大洗"学園"の、ある自動車部員の物語   作:けんとん

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OVAも書きたいから書く(不屈の精神)


<注意>

・今回はネタ成分に全力で振り切りました

・ラブコメやメタネタをふんだんに使用しております

・中盤辺りから書体が大きく変わりますのでご注意ください

・水曜どうでしょうは至高の番組だと思う


第十七話 男物の水着と川辺と泉と

水曜日。あのサンダース戦からもう4日が経過している。

 

 

大洗学園の生徒会室にて。

「順当に勝ち上がってくるかー。プラウダも、黒森峰も」

 

 

1回戦を終えた後の戦車道ミーティングーー男子3人に、女子が8人ーーで、開口一番口にしたのは会長だった。

 

 

戦車道大会の第一回戦の結果が全て出そろい、強豪校と言われるプラウダ、黒森峰、そして聖グロリアーナが順当に2回戦にコマを進めていた。

 

 

そして大洗学園の2回戦の相手はアンツィオ高校となった。

 

 

「次の会場と日程はどうなってるんですか?」牧人がそういうと副会長が、

 

 

「来週末の土曜日ですね。会場は前回とほとんど同じステージですが、今度は崖のあるステージです」

 

 

「分かりました、ありがとうございます。でも少し時間が空きますよね?今週末も練習ですか?」牧人がそういうと会長は思ってもいないことを口にした。

 

 

「いやー、せっかく1回戦突破したし、みんなで川にキャンプでもしにいこうかなー、なんて」

 

 

======

 

その日の戦車倉庫前にて。

「…というわけで第一回戦は南の島が会場だ!!!」『イエーイ!』

 

「…会長、第一回戦ってもう終わってますよね?」「お約束に突っ込むところも桃ちゃんらしいよね」「だから桃ちゃんと呼ぶなぁ!」

 

 

||||||・・・・・・・・・ 音量 20

 

 

「あ、整備隊の面々も一緒に連れて行くよ!」

 

 

「マジか」「水着かぁ…中学以来だな」「船舶実習用のスイムパンツだったら怒られるかなぁ」「無理だろ」

そう思い思いに言葉を話す。テンションもいささか高い。

 

 

「というわけで悪いけど男子の面々で送迎、よろしくね」「…わかりました。こういう時の自動車部なのでお任せください」達也もしぶしぶだが了解したようだ。

「安全運転で頼むぞ」「言われなくてもそうしますよ、桃ちゃんさん」光がそう口走る。「…!!!お前まで桃ちゃんとーー」

 

 

 

||||||||||・・・・・・・ 音量 30

 

 

======

 

そのままの流れで、大洗の戦車道関係者は乗り合わせでアウトレットに来ていた。

 

 

 

「…んで、男共はキャンプ用品の手配、ですか」「まぁ仕方ないよ。一緒に行けるだけマシさ」とニッサンと光が軽口を交わす。

 

 

「あ、俺達は」「水着持ってるんで」『キャンプ用品見てきますわ』

 

 

リア充2人ーー 牧人と大初がそう宣言したので、非リア6人は水着を選ぶことにした。

 

 

 

「…それにしても男物の水着ってやっぱり女性ものに比べて種類少ないのな」「そんなもんじゃないんすか?服と同じっすよ」

「光、お前これにしろ」「はぁ?達也こそこれ着なよ!」「ふざけんな」「じゃあここは1年のーー研人!お前これにしろよ!」

 

「さすがにそれは嫌です」

 

達也が悪乗りで提示したものは黒のブーメランパンツ。しかもこれは股間がもっこりする奴だ。ジャックのように色々デカくなければ逆に赤っ恥をかくような代物だ。

 

 

「…じゃあ無難にこれでいいんじゃないすか?値段もそんなにしないですし」「そうだな。どうせ上にはTシャツ着てればいいだろうし」

 

 

ーーというわけで、達也は黒と青のボーダー。

 

光は藍色1色に白いアンカーがプリントされたもの。

 

研人は水色をベースに水流をイメージしたであろうプリント。

 

ニッサンは迷彩柄。

 

 

