無表情、無感情で行くリリカルなのは   作:yudaya89

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第02話「人形に見つめられる気分はどうだ?怖いだろ?」

 最近わかったことがある。このアウイン、かなりの美少女だ。このまま子供雑誌に乗ってもおかしくないレベルだ。それが良いのか悪いのか、そう、無表情なのだ。

人形のように整っている顔、目は少しだけ細い。そして無表情。その顔で見られたりすると少し怖いだろ?夜中に人形と目が合うと怖いだろ?あんな感じだ。それが原因で友達が出来ない。他の親御さんには「人形みたいで怖い」「実は虐待されてる?」って感じのうわさも流れてる。最低な事に児童相談所?から職員も来た。いや来たって言葉はおかしいな。現在来ている。

「アウインちゃん、どうなのかな?」

 はい、現在聴取されてます。鬱陶しい。

「なにが?」

「お母さんやお父さんに、今まで叩かれた事ない?」

「どういうりゆうで?」

「何もしていないのによ?」

「りゆうもなしになんでたたくの?」

「それは・・・」

「なんであなたにそんなこときかれなくちゃならないの?わたしのからだにあざでもあるの?」

「あのね、アウインちゃん、私たちは「しごと?」え?」

「しごとなんでしょ?そんなのわかってる。じゃあわたしからのしつもん。このいえにはいってかんじたことはなに?ぎゃくたいしているならへやはきれいじゃない。おかあさんはまいにち、かじしてるよ?」

「確かにそうね。この家の外や中を見ても虐待している様な感じはしないわね。でもね最近はそういうところのみで判断しちゃいけないの。」

「わかった」

「じゃあちょっと休憩しましょう」

「へやにいく」

 アウインは自分の部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 アウイン

 最悪だ・・・おかしいだろ。3歳児の受け答えじゃないぞ!!本当は

「お母さんもお父さんもやさしいよ。理由なく叩かれた事なんてない。」

 あと失敗したのが

「虐待しているならもっと家とか荒れてる」

 この一言は失敗だな。後々聞かれたらネットで調べたって答えようか。それにしてもこの家族には迷惑をかけたと思ってる。親父の仕事場での立場とか悪くしそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 両親及び職員

「あの・・・」

「なんでしょうか?

「お子さんはいつからあんな感じに?」

「生まれたときからです。普通泣くんですが、泣かなかったのでお医者様にあとから検査しようと言われて」

「いえ、そうじゃなくて。」

「え?」

「今調書を取っていたのですが、まるで大人と話している感じがしました。3歳児とする会話ではありませんでした。」

「うちの子が異常ということですか!?」

「落ち着いてください。普通より脳の発達が早いという事です。それもかなり早いと思います。一度検査してもいいと思います」

「でも・・・」

「勿論しなくてもいいですが、お子さんの将来への参考にしてもいいと思います。」

「解かりました。」

「では、アウインちゃんともう一度話しても?」

「どうぞ。アウイン!」

 

 

 

 

 アウイン

 

 それにしてもこの世界がリリカルの世界とはね・・・いっそこの家からでて働くか?いやいや流石に知識不足だよな?それに俺の魔力やスキルに関しても不明だしな。一度どこかで調べてみたいな。「アウイン!」おっと母親からの呼び出しだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから数日後

 

 俺は管理局の施設にきている。なんでも魔力量とスキルの確認だそうだ。これはこれで俺にとって好都合だ。母親が手続きにいってくるからここで待っててねって。本当うちの母親は美人だ。いや俺の嫁さんのほうが美人だった。あ、思い出したら少し心配になった。あ~俺の生命保険降りたかな?殺人犯扱いされてないかな?そんな事を考えていたら。

 

