バカと私と召喚獣   作:勇忌煉

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 バカ恋愛 心理テスト

 以下の状況を想像して質問に答えて下さい。
『あなたは大好きな彼と二人きりで旅行に行くことになりました。
 ところが、飛行機に乗っていざ出発、というところで忘れ物に気が付きます。
 さて、あなたは一体何を忘れてきたのでしょう?』



 姫路瑞希の答え
『頭痛薬や胃薬などの医療品』

 教師のコメント
 これは『あなたが好きな人に何を求めているか』についてわかる心理テストです。忘れ物はあなたに欠けているものを表し、忘れても気が付かずに出発してしまったということは、一緒にいる彼がそれを補ってくれるとあなたが考えているからなのです。
 どうやら姫路さんは好きな人に安らぎを求めているようですね。


 霧島翔子の答え
『手錠』

 教師のコメント
 忘れ物の前に、持って行こうとする時点で間違っています。


 工藤愛子の答え
『下着を穿いていくこと』

 教師のコメント
 あなたは好きな人に何を求めているのですか。


 水瀬楓の答え
ペアキーホルダー
 カメラ     』

 教師のコメント
 書き直す必要はあったのでしょうか。





第三問

「このバカエデ! キサマのせいで三回も死に掛けたじゃないか!」

「人のせいにするなバカ久! 元はと言えば島田さんを誤解させたお前のせいでしょうが!」

 

 どうしよう。バカと取っ組み合いになっているせいで作戦会議が再開できない。そろそろ拳を叩き込んだ方が良いのかな? いやいやいや、それだけはダメだ。元からバカなアキ君がもっとバカになるだけだ。

 その後もアキ君との取っ組み合いは続いたが、雄二と秀吉に止められたことでようやく落ち着いた。帰ったらゲームでボコボコにしてやる。

 

「えーっと……どこまで話したっけ?」

「Dクラスの狙いはFクラスってところまでだ」

「そうだよ! だって僕らにはまだ試召戦争をする権利はないはずだよね!?」

 

 アキ君の言うことは尤もだ。

 今年の四月、私達FクラスはAクラスに試召戦争を申し込んで敗北している。そのペナルティとして三ヶ月間、戦争を申し込む権利を剥奪されてしまったのだ。

 なので『Fクラスから他のクラスへ戦争を申し込む権利』はないが、逆に言えば『他のクラスからFクラスへ戦争を申し込む権利』はある。

 だが、他のクラスからFクラスに戦争を申し込んでくることは滅多にない。何故ならこの場合、勝ったときのメリットが一つもないからだ。もちろん負けた下位クラスの設備はランクダウンするが。

 

 まぁ要するに、負けたからといって試召戦争自体に参加できないわけではないのだ。こちらから申し込む権利を剥奪されるだけで。

 そして今回、このメリットが何一つない例が発生してしまったというわけだ。アキ君と島田さんのイチャイチャが原因で。当のアキ君はそのつもりじゃなかったようだが。

 

「清水が言っていただろ? 卓袱台がナントカって。お前と島田の席を離す為に俺たちの机をまたミカン箱にするつもりのようだな」

 

 こんな下らない理由で戦争を申し込まれるクラスはFクラスを置いて他にないだろう。

 

 Dクラスの代表は平賀という男子生徒だが、強化合宿で覗きに参加したことでクラス内における発言力は皆無となっているはずだ。

 確かFクラス――ここにいる私以外の四人は覗きの主犯で、女子は全員彼らに良い感情を抱いておらず、自分達の手で罰を与えたいと言っていた。まぁそうなったら私が力ずくで止めるけどね。

 つまり嫉妬に燃える清水さんと、怒りに燃える女子一同を抑えられるものが何もないのだ。まさに首輪を外された猛獣の群れである。

 加えてさっきも言ったがFクラスは男子全員が停学明けで、しかも朝の騒動で点数を補充できていない。点数が残っているのは島田さんと瑞希の二人で、万全なのは私だけ。まず勝ち目はないだろう。

 

「姫路が水瀬の苦手科目である数学を補えば勝てるかもしれんが……それでもギリギリじゃろう」

「ってなワケで、今回の試召戦争は回避するのが賢明だな。勝ったとしてもあまりメリットがないし、折角貸しがあるクラスをわざわざ敵に回す必要もないしな」

 

 雄二の言う通り、今回の試召戦争は回避が可能だ。それもアキ君と島田さん次第で。元はと言えば本当にこの二人から始まったわけだし。

 その片割れである島田さんはというと、休み時間になるなり、瑞希と合流して教室を出て行った。二人ともかなり真剣な顔で。

 

「……修羅場ね」

「修羅場じゃな」

「修羅場だな」

「…………修羅場」

「え? あの二人、喧嘩でもしてるの?」

 

