無表情、無感情で行くリリカルなのは   作:yudaya89

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前回の誤字脱字報告ありがとうございます。

今後誤字等を減らしていく予定です。

でも少なからずあります。ご容赦を


第08話「模擬戦(前編)」

主人公達をボコボコにするようにレジアス少将から依頼されてから10日後

「・・・」

「・・・」

「・・・マスターアウイン?」

「・・・ごめんなさい」

「いえ、謝罪はあとにして、これどうするんですか?」

「・・・どうしよう・・・」

「現時点のマスターの身長や体格では扱えない武器があります」

「分かってる」

 

 そこには3つのデバイスがあった。

 

1つ目

 銃型デバイス・・・M92Fをモデルにしている。二挺拳銃としており、指紋認証により本人以外が触った瞬間デバイス自体が爆発する。爆発の威力は手首から先は吹き飛ぶ。単発、連射ができる。マガジンに込められる弾は12発+1。1発の魔力弾で3発の誘導弾もしくは直進弾が発射可能。

 このデバイスはBJとセットで現場に配備できればいいかなと思っている。防御ができても攻撃ができなければ意味が無い。M92Fはターミネータ2のT1000を、2丁拳銃はブラックラグーンを参考にした。2丁拳銃にしたのは俺の趣味だ。

 

2つ目

 携帯型シールド・・・一回使い切りのシールド。ランクAAAまでの魔法攻撃を防御可能。ペンダント型であり、使用者が任意で発動可能である。使いきりのデバイスだが、魔力を補充する事で再使用可能。再使用にはかなりの時間が掛かる。間違えて使用してしまった場合を想定して、今後発動条件の見直しが必要である。

 

 

 

 ここまではごく普通のデバイスだ。銃型デバイスに反動を軽減するプログラムも入れてる。勿論俺もここまでは覚えている。でもこのデバイスに関しては全然覚えていない。かなりハイになっていたみたいだ。

 

3つ目

 超巨大銃・・・ヘルシングのハルコンネンである。どうしてこんな物を作ったか覚えていない。多分だがロマンを求めた可能性がある。それはさて置き、どう考えても現場に投入するには非現実的であり、自分が使用するには、反動等への対応ができない。はっきり言って無意味、無駄である。まぁ威力に関しては何処かで検証が必要。

 

 

「・・・」

「どうしますか?」

「とりあえず、せいきゅうしょは、れじあすしょうしょうへ」

「わかりました」

「もぎせんは4かご?」

「そうです」

「じゃあもうひとつあたらしい「寝てください」」

「・・・」

「寝てください」

「おもいかね、もうひとつさくせいし「では両親へ報告「わかった」」」

 オモイカネの奴、母親の名前を出せば俺が折れることを学びやがったな。まぁいい流石にハルコンネみたいなデバイスを作成してしまうぐらい、頭が変になってしまっているようだし一息つくか。俺はベッドに横になり目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おもいかね?」

「なんでしょう?マスター」

「あれからなんにちけいかしてる?」

「3日です」

「じぁあもぎせんは、あした?」

「そうです」

「じゃああしたのじゅんび、てつだって」

「了解しました」

 オモイカネの奴、ワザと俺を起こさなかったな?まぁある程度デバイスは完成してる。魔力弾の作成も、携帯デバイスへの魔力充填もOK。問題はハルコンネの使い道だけだ。とりあえず特注の魔力弾は3発ある。なのはのSLBと打ち合ったデータが欲しいな。

 

 

 

 

 模擬戦当日

 

 

「アウイン本日は頼んだぞ!!海の奴らに陸の強さを思い知らせてくれ!!」

「・・・ん」

「アウイン三尉!!ちゃんと返事をしなさい!!」

「りょうかい」

 相変わらず熱い男と口うるさい娘だ。

「あのひとたちが、きょうのあいて?」

「そうです。名前は「いい」え?」

「ふよう」

「あ・・・わかりました」

 

 

 

 模擬戦開始前

「高町なのはです」

「フェイト・テスタロッサです」

「あういん」

 

「「「よろしくおねがいします」」」

 

