ACE COMBAT Skies Rewritten 作:遠い空
[2030年3月29日1802時/マクネアリ空軍基地]
「くそ!徐々に追い詰められている!」
当初はGRDFの地上部隊を半壊させたが、増援の到着により劣勢になっていた。
「こちら地上部隊!航空支援を求む!」
「了解!敵機に追い回されているが、こいつも巻き添えにしてやる!」
愛国軍のR-100がGRDFのR-100に背中を取られている。
「来やがれクソ会社が!こっちは弾切れときたが、うまいことやってやる!」
愛国軍戦闘機がGRDF地上部隊に音速で近づく。
背後についているGRDF戦闘機がミサイルを発射する。
しかし、愛国軍戦闘機は回避せずそのまま被弾。
火を吹きながらも速度を落とすことなくGRDF地上部隊に特攻した。
そしてGRDF戦闘機も回避が間に合わず地面に爆散した。
「な、なんて野郎だ…。死ぬのが怖くないのか…。狂ってやがる…。」
「まるで教科書に載っていたベルカ戦争時のベルカ人だ…。たとえ自分が傷ついても国を守ろうとする…。恐ろしい奴らだ…。」
GRDFの隊員は愛国軍の覚悟に恐怖を感じていた。
[2030年3月29日1806時/バセット宇宙センター南洋上空15000ft/アークバードⅡ]
レーザーシステムと6個のレーザーバッテリーを搭載しているアークバードⅡは、はじめのうちは戦況を有利にしていたが、GRDFが多数の戦闘機を用いて飽和攻撃に出たため不利になってきていた。
「Asatレーダーに反応している敵性戦闘機は114機!うち半分は3機のCFA-44でマーレボルジェを操っています!この数だと、ひとつのレーザーでは対処できません!」
「よし!下部のレーザーを起動しろ!奴らはこのレーザーの存在を知らんはずだからな!」
胴体下部のユニットが展開し、レーザーユニットが出てきた。
「撃てぇ!」
青い閃光を放ち、光の刃が敵機に命中する。
「なにぃ!レーザーをふたつ装備してるだと!聞いてないぞ!」
「動揺するな!マーレボルジェをうまく使って近づけ!距離を縮めればレーザーの死角に入る!」
「敵レーザーにレールガンで攻撃する!1つでも破壊すればこっちのもんだ!援護を頼む!」
1機のCFA-44がアークバードⅡに近づく。
「敵機が一機高速で接近中!レーザーで破壊します!」
レーザーを発射するが、CFA-44は先を読んでいたのかマーレボルジェを囮に回避する。
「あと少しで敵を目視できる…。」
レーザーの閃光が消え、再び接近する。
「もう少し…、見えた!」
CFA-44からレールガンが発射された。
レールガンの弾は一瞬でアークバードⅡの上部レーザーユニットに命中する。
「上部レーザーユニット被弾!レーザーユニット機能しません!」
「くそっ!レールガン攻撃か!撃った奴を撃墜しろ!」
「下部のレーザーでは攻撃できません!上から狙い撃ちされます!」
「高度を上げつつ艦載機を射出しろ!もはやレーザーでは対処できん!味方に当たる可能性があるから下部レーザーユニットを収納せよ!」
アークバードⅡは高度を上げると同時に全ての艦載機を射出した。
「敵母機が高度を上げてるぞ!さらにレーダーに敵機反応!艦載機を射出したのか?!」
艦載機が射出と同時に分散した。
「アルタイル1より全機!GRDFの敵機を殲滅する!アルタイル1エンゲージ!」
「了解!アルタイル2エンゲージ!本物の軍隊を舐めるなよ!」
「アルタイル3エンゲージ!ぶっ潰してやる!」
「アルタイル4エンゲージ!貴様らも道連れだ!」
「アルタイル5エンゲージ!待ってろエレーナ。もう少しでそっちに行くからな。」
「アルタイル6エンゲージ!我が祖国に栄光あらんことを!」
「アルタイル7エンゲージ!今回はやられてもイジェクトしないぜ!」
7機のR-100で編成された愛国軍アルタイル戦闘機隊が交戦を開始する。
彼らは愛国心の高いオーシア空軍とユークトバニア空軍によって編成された部隊だ。
さらに3機の赤いADF-02が人間離れした機動でレーザーやレールガンを放ちGRDFを翻弄する。
「くそっ!あの赤い機体強すぎる!俺の機体よりも機動が高すぎる!ダメだ、うわぁ!」
Z.O.E.操るADF-02によって全てのCFA-44が墜ちる。
それと同時にマーレボルジェが制御不能となり墜落した。
「まだ来る!まだ来るぞ!」
数を減らしても減らしても、GRDFの戦闘機は尽きることがなかった。
[2030年3月29日1820時/バセット宇宙センター/SSTO管制室]
バセット宇宙センターには軍人のほか、デモ隊の一般人や政治家、宇宙センターのクルーが銃を手に戦っていた。
しかし、状況が不利になることは避けられなかった。
次々と血を吹き倒れていく軍人や一般人。
中には手榴弾を片手に飛び込む勇敢な一般人もいた。
「我々はたかが企業なんかに屈しない!屈してたまるものかぁぁぁ!」
オフロスキー元首が叫ぶ。
だが、さらに廊下から多くの敵が近づく。
上空を飛んでいた愛国軍戦闘機は全機撃墜され、地上兵器もすべて破壊されていた。
そして撃っていたアサルトライフルの弾が切れてしまった。
「弾が切れたか…。だが、覚悟は決めてるな?」
ソンバーグ大統領がそう言うと生き残った皆がうなづいた。
「GRDF地上部隊より愛国軍へ!お前たちは完全に包囲されている!無駄な抵抗はやめ投降せよ!繰り返す…」
彼らは部屋から出なかった。
「奴ら銃を撃ってきません。弾切れでしょうか?」
「おそらくそうだろうが、警戒しろ。今のあいつらは何をしでかすかわからん。」
GRDF地上部隊が管制室に近づく。
管制室は窓ガラスがなく、モニターで埋め尽くされている。
生きてるモニターにはオーシアとユークトバニアの国旗が映し出されている。
管制室にGRDF地上部隊が入る。
そのとき、愛国軍の宇宙センタークルーがモニター下のキーボードに飛び込みスイッチを押す。
それと同時に入り口が閉まった。
突然の出来事にGRDFは驚きを隠せなかった。
「そんなことで動揺してたら軍人失格だよ。あっ君たちは企業の犬どもだったか。軍人ですらなかったね。ならば見せてあげよう。愛する国を守る本物の軍人の覚悟を!」
オフロスキー元首が叫ぶと軍人、政治家、一般人、クルー関係なくポケットから手榴弾を取り出し、ピンを引っこ抜いた。
さらに部屋を見渡すと、これでもかというほどの大量の爆発物が置いてあった。
「勝った…!」
ソンバーグ大統領は屈することなく愛する国のために死ぬことを喜んでいた。
「よ、よせっ、やめろぉぉ!」
GRDF地上部隊の1人が叫ぶが時すでに遅く、SSTO管制室が大爆発した。
「こ、怖ぇよ…。なんなんだよ、あいつら…」
GRDF隊員は恐怖に震え上がっていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。タイムスリップはまだですので、しばらくの間は現代編をお楽しみください。