東方×GOW×GoW   作:アンサズ

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萃香とクレイトスさんの会話。
登場アイテムはGOW3です。クレイトスの武器って瞬時に切り替わってますよね。そんな感じ。


ゴッド萃香さん

 早苗が連れてきた外人は、闘争心を隠そうともしない珍しい奴だ。鬼の習性としてぞくぞくとする。使い込まれた双剣は、強い力を持ってるようで薄く光り輝き、鍛え込まれた鋼のような全身の身体に刻まれた傷はまさに歴戦の戦士。しかも戦いの神らしく、おそらく力は私より格上だ。

 

「クレイトスだっけ。あんた今までどんな奴と戦ったことがあるんだい?」

 

「敵対するもの全てだ。神、運命の女神、タイタン族とも戦った」

 

「神はわかるけど運命の女神とかたいたん族ってなんだい?」

 

 クレイトスの話はとても興味深い。バリバリの戦士だから話が私の好みのど真ん中だ。色々と話を聞いてみると、死んでも地獄からよじ登ってきたり運命の女神の能力を奪って神様や巨人と喧嘩したりとこいつ無茶苦茶だね。

 

 流石に私も嘘じゃないのって聞くと、「神の一人だ」とか言ってごろんと生首を出してくるし。うおっまぶしっ!なんかうめき声上げて光る生首初めて見た。なんだこれ?

 

 しかもよく聞くと運命の女神の能力って、過去に戻ったりして運命を改変する力じゃないか。レミリアはたしか運命を操る程度の能力だったはずだが、そんなどころじゃないだろう。気に入らなかったらやり直せるんだから。さらに受けた攻撃を跳ね返す金色の毛皮とか、神殺しの剣とか魂を引き出す冥界の鉤爪とか、ヤバげな武器を一杯持っている。流石に喧嘩が好きな私でもちょっと待てよという能力と装備だ。

 

「で、今は神々との闘いも一区切りついて、特に目的はないんだね」

 

「そうだ。受けた借りは返した。私は戻るべきスパルタへと帰る」

 

「じゃあ、そこに帰る前にちょっと幻想郷でも見て行かないかい?今あんたを戻せる力を持った者が出かけてるんだよ。ここの世界から出るには博麗神社の巫女と八雲紫ってやつしか出来ないからねえ」

 

「む、そうか…」

 

「ちょ、ちょっと待って下さい。萃香さん。霊夢さんと入れ違いになるかもしれないですし、正直、幻想郷をクレイトス様のオーバースキルでヒャッハーされると困るんですけど」

 

「だいじょーぶだって。私もついていくから。早苗も心配ならついてくればいいんだよ。幻想郷のいいところ見せたいじゃないか。さて、どこに行こうかな。人里…は合いそうにないね…白蓮寺か、永遠亭、紅魔館かな…。古きよき風景を見るなら白蓮寺か永遠亭かな?そうだ、久しぶりに勇義に会いに地底でもいいな」

 

「oh…やぶ蛇でした…わ、私もですか…」

 

 早苗がなんかしょぼくれてるが、私は暇つぶしが出来る。迷った所で永遠亭に行くことにした。

 

 あそこの輝夜は性格はともかく外見は黒髪の日本美少女だし、十二単も着てるから外人受けするだろう。建物も純和風だしね。だけどクレイトスが空を飛べないのは知らなかったんで歩きだ。その為に迷いの竹林の力でなかなかたどり着けない。道案内させる永遠亭の兎でも捕まえられないかな。

 

「迷ったのか?」

 

「うーん、永遠亭ってこの竹林の奥にあるんだけどねー。いつもは飛んでいくからね。迷ったみたいだ。兎も見つからないしどうしようかな」

 

 私達がうろうろとしていると、芳香っていうキョンシーを引き連れてる邪仙の青娥に出会った。こんな所で会うなんで珍しいねえ。なんでも永遠亭の八意永琳の手を借りてキョンシーの改造しているらしい。腕がロケットパンチになって、ホバー移動出来るようになっていた。それもうキョンシーじゃないんじゃないの?

