東方×GOW×GoW   作:アンサズ

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 少し改訂しました。

 リフトワームの処理です。ギリシャの神達→信仰があれば蘇るはず。ヘリオスの首?生えたんです。でも最近信仰がすくない為、弱体化。




ギアーズ映季様

 私がいつもの亡者を裁く日常業務を行っていた時、私の元に八雲紫がスキマから現れた。仕事中に現れた事を咎めようとしたが、八雲紫の顔を見て息を飲んだ。

 やつれてどんよりとしており、目元にははっきりとした隈ができていたからだ。身体の心配をしてしまう程の憔悴ぶりに、思わず声をかけた。

 

「どうしたのですか?ひどい顔ですよ」

 

 八雲紫は、近くの椅子に倒れこむように座り込むと、疲労で疲れたような目を私に向ける。いつもののらりくらりとした態度などは欠片もない。

 

「映季様、どうか助けて下さいませんか」

 

 今まで八雲紫から聞いたこともない言葉は私を驚かせた。頼み事はされた事はあってもあくまで対等なやり取りで、このように願い事をされるのは初めてだ。

 

「本当にどうしたのです」

 

「幻想郷が…」

 

 そういって涙を流す大妖の賢者。あまりに珍しいことだ。

 泣いている八雲紫の話を聞くと、海外の神から幻想郷の管理者に対する八雲紫に対し不満がぶつけられているようだ。なんでも過去から迷い込んだ戦神を引き渡せと言ったクレームが送りつけられているとの事。もちろん無視していたのだが、最近迷いの竹林が特殊な火炎による不審火でかなりの範囲が燃やされたりして心配との事。

 

 それにしても紫はFAX持ってるんですね。ここにはないんですけど…要らないですし宮仕えですから必要ないですが。送られて来た手紙やFAXの中身を見るとミミズのような字で『なんと無礼な!』とか『愚か者め』とか書いてある。なんだこの支離滅裂な文章?ぼけたお爺ちゃんか? 

 

 ふとFAXの宛先を見る。あーあそこか。ふむ。数千年前、内輪揉めで一度、主な神達が死んだとか聞きましたが…まあ神様ですから信仰あれば元に戻るんですけどね。紀元前は力を持ってましたが今は一神教に押されて勢力が衰えてると思うんですが…主神がセクハラばかりする爺だから信仰が落ちるんですよ。まじで。もう介護施設に入れたらいいのに。

 

「こちらに来たのが主神と敵対している神様らしくて…」

 

「またあそこですか。今度、国際神仏連合会議でセクハラ爺さんを問い詰めましょう」

 

「…何ですかそれ?そんなのあるんですか?」

 

「最近神仏の世界も世界を相手にしているのです。昔は各自やりたい放題していたのですが、それで色々ありましてね。宗教で揉めると大変ですから…会議の事は秘密ですよ。過去の栄光を持っているとね、たまにこういう事例もあるんです。ここも三千年ぐらい前は力もありましたが、今はただの色ボケ老人です。この辺りはキリスト系が幅を効かせて信仰が落ちてますので心配はないですよ。遠いですしせいぜい手紙やFAXで抗議するぐらいでしょう。仏教系は空気読んでくれるんですけどね」

 

「…以外と映季様、辛口ですね。それではこのクレーム処理、お願い出来ますか」

 

「ええ。クレーム処理と言われると何ですが、宗教的干渉にも当たりますので公文書で抗議しておきましょう」

 

「良かった…これでなんとかもう一つの問題に取り組めます」

 

 そう言うと微笑む紫。いきなり涙止まりましたね。なるほど、演技ですか。面倒くさい事は私に丸投げしましたね。なんとも貴方らしい…。いつもは憎たらしい程ひょうひょうとしているあなたが、たかが神のクレームぐらいで泣き言を言うはずがありませんよね。

