破邪顕正エビルベイン(機神咆哮デモンベイン×とらいあんぐるハート×魔法少女リリカルなのは)   作:ガジェット

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二話

あれから一年御神鉄は大いに辣腕振るっていた。時には大物取引を、時には覇道財閥が買い取る物件を先に買い取っていた。中国に渡っていた美沙斗の口座を割りだし金を振り込んでいた。鉄は美沙斗より教わった御神の人脈を活かし御神財団を起業した。本社は霊脈が集中する海鳴市に置いた。そして、今鉄はアメリカ州アリゾナ砂漠の一角に来ていた。

 

「やはり、ここに居たか・・・デモンベイン!?」

 

◆◇◆◇◆

 

さっそくコクピットに乗り込み詠唱をする。

 

「リトル・エイダ

起動!銀鍵守護神機関作動!?」

 

その一言でわずかに残っていたエネルギーが駆動する。

 

「見せて貰うぞデモンベイン!お前の焼き付けた記憶を!?」

 

◆◇◆◇◆

 

それは、本来自分がするべき役割だったのだろう。

 

しかし、違う自分がその役割を担ってしまった。その事に罪悪感が出てきたが良くそこまでという畏敬の念も感じていた。

 

(しかし・・・この私はペドフィリアなのか!)

 

しかも自分で体験したかのような記憶が浮かび上がってくる事にあたまをかかえる鉄

 

「これがシャイニングトラペゾヘドロン(輝くトラペゾヘドロン)か」

 

今の自分を次元の彼方に追いさりし忌ま忌ましい神具、それと同時に獣が出てきたが最後に言った慈悲だという言葉にこの無限螺旋から抜け出させただなと感じていた。そして・・・

 

「そろそろ時間か・・・」

 

遠いアーカムシティの方角を見ながらこれからの事に思いを馳せる

 

そろそろ大きくなった企業で覇道財閥に手紙を出した。

 

宛先は、覇道鋼造

 

内容は、アル・アジフ。会いたい。大十字九郎。

 

それだけを添えてあった。

 

◆◇◆◇◆

 

「貴方が御神鉄様ですね?会長もお会いしたいと申しておりました」

 

(久しぶりだな・・・執事さん)

 

「ああ、初めましてウィンフィールド殿。覇道会長が直々にあってくれるとは幸いだね」

 

「貴方の噂はかねがね聞いております。第二の巨人。極東の鉄人と聞いております」

 

「中々聞いていて恥ずかしい噂話ではあるがね」

 

ウィンフィールドの言葉にわざとらしく恥ずかしい様子を見せる鉄。

 

「所で・・・」

 

「何かね、ウィンフィールド殿」

 

何か奥歯が挟まった感じのウィンフィールド」

 

「私の事はウィンフィールドと呼び捨てにしていただきたいのです。鉄様。何やら違和感がありますので・・・」

 

「違和感かな」

 

その言葉にすかさず頷くウィンフィールド。

 

「はい。貴方と話していると既知感(デジャ・ビュ)がしたので・・・失礼しますが私と貴方は今回初めてお会いしたことがありませんよね」

 

「ああ、今回が初めてだとも」

 

(執事さん、あんた・・・)

 

あまりの感の良さに内心冷汗をかく鉄。

 

この世界がもとの世界に繋がっていると確信した。鉄であった。

 

「では会長がお会いになられるとの事です。鉄様粗相のないように」

 

◆◇◆◇◆

 

「君が御神鉄か。」

 

「そのとおりだ。覇道会長」

 

ウィンフィールドは改めて相対する二人を見て鏡合わせを見ているように感じていた。年齢も、容姿も違う。しかし感じる覇気は全く同じように見えた。

 

「下がれ。ウィンフィールド」

 

「しかし、会長。いくら、御神の一族とはいえ・・・」

 

「私は下がれと言ったぞ」

 

「失礼したしました。会長。何かありましたらすぐにお呼びを」

 

そう言って下がるウィンフィールド。

 

「くっ、中々に信頼されているな覇道会長」

 

「そういうお主は警戒されているようだな。鉄」

 

双方皮肉の応酬を終わらせ。

 

「手紙は読んだ。わざわざ私に程度に解けない封印までしてな」

 

「うむ、その通りだ本来の魔術師としての位階は私の方が高い。それでも学んだ歳から考えれば十分にたかいが・・・」

 

「それも皮肉かな」

 

「嫌、純粋に誉めているのだよ。余程良き師に学んだのだろう」

 

その言葉に覇道鋼造の眉ピクリと動く。

 

「最初はブラフだとおもっていたが・・・そこまで読まれていたのであればやはり、お主は・・・」

 

鋼造の言葉にすかさず頷く鉄。

 

「ああ、アル・アジフが話していた大十字九郎だ・・・だが彼女の求める大十字九郎ではないがね」

 

「どういう意味だ」

 

「彼女の求める大十字九郎とは別次元の存在なのだよ私は」

 

その言葉に眉をひそめる鋼造。

 

「うむ、端的に話すが・・・」

 

◆◇◆◇◆

 

「なるほど・・・」

 

軽く目を瞑り考えをまとまらす鋼造。

 

「彼女の言っていた黄金の獣に異端として次元の狭間に封印されていた“私”か」

 

「そのとおりだ」

 