 さすがはアキ君。問題の中心にいながらまるで自覚がない。

 

「それより明久、一つ確認しておきたいことがある」

「ん? なに?」

「お前と島田は付き合っているのか?」

 

 その答えはノーだ。一応朝の騒動で判明しているが、合宿でのアレは完全に誤解である。でなきゃキスをされて呆然としたりしないだろう。

 誤解なのでアキ君も付き合っているとは思っていなかったようで、強化合宿中に起きた出来事をきちんと説明した。告白紛いのメールを送ってしまったが、それは誤解で送る相手を間違えたとのこと。ちなみに本来の送り相手は須川だったらしい。一体何の話をしていたのか凄く気になるわ。

 

 私が呑気にあくびをしている間に、原因はアキ君だけでなく雄二にもあると秀吉に指摘され、お互いに詫びるバカコンビ。まぁ尤も、元凶がアキ君であることに変わりはないが。

 

「だが、誤解というのなら話は早い」

「確かに。島田さんの誤解を変な方向に拗らせないよう上手く解いて、君達がいつも通りになれば清水さんも少しは大人しくなるしね」

 

 とはいえ、どこまで大人しくなってくれるかはわからない。今回の件であれだけ怒り狂ったんだ。しばらくは引き摺る可能性も考慮しておく必要がある。

 

「そうすればDクラスは俺たちに不満を持つだけで、開戦するほどの意気込みがある核がいなくなって、試召戦争の話は流れる。俺たちはいつもの日常を取り戻して万事解決というわけだ」

 

 この解決策はいけるだろう。そう思っていると、突然扉が開いて息を切らした瑞希が駆け込んできた。別れの際、相手に想いを伝えようと全力疾走してきたヒロインを思い出すわね。

 瑞希は息を整えずに私の席へやってくると、おっとりな彼女らしくないほどの剣幕でアキ君の名前を呼び、徐々に尻すぼみになりながらもちゃんと言いたいことをアキ君に伝えていく。

 その内容は今まさに話していたことに限りなく近い、アキ君が島田さんに告白したか、というものだった。それを聞いてアキ君が言い辛そうにしていると、助け舟を出すように雄二が口を開いた。

 

「姫路、その話なんだが、島田も一緒の方がいいだろう。どこにいるかわかるか?」

「さっきまで一緒に屋上にいましたけど……」

 

 それならちょうど良いだろう。雄二も同じことを考えていたようで、彼の案により話す場所を私の席から屋上へ移すことになった。私としても助かるわ。

 席を立って屋上に向かう途中、雄二とムッツリーニの会話から、屋上とFクラスにヤツ――おそらく清水さんのものであろう盗聴器が仕掛けられていたことがわかった。後者はもう外してあるらしい。

 ……もう遅いけど、それなら誤解だった部分だけを清水さんに聞かせたら良かったのではなかろうか。そうすれば怒りはすれど戦争する気を……いや、ダメだ。島田さんの誤解を先に解かないと意味がない。

 

「あ、瑞希――とアンタたちも? 皆揃ってどうしたのよ?」

 

 雄二が屋上の扉を押し開けると、晴れ渡る青空の下に静かに佇む島田さんの姿があった。これは良い絵になりそうだ。

 さっそくムッツリーニと私で、専用の機械を使いながら盗聴器やカメラが設置されていないか確認していく。二人でやってるから作業が楽に進むわね~。

 

「…………オーケー」

「問題なしよ」

 

 そして一分どころか三十秒ほどで作業を終えた。これで清水さんや他の誰かがこの屋上での会話を記録することはできない。

 蛇に睨まれた蛙のように怯えるアキ君だったが、十字を切ると島田さんの正面に歩み出た。

 

「美波。実は話しておきたいことがあるんだ」

「あ、うん。何?」

 

 私達が見守る中、合宿のときに送ったメールについて話していくアキ君。未だに誤解している島田さんは、メールの内容を思い出したのか顔を赤くしていた。

 こちらから見て嫌な汗を流しているようにも見えるアキ君は改めて島田さんの目を見ると、ハッキリと伝えた。

 

「実はあのメール――誤解なんだ」

「…………え?」

 

 赤い顔のまま、固まる島田さん。それでもお構いなく、送る相手を間違えたと説明するアキ君。

 

「ま、間違えたって、誰と……?」

 

 誰と間違われたのかはさすがに気になったようで、固まったままの状態でアキ君に訊ねる島田さん。まぁ、これは私でも聞くわね。

 

「須川君、かな」

「「えええっ!?」」

 

 アキ君が本来の送り相手を明かした瞬間、島田さんと瑞希は驚きの声を上げた。というか何故に瑞希まで驚いたのだろうか……。

 