 無茶をいう神もいますからねえ。気に入らないから世界を水没させてやり直させたりとかありましたし…まあ、私としては神隠しで簡単に幻想郷へ入られてしまう結界の張り方をどうにかしたほうがいいと思うのですが…。

 

「それで他の問題はどんなのなんですか?」

 

「あ、いえ、幻想郷の地底に人と昆虫を合わせたような異生物が、知らない合間に棲みついて住処を作ってるんです」

 

「虫…ですか?バルサンたけばいいんじゃないですか?」

 

「バルサンですか…映季様なんで知ってるんですか?まあ、人型はいいんですが、ものすごく巨大なワームが地底をほじくり返してるんです。地震を起こしてこのままだと地表の人里が地底に落ちてしまいます」

 

 そっちの方が重大事件じゃないですか!!神様の抗議処ではないですよ。里全体が陥没するなんて相当の事です。嘘泣きの演技してるどころじゃないでしょう。

 

「そ、それ対処できるんですか?亡者を裁く私の仕事が増えるような事になっては困りますよ」

 

「ええ、今はワームを結界で縛り上げてます。けど巨大なだけにものすごい力を食うんです。博麗大結界と二重で力を使っているわけですし、正直こちらのほうが厳しいですわ。今私がここに来ているのも博麗の巫女に肩代わりしてもらって来れたのですから。その飼い主らしき者にこれから会いに行く予定です。クレーム元の神様もさっさと放逐したいのですが、これが終わらないとなかなか難しいものでして…」

 

 なるほど、そういう訳でしたか。ワームを止めながら神様クレームに対応していたんですね。それは大変ですけど、それ程の巨大な生物が、簡単に幻想郷に入ってしまう結界をどうにかすればいいんじゃないでしょうか…最近結界がフリーダム過ぎませんか?いつも思うんですけど。いや、私が言うことではありませんね。

 

「私もついて行ってもよろしいですか。新しく幻想郷に住み着いた者を見てみようと思います。相手が幻想郷のルール等を知らなければ教えなければなりません」

 

 八雲紫のスキマを使い、降り立った所は地霊殿に近い地底。そこは以前のごろごろと岩が転がっていた殺風景な場所ではなく、壮大な宮殿に変わっていた。壁には彫刻や柱、大きな門が設置され、以前の場所と似ても似つかない。六畳二間の私の家とは比べ物にならない。これが格差社会か…

 

「これがその新しく幻想郷を訪れた者の家ですか…大きいですね」

 

 私達が外から声をかけると門からぞろぞろと他の人型の異形が出てくる。家の使用人だろうか。かなり大柄です。片言の言葉に誘われ、導かれるままに進む。途中で大きな衝突音が聞こえるので覗いてみたら鬼の勇義がひときわ大きな異形の者と相撲をとっていた。誰でも仲良くなりますね…

 意外に地底の妖怪達とも仲良くやっているようです。

 

 そのまま八雲紫と奥へ進むと謁見室のような場所があり、そこで主らしき者が迎えてくれました。主も異形だが他の者と違い、顔などの容貌は人によく似ている。女性型の怪人、といったほうが良いだろうか。怪人パイオツデカイダーだ。小町クラスかもしれない。素晴らしきロケットおっぱいだ。私も毎朝牛乳を飲んでいるのに成長しないのは何故だろう。

 

 お互いの紹介を行う。主の名はミラと言うそうですね。生物…いや、半霊…?まあいいでしょう。しかし私が紹介をすると少しミラが驚いていたのはどういう事でしょう。小さい?私が小さいからって上から目線やめていただけないでしょうか? いえ、私、八雲紫の子供じゃないですから。紫?笑うと体罰込みの説教しますよ?

