ACE COMBAT Skies Rewritten 作:遠い空
パトリオット作戦『最後の決戦』(未来人サイドmission1)
[2030年3月29日1057時/旧西オーシア上空高高度/アークバードⅡ/作戦会議室]
追い詰められた愛国軍は最後の作戦を決行しようとしていた。
リーダーはオーシア大統領ケイン・ソンバーグとユークトバニア元首セルゲイ・オフロスキー。
作戦会議室にはクルーや艦載機パイロット、マクネアリ空軍基地とバセット宇宙センターに映像を中継するための撮影機材が置かれていた。
大統領、元首は愛国軍全軍に檄を振るうために衛星の役割のあるアークバードⅡに搭乗したのだ。
「オーシア大統領ソンバーグだ。我々は長い間攻防し続けたがついに追い詰められてしまった。ゼネラルリソースは強大な力を持っている。だが、祖国を守り続ける。奴らに屈してはならない。そこで昨夜オフロスキー元首と話し合った結果こうなった。説明はオフロスキー元首お願いします。」
「ユークトバニア元首オフロスキーです。ゼネラルリソースに降伏するぐらいなら、祖国とともに死んだほうがマシだ!私の祖国は表では滅びてしまったが、まだ愛国軍として、そして心の中でユークトバニアは生きている。だがこの状況で国家の復活は望めない。オーシアも同じ状況だ。ならば、最後に奴らに一矢報いよう!愛する国のために死のう!これは無駄死にではない!誇りある死だ!」
「私たち2人は覚悟を決めている。皮肉にもかつてのベルカ人の戦い方に似た結果になってしまったが許してくれ。だが無理はしなくていい。覚悟のある者は武器を持って立ち向かってくれ。作戦名は『パトリオット』だ。以上。」
大統領らによる宣言が終わった。
無線からマクネアリ空軍基地にいる軍人・政治家・デモ隊全員が戦うと連絡が入った。バセット宇宙センターからも同じ連絡が入った。
ソンバーグ大統領、オフロスキー元首の前にアークバードⅡ機長ジョン・ハーバードが報告をしに来た。
「アークバードⅡ乗員全てが戦う覚悟です。無線連絡から他拠点に駐屯している愛国軍全員が戦うと意思表明しました。皆、自分たちの国を愛しています。死ぬ覚悟でいます。大統領、元首、指示をお願いします。」
大統領が口を開く。
「作戦開始!愛する国のために戦おう!」
続けて元首が声を張る。
「奴らに立ち向かうぞ!奴らに我々の覚悟を見せつけてやれぇぇぇぇ!」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
アークバードⅡ内からも、無線からも愛国者達の雄叫びが響いた。
[2030年3月29日1304時/バセット宇宙センター上空高高度/アークバードⅡ/物資運搬室]
バセット宇宙センターからSSTOによって備蓄燃料と食料、ミサイルやレーザーバッテリーなどの武器が運び込まれた。
備蓄には余裕があったが、最終決戦により万全の状態で臨むため必要以上に持ち込んだのである。
大統領と元首はSSTOで地上に戻り、戦うことを決意していた。
その見送りに機長と艦載機パイロット、クルーが来ていた。
「大統領、元首、素晴らしい演説ありがとうございました。ふたりの健闘を祈ります。」
「ありがとう機長。私たちは地上に戻り武器を持って戦う。機長、そしてアークバードⅡ乗員全員の健闘を祈る。」
ソンバーグ大統領は敬礼した後SSTOに乗り込んだ。
「私は元ユーク陸軍で環太平洋戦争に参加した経験がある。あの時はベルカの謀略で敵同士だったが、今は国を愛す仲間だ!私も武器を取り、陸軍だったあの頃のように愛する国の為に死ぬ覚悟で戦う!諸君らも愛する国の為に戦ってくれ!健闘を祈る!」
オフロスキー元首はユークトバニア式の敬礼をしSSTOに乗り込んだ。機長らはずっと敬礼したまま、SSTOを見送った。
「ハーバード機長より各員へ。我々も最後の戦いに備えて準備する。いつでも戦闘開始できるよう持ち場についてくれ。」
「イェッサー!」
パイロット、クルーはすぐに部屋から出て機体最終整備やパイロットスーツに着替えた。企業vs国家の最終決戦の時は刻一刻と迫っていた。
[2030年3月29日1738時/バセット宇宙センター南洋上空15000ft/アークバードⅡ/管制室]
「こちら管制室!Asatレーダーに反応あり!GRDFの戦闘機隊が接近中!機数10機!方位090!距離570マイル!」
アークバードⅡ内に警報が鳴り響く。
「上部レーザーユニット展開!電力供給異常なし!バッテリー残量100%!システムオールグリーン!ターゲットロック!」
「パイロットは全員フォルネウスに搭乗済!射出クレーン以上なし!」
「Z.O.E.システム異常なし!ファルケン3機同時管制にセット!艦載機はいつでも射出できます!」
「機長!指示を!」
「ハーバード機長より各員へ!最後の戦いだ!我々の覚悟を示せ!戦闘開始!レーザーで先制攻撃せよ!敵を近づけるな!」
「イェッサー!レーザー照射開始!」
レーザーのビーム音が鳴り響く。紅の空に青く光るレーザーが横切る。そしてかなり遠方にいるGRDFの戦闘機の半分以上が火を吹く。
「レーザー照射終了!電力チャージまで5秒、3、2、1、チャージ完了!第2射照射開始!」
再びレーザーが光る。今度は全機撃墜したようだ。
「レーザー照射終了!Asatレーダーに敵性航空機なし!」
「レーダーに目を配れ!敵を近づけるな!」
[2030年3月29日1744時/グラハム空軍基地]
旧オーシア首都オーレッド近くの海岸線に空軍基地がある。
元はオーシア最大の空軍基地であるグラハム空軍基地。
今はゼネラルリソース・オーシア支部のGRDFが保有する空軍基地になっている。
また愛国軍討伐隊の前線基地となっており、その戦力は基地の規模もあってかなり大きい。
「管制塔より離陸する全機へ。アークバードに向かった先遣隊がやられた。また、他の基地から出撃した戦闘機隊も壊滅した。地上からマクネアリ空軍基地に向かった地上部隊は大半がやられた。バセット宇宙センターではオーシア大統領とユーク元首が銃を持って戦闘してると連絡が入った。今回奴らは本気のようだ。気をつけてあたれ。以上。」
「ディジョンより全機、いつもはのんびり戦闘していたが、今回奴らは本気だ。全力であたるぞ。そして、生きて帰還する。」
「こちらキース、了解した。俺は死にはしないぜ隊長!」
「パトリック、了解。必ず生きて帰る!」
「こちらジャン、了解。なぁに、やられはしないさ。」
アビサル・ディジョン率いるGRDFの戦闘機隊が離陸する。
ディジョンは元エルジア空軍の熟練パイロットだが、彼以外はまだルーキーである。
彼らはアークバードⅡに向かっていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。書き留めた分が完成したので投稿させていただきました。たまたま今回は時間があったので投稿ペースが早かったですが、次はどうなるかわからないのでよろしくお願いします。