新武将の野望in恋姫†無双 ROTA NOVA   作:しゃちょうmk-ll

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場面がすすまねぇ・・・

中途半端ですいません、できたところまで先にあげておきます。

ちなみに原作前の結構前という設定となっているためキャラの年齢が少し違います。

原作で孫堅がなくなったのが2年前とのことなので少なくともそれより前です。


第八話 外交の基本は札束でビンタ

 長江を下りそろそろ河口に差し掛かろうかというところまで来たタケマサ率いる大和屋一行。日は上り風も穏やかになり、船員たちがそろそろ昼飯かと談笑している頃合いであった。

 

 その時はちょうど、

3日目から参加の陽花が操舵について分身3号に指導をうけ、

甲板の杏命がロープの組み換えを行い、

部屋で朱燐が酒かっくらって寝こけ、

漢女たちの熱い視線が分身1号2号の股間付近に突き刺さっているころであった。

 

「前方に船だ。たぶんここいらの領主の船だろう。挨拶していく、縮帆ッ!」

 

 見張り台より河面を見通していたタケマサが声を上げる。肉眼では遥か遠方にやや見えるか、といったほどの距離だ。だがタケマサの千里眼の術により船上の動きがつぶさに見てとれた。

 

 2~30人乗りのこの辺りは大きめのジャンク船だ。帆を張りながら川上であるこちらに向けてやってくる。船員の装備には統一性が見られ、よく訓練された動きであたりを警戒している。どうやらあちらもこちらを発見したようで指揮官らしき女性の声で船員があわただしく船上に配置され始めた。

 

「よく訓練されているようだな。船員の動きも早いし、いい目を持っているものがいる。」

 

 こちらの船上でも船員が配置につき帆の操作が行われている。杏命をはじめとする身軽なものたちがロープを伝い上から順に帆を畳んでいく。そして操舵をしていた分身3号の手によって江の中ほどあたりでちょうど落ち合うよう進路がとられた。

 帆が縮められ少しずつ速度が落ちていく。こちらが帆を畳みながら減速したことを確認したらしく、相対する船も舵を切り速度を緩めながらこちらに向かってきた。

 

 見張り台から甲板に飛び降り音もなく着地したタケマサ。向かってくる船は一応見た限りではよく訓練された兵士といった様子だったが、下手に妖鬼だの邪仙だの騒がれては敵わん、ということもあり分身を解除し甲板に出てきた船員たちを見回した。

 

「陽花、子均が見当たらんが・・・」

 

「朱燐さんなら水夫長さんがもう少しで起きてくるだろう、って頬腫らしながら言ってたっす」

 

「なんだ着替え中だったのか?またベタな。」

 

「いや違くて、何度戸を叩いても起きなかったから部屋に入って直接起こしたみたいっすけど、その時に間違えて酒瓶に触ったらしくて無意識に空瓶でぶん殴られたらしいっす。それで目が覚めたらしくて着替えてますよ。」

 

「・・・陽花、あとで湿布と痛み止め出しておくように」

 

「了解っす」

 

 弟子2号こと朱燐はウワバミなのに加えて寝起きが非常に悪い。特に酒瓶抱えて寝ているときに起こそうものなら寝ぼけ半分に迎撃してくるため迂闊に起こすこともできない。

 

「まぁともかく、余計な諍いは避けたい。己れはただの医師兼商人という体で行くんでそこんとこ頼むぞ。」

 

うぅ~っす、と船員たちから気だるげな返事が上がった。

 

 武人や隠密が商人や旅人に身分を偽ろうとする際、その歩き方や重心の取り方など体に染みついた動きというのはなかなか偽れるものではない。わかる人間が見ればその隙のなさや歩法、体の動かし方からそのものの来歴がある程度把握できてしまう。

 

 しかしタケマサの場合、商人として全国の商業圏を制覇したことや何を思ったか武力統率100で脳筋商人だったり、武力一桁のもやし剣豪でKENSEIに挑んだりと千差万別の経験がある。

 そのため見ただけでは演技を見抜くことは難しく、切りかかりでもしない限る見破ることは困難となる。

 

 華佗は領主やらの権力者の類はいい予感がしないとのことで船室に帰ってしまい、漢女2名は言わずもがなで船室待機である。

 

 そうしているうちに2つの船は隣り合い停泊した。やってきた船はこの時代の船としては大き目であったが相対する大和屋の船はその二回りは大きい。船との間に戸板がかけられ2人の女性と4~5人の護衛の兵たちが船にやってくる。

 

 一人は南部の人間に多く見られる褐色の肌に薄紫の髪をくくり腰まで伸ばした妙齢の女性だ。赤紫の動きやすい露出多めの服で豊満な体をしている。その口元の黒子が彼女の妖艶さを引き立てている。

