハウスに居たはずだ
だが、V.V.がライに触れたとたん、ライは激しい頭痛に見舞われ、思わず両目をつぶった……
次に視界に入ってきたのは夕焼け空の上に浮いている不思議な神殿のような場所だった……
ライはどこか懐かしい気持ちになったが、V.V.のとなりに立っている人物を見て、思わずその人物の名前を口にした
「シャルル・ジ・ブリタニア‥……」
屈強で大柄な身体で相手を射ぬくような視線……
世界の3分の1を支配する今の神聖ブリタニア帝国を統べている人物
第98代目皇帝。
シャルル・ジ・ブリタニアが自分達の目の前に立っていた。
皇帝陛下は呆気に取られているライを見た後、その腕に抱かれている自分の娘に目をやり、声をかけた
「よく戻った。ナナリーよ」
「御父様ですか‥……只今戻りました」
ナナリーは何故いきなりライと自分がブリタニア居るのか理解出来なかったがそんなことよりも聞きたいことが山ほどあった
「御父様!何故今、私を迎えに来たのですか!お兄様はどうされたのですか!」
「ルルーシュはこの混乱で行方不明なんだ。だから君だけを連れてきたんだ」
「お兄様が行方不明‥……そんな‥……」
ナナリーは激しく動揺していた
実の兄が行方不明
動揺しないほうがおかしい
このままではナナリーは保護を名目に引き離されてしまう
ライは直ぐ様声をあげた
「皇帝陛下。よろしいでしょうか」
口をはさんできたライを皇帝陛下は鋭く睨んだがライは怯まず皇帝陛下を睨み付けた
その様子を面白そうにV.V.が見ていた
長い沈黙の後、皇帝陛下が口を開いた
「‥……申してみよ」
「自分をナナリー……皇女殿下の騎士にしていただけないでしょうか」
「ライさん!?」
ナナリーには寝耳に水だった
ライはナナリーが側にいる方法を色々考えていた。
執事や警護官なども考えたがそれではナナリーの側にいられる時間が短く、なによりV.V.の力がどこまで及ぶか解らない。ナナリーと唯一一緒にいられてV.V.から護るには騎士以外の選択肢は見当たらなかった
「専任騎士は皇族の特権だ。それは皇帝であろうと口出しは出来ん!!だが、弱者に許された特権ではない!!」
「君が誰かは知っているけど、本当にその力があるかどうかまでは知らないからね」
皇帝陛下とV.V.が言うことは最もだ
自分の娘の騎士が自分の事が分からないで元来軍人でもない男では納得できないだろう。
だが、ライも引き下がるわけにはいかなかった
今、自分の意見をいったV.V.から護るためにも引くわけにはいかない
「ならば力をご覧いただける機会を頂けないでしょうか!ナナリー皇女殿下に相応しいかどうかはその時に御決めください!」
「良かろう‥…機会はシュナイゼルに用意させる。それまでは大人しくしておれ」
「有難う御座います」
それ以来ライはその機会をずっと待っていた。
だからこそ与えられた機会を最大限使い、最良の結果を生まなければならない。
だからナナリーが心配していてもやらなければならないのだ
「君がそう望むなら私は反対しないよ。ライ君の希望通りの内容で進める」
シュナイゼル殿下はナナリーとライの目の前で自身の副官。カノン・マルディーニに連絡をいれた
不安で一杯になったナナリーの手をライは優しく握った
数日後……
ナナリーの復帰を祝う式典は帝都ペンドラゴン郊外の特設会場が設置されていた
その会場には皇族専用の観戦ルームが設置されていた
その部屋の中にナナリーの復帰を快く思っていない人物。
カリーヌ・ネ・ブリタニアはいた
「ナナリーが復帰するくらいで何で私が出席しないといけないのよ!」
そう言ってカリーヌはため息を付きながらジュースを飲んだ
今日の式典にはナナリーの復帰を祝うという形でカリーヌ以外にも皇族が来ていた
オデュセッウスもその一人だ
「カリーヌ。君はナナリーと歳が近いのだから仲良くしてあげないとダメじゃないか」
オデュセッウスは不貞腐っているカリーヌをみて注意をしたがカリーヌが余計に不機嫌になるのを見て慌ててシュナイゼルに話をふった
「内容はどうなっているのかな?シュナイゼル」
「皇帝陛下がナナリーに相応しいかを見極めるための試合です。内容もそれに相応しいものになっていますよ兄上」
「最近話題のナナリーの男‥……学生が思い上がるのもいい加減にしてほしいものね」
ナナリーに嫌悪感を抱くのはカリーヌだけではなかった
もう一人の皇女、ギネヴィアが試合準備をするところを見ながら口を開いた
それを見たシュナイゼルがすかさず口を開いた
「しかし、もしかしたらもしかするかも知れないよ」
この時、シュナイゼルの言葉は本当になるとは誰も予想していなかった
「どうかしら?貴方に合わせては調整してあるけど」
「大丈夫だと思いますよ。セシルさん」