「よろしく!!あういんちゃん!」

「・・・」

「あういんちゃん??」

「いまからたたかうあいてに、どうしてこえをかけるの?」

「え?」

「どうして?」

「だって模擬戦だよ?戦いじゃあないの!」

「うみとりくの、なまえがかかってる。そんなもぎせんでも?」

「そんなの関係ないよ。」

「わかった。あなたにたりないもの、きょうわたしがおしえてあげる。」

「まって!!」

 俺はその場を立ち去り所定の位置に向かう。やはりまだまだガキの思考だ。社会ってやつをわかっていない。そんな人間が力を持ってデカイ顔している。そりゃレジアスも怒るだろ。そもそも今の管理局の方針がダメだ。何もしらないガキを教育せずに現場に投入、そうすることで現場はパニックになる。何もしらないガキがいきなり上司となり、指示を出す。チンプンカンプンな指示を出されると混乱する。または周りに追いつこうと、働き過ぎてオーバーワークになる。肝心なときに使えないなんてのは笑いものだ。だからこの方針は早急に変える必要がある。

 

模擬戦開始

 俺は試作BJⅡを展開した。これは先のBJを更に最適化し標準装備を1つ追加したBJだ。勿論必要以上の魔力やレアスキルは使用しないようにする。あくまでこの模擬戦は「デバイスの有用性を見せる」だ。勿論オモイカネはお留守番。というかレジアスに渡している。因みにBJのデザインは某戦車アニメのドイツ学校のジャケットをモデルにしている。そして銃型デバイスを両手に展開し、開始の合図を待つ。

 

 

 双方がデバイスを展開した事を確認した審判が戦闘開始を宣言した。俺は開始の合図と同時にファイトへ魔力弾を連射した。勿論フェイトも高速移動でそれを回避する。勿論これは予想通り。戦闘において先制攻撃は自分のペースに持っていくに必須である。

フェイトは自前の速さをいかし俺に接近してきた。勿論高町も中距離からの誘導弾で攻撃する。勿論2人のコンビネーションは完璧だ。しかしこれには弱点がある。俺はフェイトが攻撃してくる方向へ魔力弾を連射し、誘導弾を撃ち落とした。

「どうして!?」

「おわり?」

「フェイトちゃん!!行くよ!」

「なのは、いつも通りに」

 彼女達は接近戦にもつれ込んできた。フェイトが高速移動で動き回り、再度高町は誘導弾で攻撃。さっきと良く似た動きだが、多分設置型バインドを設置しているはずだ。うん、そことそこだね。俺は設置されている場所を避け攻撃を回避する。

「あまい」

「ガハッ!!」

 その様子を見ていたフェイトの動きが一瞬鈍った。勿論俺はそれを見逃すほど甘くない。そしてフェイトの横腹へ魔力弾を撃ち込んだ。防御がうすいから、さぞ痛いだろ。

「フェイトちゃん!!」

「じぶんのしんぱい」

「きゃああ!」

「せんとうちゅう。よそみはだめ」

 一瞬戦闘から目を離した高町に誘導弾が直撃した。この誘導弾はフェイトに連射していた魔力弾に紛れ込まし、地中に待機させていた。

 

 その後戦闘は続いたが・・・

 

「このていど?」

「どうして攻撃が!?」

「バインドの位置も!」

「おしえるとおもう?てきに「あなたのすきるおしえて?」ってきく?」

「くっ!!」

「ふぇいと、ていあんがある」

「何?」

「さいだいそくどでこうげきして。わたしをたおせたら、あなたのかち。ぎゃくにわたしがあなたのこうげきをさけ、あなたをたおしたらふぇいとのまけ。どう?」

「いいの?」

「もちろん」

「たいみんぐはふぇいとにまかせる」

「なのは、手は出さないで。」

「わかったの」

 

 フェイトがBJをさらに薄くする。痴女か。

 

 

 

 

 

 数十秒後

 

 

 そこには鳩尾に蹴りを入れられ、苦しんでいるフェイトの姿があった。

 

「ふぇいとのまけ」

「あぁあぐあ」

「フェイトちゃん!!」

「つぎ、たかまち」

「先にフェイトちゃ「ことわれば、ここでまがじんないのまりょくだんを、ふぇいとにうちこむ」・・くっ何?」

「じょうけんはふぇいととおなじ。たかまちはSLBをわたしめがけてほうげきする。わたしがたおれたら、わたしのまけ。わたしのこうげきをたかまちがうけてたおれたら、たかまちのまけ。どう?」

「わかったの!!!」

 

 