 

 高速ホバー移動でいきなりクレイトスに噛み付いてきたのでキョンシーの胴体を引き千切るクレイトス。本当に腕力で引きちぎった。鬼かあんたは。バラバラになったキョンシーを慌ててセメダインでくっつける青娥。御札を貼りなにかむにゃむにゃ言うとキョンシーはまた立ち上がった。セメダインとか使うからキョンシーの身体固くなるんだよ。

 

 まあ邪仙は放っておいて迷子はどうしよう。

 私がちらりとクレイトスを見ると、その手にはその浮かび上がるように輝く弓矢が現れていた。何をするつもりだろうと思ったら、神具なのだろう、恐ろしい速度で弓を打ち始める。弓を引き絞ると同時に現れる火矢。それが雨のように竹林へ打ち込まれ、竹林に青い炎が上がる。青竹に火がつくから特殊な炎のようだ。

 

 なるほどね。邪魔なら燃やしてしまえって事か。しかしその方法は思い浮かばなかったなー。クレイトス賢いな。

 みるみる燃え上がる竹林。隣であたふたとする早苗。『な、なんてことしてるんですか』ってまたすぐ生えてくるよ。ついでにキョンシーも燃えた。火がつきながら動くと流石に引く。青娥が慌てて火を消し、札を貼って必死に呪文をむにゃむにゃ言って修復してた。がんばれ。

 

 火が消える頃にはかなりの範囲の竹林がすっきりとなくなった。慌てて飛んできたうどんげと因幡てゐは呆然としていたね。二人にちょっと竹林を燃やしちゃった事を話すと、ブチ切れながらも諦めたのか、疲れたような顔になりながらも永遠亭に案内してくれた。案内しないとまた燃やすといったのが効いたのかもしれない。

 

 永遠亭に着いてみるとそこはなぜか野戦病院のようになっていた。和風な感じもなにもない。なんだこりゃ?外まであふれている患者。よくみると妖怪の山の天狗っぽいね。元気な天狗達がその周りを忙しそうに動き回っている。その中によく見かける厚かましい烏天狗を見つけたので聞いてみることにした。

 

「なあ、そこの烏天狗、ちょっと聞きたい事あるんだけどさ」

 

「チッ、あー今ちょっと忙しいんですよ。どっかのハゲた乱暴者が脳筋の鬼みてーに白狼天狗達をタコ殴りにしてくれちゃった…はうあっ!萃香さんとクレイトスさんじゃないですか。えへへ。な、何でしょうか?」

 

 今、思いっきり手のひら返しを見た。初め舌打ちしてたよな?私達をみた烏天狗の顔に玉のような脂汗がぶわりと浮かび上がる。ハゲってクレイトスの事かな?私の背後ではクレイトスが腕を組んで思いっきり烏天狗を睨んでいると、笑顔で揉み手をしていた烏天狗の腰がだんだん曲がって土下座体勢に移行していく。最後は地面にべったりと五体投地に近い土下座になった。

 

「そんな気はなかったんです…お二人がいるなんて…つい心ない事を…私まだ少女なんです…どうか…どうか…折檻だけは…」

 

 お前、少女っていう歳じゃないだろ?

 まあクレイトスはいつも不機嫌そうな顔だがそんな気にしてなさそうだ。切れたら即ぶっ殺すだろうし。今は建物に興味がいっているみたいだぞ。

 

 五体投地土下座をしている烏天狗を無視して脇を素通りするクレイトス。自分の家のようにふすまを開けて奥の部屋へ入っていく。純和風の建物が珍しいのかふすまや障子などを興味深くみたり、障子に指で穴を開けたりして「紙…?」とかつぶやいている。クレイトスの国は全部石造りだそうだ。ここ土足厳禁なんだけど外国人だから仕方ないか。うんうん、和風建築に興味を持ってもらって嬉しいよ。

 

 私の足元では未だ土下座状態で『許してもらえたかなー』とちらっ ちらっ、と上目遣いで顔を上げ、私を見てくる烏天狗、うざい。早苗が可哀想に思えたのか天狗を立たせ、永遠亭の主はどこにいるか聞く。許してもらえたと思ったのか「はい、私がご案内します!」って飛び上がった。あとで私が腕を雑巾絞りの刑にするけどな。

 

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