無表情、無感情で行くリリカルなのは   作:yudaya89

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 皆さまありがとうございます


第24話「慈悲を与えよう」

 

 

  「じゃすと3ふん、いいゆめ(あくむ)はみれた?」

 

 

 

 少女の声で私は目を覚ました。

 

 

 

 そこには

 

「アルパイン・・・一佐・・?」

「うん」

「あ・・ああ・・アルパ・・イン・・一佐・・・?」

「うん」

「これは・・夢でしょうか・・・私の・・・願いが・・叶った・?」

「ちがう。いままでげんじつとおもっていたことがゆめ」

「・・・え?」

「ずいぶんつらいゆめをみたんだね。でもだいじょうぶ。すべてゆめ」

「・・・私のミスでスバルやキャロ、エリオが死んだのも、6課が解散した事も、管理局をクビになった事も・・・全て夢・・?」

「そう」

「・・・」

「でも」

「!!」

「てぃあなのこうどうしだいで、げんじつになるかのうせいがある」

「・・・」

「こうかいしたでしょ?かなしんだでしょ?ひかんしたでしょ?いのったでしょ?」

「・・何度も・・何度も・・あの時に帰りたい、やり直したいと思い、願いました」

「それで・・・どうする?」

「・・・」

「てぃあな、こういうかくげんがある

 

 

 

 

 

 

 

 

     じこくのさたも、おまえしだい」

 

 

 

 

 

「・・初めて聞きます」

「じごくにいくのも、てぃあなのこうどう、かんがえしだい。ってこと」

 

 

 

 この言葉を聞いて、私はその意味の重みを理解した。一佐は何度も何度も体調について注意してくれていた。しかし私はそれを無為にした。結果・・・夢では取り返しのつかない事になった。

 

 一佐は遠まわしに警告してくれている。もしもこの警告を無視してしまえば、夢が現実となって私に襲いかかる。そして二度とやり直せない・・・私は

 

「一佐、アルパイン一佐・・・今まで申し訳ありませんでした。一佐のおかげで、浮かれた夢から覚める事が出来ました。そして体調管理がどれほど大切かを、文字通り身を持って体感しました」

「それだけわかれば、じゅうぶん」

「・・・身勝手なお願いなのですが・・・」

「なに?」

「・・もう一度・・・もう一度、私を教育して頂けませんか?」

「それはだめ。あなたには、たかまちたいちょうがいる」

「・・・」

「わたしがここにいるりゆうは、6かのかんし。だからてぃあなのしどうはできない」

「・・そうですか・・」

「でも」

「え?」

「かんしのあいまなら、しどうしてもだいじょう」

「ほんとうですか!?」

「うん」

「あ・ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ合間なら問題ないだろ。勿論八神への報告は怠らない。これが組織と言う物だ

 

 

 

 

 

 勿論それを良しとする者が居れば、良しとしない者もいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後

 

「アルパイン一佐!」

「なに?たかまちいっとうくうい」

「これは、どういう事でしょうか!?」

「てぃあなのしどうのけん?」

「そうです」

「それなら、やがみぶたいちょうの、きょかはでています。またそのけんにかんしては、かのじょからのていあんです」

「ティアナは私の部下です!」

「しってます」

「なら、何故!」

 

 

 俺はこのお馬鹿さんにも分かるように説明した。

 まず自分の部下と言うのなら、どうしてオーバーワークを注意しない?注意しているのにも関わらず改善していないなら、それは部下と上官との関係性を確立出来ていない証拠。何故最初にそういう箇所をチャンと指導しなかった?

 

 部下の成長を把握しているのなら、それを本人に伝え、指導していくのが本当の指導ではないのか?だから先の事例(誤射)が発生するのではないのか?

 

 そもそもティアナの指導は部隊長の八神の許可を得てから実施しており、開始は数日前からだ。普通は開始前にこのような議論をするのが普通では?忙しかった?それは言い訳としては0点である。 

 

 最終的なコメントは

 

 

「きみはじょうかんとしてはふごうかく。ぶかをもつには、はやすぎる」

「こんかいのけんは、うえにほうこくする」

 

 

 以上の事を高町に伝え、部屋を出ていこうとした時だった。

 

「アルパイン一佐にはそのような権限は無いと思いますが?」

「わたしがここにいるりゆうは、6かのかんしがもくてき。かんしないようをほうこくし、かいぜんてんがあれば、それをしゅうせいする。それがそしきというもの。それにふふくなら、やめればいい。ここはこどものわがままをきくところではない」

「・・・」

「わたしのいけんに、ひとつでもせいろんで、はんろんできる?できないでしょ?できないのは、じぶんがあやまっているということ」

「・・・」

 

 

 

 

 

 

 流石にイジメすぎたか?仕方ない、少しぐらいは慈悲を与えるか。

 

 

「しかし」

「・・え?」

「すべてひていはできない。そこであなたのせんとうのうりょくをはかる」

「戦闘能力・・」

「そう。こくこくとへんかするせんじょうにたいおうするのうりょく」

「分かりました」

「それでわたしがなっとくできれば、すこしほうこくしょのないようをかえる。でもなっとくできないときは、そのままほうこくする」

「問題ありません」

「では、じょうけんはかんたん。①せんりょくはじゆう②せんとうまえのかおあわせなどはなし③しんじんはふさんか。やがみぶたいちょう?きょかを」

「え・・あ、はい。問題ありません。許可します」

「ありがとうございます。では、そろそろしごとにもどりましょ」

「「「あ、はい」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 第23話でのコメントありがとうございます。

 
 主人公の能力を決めたときに、絶対に使うつもりでした。

 今後とも皆様、よろしくお願いします。

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