「どうした?迷子か?」

 なんか巨漢の男に声をかけられた。

「たいきしてる」

 そこはお母さん待ってるって言えよ。変換するな。

「待機?ああ、お母さんをまってるのかね?この場所は・・・そうか測定場か」

「あなただれ?」

「私か?私はレジアス・ゲイズ。階級は少将だ」

「しらない」

「ムッ・・・聞いたことはないかね?」

「きょうみない」

「地上を守っているんだよ?」

「しらない。そもそもあなたはまもってない。」

「そうだが・・・」

「そもそもなにをまもってるの?げんばにでないで?」

「うっ」

「げんばにでないひとによくありがちなのが、おもいえがいていたりそうと、めのまえのげんじつのあまりにものちがいに、かってにぜつぼうしてぼうそうする。」

「私は!」

「ベつにとうろんするつもりはない。あなたは「かってに」にちじょうをまもってる「つもり」でいればいい」

「くっ!」

「3さいじにもにんしきされずに」

「・・・どう・すれ・・ば」

「ン?」

「どうすればいい!!これから私はどうすれないい!!地上を守るにはどうすればいい!!」

「わからない?」

「わからない!!」

「かんたん」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・頼む。」

「せんじんにたて」

「え?」

「なにがあってもわしがちじょうをまもるって、みんなにおもわせないとだめ。えんぜつとかはくちだけ。くちがうまいのはまけいぬがいいわけするときと、しゅうきょうでひとをあつめるときと、ねずみこうするときでいい。あなたはどれ?」

「私はそんな人間じゃない!!」

「ならあしたから、げんば(せんじょう)にでろ」

「・・・・・・」

「アウイン~こっちへきない」

「わかった。じゃあね。そうそう、これからどうするかは、れじあす・げいずあなたしだい」

 アウインは検査室へ入っていく。

 

 

 レジアス・ゲイズ

 まったくこれからまた会議か!!いつもいつも同じ事を話し合っているが、有力な案なんて出てこないではないか!!まったく・・・おや?子供?

「どうした?迷子か?」

「たいきしてる」

 変わった子供だな。それにしても人形のような子供だ。そうかここは検査場か。

「あなただれ?」

「私か?私はレジアス・ゲイズ。階級は少将だ」

「しらない」

 なぁ!私をしらないだと?この子供の親はどういう教育をしているんだ!!まぁいい2.3言話して会議に行くか。

「地上を守っているんだよ?」

「しらない。そもそもあなたはまもってない。」

「そうだが・・・」

 なんだこの子供は?

「そもそもなにをまもってるの?げんばにでないで?」

「うっ」

確かに私は現場にはあまり出ていない。

「げんばにでないひとによくありがちなのが、おもいえがいていたりそうと、めのまえのげんじつのあまりにものちがいに、かってにぜつぼうしてぼうそうする。」

 

 

 

 言葉が出てこなかった。私は今まで私が思い浮かべる理想に近づくため努力してきた。そして現場、そう現実を見ていなかった。私は

 

「・・・どう・すれ・・ば」

「ん?」

「どうすればいい!!これから私はどうすれないい!!地上を守るにはどうすればいい!!」

私はほんの数分前に会った見ず知らずの少女へ大声で質問した。返答は

 

「わからない?」

 わからない!!教えてくれ!!

「わからない!!」

「かんたん」

 

 私は考えたが、しかしこの数年考えていた事が、今考えただけで答えが出る事もない。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

 暫く沈黙が続き

 

「・・頼む。」

 

 私は頭を下げた。

「せんじんにたて」

「え?」

 意外な答えだった。そして少女は続けた。

 

「なにがあってもわしがちじょうをまもるって、ってみんなにおもわせないとだめ。えんぜつとかはくちだけ。くちがうまいのはまけいぬがいいわけするときと、しゅうきょうでひとあつめるときと、ねずみこうするときでいい。あなたはどれ?」

「私はそんな人間じゃない!!」

 あんな連中と一緒に・・・いや同じか。自分の身勝手な理想を押し付けて、現実を知らない市民へ叶うことのない理想を信じさせている。

 私は・・・少女が言う奴らと変わりない。詐欺師だ。そして

「ならあしたから、げんば(せんじょう)にでろ」

「・・・・・・」

「アウイン~こっちへきない」

「わかった。じゃあね。そうそう、これからどうするかはれじあす・げいず、あなたしだい」

 少女は検査室へ入っていく。

 

 

 しばらくその場に立ち尽くしていた。私は・・・腹を括る!!

 

「少将、こちらにいらしていたんですか?そろそろ会議です」

「オーリスか。わかった」

「どうかされましたか?」

「なに、長年解けなかった問題が解けたんだよ」

「??そうですか」

「オーリス」

「なんでしょうか?」

「今日の会議はかなり長くなる。」

「はっ!」

 今日の会議は長くなるぞ。

 

 

 

 

 

 

 処であの少女は何歳だ?名前は確かアウイン?だったか?しばらくしたら調べてみるか。

 

 

 

 

 




 カタカナ読みにくいですか?でも最後までこのスタンスで行きます

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