ライは自分が乗るグロースターの最終調整をセシル・クルーミーと共に行っていた
するとロイドが話しかけながら近づいてきた
「相手は沢山。味方はゼロ。これで勝てたら奇跡だね」
「だからいいんですよ。ロイドさん。皆、奇跡が大好きですから」
今のナナリーはお飾りのお姫様
自分はナナリーのお戯れの相手という認識があることは知っている
そんな自分達を利用しようと多くの貴族がよってきた。
援助を申し出た貴族の中にもそういう輩が少なくはなかった。
そういう輩はギアスを使い、自白させて申し出を断ってきたがきりがなかった……
だが、この試合で勝利したらただの学生ではなくなり、名実ともに騎士となるそうなればスザクやシュナイゼル殿下の後ろ楯を公に出来る
ナナリーを利用しようとする貴族達を牽制する事が出来る
ライがこの機会を待っていたのはこの為でもある
「あと、これが終わったら例の件はお願いしますよ」
「勿論。グリンダ騎士団のデヴァイサーより有能な君なら僕が造る機体を完璧に使いこなせる筈だからね」
ライが注文した内容はどうやら他の騎士が受領している物と類似しているらしい
ロイドはライのデータを取る準備を鼻唄混じりでやっていた
「試合時間よ。ライ君準備は?」
「大丈夫です。行けます!」
そう言ってライはグロースターを起動し、試合会場に入場した
「只今より!ナナリー皇女殿下専任騎士を見極める御前試合を執り行う!」
近衛兵が声高々に開催を宣言した
会場には多くの貴族達によって埋め尽くされていた
式典は貴族と一部の将軍や騎士のみが出席し、一般人は立ち入ることは出来ず、テレビ放送は行われない
会場には試合を見せるために大きなモニターが設置されていた
モニター下のステージで近衛兵が今回の御前試合について説明を始めた
「試合内容は専任騎士を希望する者『ライ・ランペルージ』と、専任騎士候補者達による模擬戦闘。候補者達は相手に『一撃』でもいれる事が出来れば専任騎士の称号を得ることが出来る。希望者の『ライ・ランペルージ』は候補者全員を撃墜することが出来れば、騎士侯の資格と晴れて専任騎士と成ることが出来る。」
式典に来ていた貴族達は、近衛兵が延べた御前試合の内容に思わず口が軽くなった
「一撃だけ?そんなに簡単な内容では直ぐ決まってしまうではないか?」
「所詮はお飾りの皇女を納得させる為の物ということですよ。騎士は男を侍らせる為の物ではないと。ね」
「なるほど。皇帝陛下もお優しい方だ」
誰もが思っていた。
思い上がった学生が現実を見せ付けられ、学生と皇女は現実に落胆すると‥……
だが、これから目の前で繰り広げられる『奇跡』を目の当たりにし鵜呑みにするしかなくなるなど誰も考えてなどいなかった
試合が始まるとライは直ぐ様相手を見つけた
会場には町ひとつ分の特設エリアが設けられていた
特設エリアと言ってもそこは正にひとつの町になっていた
中央エリアには廃墟のようにされたビルがあり、回りの外縁部は密林エリアとなっていた
今回の試合では実弾は使用されない。
変わりにペイント弾が使用される。
それ以外は実戦と同じ物を使用する
グロースターも、対KMF用の近接装備は本物を支給されている。
死ぬ危険があるがこの試合に参加した者達は了承済みだ
ライもその一人……
だが、誰も殺したいとは思わない。
恐らく近接戦闘は最後まで選ばないだろう
そう考えてライは正面から突っ込んでいった
「こちらにきたか。悪いが私が頂くよ!」
ライを確認した候補者はライフルを撃った
だが、ライのグロースターはまだ動いていた
被弾した反応はなかった
ライとの距離は弾丸をはずすような距離ではない
「な!?弾が当たらない!?」
そう言った瞬間に自分の機体のモニターが黄色一色に染められ、オペレーターから自分が被弾した事を告げられたが理解出来なかった
「?もう墜ちたヤツが居るのか?学生にやられるとは情けない」
そんな事を言いながらまた一人ライに近づいていった
まだライをただの学生だと思っている騎士がまるで遊びに行くような軽い気持ちでライに挑んでいく
そんな気持ちはライと対峙した瞬間に自分の敗北と共に後悔に変わっていった
「相手は同じグロースターなのか!?」
「動きが違いすぎる!?」
「本当に学生なのか!?」
「ダグラス卿が被弾した!?彼は辺境伯だろ!?」
「もう半分撃破されたのか!?学生に!?」
会場にいた貴族は皆驚いた
今回の試合はシュナイゼル殿下が用意した『余興』だと思っていた。
実際、今回の試合には名誉欲しさに参加した者以外にも皇族への忠義が厚い騎士達も参加していた
ダグラスもそうだった
彼らはライに現実を見せるために呼ばれたと思っていた
実際はライが自ら希望してシュナイゼル殿下に呼んでもらった者達だ
