一つの魔力を感じたので外を見ていると、
「どうかしたのか?セイヴァー?」
青年の
「ああ、どうやらサーヴァントがどこかで待っているみたいだ。罠の可能性もなくもないが、こちらを誘っているんだ」
「場所は?」
「ここから結構離れている。多分あまり人が来ない場所なんだろう。どこか思い当たる?」
そう聞かれたので地図を出して確認した。
「あまり人が来ないって場所ならコンテナ置き場が当てはなるな。しかし、何でわざわざ誘いをかけたんだ?」
「まだ他の陣営が動かないからおびき出して情報を得ようとしたんだろう。まぁ悪くない手ではあるけどね」
そんな話をしていると扉が開いた。入ってきたのはさっきまで部屋で寝てたはずの桜がだった。
「桜ちゃん、どうかしたの?」
「何か寝付けなくて、何を話してたの?」
なんて話したらいいのか困る事を聞いてきた。さて、なんて答えようか迷っていると、
「戦いの事なんでしょ?」
「桜ちゃん!気付いてたの!?」
「ううん、さっきから扉の前で聞いてたの。寝付けなかったから何かお話ししようと思って探してたら話し声が聞こえて来て」
そう言って桜が近付いて来て、
「ねぇ、セイヴァーはちゃんと此処に帰ってきてくれるよね?私たちを置いて何処かに行かないよね?」
そう言って外套を掴んだ。
「ああ。ちゃんと帰ってくるさ。今回は様子見だけどね。戦闘になってもちゃんと帰ってくるよ」
「本当に?」
「ああ、本当だ。これをする?」
そう言って、セイヴァーは小指を桜に出した。桜も小指を出して絡め、
「「指切りげんまん、嘘ついたらハリセンボン飲~ます。指切った」」
そんなやり取りをした後、セイヴァーは雁夜を見、
「じゃあ、行ってくる」
「ああ、行って来い。桜ちゃんを泣かしたら承知しないからな」
「ははは、それは恐いな」
そして、セイヴァーは窓から出て行った。
さっき魔力を感じた場所に着くと、2体のサーヴァントが戦闘を始めていた。片方はセイバー、片方はランサーがぶつかっていた。
≪セイヴァー、そこから何か分かるか?≫
《う~ん。セイバーの方は剣が見えない事から宝具か何かで隠してるんだろう。それ程有名な剣と見た。そしてランサーの方は二槍使いであの服装からして、もしかしたらケルト関係なのかもしれないな。あくまでも予想だからあまり気にしなくても良いよ》
と、そんな事をマスターに話したが、
(あれセイバーの方はアルトリアだろうな~。そしてランサーはディルムッドだろう、まさかこんな形で会うとはね。まぁ、向こうではほぼ毎日会っているんだけど。多分こっちの世界での戦いだから俺の事は知らないんだろうな。ならば、こっちもやり易い。俺の全てで戦うとしよう)
そんな事を考えていると、セイバーは鎧を解いてスーツ姿になり、ランサーに突っ込んで行ったがランサーはそれを躱し、カウンターで仕留めようとしたが、それをセイバーは体を捻って何とか回避した。しかし、左手を負傷した。近くにいた白い服を着た女性がその傷を治そうとしたが、治らない事に驚いていた。
(あ~あ、
そして双方がまたぶつかろうとしたその時、突如稲妻が走り、セイバーとランサーの間に落ち、一体のチャリオットが稲妻が落ちた場所に降り立った。
「双方、剣を収めよ!王の御前であるぞ!」
降り立ったチャリオットから大男が大声を張り上げた。突如現れた乱入者にそこにいるサーヴァント、マスターは呆気にとられていたが、サーヴァントの方は警戒心を出し、自分の得物を乱入者に向けた。
だが、乱入してきた大男はそれを気にせず両腕を天に向け、その大きな両手を広げ
「我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した!」
盛大に己が真名を明かした。
(あ~、多分殆どが今思考停止状態だろうな。気持ち分からなくもないけどね)
≪あんなのに世界は征服されかけたのか……≫
その呟きも理解できなくもないけど、まぁあの人を理解するには結構深く知りあわなければならない。最初の印象はあまり良いものではないが、彼を知れば知るほど彼の凄さが分かるものだ。ちなみにそのマスターは真名を明かしたことを抗議していたが、デコピン一発で倒れた。何とも呆気ない。
彼らの元に行く途中、ライダー事イスカンダルはセイバーとランサーに自分の配下にならないかと勧誘したのだ。彼の豪胆さには本当に度胆を抜かされるなぁと思いながら歩いていると
「俺が聖杯を捧げると決めたマスターはただ一人。それは断じて貴様ではないぞライダー!」
「そもそも貴様はそんな事を言いに現れたのか。だとしたら戯言が過ぎるぞ!」
ライダーの勧誘にセイバーとランサー双方は怒りと共にそれを断った。まぁ~普通はそうだよねぇ~。
「報酬は応相談だが?」
「「くどい!!」
キリッとした表情で再度交渉をしようとしたが、一刀両断だった。すると、
「はいはい、そこまでにした方が良いよ。じゃないと器の底が知られるよ」
そんな戒めの声が聞こえた。しかし、その声はノイズに塗れた声だったが、ここに居るサーヴァント、マスター達以外の声の方向に意識と視線が向けられた。コンテナの陰から赤い外套とその外套と同じ色のフードを被った人物が現れた。男性なんだろうけど、声が何とも聞き取りづらかったのが印象的だった。
連続投稿。機会があればもう少し書こうと思います。
FGOイベント連続は石が足りなくてきついですね。セミ様早く実装して欲しいって思うけど、もう少し石が貯まるまで待ってほしい思いがごちゃ混ぜです。