まったり行くので、気長におねがいします
最近わかったことがある。このアウイン、かなりの美少女だ。このまま子供雑誌に乗ってもおかしくないレベルだ。それが良いのか悪いのか、そう、無表情なのだ。
人形のように整っている顔、目は少しだけ細い。そして無表情。その顔で見られたりすると少し怖いだろ?夜中に人形と目が合うと怖いだろ?あんな感じだ。それが原因で友達が出来ない。他の親御さんには「人形みたいで怖い」「実は虐待されてる?」って感じのうわさも流れてる。最低な事に児童相談所?から職員も来た。いや来たって言葉はおかしいな。現在来ている。
「アウインちゃん、どうなのかな?」
はい、現在聴取されてます。鬱陶しい。
「なにが?」
「お母さんやお父さんに、今まで叩かれた事ない?」
「どういうりゆうで?」
「何もしていないのによ?」
「りゆうもなしになんでたたくの?」
「それは・・・」
「なんであなたにそんなこときかれなくちゃならないの?わたしのからだにあざでもあるの?」
「あのね、アウインちゃん、私たちは「しごと?」え?」
「しごとなんでしょ?そんなのわかってる。じゃあわたしからのしつもん。このいえにはいってかんじたことはなに?ぎゃくたいしているならへやはきれいじゃない。おかあさんはまいにち、かじしてるよ?」
「確かにそうね。この家の外や中を見ても虐待している様な感じはしないわね。でもね最近はそういうところのみで判断しちゃいけないの。」
「わかった」
「じゃあちょっと休憩しましょう」
「へやにいく」
アウインは自分の部屋に向かった。
アウイン
最悪だ・・・おかしいだろ。3歳児の受け答えじゃないぞ!!本当は
「お母さんもお父さんもやさしいよ。理由なく叩かれた事なんてない。」
あと失敗したのが
「虐待しているならもっと家とか荒れてる」
この一言は失敗だな。後々聞かれたらネットで調べたって答えようか。それにしてもこの家族には迷惑をかけたと思ってる。親父の仕事場での立場とか悪くしそうだな。
両親及び職員
「あの・・・」
「なんでしょうか?
「お子さんはいつからあんな感じに?」
「生まれたときからです。普通泣くんですが、泣かなかったのでお医者様にあとから検査しようと言われて」
「いえ、そうじゃなくて。」
「え?」
「今調書を取っていたのですが、まるで大人と話している感じがしました。3歳児とする会話ではありませんでした。」
「うちの子が異常ということですか!?」
「落ち着いてください。普通より脳の発達が早いという事です。それもかなり早いと思います。一度検査してもいいと思います」
「でも・・・」
「勿論しなくてもいいですが、お子さんの将来への参考にしてもいいと思います。」
「解かりました。」
「では、アウインちゃんともう一度話しても?」
「どうぞ。アウイン!」
アウイン
それにしてもこの世界がリリカルの世界とはね・・・いっそこの家からでて働くか?いやいや流石に知識不足だよな?それに俺の魔力やスキルに関しても不明だしな。一度どこかで調べてみたいな。「アウイン!」おっと母親からの呼び出しだ。
あれから数日後
俺は管理局の施設にきている。なんでも魔力量とスキルの確認だそうだ。これはこれで俺にとって好都合だ。母親が手続きにいってくるからここで待っててねって。本当うちの母親は美人だ。いや俺の嫁さんのほうが美人だった。あ、思い出したら少し心配になった。あ~俺の生命保険降りたかな?殺人犯扱いされてないかな?そんな事を考えていたら。
「どうした?迷子か?」
なんか巨漢の男に声をかけられた。
「たいきしてる」
そこはお母さん待ってるって言えよ。変換するな。
「待機?ああ、お母さんをまってるのかね?この場所は・・・そうか測定場か」
「あなただれ?」
「私か?私はレジアス・ゲイズ。階級は少将だ」
「しらない」
「ムッ・・・聞いたことはないかね?」
「きょうみない」
「地上を守っているんだよ?」
「しらない。そもそもあなたはまもってない。」
「そうだが・・・」
「そもそもなにをまもってるの?げんばにでないで?」
「うっ」
「げんばにでないひとによくありがちなのが、おもいえがいていたりそうと、めのまえのげんじつのあまりにものちがいに、かってにぜつぼうしてぼうそうする。」
「私は!」
