「おーりす?」
「何でしょうか?」
「れじあすは?」
「会議中ですよ」
「わかった。いつおわる?」
「もうすぐわりますよ。今日はどうしましたか?」
「れじあすにききたいことがあるの」
「また何かの実験?」
「まぁそんなかんじ」
簡単な話をしていると、どうやら終わったようだ。多数の職員が出て行き、最後にレジアスが退出してきた。
「どうした?」
「れじあすにはなしがある」
「なんだ言ってみろ」
要約すると、今までの試験は全て俺が行い結果を出した。しかし俺はSSランク以上の魔力を所持している。これではインパクトに欠ける。そこで本当に魔力をもたない人間で現在のBJの最終系を着用し、Aランクのそこそこ名の知れた職員と模擬戦を行い、そこそこの結果を出す事を提案した。
「どう?」
「いいアイデアと思う」
「じゃあいい?」
「Aランクの職員は誰だ?」
「ふぇいと」
「あの海の!?」
「うん」
「海が協力してくれるだろうか」
「だいじょうぶ、もぎせんではんめいした、しゅうせいてんのかいぜんもくてき」
「なるほど」
「それに、しつむかんにひつようなけいけんもつめる」
「それを条件に模擬戦を?」
「そう」
「段々、汚れた大人になってきていないか?」
「??よくわからない」
ははは、中身おっさんで、元社会人なんでw
「分かった。早めがいいんだな」
「うん」
「オーリス手配してくれ。それと魔力なしの職員は誰を推薦する?」
「れじあす」
「・・・?」
「れじあす」
「なっ!?」
「アウイン!レジアス中将に、そのようなことはさせるわけには行きません!」
「れじあす?」
「なんだ?」
「いいの?」
「・・・」
「このじっけんは、こんごのみっどに、かくじつにひつようになる。それをひとまかせでいいの?」
「アウイン・・・わかった。私が現場に立つと言い出した結果、このプロジェクトが発足した。そして今ではほぼ全ての職員にBJが手配された。そして今その最終モデルが仕上がった。ならば私本人がその性能を身をもって体験せねば」
「そう、げんばへきょうきゅうするのに、ちゅうとはんぱなものはだめ」
「確かに。完璧なものを作成せよ。アウイン二尉」
「あれ?しょうしん?」
「ああ、現時点をもってアウイン三尉は二尉へ昇進とする」
マジか!!
「しかし中途半端な物を作るなよ?」
「わかった」
こうして俺の昇進及び最終BJの最終確認の計画が発足した。
レジアスは過去に格闘経験があった。そのためある程度のトレーニングでよかったのだが、
「人に中途半端な物を作るなといっておきながら、自分が中途半端な実力では話にならん!!」
と、何故か本格的に肉体改造を行っている。
フェイトに関しては、オーリスと俺の権限を使用し、短期任務のため本局から地上本部へ異動してもらった。勿論色々と特典はある。
「あなたは、はやいだけ。それならばかでもできる」
「はい」
「せつめいしてもわかりにくいから、とりあえずもぎせん」
「え?」
「はやく」
速いだけの戦法では話にならない。
「ほら、まりょくのざんりゅうで、どこにいどうするかわかる」
俺は移動先に魔力弾を撃ち込んだ
「くっ!!」
「ほら」
「がっは!!」
足元でフェイトが転がっている。
「あいてのすきをねらってこうそくいどうするの。いきなりいどうしてもかくらんにならない」
最初から高速移動で接近するのもいいが、それが不発、もしくは相手にばれている場合は無意味になる。ならばある程度フェイントを入れる。
「きょうはおわり」
「ありがとうございます」
「このあとべんきょうがんばって」
「はい」
執務官を目指すための勉強もこの任務の中に入っている。仕事中に勉強できるなんてなんてホワイトなんだろう。おまけにデバイスのメンテまで無料・・・俺は優しい天使だ。
「しんこうじょうきょう」
「問題なく最終作業に入りました」
上出来、上出来。
最終調整に入った。もうすぐ完成する。レジアスもほぼ調整は出来ている。フェイトも万全の状態だし、デバイスも調整しておいた。これで双方言い訳とかできないような状況。
試験終了後レジアスのおっさんがテスターってわかった時の皆の表情が楽しみで仕方ない。
お久しぶりです。
また亀更新で再開しましたので
よろしくお願いします