無表情、無感情で行くリリカルなのは   作:yudaya89

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第11話「誰のために?」

 

 

 

「おーりす?」

「何でしょうか?」

「れじあすは?」

「会議中ですよ」

「わかった。いつおわる?」

「もうすぐわりますよ。今日はどうしましたか?」

「れじあすにききたいことがあるの」

「また何かの実験?」

「まぁそんなかんじ」

 

 簡単な話をしていると、どうやら終わったようだ。多数の職員が出て行き、最後にレジアスが退出してきた。

 

「どうした?」

「れじあすにはなしがある」

「なんだ言ってみろ」

 要約すると、今までの試験は全て俺が行い結果を出した。しかし俺はSSランク以上の魔力を所持している。これではインパクトに欠ける。そこで本当に魔力をもたない人間で現在のBJの最終系を着用し、Aランクのそこそこ名の知れた職員と模擬戦を行い、そこそこの結果を出す事を提案した。

「どう?」

「いいアイデアと思う」

「じゃあいい?」

「Aランクの職員は誰だ?」

「ふぇいと」

「あの海の!?」

「うん」

「海が協力してくれるだろうか」

「だいじょうぶ、もぎせんではんめいした、しゅうせいてんのかいぜんもくてき」

「なるほど」

「それに、しつむかんにひつようなけいけんもつめる」

「それを条件に模擬戦を?」

「そう」

「段々、汚れた大人になってきていないか?」

「??よくわからない」

 ははは、中身おっさんで、元社会人なんでw

「分かった。早めがいいんだな」

「うん」

「オーリス手配してくれ。それと魔力なしの職員は誰を推薦する?」

「れじあす」

「・・・?」

「れじあす」

「なっ!?」

「アウイン!レジアス中将に、そのようなことはさせるわけには行きません!」

「れじあす?」

「なんだ?」

「いいの?」

「・・・」

「このじっけんは、こんごのみっどに、かくじつにひつようになる。それをひとまかせでいいの?」

「アウイン・・・わかった。私が現場に立つと言い出した結果、このプロジェクトが発足した。そして今ではほぼ全ての職員にBJが手配された。そして今その最終モデルが仕上がった。ならば私本人がその性能を身をもって体験せねば」

「そう、げんばへきょうきゅうするのに、ちゅうとはんぱなものはだめ」

「確かに。完璧なものを作成せよ。アウイン二尉」

「あれ?しょうしん?」

「ああ、現時点をもってアウイン三尉は二尉へ昇進とする」

 マジか!!

「しかし中途半端な物を作るなよ?」

「わかった」

 

 

 

 こうして俺の昇進及び最終BJの最終確認の計画が発足した。

 

 レジアスは過去に格闘経験があった。そのためある程度のトレーニングでよかったのだが、

「人に中途半端な物を作るなといっておきながら、自分が中途半端な実力では話にならん!!」

 と、何故か本格的に肉体改造を行っている。

 

 フェイトに関しては、オーリスと俺の権限を使用し、短期任務のため本局から地上本部へ異動してもらった。勿論色々と特典はある。

「あなたは、はやいだけ。それならばかでもできる」

「はい」

「せつめいしてもわかりにくいから、とりあえずもぎせん」

「え?」

「はやく」

 速いだけの戦法では話にならない。

「ほら、まりょくのざんりゅうで、どこにいどうするかわかる」

 俺は移動先に魔力弾を撃ち込んだ

「くっ!!」

「ほら」

「がっは!!」

 足元でフェイトが転がっている。

「あいてのすきをねらってこうそくいどうするの。いきなりいどうしてもかくらんにならない」

 最初から高速移動で接近するのもいいが、それが不発、もしくは相手にばれている場合は無意味になる。ならばある程度フェイントを入れる。

「きょうはおわり」

「ありがとうございます」

「このあとべんきょうがんばって」

「はい」

 

 執務官を目指すための勉強もこの任務の中に入っている。仕事中に勉強できるなんてなんてホワイトなんだろう。おまけにデバイスのメンテまで無料・・・俺は優しい天使だ。

 

 

「しんこうじょうきょう」

「問題なく最終作業に入りました」

  上出来、上出来。

 

 

 

 最終調整に入った。もうすぐ完成する。レジアスもほぼ調整は出来ている。フェイトも万全の状態だし、デバイスも調整しておいた。これで双方言い訳とかできないような状況。

 

 

 試験終了後レジアスのおっさんがテスターってわかった時の皆の表情が楽しみで仕方ない。

 

 

 

 




 お久しぶりです。

 また亀更新で再開しましたので

 よろしくお願いします

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