私は30代にもう直ぐなるおっさん。PCのデータを整理してたら、懐かしいアニメの
映画版を見つけて、視聴していた。嫁さんに
「この声のわかるか?」
「いや、解からんよ」
「○○だよ~」
「え?あの人?ドラマに出ている?」
「そうそう。中学生の頃に一度声優したんだよ」
「そうなんだ~」
「そろそろ寝るかな」
俺はベッドに横になり明日の仕事に関して考えながら寝た。
え?何ここ?目を覚ました俺は見知らぬ部屋に居た。見渡すと何処か女の子、そう5~6才ぐらいの女の子の部屋ッポイところに居た。そこへ
「おはよう。よく眠れた」
母親?と思わしき人物からあいさつされた。少し混乱しているが、怪しまれぬよう
「おはよう」
あれ?なんでこんな喋り方?
「もう直ぐ朝ごはんだから、着替えて降りてきなさい」
「わかった」
おいおい。俺は「おはよう、母さん」、「解かった」って言った筈なのに、どうして勝手に変換されているんだ?そうだ、まず状況確認しよう。鏡はあるか?しかし
「できたわよ~降りてきなさい」
お呼びだ。ここはアドリブでいくしかないな。覚悟を決めて階段を下りていく、そして
「おはよう」
父親らしき人物へ挨拶をし、テーブルの食器の種類から自分の場所を確認後、その席にについた。
「さぁいただきましょう」
「いただきます」
黙々と朝食を食べる。
「アウイン?今日は何する予定かな?」
父親がこちらを向いて話した。そうか、俺の名前はアウインか。俺は子供が答えそうな定番を答えた。
「みてい」
なんでだ~俺は「今日は公園で遊ぼうと思ってる」って答えようとしたはずなのに・・・
「アウイン?いつも言っているが、たまには外で遊びなさい」
「あなた・・・アウインは・・・」
「・・・そうだったな」
何これ?何この状況。すげ~暗いぞ?
「じゃあ、そろそろ行って来る。」
「今日は何時ごろに帰るの?」
「いつも通り、18時には帰るよ。」
「わかったわ。いってらっしゃい」
「いってきます」
俺は朝食を食べ終え、自分の部屋に帰った。
どういうことだよ?ええ?意味がわからない。1時間ほど考えたが、まったくわからない。とりあえず、顔でも洗うか。俺は洗面所へ向かった。鏡を見た瞬間俺は・・・
「ラピス・ラズリ・・・」声が出た。機動戦艦ナデシコの劇場版のみに登場するキャラで、ホシノルリと同じように、人工的に作り出された「妖精」。そうか
アウイン→ラピスラズリの構成鉱物の一つ。そういう事か。だから感情、表情がない。状況が読めてきた。俺はとある場所の夫婦の間に出来た子供。しかしその子供には表情、感情がない。ってことは通常の子供ではない。公園にいっても他の子と、コミュニケーションが取れない。よって公園デビューが完全に失敗。そのせいで夫婦間にも亀裂が出来る。言葉が勝手に変換されるのも、彼女が喋るはずがない内容を喋ろうとすると、何かの影響で勝手に変換される。ようやく今の状況が解かった。
で、ここは何処の国?そこが一番の問題だ。目の前のPCで調べてみるか~。
ミッドチルダ?管理局?え?何?地球じゃない?ん~でも聞いたことがあるぞ?
確か~
リリカルなのはの世界かよ!!!!