「では、アル・アジフに会いたいという文章は・・・?」

 

「会いたくないと言えば嘘になる。だが彼女が会いたいのは共に時を過ごし大十字九郎だろう。第三者の私が入っていい事じゃない」

 

「そうか・・・」

 

「第一に今の私は御神鉄だ。私には守らねばならない存在がいる。」

 

「分かった。しかし、それだけを話しに来たわけではなかろう?」

 

「ああ、この御神鉄の時間はゆうげんでは無いのでね。単刀直入に言わせてもらおう。今、世界には怪異が迫っている」

 

◆◇◆◇◆

 

話はなった。今このアーカムシティで無名の人材のスカウトや、これから発展していくであろう企業の買収の件をまかせてもらっていた。特に海鳴市で発掘した代物は人格はともかく科学者としての才能は突出していた。それを元に開発、改修するのにこの上ない人材と言えた。

 

その時だった!?

 

自分を呼ぶ声がする。

 

「お待ちなさい!御神鉄!?」

 

その声を聞いた瞬間、記憶がフラッシュバックする。

 

自分を見つめる息子尊敬する目

 

聞こえてくる赤子の声

 

そして・・・

 

『また会えたな・・・瑠璃・・・』

 

ふと涙腺が潤む。

 

そのまま抱きしめたい衝動に駆られる。

 

しかし鋼鉄自制心でそれを押さえた。

 

「何か用かな?お嬢さん」

 

「え?あ、あの」

 

ふと見ると瑠璃も何かに堪えるように瞳に涙を浮かべていた。

 

「そ、そうです。何故貴方の様な方がお祖父様に会えたのですか!まだ一年しか経っていない新興企業がお祖父様がお会いになられると思いませんわ」

 

思わず若い反応に苦笑いを浮かべる鉄。

 

「何故と言われてもだね、この通り実積もあるからこそ覇道会長がお会いになったのではないかな」

 

「確かにその通りですけど・・・納得いきませんわ。もしかして?貴方は美沙斗姉様のお知り合いですの。」

 

隠していたわけではないがその鋭さにさすがは未来の総帥の事だけでもあると感じた。

 

「うむ、血は繋がってないが遠縁ではあるよお嬢さん」

 

「お嬢さん、お嬢さんと馴れ馴れしいですわね。ですが貴方が御神一族の出身ならば私の身内も同然ですわ。ならば私の事は瑠璃と読んでくださいまし」

 

その言葉に一瞬声をなくす鉄。

 

「ああ、これからよろしく頼む瑠璃よ」

 

「貴方、本当に初めてお会いしたことがありませんよのね。鉄さん」

 

思わず瞳から涙を流す瑠璃。

 

「ああ、もちろんだとも」

 

鉄はまた嘘を吐いた。

 

◆◇◆◇◆

 

鉄は今、アーカムシティを散策していた。そこはかつて自分の拠りどころになっていた場所だ。

 

「ふふ・・・懐かしいものだな」

 

自分はここまで変わってしまったがここはあまりに変わらない。

 

「今でもすぐ思い出せる」

 

そのまま立ち去ろうとした時。

 

「あの・・・」

 

その声に心臓が止まりそうになっていた。

 

『シスター、メシー』

 

『あらあら九郎ちゃん。またたかりに来たのかしら』

 

『失礼な!今回はちゃんと報酬をだな・・・』

 

『この穀つぶしめ!!』

 

そんな懐かしい回想が脳裏をよぎって涙が出そうになっていた。

 

「ど、どうかしたのかなお嬢さん」

 

その言葉に若いシスター。

 

「いえ・・・おじ様の姿があまりにも寂しそうと言うか、情けなさそうに見えたものだから。つい、ていうか何故でしょうおじ様を見ていると不思議と懐かしさが・・・」

 

その言葉に慌てる鉄。

 

「もちろん初めてだとも」

 

「そうですよね。私ったらドジな部分がありますから」

 

「ところで・・・」

 

そっと教会見回す鉄。

 

「見た所かなり痛んでいるのではないかね」

 

「うふふ、分かります?新しく派遣されたのですが修繕費が足らなくて」

 

苦労していることを楽しんでいることを誇りに思っているような目だった。

 

「でも少しずつ直して立派な教会にしてみようと思うんです」

 

そこには確かな信念があった。

 

「ならば私からも少し心付けを出させて貰おうかな」

 

「そんな初めて出会った方にその様な事!」

 

「ならば寄付金という形ではダメかなお嬢さん」

 

「分かりましたから、急に頭を下げないでください」

 

(これで、少しは恩返しをできたかなライカさん?)

 

◆◇◆◇◆

 

(これでアーカムの滞在も終わりか。■■■■勧誘にも成功したしこの街での活動も覇道鋼造から許可も貰ったからな。しかし・・・)

 

鉄はそっとため息を吐く彼女達と出会った時にも感じていたが自分の記憶が曖昧になっていくことに不安を覚える。全て愛し合った記憶が存在するのである。まるでそういう風に調整されているようだ

 

(何故かな君に急に会いたいという気持ちが出てきたよ・・・美沙斗よ)

 

人肌が恋しいと思ったのは何年ぶりだろうかと思う鉄であった。

 




ライカさんの言葉遣いわすれてしまいました。
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