「じゃあ、アキはウチじゃなくて須川に告白したつもりだったの!?」

「そ、そんな! では明久君は、やっぱり男の子を、しかも坂本君でも木下君でも久保君でもなくて、須川君が好きだなんて……!」

 

 何かあるとすぐにボーイズラブに繋げたがるわね、この二人。実は隠れ腐女子だったりするのだろうか。あり得そうで困るわ。

 アキ君は須川から『お前は本当に女子に興味があるのか?』というメールが来たから、その返事としてあのメールを須川に送ったつもりだったらしい。宛先を間違えた結果がこの状況だけどね。

 さすがの島田さんも冷静になってきたのか、あのメールの内容が告白にしてはおかしいことに気付き、携帯電話を取り出して瑞希と共に確認し始めた。かく言う私も今気づいたわ。

 ちなみに島田さんは大事なメールに鍵を付けて大事に保存するタイプのようだ。瑞希は機械にそこまで詳しくないのか、メールに付いた鍵マークが何なのかわかっていないようだけど。

 

「明久、なんて送ったのか憶えていないのか?」

「細かいところまでは憶えてないけど……」

「確か……【勿論好きだからに決まっているじゃないか! 雄二なんかよりもずっと!】だったはずよ」

「なんで君が知っているんだ」

 

 直に見たからだよ。

 

「一言一句その通りに書いてあるわ」

 

 どうやら私の記憶は正しかったみたいね。少し内容がおかしいけど、アレと同じメールが秀吉から届いたらと思うと堪らないわね。

 そして雄二と秀吉にメールの内容のおかしさを指摘され、携帯電話の画面とにらめっこする島田さん。まぁ、帰国子女で日本語にはまだ疎そうだしね。仕方ない仕方ない。

 

「で、でも、坂本より好きだなんて言われたら普通誤解するでしょ!?」

 

 いや、普通なら誤解しない。普通なら。

 

「しないよ! 僕は普通に女の子が好きなんだから!」

「いいなぁ美波ちゃん……。私も坂本君――楓ちゃんより好きだなんて言われてみたいです……」

 

 その言い直しに意味はあるのだろうか。

 

「言い直したところ悪いけど、姫路さんもおかしいからね!? それだとまるで僕が雄二を好きになっているってことが決定事項みたいじゃないか!」

 

 多分一部の生徒はそう思っているだろう。主に腐女子連中が。

 

「あ、明久……。俺はどんな返事をしたらいいんだ……?」

「普通に嫌がれ!」

 

 隣の赤ゴリラが凄くキモイ。これが演技じゃなかったらボディブローを三発入れていたところだ。

 とりあえず誤解は解けたようで、多少言葉を交わすと楽しそうに笑うアキ君と島田さん。

 

「どうしてくれんのよー!? ウチのファーストキスーっ!?」

「ごごごごめんなさいっ! 僕も悪気はなかったんですっ!」

 

 そしてようやく事の重大さに気付いた島田さんが、凄い剣幕でアキ君の胸倉を掴んだ。

 そもそも悪気以前の問題である。この二人だからこそこんな感じで済んでいるが、これが翔子や工藤さんだったら酷く拗れたものとなるだろう。私は別に問題ないけどね。アキ君だし。

 

「えっと――僕も初めてだったから、おあいこじゃダメかな……?」

「いやダメだから」

「ダメに決まってんだろ」

 

 それはさすがにダメだろう。いくら島田さんの想い人であるアキ君でも。

 私なら絶対に拒否することだが、そこは帰国子女の島田さん。私の予想を軽々と超える返答をしてのけた。

 

「それは、その……えっと……ご、ご馳走さま……?」

「ぅおいっ! いいのか島田!?」

「アレで良いんだ、ファーストキス……」

 

 どうやら問題なかったらしい。

 

「そういえば秀吉」

「む?」

「君は誰かとキスしたことある?」

「い、いきなり何を言い出すのじゃ?」

 

 あれ、前よりも反応が薄い。顔は赤くなってるのに。

 

「ないの? してあげよっか?」

「っ!?」

 

 何そのしてほしそうな顔。堪らないんだけど。

 

「……お前らもわかりやすいな」

「…………誰がどう見てもカップルのそれ」

「別に隠してないからね」

「ッ!? ち、違うのじゃ! ワシは――」

 

 雄二の台詞に違和感を感じたので、赤面しながらあたふたと言い訳する秀吉を差し置いて、アキ君と島田さんに視線を向ける。

 

「み、美波!? なんか僕の肩関節が嫌な音を立てているような気がするんだけど!?」

 

 すると視界に入ってきたのは肩を押さえていたがるアキ君だった。次に憤怒ほどではないが怒りの表情を浮かべる島田さん。

 え……? 何この状況。まるでアキ君が失言をして島田さんを怒らせたみたいじゃないか。あっ、それはそれでいつも通りか。

 私が勝手に納得していると、アキ君が何かを思い出したように私の方へ近づいてきた。これ瑞希と島田さんに誤解されないだろうか。

 

