東方×GOW×GoW   作:アンサズ

8 / 9
 前回の映季様の話をお話に少し関係する程度に改訂いたしました。申し訳ありません。
 咲夜は外見はクールビューティーですが内面はとんでもないお嬢様依存症です。
 慧音を出したくての無理矢理感がすごい。


ギアーズ十六夜咲夜

 昨日の襲撃で館少々壊されましたが、妹様のいつもの破壊に比べれば微々たるものです。フラン様はあの外来人のアーニャという女性にすぐに懐いておられたのには驚きました。美鈴以外にはそんなにべたべたされないのですが…それにしても鍛えぬかれた身体のあちこちについた傷といい、全員よほどの戦場をくぐっているようですね。博麗神社の途中で出てくる妖怪達が銃で穴だらけにされています。

 

「なんかローカストに比べれば妖怪ってやつは柔っちいな」

 

「ブルマックやリーパーに比べりゃ楽勝だ」

 

 そう言いつつマーカスさん達、弾丸の節約とかでヘッドショットかましまくってますけど、リアルな弾幕戦は流石現役軍人。うろうろと出てきた邪仙のキョンシーとかも頭がパーンってなってました。さっき額の御札にマークⅡって書いてありましたが何でしょうアレ。

 

 ルーミアも出て来て例の『貴方は食べられる人間?』って台詞を言ってましたが、逆に『俺達は食べれないよ嬢ちゃん』とかいって銃口をルーミアの頭にゴリゴリして涙目にしてました。外見は幼女でも容赦無い野郎どもです。しかしあの威嚇は使えるかもしれません。今度買い物がてら、香霖堂で試してみましょう。

 

 妖怪も湧いて出る雑魚はそんなに強くないですが、それでも里の人ならやられてしまう強さなんですけどね。しばらく経つと慣れて来たのか、もったいないとか言って弾丸も使わないようになり銃床で殴ったりし始めました。この人達が妖怪じゃないんでしょうか?女性であるアーニャさんも自分より大きな妖怪をボコボコに殴っていましたし。

 

 しかし、私も昨日に聞いた話で、外の世界があんな事になっているのは驚きました。まあ私は幼い頃にお嬢様に拾われたので外界には身寄りもありません。十六夜咲夜、という名前も、お嬢様につけていただいた名前。いわばお嬢様は私にとって母様とも言えるでしょう。忘れもしません。私が幼い頃、夜が怖くて泣いた時、添い寝をして頂いた事を。一緒にお遊戯をしてくれた時もありました。紅魔館は私の家と言っても良いでしょう。私も成長にするにつれ、公私の分別をつけておりますが。

 

 …まあ、最近は『咲夜、ハアハア息がうるさい』とか言って添い寝も許されませんけど。

 

 大丈夫!幼き頃、何度も一緒に入ったおフロのお嬢様は一生網膜に焼き付いています!!脳内で何度も再生できる程だ。あれで100年はオカズげふんげふん。

 

 大丈夫ですもん。今のお仕事、お嬢様達のおぱんつ洗ったりできますもんね。そして時たま私に隙を見せてくれるお嬢様は素晴らしい。食事を取る時、あむあむと幼い口で食べる姿、紅茶をふーふー言いながら飲む姿、どれも私を悶えさせる姿を毎日見せてくれるのですよ!最高ですね。はあ、吸血鬼って霧になれるんだから、性別も変わらないかな。いやお嬢様にアレだけ生えれば完璧なんだけど。もう、お嬢様に押し倒されて…ああ。

 

「おい、嬢ちゃん、大丈夫か?鼻血出てるぞ?」

 

「あ、ホントですね。ありがとうございます。大丈夫です」

 

 あ、やばいやばい。マーカスさんに変な所見られましたね。お嬢様への愛のパトスが溢れ出ました。表情変えてないんでお嬢様にはばれないでしょう。妄想がバレたら私の理想のお仕事を取り上げられそうです。ヘタすれば激怒して口も聞いてもらえないかもしれないですからね。妄想は自分の部屋でやりましょう。私の部屋のお嬢様型抱き枕は、私の愛情を受けすぎて既に4代目ですから。…妹様が入ってきて二人で私を乱暴に…とかもいいですね。

 

「咲夜、表情変えないで突然鼻血たらすのやめて。おかしいわね。霊夢はどこにいったのかしら」

 

「申し訳ありません。お嬢様」

 