「ベつにとうろんするつもりはない。あなたは「かってに」にちじょうをまもってる「つもり」でいればいい」
「くっ!」
「3さいじにもにんしきされずに」
「・・・どう・すれ・・ば」
「ン?」
「どうすればいい!!これから私はどうすれないい!!地上を守るにはどうすればいい!!」
「わからない?」
「わからない!!」
「かんたん」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・頼む。」
「せんじんにたて」
「え?」
「なにがあってもわしがちじょうをまもるって、みんなにおもわせないとだめ。えんぜつとかはくちだけ。くちがうまいのはまけいぬがいいわけするときと、しゅうきょうでひとをあつめるときと、ねずみこうするときでいい。あなたはどれ?」
「私はそんな人間じゃない!!」
「ならあしたから、げんば(せんじょう)にでろ」
「・・・・・・」
「アウイン~こっちへきない」
「わかった。じゃあね。そうそう、これからどうするかは、れじあす・げいずあなたしだい」
アウインは検査室へ入っていく。
レジアス・ゲイズ
まったくこれからまた会議か!!いつもいつも同じ事を話し合っているが、有力な案なんて出てこないではないか!!まったく・・・おや?子供?
「どうした?迷子か?」
「たいきしてる」
変わった子供だな。それにしても人形のような子供だ。そうかここは検査場か。
「あなただれ?」
「私か?私はレジアス・ゲイズ。階級は少将だ」
「しらない」
なぁ!私をしらないだと?この子供の親はどういう教育をしているんだ!!まぁいい2.3言話して会議に行くか。
「地上を守っているんだよ?」
「しらない。そもそもあなたはまもってない。」
「そうだが・・・」
なんだこの子供は?
「そもそもなにをまもってるの?げんばにでないで?」
「うっ」
確かに私は現場にはあまり出ていない。
「げんばにでないひとによくありがちなのが、おもいえがいていたりそうと、めのまえのげんじつのあまりにものちがいに、かってにぜつぼうしてぼうそうする。」
言葉が出てこなかった。私は今まで私が思い浮かべる理想に近づくため努力してきた。そして現場、そう現実を見ていなかった。私は
「・・・どう・すれ・・ば」
「ん?」
「どうすればいい!!これから私はどうすれないい!!地上を守るにはどうすればいい!!」
私はほんの数分前に会った見ず知らずの少女へ大声で質問した。返答は
「わからない?」
わからない!!教えてくれ!!
「わからない!!」
「かんたん」
私は考えたが、しかしこの数年考えていた事が、今考えただけで答えが出る事もない。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
暫く沈黙が続き
「・・頼む。」
私は頭を下げた。
「せんじんにたて」
「え?」
意外な答えだった。そして少女は続けた。
「なにがあってもわしがちじょうをまもるって、ってみんなにおもわせないとだめ。えんぜつとかはくちだけ。くちがうまいのはまけいぬがいいわけするときと、しゅうきょうでひとあつめるときと、ねずみこうするときでいい。あなたはどれ?」
「私はそんな人間じゃない!!」
あんな連中と一緒に・・・いや同じか。自分の身勝手な理想を押し付けて、現実を知らない市民へ叶うことのない理想を信じさせている。
私は・・・少女が言う奴らと変わりない。詐欺師だ。そして
「ならあしたから、げんば(せんじょう)にでろ」
「・・・・・・」
「アウイン~こっちへきない」
「わかった。じゃあね。そうそう、これからどうするかはれじあす・げいず、あなたしだい」
少女は検査室へ入っていく。
しばらくその場に立ち尽くしていた。私は・・・腹を括る!!
「少将、こちらにいらしていたんですか?そろそろ会議です」
「オーリスか。わかった」
「どうかされましたか?」
「なに、長年解けなかった問題が解けたんだよ」
「??そうですか」
「オーリス」
「なんでしょうか?」
「今日の会議はかなり長くなる。」
「はっ!」
今日の会議は長くなるぞ。
処であの少女は何歳だ?名前は確かアウイン?だったか?しばらくしたら調べてみるか。
カタカナ読みにくいですか?でも最後までこのスタンスで行きます