無表情、無感情で行くリリカルなのは   作:yudaya89

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第31話「喝采せよ」

 

 

レジアスside

 

 「いままでありがとう。 れじあすをしんじて よかった

 

うまれてきたいみをあたえてくれて ありがとう」

 

綺麗な敬礼をしつつ退席するアウインを黙って見送る事しかできなかった。いや、黙って見送る以外の選択肢をワシは持ち合わせていなかった。

 

 

「オーリス」

「何でしょうか?中将」

「この10年でミッドの開発、治安、経済は大きく改善された。今までワシを危険視していた者達に対し、キチンとミッドの現状、そして現状の問題点、問題点への改善策を伝える事で土地の開発やスラムへの支援資金が確保可能となった。

 治安については新型BJの有効性が証明され、魔力なしの者でも戦力となった。また過去にリンカーコア負傷した者への治療による現場復帰、及び魔力操作の劣る者への教育により、数年で人員及び戦力強化が可能となった。

 経済はミッドの開発、治安の改善が有れば自ずと経済は良くなった。」

「はい。もしも対策を講じていなければ、未だミッド、いえその周辺地域さえ荒廃してたでしょう」

「そうだな。そしてそれを危惧し、対策を講じるように意見したのが」

「アウイン一佐でしたね。当時はまだBJ開発メンバーでありましたが」

「当時の彼女が作成した資料を見て、自分の考えが如何に愚かであったかが、今になって良く分かる」

「私も今になって痛感しています。あの時見た資料はとても3歳児が作成した物には思えませんでした。そしてあの資料には『ミッドを復興させるには「開発費用の調達・治安改善の2つを行えば、自ずと経済は良好となる』と」

「ああ、当時は何をバカな事をと思ったが・・・」

「はい。今では「何故当時はそんな事も思いつかなかったのか?」と不思議に思います」

「そうだな。そんな事を教えてくれ、導いてくれた少女をワシ等は守れなかった」

「・・・中将

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では、覚悟を決める時では?」

 

「オーリス?」

「10年前中将はミッド・管理局改革のため覚悟を決めました。アウイン一佐の助言があったとは言え、それを実行したのは紛れもなくレジアス・ゲイズ中将、あなたです!」

「・・・」

「ミッド・管理局の殆どは改革終了していますが、やはりまだ手つかずの場所もあります。何故手つかずなのか・・・中将はおわかりですよね」

「ああ」

「いち佐官のために将校が動く事は、後々問題になる可能性がありますが、管理局の改革の一部であれば問題ないと愚考致します」

「・・・オーリス」

「明日から公開意見陳述会までの2日間は中将の予定はありません。それとこれは公開意見陳述会で演説する内容となります。覚悟がきまらないのであれば、こちらの通常の演説を、もしも覚悟がきまるようであれば、こちらの演説をお願い致します     

 

 

 

 

 

それでは中将閣下・・・失礼致します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 覚悟・・・オーリス、ワシはもう覚悟を決めている。しかし・・・

 

 

 

 怖い

 

 

 自分が犯罪者に協力を仰いだ事が露見した際、今までの苦労が水の泡となり、昔のように次元世界全体ばかりを優先し続け、本局への人的・物的資源を得られなくなる。

 

 

 それが一番怖い

 

 

 何故当時ワシはあいつを雇ったのか

 

 何故当時ワシは人造魔導師や戦闘機人の製造計画といった違法な方法しか思いつかなかったのか

 

 何故当時ワシは・・・ワシは・・・愚かだったのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『これからどうするかはれじあす・げいず、あなたしだい』

 

 不意に頭に過った言葉だった。その言葉はアウインとの別れの際の言葉だった。全ては自分が招いた事であり、誰も悪くない。そう悪いのは自分だ。

 

 

 

 

「そうか・・・答えはもう出ているではないか。自分が招いた事態・・・そう自分で起こした事態で有れば、その先頭に立ち解決したらいいではないか!!」

 

 

「何を悩んでいるレジアス・ゲイズ!!アウインと最初に約束したではないか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『げんば(せんじょう)にでろ』とな!」

 

 

 

 

 

 ワシはオーリスが残した2つの演説の内容の内、覚悟が決まらない方は破り捨て、覚悟が決まった方を見て、不覚にもニヤけてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「オーリスもアウインに毒されているな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして公開意見陳述会当日

 

「中将、そろそろお願いします」

「ああ」

「ところで覚悟はお決まりですか?」

「ふっ、何をいまさら」

「その顔を見て安心しました」

「オーリス」

「何でしょうか?」

「心配を掛けた。もうワシは迷わない!ワシは戦場へ行く!」

「はっ!!お気を付けて」

 

 

 

 オーリスの敬礼姿を背にワシは公開意見陳述会に挑む。

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 

 

 

 

諸君 私はミットが好きだ

諸君 私は管理局が好きだ

諸君 私はこの世界が大好きだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 オーリスside

 敬礼しつつ中将を見送った。そして

 

 

 

諸君 私はミットが好きだ

諸君 私は管理局が好きだ

諸君 私はこの世界が大好きだ

 

 

 

 昔アウイン一佐が口ずさんでいた内容を私なりに解釈し、この公開意見陳述会で中将に熱く演説してもらう。恐らく最初は皆、反応に困っていたが、中将の演説が進むにつれ、皆涙する。そして

 

 

 

 

我々管理局で

 

世界を守ってやる

 

 

管理局首都防衛隊隊長より全管理局員へ

 

犯罪者を許すな!!我々が求めるのは平和!!そして希望!!未来!!

 

これらを求め動け諸君!!

 

 

それではこれより状況を開始せよ

 

 

征くぞ 諸君

 

ワシに続け!!!

 

 

 

 

 

 

 

 中将の演説が終わった瞬間、全ての局員は起立し喝采した。

 

 

 






 少佐の演説・・・全文とか考えるのが無理でした。仕事中にも考えていましたが、

 やはり無理でした。
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