 

「よくぞ参られた。この地の管理者よ。リフトワームの件であろう。だがあれの事は不可抗力だ。何しろこの世界に数千程の同胞が訳も分からず放り込まれたのだ。あれも手綱を引くものがおらず勝手に暴走しておったのでな。既にリフトワームは眠らせておる。後に処理はするつもりだ。なにやら不思議な力で止めておったようだがお主達には世話をかけたの」

 

 あれ?少しは揉めるだろうと思っていた話もあっけなく解決していました。なんだ。ある程度は話は通してあったのですね。八雲紫。てっきり行き当たりばったりで訪問だと思ってましたよ。ミラさんも話しが分かる人で良かったです。しかし冬眠状態に入ったリフトワームというのは大きなミミズのようなものと聞いています。そんな地表が陥没するほどのモノには思えないのですが、そんなに沢山いるのでしょうか?気持ち悪いですね。

 

「それよりも我らを害する者がこの閉じられた世界に侵入しておる。つい先程も地上に斥候として放った者が倒された。それはどうやら我がよく知る者なのだ。今、我らも争いはしたくはないが、敵対するなら我も排除せねばならん。今は地底のさとりとやらに地上との交渉は任せておるがその結果次第であるのだがな…」

 

 ふむ。古明地さとりが人里へ行っているのですか?他の事に干渉するなんて珍しい。ですが交渉なら信用は置けるでしょう。斥候が倒されたという事ですが、倒したのは知り合い?スカスカの博麗結界を通してまた誰か来たんでしょうかね?まあどちらにせよ幻想郷が陥没するような事はないようですね。安心しました。

 さて、ミラさんを見たところ、少し問題がありそうですね…伺ってみましょうか。

 

「ミラさん、一つ伺ってもよろしいでしょうか?貴方方、一度死んでいますね」

 

「ふむ…さよう。我も戦いの末に心の臓を貫かれ、絶命したはずであったのだが…気がつけばここにいた。当初、ここが死後かと思ったが物も触れるし以前となんら変わらんのだが」

 

「いえ。貴方方は既に生者ではありません。死者でもありませんが…魂が半実体化している存在。ここまで大規模な人数がなるのは初めて見ましたが、何か大きい争いでもしていたのですか?」

 

「種の存続の為に争っておったのでな…それより、我らが生者でも死者でもなく魂が実体化した者とな。ならば我らは何なのだ」

 

「あえていうなら『妖』とでもいうのでしょうか。種を増やすのは生者しかできません…」

 

「なんと…だがドローン達斥候は死んで身体が残っていたぞ。映像も残っておる」

 

「あやかし、というのは色々居るのですが、実体を持つものは死ぬ事もありますね」

 

 絶句するミラさん。仕方ないですね。生きていると思っていたようですから。半妖化しているのですから寿命で死ぬことはないですが、妖怪のように退治されれば消えるでしょう。今度、職務中の私の前に現れた時が、本当の死になるでしょうね。

 

「ミラさん、落ち込まずに。妖怪になるといっても生前と変わらないですよ。物を食べたりできるでしょう?幸い亡念や悪意に凝り固まった妖怪でもないですし。そのまま生活していくことをおすすめします」

 

「…いや、仕方がない。ここにいる我らはこの場所で暮らしていこうと思う、どの道ランベント化していた身だ」

 

 切り替えが早いですね。さすが集団のトップにいるだけの事はあります。ここはミラさんが全ての決定権限を握っている集団のようですし、個人個人は深く考えなくても良いみたいです。それならそれで良いでしょう。

 

 

 帰りに結界で抑えていたというリフトワームを見せてもらいましたが、アレはミミズではなく怪獣です。想像を超えたあまりの巨大さにふざけんなって思いましたよ。災害級です。幅だけで人里がすっぽり飲み込める大きさじゃないですか。そりゃすごい結界がいるはずですよ。結界張ってた博麗の巫女がしおしおになってるじゃないですか。霊夢さんしっかりして下さい!あっ。貴方の式の藍も倒れてるじゃないですか!

 

 八雲紫 あれが神隠しで入ってくる貴方の博麗結界って絶対おかしいですよ。テヘ ペロじゃないですよ。

 

『幻想郷は全てを受け入れる』キリッ!って、アホか!!限度があるでしょう!

 

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