無表情、無感情で行くリリカルなのは   作:yudaya89

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第40話「あなたの幸せ 奪ってあげる」

 

 トーレ(3) セッテ(7) オットー(8) ノーヴェ(9)  ウィンディ(11)

 ティード(12) 

 

 

 我々の捕縛はまだ続く。原作ではディエチは高町に不意の砲撃を行うが、直撃直前に高町はディエチよりも強力な砲撃で反撃を行い、戦闘不能にする。はっきり言ってしまえば、ほっといても捕縛は容易であるが、相手に我々の戦力を見せ付けるためにも、こちらで捕縛する必要がある。不意打ちの直前に後ろから気絶させれば問題ないだろう。

 

 

 

 

 

 ディエチside

 

 

「あの小さな子のお母さん・・・なんだ・・・・あんたにうらみはないけど」

 私はモニターに写る白い女性の位置を確認し、カウントを始める

「5・・4・・3・・2・・」

 

 

 

 

 

 

 

気付くと私はベットに寝ていた。確か私はユリカゴ内で・・・

 

「でぃえち、おはよう」

「お・・おはよう」

 突然業況がつかめないまま目の前のピンクの髪の毛の少女に挨拶をしてしまった。

「あなたはにききたいことがある」

「・あ・・なんですか?」

「こんかいのさくせんには、すこしぎもんをかんじてた?」

 確かに・・・今回、Drから出された作戦には少し違和感?を感じていたことは確かだ。でも・・・

「・・・」

「ちんもくということは、ぎもんをかんじてたということでいい?」

「・・・」

「そう」

 

 少女はそういって私の頭元に近づいて

「あなたはほかのこたちより、かいぜんのよちがある」

 そして

「だから、あなたは「おかあさん」のきもちをたいかんしてほしい」

「お母さん?」

「そう、おかあさんのきもち」

 

 彼女の言葉を聞いた瞬間、私の目の前が真っ暗になった。そして次に起きたとき

 

「おめでとうございます。3ヶ月です」

「やったなディエチ!!」

 私の前には医師と思われる女性、そして夫と思われる男性が居た。

「あ・・・ありがとう」

 

 

 毎日の食生活、病院でのエコーで自分のお腹の中の赤ちゃんが日々成長していくのがうれしくてたまらなかった。同時に夫である男性も私に対して物凄く気遣ってくれた。つわりが酷いときに家事や食事を進んでやってくれた。どうしてもみかんを食べたいとわがままを言う私のために大雨の中、探して買ってきてくれた・・・そして

 

 

 

 

「おめでとうございます!!女の子です!!」

 

 3,023gの元気な赤ちゃんを私は出産した。名前は■■■■■と命名した。

 

 それから育児を経て、私は仕事を始めた。夫と二人三脚で働き、最初は不慣れだった仕事も段々慣れてきて、仕事を始めて1年後には正社員として雇われた。勿論夫も喜んでくれた。娘の2歳の誕生日にはみんなで旅行にも行った。

 

 

 

 そして娘が4歳の誕生日に私はケーキを買い、帰宅した。この日夫は休みで一日娘と過ごしていた筈なのに家に居ない。何処かに出かけたのかと思い、電話を鳴らしたところ、寝室から電話の音がした。寝ているのだと思い、夫と娘を起こすために寝室に向かった。案の2人共寝室のベットの上に居た。

「あなた、■■■■■も起きなさい」

 いつも2人を起こすとき、直ぐに起きるはずが、今回は中々起きない。

「ねぇ!おきて!!」

 寝ている娘をうつ伏せの状態から仰向けにした瞬間・・・

 

 

「う・・・そ・・・よね?」

 

 娘の体は血塗れだった。

 

 

 

 

 

 

 直ぐに救急車を呼ぶために電話をかけるが、手が震えて中々番号を押せない・・それから私の記憶は曖昧だ。何時の間にか救急車が来て、2人を運び出している。誰かに声かを掛けられたが良く覚えていない。

 何時の間にか病院に居て、女の医師から

「残念ですが・・・」

 

 

「■■■■■■■■■■!!!!」

 

 そのあと管理局が到着して、現場確認して、葬式をして・・・・私は・・・・

 

 

 夫と娘を殺した犯人が捕まった。犯人は上階の無職の引きこもりの男性だった。動機は幸せそうな家族が妬ましかった。との事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故!お前の理不尽な理由で、私達が!!夫が!!■■■■■が、殺されなければならない!!

 

 お前の考えなんか知らない!!私の夫を返せ!!■■■■■を返せ!!

 

 私の料理を美味しいと言ってくれた夫を返せ!!

 

 幼稚園の駆けっこで1位になれたとうれしそうに笑っていた■■■■■の笑顔を返せ!!

 

 私の・・・

 

 

 私の・・・

 

 

 私の幸せ

 

 

 夫の幸せ

 

 

 ■■■■■の幸せ

 

 

 

 返せ・・返せ!!

 

 

 ねぇ!!返してよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すこしはわかった?」

「え?」

「おはよう。めざめはどう?」

 

 

 どういう・・事?

 

「今のは何?」

「いまのはゆめ」

「ゆめ?」

「そう、ゆめ。あなたはゆめのなかでしあわせにすごした。そしてりふじんなりゆうでそのしあわせをうばわれた」

「・・・」

「あなたたちがこんかい、おこなったことで、おなじくなにかをりふじんにうばわれたひとたちがいる。そのきもちが、すこしはわかった?」

 

 

 少女のいう事は最もだ。私達は大なり小なり誰かの幸せを奪っている

「・・・ごめんなさい」

「うん」

「私はもう、理不尽な事で、誰かの幸せを壊したくない」

「いいと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だからといって、1かいでおわらないよ?」

 

「え?」

「100にんのしあわせをうばったのなら、100かい、うばわれなければならない

 

 1000にんのしあわせをうばったのなら。1000かい、うばわれなければならない

 

 でぃえち?あなたはいままでなんにんのしあわせをうばったの?

 

 わからない?

 

 

 

 

 じゃあ

 

 

 

 

 

 

 おもいだすまで、うばってあげる」

 

 

 

 

 

 

 

 






 

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