 もう一人は、同じく褐色で少女から女性になるあたりの少女だ。薄桃色の髪を大きなリボンでくくり、ニコニコと人懐っこそうな笑顔が少し彼女を幼く見せている。その薄手の服装から同年代に比べて大変発育が良いことがうかがえる。

 

「儂は黄蓋、字を公覆という。呉群富春県令、孫堅様にお仕えしておる。そしてこちらはそのご息女、孫伯符様じゃ。」

 

「こんにちは~、孫策、字は伯符で~す。よろしくね!」

 

 黄蓋と名乗った女性は腰の弓から見て取れるように射手であり、こちらの船を見つけたのはおそらく彼女だ。身のこなしからしておそらく武力80後半に弓術4武芸2は固いであろうことが見て取れた。

 孫策という少女もまだ若いながらその武力90半ばに達しようとする天稟とも呼べる驚異的な才能が感じられた。その服に秘められた胸囲的な意味でも。

 

「これはご丁寧にありがとうございます。わたくしは新武、字は将と申します。大和屋とお呼びください。襄陽で薬を取り扱っていたのですがこのたび新たに船で商売をさせていただいております。」

 

 どこぞの濃尾無双ほど露骨ではないがへへぇ~と言わんばかりの笑みをうかべ礼をとり頭を下げる。後ろから見ていた陽花に杏命、様子を見ていた船員たちもその違和感から内心微妙な表情となった。

 

 この時代、揚州の都市部は主に長江の北側、寿春や盧江郡であり長江の南側は田舎な地域であった。そして呉郡では主に四姓と呼ばれる豪族四勢力が力を持っており、顧家、陸家、朱家、張家がそれにあたる。

 孫家はもともと呉群のその他の豪族のうちの1つであったが孫堅の人柄と武勇に惚れ込み規模は小さいながらも各地から英傑が集っていた。

 また周囲の豪族たちも息女たちを孫堅のもとに奉公に出すなど四家の後押しを受け呉群の治安維持やほかの豪族たちとの折衝など、呉群の顔役としての働きも行っていた。

 

「ここいらに江賊が出るということで見回っておったのじゃがお主らは大丈夫じゃったか?このような立派な船、いの一番に狙われてもおかしくはなかろう」

 

「いやはや、昨日怪しげな船に襲われそうになりましたが名医・華佗様とそのお連れ様のおかげで無事に航海できております。それが件の江賊でありましたなら・・・。本当に命拾いいたしました。」

 

 その恩人ごと焼却しようとしてたけどな!っと顔には出さない船員一同。

 

 今までに見たことのない大きな帆船、その船上で珍しげにあたりを見回していた孫策であったがタケマサの名を聞いたことで顔をほころばせて話に加わってきた。

 

「新武将と華佗っていえば名医ってここらへんでも評判じゃない。荊州じゃずいぶん活躍したみたいね。なんでも4人に増えてなみいるムキムキのオカマたちをバッタバッタとなぎ倒したとか!」

 

 だいぶ情報が錯綜しているようだ。

 

 タケマサが黄蓋と孫策の応対をしているその後ろ、陽花は彼女らをじっと見つめていた。正確にはある一点、具体的に言えば大胸筋付近に付着する乳腺を含む脂肪細胞の塊だ。そして彼女の心中にある疑問が沸き上がり渦巻いていた。

 

 あれが同年代の乳だと?じゃあ自分はなんだ。

 

 黄蓋と名乗った妙齢の女性。それはまだいい、そういうものなのだと納得できる。しかしおそらく自分と同年代であろう孫策の胸部にぶら下がっているもの。アレは駄目だ許容できない。

 同じ弟子である杏命はそこそこ、朱燐も確かに大きいが体格も含めた発育で考えればわからないでもない。しかし孫策の胸囲は朱燐のそれすら上回り、さらに薄手の服によって強調されている。しかも会話の中で「最近服がきつくなっちゃって~」などとのたまっている。

 

 陽花の隣にいた杏命も陽花ほどではないが生命の神秘について軽く考えないでもないといった感じであった。だがとなりであからさまにガン見している陽花に対してどう言葉をかけていいのか見当もつかない。

 

「(陽花さん陽花さん、確かに気になるのはわかりますけど・・・)」

 

「(いやだっておかしいっす!なんすかアレ。何が詰まってるんですか!?めっちゃバインバインっすよ!杏命さんも気にならないっすか!?)」

 

「(ああいうのは個人差が大きいものですから・・・というか陽花さんは貧乳というかそれ以前に幼児体k・・・)」

 

「・・・・・貧乳と申したか」

 

「ごめんなさい謝るんでその顔でこっち見ないでください怖いです…」

 

