無表情、無感情で行くリリカルなのは   作:yudaya89

38 / 50
第38話「3分間まってやろう」

見せてあげるよう。これが本当の

 

 

 

 

 

 殲滅戦だ。

 

 

 

 

 

 

「おもいかね?」

「なんでしょうか?」

「すべてのつうしん、かんしえいぞう、GPSしんごう、ありとあらゆるじょうほうをわたしに」

「了解しました。マスターアウイン」

 

俺は待機している部隊へ連絡し、転移魔法の発動準備に取り掛かる。音もなくナンバーズの背後に局員達を送り込み、背後からの不意打ちを実施する。

 

 卑怯?

 

 

 

 犯罪者相手に正々堂々とするほうがバカだ。

 

 

 

 

 

 さぁ二人目の生贄の候補は、外に出ているオットー、ノーヴェ、ウィンディ、ティード・・・

 

 一人目のように情報を全て吐いてもらう。

 

 

 

 

 

 一人ずつ

 

 

 確実に

 

 

 ゆっくりと

 

 

 攫っていこうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノーヴェside

 

 

「なんだ?」

ディ「なんスか!?」

ディー「!!」

 

 幻術バカを追い詰めた時、何処からともなく管理局員が現れた。

 

「こんにちは。我々は首都防衛隊です。今すぐ投降しなさい」

ノ「はぁ?ふざけんなよ!!」

「それでは仕方ありません。捕縛します」

 こいつら強い!!こっちは3人同時攻撃を繰り出しているのにも関わらず簡単に攻撃を回避している。おまけに全然攻撃をしてこない。何考えてやがる!!

「てめぇ!!舐めてるのか!!」

「あまり強くないですね。3対1で私如きに攻撃を当てられないとは・・・あまり遊んでいると怒られますんで、そろそろ終わらせましょう」

 

 目の前の女がポツリと何かを呟いたと思ったら、目の前が真っ暗になった。

 

 

 

 

 時間にしてどのくらいだろう。目が覚めたとき、目の前にお嬢様より小さい女の子が写ったモニターがあった。

「おはよう」

「だれだ!てめぇ!!」

「じぇいる・すかりえってぃは?」

「はぁ?」

「じぇいる・すかりえってぃはどこ?」

「言えるわけないだろう。バカじゃねwww」

「のーヴぇ?」

「なんでお前!!私の名前を!」

「のーヴぇ、よくきいて。じぇいる・すかりえってぃのいばしょをおしえて。でないと、わたしはあなたにひどいことをする」

「やれるもんなら!!やってみろ!!」

「わかった。のーヴぇはなにもしないで、ただそこでねていて」

「いいぜ。お望み通りねていてやるぜ」

 

 

 

 

 

 目の前の映像が消えた瞬間、真っ白な部屋の一部に黒い点があった。その点が部屋の彼方此方に現れた。その点は生き物らしく動き回り、やがて部屋の天井、床は黒く染まった。

 

「おい!!マジかよ!!ここから出せ!!来るな!!!」

 その点はやがて俺の体にまで迫ってきた。そして遂に俺の顔に

「きゃあアアアアああアアアア!!!!!」

 そこに

 

「ごきぶりはざっしょく、なんでもたべる」

「てめぇ!!ふざけるな!!ここから出せ!!」

「のーヴぇ・・・もうだいじょうぶ」

「はぁ?」

「もうだいじょうぶ。なにもしんぱいするひつようはないよ。ほかのこどもたちがいばしょについてはなしてくれた。だからもう

 

 

 

        いきるひつようはないよ」

 

 

 

「待て!!」

「さよなら。かれらのえさになってね」

 

 

 

 ゴキブリどもは、俺の体の中を這いずり回った。何時間、何日、何ヶ月、何年たっただろうか。

 

 

 

  ・・・・

 

 

 

  やっと・・・

 

 

 

  死ねる・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう」

 

 

 

 

「え?」

 

 

「じぇいる・すかりえってぃは?」

「え?」

「じぇいる・すかりえってぃはどこ?」

「ちょっと待て!!」

「??」

「さっき・・・おまえ・・・わたしは・・死んだ・・はず」

「ねぇ?のーヴぇ」

「な・・・なんだよ・・・」

「さっき、わたしとはなしをしてから、さんふんしかたってない」

「う・・そ」

「ほんとうだよ。のーヴぇは、ただゆめをみていただけ」

「ゆめ?」

「わたしの、すきる」

「・・・」

 

そして

 

 

 

 

    「しぬのがじんせいでいちどだけって

 

 

 

 

     だれがきめたの?

 

  

 

     

     わたしのしつもんに

 

 

    

     ちゃんとこたえるまで

 

 

  

     なんどでもしんでもらうよ

 

 

     

 

     ほら、いうでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      もう一回遊べるドン♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けてくれ!!」

 

 

 

 

 いやだ!!いやだ!!やめてくれ!!

 

もう眠りたくない!!

 

 

 

 

 

 急に部屋の雰囲気が変わった。先ほどまで白い部屋だったのに

 

 

 なんでまた・・・あそこが黒いんだ

 

 

 

 もしかして!!!

 

 

 

「きゃあアアアアああアアアア!!!!!」

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・

 

 

「おはよう」

 

 

 

「ゆる・・し・・て・・」

 

 

 

「じぇいる・すかりえってぃは?」

 

 

 

 

「おし・・え・・」

 

 

 

「じぇいる・すかりえってぃはどこ?」

 

 

「たす・・・ね・・むり・・・たく」

 

 

 

 

 

 

 また白い・・部屋・・に・・・・くろ・い・点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アウインside

 

いや~、優秀な部下を持つと上司は何もしなくてもいい!!オットー、ノーヴェ、ウィンディ、ティードなんてあっと言う間に捕縛するんだもん。それにしてもナンバーズって思ったよりも弱いのか、それとも私の部下が強いのか・・・捕縛したナンバーズは例外なく、尋問中だ。たった3分の昼寝で数年分の拷・じゃなかった、楽しい体験が出来る。

 

 オットーは、無口で無表情なので、足の裏をヤギに舐めてもらう夢を体験している。彼女もこれで明るい笑顔ができるようになるだろう。

 

 ノーヴェは汚い言葉を使うので、黒い部屋(ゴキブリ部屋)に閉じ込めてみた。彼等に汚いものを食べてもらう夢をみている。これで、彼女も綺麗な言葉づかいになればいいなと思う。

 

 ウィンディって、割と好きなキャラなので、鳥と戯れてもらっている。何となく鳥と一緒に写真を取ったらいい感じの一枚が取れると思った。全身に鳥の餌を塗って、後は鳥さんと戯れる夢を体験している。

 

 ティードも無口で無表情なので、擽り(機械)ってみた。彼女もオットーと同じく、明るい笑い声と笑顔ができるようになるだろう。

 

拷・・・取り調べから、大体10分経過。4人とも3回は夢を見たので、そろそろ素直になった頃合いだろう。

 

 

 

 さぁ

 

 残りは7人

 

 どんな夢をみせてあげようなか♪

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。