 スターライトブレイカーを砲撃するためには多少時間が掛かる。高町はカートリッジを使用しそれを短縮する。これだからガキはバカだ。体への負担を考えずガンガン使用する。それを注意もしない海のクソ共。胸糞が悪い。しかしこれが噂の喰らうとトラウマになる砲撃か。リアルで見ると流石に恐怖を覚える。これをまともに喰らうと、そりゃトラウマだな。ピンク怖いピンク怖いww

 

「行くの!!これが私の全力全開!!スターライトブレイカー!!!」

「そう。」

 俺はそう呟いた。そして

「ろー・あいあす」

 その言葉で試作デバイスが発動した。

 

 

「あの砲撃をまともにくらったぞ!!」

「救護班!!早く!!」

「なのは!いくらなんでも・・・」

「あっちゃ~。トラウマ確定かな~」

 

 

 

 

 しばらくして、アウインの周辺の煙が晴れてきた。そして外野と高町が見たものは

 

 

「・・・無傷?」

「ざんねん。じゃあこっちのばん」

 ハルコンネンを構える。このまま射撃すると、反動で俺と砲身が吹き飛ぶ。なので磁場の力で銃身を空中に固定した。それでは反動に負けてしまうため、周辺の瓦礫から砂鉄を集め、簡易的な台を作成した。これで簡易固定砲台の出来上がり。

「がんばって、がーどして」

「そんな!!レイジングハート!!」

 怖いだろ?そりゃそうだ。「銃型のデバイス」は見慣れているかもしれないが、

「人殺しの武器」を見たことはないだろう。今まさに「命の危険」を感じているだろうな。顔色がよくない。でも俺には、そんなの関係ない。

「ふきとべ」

 

 

 

 その後高町なのは及びフェイトは戦闘不能と判定された。しかし

「いまから5じかんご、さいせん」

「どういうことだ!?」

 クロノが声を上げる。

「いまのせんとうは、しさくひんのでも。わたしじしんののうりょくじゃあない」

「この2人相手にデモンストレーションをしていたと?」

「そう。いましようしたでばいすは、こんごげんばへきょうきゅうするかもしれないでばいすのしさくひん」

「あれが!!危険すぎる」

「なんで?ふんべつがわかる「おとな」へきょうきゅうすることがきけん?ちからをもったふんべつのつかない「こども」とどっちがきけん?おしえて?」

「それは・・・」

「あなたたちが「きょういく」しないから、わたしがするの。だからさいせん。ほんきできて。それともにげるの?」

「おい!!てめぇ!!さっきから聞いてれば、好き勝手言いやがって!」

 お、ヴィータか。からかいがいがあるな。

「べるかのきし?」

「そうだ!!」

「きょうだいなちからをもった、こだいのきし。ならほんものの「せんそう」「せんとう」をたいけんしてるはず。なのにあの「こども」たちへきょういくしないの?どうして?」

「なのは達は頑張ってる。そこいらの何も知らないガキより現場を知ってる!!」

「でも「そこいらのがきより」であって、おとなよりしらない」

「くっ!!てめぇ!!」

「ヴィータ!!」

「シグナム!!」

「彼女が言う事も一理ある」

「れっかのきし」

「そうだ。シグナムだ」

「あなたのいけんがききたい」

「確かに我が主を含めて、まだまだ戦闘経験が少ない。これに関してはアウインの言う通りだ。しかし彼女達は分別は付いている。ここだけは訂正願おう。」

「わかった。でもそれはかのじょたちが、わたしにかてたら」

「二言は?」

「ない」

 

 その後再戦が決定した。当日は流石に難しいため、2日後となった。

 

「おもいかね」

「なんでしょう?マスターアウイン?」

「あなたとはじめてのたたかい。」

「確かにそうですね」

「いままでつくったぷろぐらむ、ここでためしたい」

「了解しました。マスター。しかし」

「だいじょうぶ。ぜんぶれじあすが、せきにんとってくれる」

「では、あれも使用するので?」

「うん。」

「承知しました」

 

 あばれちゃうぞ

 

 

 




 色々作者の趣味が入っていきます。

ターミネータ2 100回は見たかな?今後BD版買う予定です。

ブラックラグーン いいですよね

ヘルシング  若本最高!!

某戦車アニメのドイツ学校  エ~リカ!!

Fate PCゲーの中で今もベスト5入り。初代OPが好き。因みにボイスなしが好き。

あばれちゃうぞ→分かる人間は分かる!!


とりあえず、見直しはしています。

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