ライが万が一に勝利した時に騎士達の実力の無さを指摘されないように実力派の騎士も呼んでもらった
その人物の実力は貴族だけではなく、皇族達の耳にも入るほどだ。
その大半は既にライに倒されていた
その様子を見ていた一人が思わず呟いてしまった
「あの動き‥……只者ではありませんね‥……」
カリーヌは自分の後ろで同じモニターを見ていた自分の専任騎士、ダスコ・ラ・クレルモンの言葉を聞き逃さなかった
「本当にダスコ?お世辞じゃなくて?」
「あれほどの動きをグロースターでとなると私でも難しいですね」
そう言っている間にも試合は進んでいた
先程接触したばかりの候補者の機体を表すマークに『LOST』の文字が重なった
「また一機!ナナリーは本当に良い騎士を見つけたね」
「残りは9機。もう形振りは構っていられない状況ね‥……」
目の前で繰り広げられる『奇跡』をオデュセッウスは楽しそうに、ギネヴィアは苛立ちながら見ていた
「敵は一機のみ!ここは手を組まないか!」
「そうだな!皆で‥……」
「突っ込んできたぞ!」
それを聞き、残りの候補者達は三つの部隊に別れ、ライを迎え撃つ事にした
「右翼、左翼の奴等は一斉射撃。俺達は近接戦闘で迎え撃つ!」
「くらえ!」
ライを両翼の部隊が囲み射撃したが、その瞬間にライは姿を消した
放たれた弾丸は両側にいた候補者達の機体をペイント弾で黄色に染めていった
撃たれながら候補者の一人は地面に刺さるものを確認した
それはKMFの基本装備のスラッシュハーケンだ
そのハーケンについたワイヤーは真上に伸びていた
「ハーケンで!?」
ライはハーケンの威力を利用してグロースターを空中に飛ばして相手の攻撃を回避した
「同士討ちか‥……囲むにしてももう少し頭を使わないと」
ライはそう言うが実際、ハーケンで飛び上がりなんて動きは想定外過ぎている
別に不可能な動きでは無いが、グロースターでやろうと思っても出来る動きではない
会場は騒然となっていた
ただの学生が熟練の騎士でも難しい動きをやってのけたのだ
だが、その声は今戦っているライの耳には届かなかった
「残りは目の前の3機のみ。近接戦闘を意識してライフルは捨てたか‥……なら!」
そう言ってライも装備していたライフルを捨て、コックピットの横に装備されたソードを装備した
「あっちも近接戦闘を!?舐めやがって!」
候補者達は装備した対KMF戦闘用ランスをライのグロースターに向けてきた
「来ないならこっちから行きますよ!」
そう言ってライはグロースターで突撃した
突撃したのを見て候補者達は一斉にランスを突き出すが、その槍先をライはソードで弾き、受け流し、交わして直ぐ様相手の懐に潜り、KMFの胴体に一閃を入れる
「くそ!何で当たらないんだ!」
「これじゃあまるで‥……」
候補者達には覚えがあった‥……
当たり前だ。
嚮導学校や士官学校で必ずと言っても良いくらいその方の戦闘映像は見せられている
KMFの戦闘としてあの方の動きに憧れを抱かない騎士はいない‥……
敵の攻撃を交わし、すぐさま間合いを詰め、相手に仕事をさせないほど速く、鋭く一撃をいれる‥……
その様子が今のライの動きに重なり、思わずあの方の異名を口にした‥……
「『閃光』‥……」
かつてKMFの腕だけで王妃に成り上がった平民出身の女騎士‥……
ナナリーとルルーシュの実母。マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
彼女の現役時代の異名……『閃光』
ライは正にマリアンヌの再来と感じさせる動きを皇族、貴族の見る場所で見せ付けた
ライが最後の機体の両腕を切り落とし、剣先をグロースターの首元に向けた
「そこまで!勝者。ライ・ランペルージ!」
近衛兵の宣言によりライの勝利が決まった
「ライ・ランペルージよ。貴公の力特と見た。騎士に相応しきものだった」
「有り難き幸せでございます。皇帝陛下」
試合後、会場に設置されたモニターにナナリーの父親であり、この帝国の現皇帝。
シャルル・ジ・ブリタニアが映し出された。
ライはモニターに映る皇帝に方膝を着き、頭を下げた
「貴公に騎士侯とナナリーの専任騎士の資格を授ける。これからも我がブリタニア帝国のため励むのだ!」
「イエス・ユア・マジェスティ」
皇帝陛下の宣言を聞き、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
ライの就任を祝う者、ライの結果を受け入れるしかない者、ライに興味が湧いた者、様々な思惑が会場の拍手に含まれていた
だが、この会場にいた全ての者は理解した……
ライの存在とライの実力を……
そしてカリーヌはライに興味が湧いた……