会議終了後、俺はレジアスの部屋にて辞令をもらい、その場でリミッターを解除した。勿論ゆっくりしている暇はなく、御供にオーリスをつれ機動六課に向かった。原作通り廃棄寸前の戦艦アースラが六課の本部となっていた。普通一つの部隊本部が壊滅、数日後には廃棄艦とはいえ戦艦を本部にする事等到底無理な話だ。俺の不満がオーリスに伝わったのか
「やはり3提督のご配慮でしょうか?」
そうだろうね
「まったく・・・」
「でも、もうだいじょうぶ。じけんかいけつごには、あのひとたちにもあるていどせきにんはとってもらう」
「え?」
「とくべつあつかいはだめ」
「貴方の待遇もかなり特別扱いですよ」
「わたしはかんりきょくこうにん、あっちはひこうにん」
「それも・・・そうですね」
「それよりもじょうきょうかくにん」
「現在6課はアースラに搭乗、一佐の到着待ちとなっています」
「それはいい。たしか、ほごしていたこどもがさらわれたとあったけど」
「はい、「聖王の器」ですね。報告書には「ヴィヴィオ」とあります」
「せんとうきじん?」
「そうです。もう一人はギンガ・ナカジマ。ゲンヤ・ナカジマ三佐の娘さんであり、戦闘機人のプロトタイプです」
「そう」
戦闘機人に興味はない。なぜなら戦闘機人ははっきり言って欠陥品であるからだ。耐久性(スバル程度の攻撃で破損するのであれば論外。まぁまだまだ改良は必要と思うけど)、定期メンテナンス(コスト面、費用対効果が悪い)の問題が大きすぎる。そもそも機械に合わせて人間を作る事が倫理的に解決できるのであれば、優秀な人間のクローンを作製する事で、人為問題は解決できる。
そもそも何故戦闘機人に固執するのか。もしも俺が彼なら間違いなく戦闘機人は実用化しない。戦闘機人といっても人間をベースにしているわけだ。そうなれば負傷もする、栄養補給もいる・・・人間と同じ扱いをしなければならない。では逆ならどうだ?人間をベースにするのではなく、機械をベースにする。機械の骨格を人間の組織で覆う。見た目は人間、中身は機械、その名はターミネータ。食料もいらない、負傷もしない、ブラックな職場でも文句を言わずに仕事する。まぁ夢物語だろうけどな
まぁそんな事をしなくとも、今の管理局のようなシステムであれば余計な問題を起こす必要はない。コスト面も初期投資費用は高額となったが、得られた結果は、それを凌駕するものだった。そういった意味でも俺の計画は成功ともいえる。言わばジェイル・スカリエッティは悪い例の見本といったところだ。
6課到着後簡易な挨拶済まし、俺は会議室に入った。中には6課全員が集結していた。とりあえず八神の話を聞き流しつつ、ジェイル・スカリエッティについて考える。彼は良くも悪くも優秀だ。彼以上の人材を発掘するには、それこそ莫大な時間が必要となる。有名な格言がある。
時は金なりもしくは Time is Money
ならば結論は1つだ。彼をこちらに引き込めばいい。
①力ずく
引き込めることは可能であるが、その後友好関係を構築できる可能性が極めて低い。
②交渉
彼が求めているものを俺は持ち合わせていない
③戦力の違いを見せ付ける
あちらの切り札となるユリカゴとやらを一撃で破壊してやれば、彼も諦めるであろう。何より娘であるナンバーズのためにも投降する可能性は高い。どうせユリカゴとやらは破壊しなければならない物だ。俺の実力を見せるいいデモンストレーションなるだろう。
ならば話は早い。彼が管理局にハッキングした際、逆にハッキングを仕掛け、彼の居場所は既に判明している。勿論通信番号もバッチリだ。
「じぇいる・すかりえってぃについては、まずはこうしょうをだいいちにおこなう。むようなりゅうけつはふよう」
「しかしアウイン一佐!!」
「げんざいまでのひがいをかんがえると、これいじょうのせんとうはむいみ。かれといちどはなしをするひつようがある」
「しかしスカリエッティの居場所は未だに」
「もんだいない。かれのいばしょは、すでにとくていずみ」
一同「・・・」
『こんにちは、はじめまして、だい6はんざいぼうしか、アウイン・アルパイン1とうりくさです』
「・・・」
『どうしたの?』
「なぜ、ここに通信できたんだい?」
『ないしょ』
「・・・私に何のようだい?」
『たたかいを、かいひしたい』
「何を言い出すと思えば・・・ふざけているのかい?」
『いたってまじめ』
「どういう理由で戦いを回避したいのかね」
『わたしは、あなたをたかくひょうかしている。どう?わたしのぶかにならない?』
「君の部下になれば、私になんのメリットがあるんだい?」
『しほうとりひきで、あなたのつみをなかったことにする』
「それは魅力的だね。しかしだね、私は自分の罪等どうでもいいんだよ。私は壊したいのだよ!!管理局を!!この世界を!!」
『はぁ』
「なんだい?そのため息は」
『こわしたい?
かんりきょくを?
わたしが、たんせいこめてつくりあげた
このかんりきょくを?
そう
わかった
しかたない
全員 皆殺しだ』
ジェイル・スカリエッティside
『しほうとりひきで、あなたのつみをなかったことにする』
彼女は何をいっている? 罪?無罪? 今更何を
私はそんな事は望んでいない。
「それは魅力的だね。しかしだね、私は自分の罪等どうでもいいんだよ。私は壊したいのだよ!!管理局を!!この世界を!!」
『はぁ』
急にため息?それに先ほど雰囲気が
「なんだい?そのため息は」
『こわしたい?』
何だこの寒気は!
『かんりきょくを?』
私の脳が警告を発する
『わたしが、たんせいこめてつくりあげた』
今すぐ逃げろと!画面越しにも関わらず
『このかんりきょくを?』
目の前にいるのは、『死』だ
『そう』
これは幼女や少女ではない
『わかった』
ましてや管理局の職員でもない
『しかたない』
これは人間の皮をかぶった
『全員 皆殺しだ』
バケモノだ!!
あれはなんだ。レジアスはあんなものを飼っているのか
いや、レジアスが、あれに飼われているのだろう。
あんなものが、この世に存在してはいけない!!
アウインside
ジェイル・スカリエッティとの交渉は決裂してしまった。最後のは流石に反省する必要がある。
暫くして、原作通り
「さぁいよいよ始まる」
「復活のときだ」
「私のスポンサー諸氏、そしてこんな世界を作り出した管理局の諸君、偽善の平和を謳う聖王協会の諸君、見えるかい? これこそが、君達が求めていた絶対の力」
「旧暦の時代、一度は世界を席巻し、そして破壊した 古代ベルカの悪夢の英知」
「みえるかい? 待ち望んだ、主を得て、古代の技術と英知の結晶は 今その力を発揮する」
「さぁ、ここから夢の始まりだ」
「はははははは!!!!!」
あなたの罪は私が許そう
しかし罰は受けてもらう
そのためには
そろそろ夢から覚まさせてやろう
そして罰を与えよう
トラウマという名の悪夢を