 聞き捨てならぬ言葉であった。

 血涙を流さんばかりに目を見開いた陽花は心なしかぎょろ目になり異様な雰囲気を醸し出していた。

 その彼我の圧倒的なまでの戦闘力の差に思考がまとまらず何やらおかしな物まで降りてきている。なにやらどこからともなくチュパチュパ聞こえてきそうなほど鬼気迫る表情である。

 

 ステータスだの希少価値だの嘯いてみてもやはり負け犬の遠吠えに過ぎない。やれ肩が凝るだの合う下着がないだの男どもの視線がいやらしくうっおとしいだの巨乳のデメリットをのたまう者たちがいるがそんなものは持つ者の理論に過ぎない。

 

 これ見よがしに見せつけやがって。こちとら哀れみの視線を向けられるかそもそも向けられることすらないというのに。視線が煩わしいならもっと体型のわかりにくい服を着ればいいのだ、そしてそのまま蒸しあがってしまえばいいのだ。

 

 乳は大小にあらず、みな素晴らしい。とかなんとか言っている男どもいるようだがそういうやつに限って巨乳の女に鼻の下を伸ばし、貧しい乳には見向きもしないのだ。

 

 もはや乳をもいで伊達にするしか・・・陽花の脳内が危険な領域に差し掛かろうとした頃、船倉からドタドタと駆け上がってくる音が聞こえた。

 

「やっべぇすまねぇ旦那寝過ごした!まだ獲物は残ってるか!?」

 

 ようやく起きてきた朱燐である。戦装束に得物の身の丈以上の鉄棍、苦無を刺したベルトなど完全武装で甲板に飛び出してきた。意気揚々と飛び出しては来たものの明らかに戦いの空気ではないことと周囲からの微妙に白けた視線にたじろぎみるみる戦意が萎えていく。

 

「あ~なんというか、じゃオレ酒もらって帰るから・・・」

 

「ちょっと待ってよ!せっかく来てくれたんだからお話しましょ!私は孫策、字は伯符、あなたは?」

 

「お、オレは王平、字は子均だ。なんというか話の邪魔して悪かったな・・・」

 

 踵を返して船室に戻ろうとした朱燐を呼び止めたのは孫策である。人懐っこいニコニコとした笑顔で気まずげな朱燐に話しかける。その笑顔のほだされたじろいでいた朱燐も次第に心を開き会話が弾んでいく。

 

「そこのあなたたちもお話しましょ?名前はなんていうの?あと、ずいぶん眉間に皴が寄ってるけどどうしたの?」

 

「あ、えと。何でもないです!ほら陽花さんあいさつしましょ。私は蒋欽、字は公奕と申します。」

 

「っは!じ、自分は呂範、字は子衡っす。よろしくお願いするっすおっぱいっさん!」

 

 杏命の呼びかけで意識を取り戻したかに見えた陽花であったが暗黒面からまだ完全には抜けきっていなかったようだ。

 三人そろって「あっ」という顔をする。ほぼ初対面の相手をいうに事欠いて“おっぱいさん”呼びである。

 

「あはははっ面白い子ね!大丈夫よ、あなたの大きくなったらこれくらいになるわよ。それよりも偉いわね、もうお仕事手伝ってるの。まだこんなに小さいのに」

 

「「「(いやたぶんあんたと同い年なんですが・・・)」」」

 

 船員たちの内心が一つになったがまた話がややこしくなるので口に出す者はいなかった。おっぱいさん呼びも気にせず笑ってすますあたり彼女の器の大きさが現れている。

 

 そこから4人で会話が弾んでいく。実家でのことや船での仕事、流行りの服や人気のお菓子。3人は短い間ではあったが孫伯符の持つ人をひきつける徳、天性の魅力を感じていた。

 その人柄、魅力は徳とも呼ばれその人物もつある種の才能ともいえる。それは交渉や取引の際にも顕著に表れる。多くの場合は礼法などの身に着けた所作によって大方が決まるが最後はその人物の魅力によって左右される。

 

 これは例だが、ある世界線において桶狭間で父親を失った某青年は非才ながらも自分を磨き一流の武将となった。そして突然ショタっ子からおっさんにジョブチェンジする狸親父や、父親の仇敵の回さない方のノッブ、ついでに嫁さんの実家も滅ぼし関東東海を支配する大大名になったのだ。

 

 そんな折、某軍神さん家が珍しく武田家に滅ぼされそうになっていたため慌てて服従を呼び掛けた。しかしいくら技能札を持っていようが札束で殴ろうが決して従属せず説得のかい空しく滅亡してしまった。

 

 彼は自らの非才を嘆いた。もう少しでも自分に才能があれば彼を死なせずに済んだのではないか。統率100というその才能はあまりにも惜しい。

 いくら嘆こうと城は落城し、彼が白刃の露と化してしまったことは取り返しようのない事実であった・・・

 

 まぁロードし直してエクストリーム外交の末、力ずくで服従させたので問題はなかったのだが




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