難しい事は
私よく解りません。なにせ少女ですから
12:00 模擬戦が開始された。
各部隊から借りたテスト生で6課を再教育する。高町、フェイトには正しい上官としての立ち周り、八神にはそれらを統括する心構えを再度認識してもらうのが目的だ。
今回のために各部隊から借りたテスト生だが・・・優等生すぎる。マニュアルバカという言葉が良く似合う。基本に忠実であるがために、急な環境の変化に対応できていない。俺の考えでは1人ぐらいは何とかして落としてくれると思っていたが、考えが甘かった。6課は誰ひとり欠けることなく現在に至っている。次々にLOSTしていくテスト生の信号をモニターで見ながら、彼女達との勝負が近い事を感じた。
最後の一人の信号をLOSTした。彼らも随分奮闘していたが、6課に与えた被害は0という結果となった。流石に戦力と言うよりも経験が不足していた。この経験を糧に更に精進してもらいたい。部隊に正式配属後6ヵ月後には彼らも6課に対抗出来る程度のレベルに育つだろう。
さて
指導を開始しよう
もしも事前に俺の情報を調査しているのであれば、俺に対して部隊の隊員を分ける事は愚策中の愚策。もしも部隊を分散して俺に挑んできた場合、各個撃破(瞬殺)する予定だったが、流石にそこまで愚かではないようだ。俺の前には6課全員が集結している。
「だれひとりかけず、のこってる」
「一佐の用意した隊員達は全員倒しました。流石に手ごわかったですが」
フェイトの言葉を聞いて俺はゾッとした。手ごわかった?あのレベルで・・・
「あれは、しりあいのぶたいの、てすとせい」
「テスト生だと!!」
シグナムからも驚きの声が上がる。歴戦の戦士であろうものが何を・・・
「そう。きょうのもくてきは、こくこくとへんかするじょうきょうにたいおうできるのうりょくのかくにん」
俺は指を鳴らした。直後周りの風景が市街地の風景からジャングルの風景に変化した。6課の訓練スペースは陸戦用空間シミュレーションが用意されている。俺はそのシミュレーションをハッキングし、戦闘の状況を変化させた。この程度のお遊びはリミッターを掛けられていても余裕だ。
言っただろ?変化する戦況にどうやって対応するか、ってな。
「じゃあみんな、しばらくおわかれ」
そういってシミュレーションのシステムにある転送システムを利用し、彼女達を別々の場所へと分散させる。
八神
ほんま、思い通りにはいかんもんや。アルパイン一佐についての調査は完璧と思った。彼女のリミッターは通常よりも強力なものであり、現在殆どのスキルは使用できず、ランクもBランクまで下げられている。また彼女自体戦闘よりも後方支援型であり、これらの情報から部隊を分散させずに、全員で一佐にしかける手筈だった・・・でも一佐は6課のシステムをハッキングして、うち等を分散、一佐の言葉通りの状況にうち等を追い込んだ・・・最初から一佐の手の上で踊らされていたかのように。
今考えれば、集めた情報が事前に一佐の手によって改ざんされていた可能性もある。情報が初めから改ざんされている事を想定して、情報収集しなかった甘さ、これで大丈夫だろうという油断、それに気づかなかった経験不足を痛感する。
しかし今反省したところで、状況が変化することはない。頭を切り替えて、皆と合流しようと念話を使ったが反応がない。
「なのはちゃん!?」
反応がない
「シグナム!?ヴィータ!?」
こちらも反応がない。
念話が妨害されている?連絡手段を奪われた場合、事前に決めていた場所で合流する。しかし今自分が何処にいるかも分からない・・・しゃあない、とりあえず移動する事にして、空へ上がった。しかし
「やがみ・・・あうと~
耳元で聞こえた一佐の声を聞いた瞬間、うちの目の前は真っ暗になった。