作者からの注意点
基本誤字脱字等はあると思って読んで下さい。
思い付きで書き始めたので不定期更新です。
それでもよろしい方は、気を付けて読んで下さい。
「…悪い夢を見た。」
先ほどまで、滅茶苦茶理不尽な事が起きていた気がする。勝手に殺されてそのあと女神を連れて帰ってこいとか魔王倒してこいとか、あと変な物飲まされたりとか…
まあ、夢なら仕方ないよな。そう思った瞬間俺の目の前を馬車が音を立てながら通り過ぎて行った。
「…夢じゃなかった。」
目の前に広がる世界は俺のすべてを否定していた。目の前に広がるのは中世ヨーロッパを思わせる街並み、日本にいれば必ず見かけるでであろう車やバイクは走ってはいない。電柱も無ければ電波塔も無い。
「ああ…」
止めと言わないばかりに俺の目の前を行き交う人々が俺に現実を突きつけてきた。
「獣耳だよね、あれ。…あそこにいる人ってエルフ…だよな。ああ…あそこのオッサン剣とか盾持ってるよ…俺、異世界に来ちゃったんだ…」
目覚めて数秒で夢でないと悟ってしまった。これからどうしよう…
取りあえず所持品を確認しようと思った。が、そこで違和感を感じた。
「体、小さくなってね…」
俺の身長は日本人の平均身長の170センチはあった筈だがいつもより視界が低いし、手の大きさや今見えている体の部分だけでも間違いなく小さくなっている。何が起きた…
「あれ…だよな」
そうあれだ。この世界に来る前に飲まされた飲み物?あれのせいだろう、あれしかない。
「取りあえず何か、何か俺の今の状況を打開できる何か何かないのか。」
俺はポケットの中をあさってみた。そういえば服のサイズは今の体に合っているんだよな…そこだけは良かった。どこかの高校生探偵のように起きたらブカブカの服とか、異世界召喚早々不審者になるところっだ。
ポケットに入っていたのは手紙が一通宛先は『アクア様』になっていた。後は何のカードかわからない物が一枚と俺が求めていた紙が入っていた。
拝啓波風海斗様
突然の事で戸惑っていると思いますが、落ち着いて読んで下さい。
まずあなたの体ですが天界規定により15歳の姿になっています。本来は18歳の予定だったのですが、文句はあのゴミに言ってください。
「本当に何やってんだよあの天使長…」
続いてあなたのポケットに入っていたカードについて説明します。そのカードは『冒険者カード』です。つまりあなたの身分証明書になります。絶対に無くさないで下さい。
「なるほど、まるでRPGの世界だな」
最後に手紙ですが、それは女神アクア様に届けて下さい。その手紙を見せれば、きっとあなたを助けてくれます。
「女神が助けてくれるって、まさしくゲームの世界にしか思えないよな…」
私からは以上になります。さあ、勇者よ!願わくば、数多の勇者候補たちの中から、あなたが魔王を打ち倒す事を祈っています。
これだけ?え?勇者候補?魔王討伐?無理だろ、嘘だろ、だってなんの武器もないし金も無いしこれからどうしろってんだよ…
ああなるほど、これから女神にあって何かこう凄いイベントが起きて、サクッと魔王倒せる様になるんだな。
後は女神を連れて帰るだけの簡単さ作業ってわけか。なら最初に必要なのは、
「金が必要だよな。」
現在一文無し、このまま野宿とかシャレにならん。あとそのまま餓死なんて笑えない・・・
この世界がゲームと同じ設定ならギルドのような冒険者が集まる所があるはずだ。一様俺も冒険者みたいだし先ずは探してみますか。
近くにいたおばさんに尋ねたところ、あっさり情報が手に入った。まさにゲーム、このままサクッと終わらせたいものだ。
ちなみにこの街は駆け出し冒険者の街アクセルと言うらしい。なるほど、死んだ人間を送る際のスタート地点としては、理想的な場所だ。俺はおばさんに礼をを言い、教わった道を歩いていくとそこには目的の建物があった。
―冒険者ギルド―
周りも建物より大きな建物で、中からは食べ物の匂いが漂っていた。
中にはきっと、荒くれがいるのだろう。
そんな事を考えながら中に入ると……
「あ、いらっしゃいませ!お仕事案内なら奥のカウンターへ、お食事なら空いているお席へどうぞ!」
短髪赤毛のウェイトレスのお姉さんが、愛想よく出迎えてくれた。
店内は、そこかしこに鎧を着た連中がたむろしている。今の時間はお昼時なのかかなりの人数がいるようだ。
俺は奥のカウンターに向かった。そこには受付人が一人いるだけで、ほかの受付は空いていた。やはり今は昼時のようだ、急いで準備しないと今日の宿も見つける事が出来ないかもしれない。
「あの、すみません。」
「はい、今日はどうされましたか?」
受付の女の人はおっとりした感じの女性だ。助かった、俺はさっそく仕事がないか聞いてみることにした。
「えっと、この街に来たばかりで何も分からないのですが、何か仕事を紹介して頂けないですか?」
「そうですか。えっと、何か身分を証明出来る物は持っていますか?」
俺はポケットから冒険者カードを取り出し受付の女性に渡した。
「はい、ありがとうございます。ナミカゼカイトさん、ですね。ええと…職業は基本職の《冒険者》ですね。ステイタスは…。」
「あの…」
俺は受付の女性の言葉に聞きなれない言葉が出てきたので、聞いてみることにした。確かあの天使の説明には何も書かれていなかった事なので確認のつもりで聞いてみた…そう聞いてしまったのだ…
そこで俺は現実を突きつけられたのだ。残酷な、そう残酷な現実という名の真実を…...
職業《冒険者》それは最弱職、そしてステイタスは平均以下が殆どのポンコツスペックだそうだ…。
金も無く装備も無く、性能もポンコツ……どうやったら魔王なんて倒せるんだよ。むしろ明日生きているかどうかも怪しい状態なんですけど…
絶望に打ちのめされている俺に、受付の女性は優しく諭し俺でも出来る仕事を紹介してくれた。
これは一刻も早く女神を探さなくてはいけない、そう心に誓った瞬間だった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
波風海斗の設定ですが、佐藤和真の身長(165センチ)より低く、めぐみんより高い設定にしています。(155~160くらい)
次回更新も頑張ってみますが、不定期なのでゆっくり待ってください。