 また出てましたか…。マッスル4人組を引き連れてお嬢様と共に博麗神社に到着しましたが、誰もいないようですね。いつもならあの巫女が鬼と一緒に居間でだらだらと転がっているんですけど、人里へ買い物にでも出かけたのでしょうか。

 

「へー。こういう家って初めて見たぜ。木と紙で出来てんだな。冬とか寒くないか?」

 

「難民キャンプより良さそうじゃねえか。それにしてもそのミコって奴はいねえみてえだな」

 

「ローカストも昨夜以降出てこないわね。なぜこの世界にいるのかしら」

 

 そう、昨日のローカストという妖怪もどきは4人が戦っていた敵らしい。あれが外の世界で人類と戦っていたんですか。なんだかSFのような世界になっていますね。フラン様やお嬢様なら遊び相手程度にしかならないでしょうが、聞いた所、あれ以外にも数多くの種類のローカストがいるらしい。私のお嬢様を傷つけようなんて者はただ死ぬなんて生易しい事はさせませんよ。

 

「リーパーとかいないで良かったよな。ここではレイヴンとか対空兵器がないからどうしようかと思ったぜ」

「ああ、人間は飛べねえからな」

 

「飛べるわよ」

 

「え?」

 

「この幻想郷では人間でも飛べる者はいるわ、例えば咲夜は人間だけど飛べるわよ。あとここの神社の巫女も人間だけど飛べるわね。私はもちろん飛べるわよ」

 

 そういってぱたぱたと背中の羽を動かし、ちょっと宙に浮くお嬢様。くっ、なんと可愛い。静まれ!私。

 4人が驚くのも無理はないだろう。でもちょっと誤解を受けそうですね。幻想郷でも能力がなければ空を飛ぶことはできない人間が大半ですからね。

 

「マジかよ…ファンタスティックだな…」

「ああ」

「信じられないわ…」

 

「妖怪と争うには空ぐらい飛べないとね。でも霊夢がいないとなると困ったわね。いつ帰ってくるか分からないし…」

 

「あー。レミリアだったか。少し聞きたいんだが、ここで死ねば死者などはどうなるんだ?俺は死んだら地獄か天国に行くと聞いたが…俺は何故ここにいる?」

 

「そうだ、俺達もドムはあの爆発で死んだと思っていた…驚いたぜ」

 

「すまん、マーカス、だが俺はあの後、気がつけばここにいた。マーカス達に聞くと数ヶ月のタイムラグもあるようだ。幻想郷というのは…俺達でいう死後の世界…と言う場所ではないのか?」

 

「ここが?俺達は死んだ覚えはないぜ」「私もよ」

 

「ふむ。ドーンハンマーで気づく間もなく死んだ可能性もあるな」

 

「原因は私も知らないわ。でも、そうね…。霊夢がいないのと関係あるかもね。誰かが起こした異変かも。ここには死者が集まる霊界や地獄はあるわよ。貴方達が堕ちる所ではないかもしれないけど行ってみる?」

 

「ええ?行けるのかよ!?死んだ者がいるんだよな。なんでもありだな…」

「ドム。マリアを探すなんて言うなよ?ここは俺達が行くあの世じゃねえ」

「あ、ああ」

 

 マリアとはドミニクさんの想い人でしょうか。どうやら辛い過去があるようですね…。

 私もお嬢様と別れる事を考えるだけで、頭を抱えて泣きたくなるのにもし本当になるならどれほどでしょうか。やばい考えてしまって泣きそう。駄目だ!お嬢様、お嬢様成分を視界に入れなくては!…ああ。いいですね。お嬢様は立っているだけでも癒し成分が出ています。

 

「霊夢がいないなら、ここにいても仕方ないわね。それじゃ、白玉楼に行ってみる?」

 

「あー。どうするか。一応行ってみるか?こういう時、HQの指示がないのは辛えな」

 

 仕方なしに私たちは白玉楼へ向かうことにした。飛べない4人がいるのでもちろん徒歩だ。登ってきたばかりの博麗神社の石段を降りるマッスル4人組の後に、私達が続く。そこでお嬢様がひとりごとのように『アーニャってかっこいいわね』とおっしゃった。

 

 私はお嬢様のその言葉を聞いて少しむっとなった。そりゃりりしい女戦士みたいでグラマーで胸も大きいけど…お嬢様への忠誠心なら私は誰にも負けないです!不満そうな私を見たお嬢様は、少し残念そうに微笑んで私を見た。