「あのさ楓」

「何かな?」

 

 言葉を一旦区切ると、アキ君は今にもキレそうなほど良い笑顔で告げる。

 

「――さっきの話なんだけど」

「あら何のこと?」

 

 まだ引き摺っていたのかコイツ。

 

「とぼけても無駄だよ。君がクラスの皆をけしかけたのが悪いんだから」

「チッ……あーもう、いつまで根に持ってるのよ」

「いやいや、なんで僕が悪いみたいな言い方なのさ」

「えっ? だってこの騒動の元凶はアキ君でしょ?」

「それは否定しないけど、さっきのは楓が悪いからね?」

 

 

「「あははははっ!」」

 

 

 さっきの島田さんみたいに、楽しそうに笑う私とアキ君。

 

「このバカ久! 男がいつまでも過去のことを引き摺ってんじゃないわよ!」

「このバカエデ! 悪いことをしたら謝るんだっておばさんに教わらなかったのか!」

 

 そしていつものように取っ組み合いに喧嘩を始める私とアキ君。

 雄二とムッツリーニは楽しそうな表情で、どうにか持ち直したらしい秀吉と、雄二から今の状況を聞いたっぽい島田さんと瑞希は羨ましそうにこちらを見ている。

 

「いいなぁ楓ちゃん……。私も明久君と腕を組みたいです……」

「うん……。ウチも好きな人とやってみたいなぁ……」

 

 一体何がどう良いのか教えてほしい。

 

「君のせいで変な勘違いされちゃったじゃないか! どうしてくれんのよ!」

「君のせいで変な勘違いされたじゃないか! どうしてくれるのさ!」

 

 台詞と動きまで一緒だなんて生意気にも程がある。いくら幼馴染みだからってこれは酷い。さすがの私も堪忍袋の緒が切れそうだよ。

 アキ君が私の頬を引っ張り、私がアキ君の髪を引っ張る。別になんて事のない、ただの喧嘩である。年に三桁くらいはやってる。

 

「言っていることが一緒じゃな」

「動きも一緒だぞ」

「…………つまり全部同じ」

 

 わざわざ私が思っていたことを言わなくてよろしい。

 なお、この取っ組み合いはまたしても雄二と秀吉によって止められた。

 

 

 

 

 

 

「水瀬さん、お昼にしない?」

「はい? なんで私?」

 

 バカと取っ組み合いをしてからしばらく時間が過ぎて昼休み。

 アキ君と島田さんの件は誤解だとDクラスに伝わったようで、試召戦争の準備は取り止めたらしい。刺激の糧となるものがなくなったのは残念だが、いつもの日常を過ごせるなら致し方ないだろう。

 そんな中、私はどういうわけか島田さんと瑞希に誘われていた。なんか二人の顔が怖く感じるのは気のせいだろうか?

 

「それは、その……」

「さっきのことを聞きたくて……」

 

 何でもかんでも引き摺り過ぎだろここの連中。

 

「いや、別にそこまでかしこまらなくても良いから。聞きたきゃ好きなだけ聞かせてあげるから」

 

 あんなことを穿り出して何が楽しいんだろう。ただ私とアキ君がいつものように取っ組み合いの喧嘩をしたってだけなのに。もしかして距離が近いのが羨ましいのかな?

 ま、まぁ、そうでもないとおかしいよね。これがアキ君と喧嘩したいから攻略法教えてとかだったらドン引き待ったなしだからね。

 

「あ、美波」

 

 二人を座らせようとしたところで、またしても火に油を注ぎたいのかアキ君が島田さんに声を掛けた。いやなんで話しかけるのよ。

 二人の会話を聞く限り、アキ君はさっき島田さんの方から誘ったぽいお昼の弁当をどうするかを聞きに来たようだが……

 

「ウチにあそこまで恥をかかせておいて、まさかお弁当をたかろうって言うのカシラ?」

「いや弁当ぐらい分けてやりなよ。最初に切り出したのは島田さんでしょうが」

「絶対にダメ!」

 

 私なりにアキ君へ助け舟を出してみたが、ダメみたいだね。ごめんアキ君。私がこんなこともあろうかと作っておいたもう一つの弁当で我慢してちょうだい。

 その弁当をアキ君に押し付け、瑞希達と一緒に教室を出ようとしたところで、何らかの偵察から戻ってきたような感じのムッツリーニが話しかけてきた。

 

「…………今朝よりも状況が悪化した」

「あいよ」

 

 先行く二人に断りの返事をして、ムッツリーニと共に教室へ戻る。誘ってくれた島田さん達には悪いが、私的にはこっちが優先だからね。

 ……それにしても、状況が悪化したってどういうことだろう?

 

 

 

 


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