 

「咲夜の忠誠心を疑ってる訳じゃないわ。アーニャの戦場の経験が魅力としてあるのよ。それと胸もね…」

 

 ぐっ!それはまだ私は成長過程ですから!あと数年すればボーンとでかくなります。多分…

 

 飛べば一直線で行けるのだが、徒歩だとぐるりと幻想郷を遠回りする形で白玉楼に続く階段へと行かなければならない。その途中の人里を見たマーカス達はその昔のままの暮らしをしている人達に驚いていた。

 

「恐ろしく田舎だな…電気すらない。難民キャンプでも発電機ぐらいあったんだが…」

「俺のオヤジの爺さんの田舎がこんな所だったな。流石に電気はあったが」

「ホント、不思議なところね」

 

 近代装備をつけた4人と私達が人里の通りを歩くとものすごい違和感だ。さっそく寺子屋の先生であり、人里の守り人でもある上白沢慧音が4人と私達を見つけてやってきた。私はこの女はあまり好かない。紅美鈴を超える幻想郷一の胸のブルンバストが私をいらだたせる。いつも偽善者っぽく人を助けたがりの上から目線だ。嫉妬?そんなものありませんよ?

 

「紅魔館の吸血鬼か、こんな真昼間に人里に何か用か?」

 

「いえ、ただ白玉楼へ行くのに通りがかっただけよ。この四人が空が飛べないから仕方なしにね」

 

「この…四人は人間…か?やけに大柄だな。見た事のない武装のようなものといい外来人か」

 

「そう、この内の1人が死んだ後に幻想郷に来たらしいのよ。それで幽々子にでもどうなってるのか知りたいって。博麗神社に行ったけど霊夢がいなかったしね」

 

「そうか、私はこの人里で寺子屋…あー子供に学問を教えている上白沢慧音という。よろしく」

 

 4人に自己紹介し、シェイクハンドをした慧音は4人と雑談を交わし始めた。外界の話や見たこともない形の銃に興味が有るようだ。紅魔館を朝に出たが、すでに日は真上に登っていた。かすかに汗をかいているお嬢様。久しぶりに長い距離を歩かれてましたからねえ。私はお嬢様にフェイスタオルを差し出した。するとなぜかそれを手にとったお嬢様の顔がひきつった。

 

「そうだ。ちょっと用事を思い出したわ。上白沢慧音。貴方、この4人を白玉楼に連れてってくれない?」

 

「ん?いきなりだな。寺子屋も半日だったんでまあいいが。ちょうど私もこの外来人達に用があったんで良いだろう」

 

「ありがとう。咲夜、ちょっとこっちに来なさい」

 

 え?用事?そんなのあっただろうか?慧音達から離れ、お嬢様に建物の影へ引っ張り込まれる。なんだろう。

 お嬢様は私の耳を引き寄せて、小さな声でささやいた。

 

「これ私のパンツじゃないの、咲夜、しかも使用済み」

 

 お嬢様の平坦な声。う、うわああ!!間違えたぁぁ!つい昨夜、外来人が来てるから注意をそらせるだろうとお嬢様のおぱんつ拝借した奴だ。バレたのはもう三度目だ。妹様の下着を入れると5度目だが。しかし!心配ない!お嬢様は純粋なのでまた間違えましたで済む。

 

「あら、間違えてしまったようですね」

 

「咲夜、私知ってるから」

 

 え?

 

 そう言ったお嬢様の母親のような生暖かく、だが中に怒りを秘めた視線は、私が悶え苦しんで死ねる破壊力を持っていた。完全に全てをわかった目だ。言い訳しようにも動揺してうまく言葉がでない。これは予定外だ。いや、知っているというのは違う事かもしれない。クールだクールになれ。まだごまかせる。

 

「何をで…」

「今までは知らないふりで許したけど、今回はもう見逃せないわね。それにフランのも入れると5回目かしら?」

 

 まずい!完璧に全てを知ってらっしゃる!!私はお嬢様の手のひらで転がされていたってわけですか!お嬢様は獲物のネズミをいたぶる猫だ。いや、吸血鬼の本性だ。くんかくんかするぐらいいいじゃないですか!

 

 お嬢様の腕が動く。首を掻っ切るしぐさ、地獄へ落ちろ。 

 

 何もいわなくてもその2つのサインは分かった。紅魔館へ帰ればお仕置きが待っている。言い訳は聞いてもらう余地はないようだ。

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