「…お前も単色かよ」「当たり前でしょうよ」

 

三菱はランエボカラーのワインレッド単色。

 

昴はWRX STIカラーのディープブルー単色。

 

 

そんなカラーリングのハーフパンツ型の水着を各々が選んだ。

 

 

 

===

 

「…食糧は生徒会が手配してくれるって言ってたから、俺達はそれ以外のキャンプ必需品をチョイスするぞ」

 

「ええ。テントやタープなんかは学校の備品を借りるみたいですし、炊事場もあるらしいのでウォータータンクもいらないですよね」

 

そうしてリア充2人が手にしたものは以下の通りだった。

 

 

バーベキュー用の網。使い捨てのホイルでできたプレート。炭。着火剤。ランタン。懐中電灯。コンテナボックス。食事セットを万が一の予備も含めて、40人分を3食分。大判のゴミ袋。…それに、ライターとオイル。

 

 

 

 

「…あと何か必要なものってありましたっけ」

 

「うーん、じゃあニッサンのためにこれでも買ってやるか」

 

ダッチオーブンも手に取った。

 

 

ダッチオーブンというのはキャンプで扱いやすいように開発された鍋のことであり、焼き物や炒め物、煮込みものなんでもござれの優れものである。

 

 

 

「こんなもんか」「ですね。領収証はとっといてくださいよ。生徒会持ちなんですから」「わかってるよ」

 

 

 

======

 

 

そして迎えた週末。

 

 

面々はそれぞれが自動車部の運転する車に乗り込み、キャンプ場のある川のほとりに向けてドライブをはじめようとしていた。

 

 

「んしょ、研人、これで荷物は全部か?」「ああ。意外ととまだ6人ぐらいなら乗れそうだな」

 

研人はまた親父からハイエースーー ただし今回は10人まで人が載れるタイプだーー を借りてきていたが、予想外に積む荷物が少なかった。

 

 

 

 

「じゃあウサギの面々でも呼ぶか?」「ええで」

 

 

 

 

「お願いしま~す」「うわっ、広い!」「あいー!」「…」4人が後ろの席におのおの乗り込む。

 

 

「あれ、梓とあやは?まだ乗らないの?」運転席の窓から研人がそう言うと、牧人がこんなことを口にした。

 

「あー、今日は梓がナビゲーターやりたいんだって。ってなわけで助手席は梓でいいかな?」

 

(…えっ、なんでバレてるの?恥ずかしい…///)「…研人がいいなら」梓は恥ずかしいが嫌いにもなれない不思議な気持ちを抑えてそう言った。

 

「おっけー。乗りなよ」「…お願いします。ちゃんとナビゲートするからね」「頼むよ!」「…はい(…///)」

 

 

 

 

(研人これ無意識にやってるの?)(だとしたら相当な天然よね~)(…はやくくっつかないかなぁ)(…ニヤニヤ)

 

 

 

一方の三枚目はと言うと。

「牧人!あなたは私の隣ね!とっとと座りなさいよ!」「分かった分かった。そんなに引っ張るなって」あやが牧人をキープして、運転席真後ろの席に座る。

 

 

(この2人は)(見るまでもないわねぇ~)(…熱いなぁ)(…ニヤニヤ)

 

 

こうしてウサギさんチームを乗せた面々は、車内になにやらピンクな雰囲気を漂わせながらキャンプ場を目指して出発した。

 

 

 

======

 

 

「教官と大洗の皆様方のご厚意によって、このキャンプ場を借りる事ができた」

 

「ここは貸切だから、私たち以外の人が来ることもないですよ」

 

 

「よーし、これから皆にはーー『それーっ!』ザブーン。

 

 

6匹のメスウサギーーもといウサギさんチームの乗員が生徒会の話を聞き終わる前にいつの間にか元気に川にダイブしていった。

 

「おい、お前ら」「危ないぞー!」ヒューマンコンビに続いて、「いきなり飛び込むと危険だ!」桃と、「危険だよぉ」みほ、それに「そーだぞ、ちゃんと準備運動しないと」『しないと?』生徒会が続いた刹那。

 

 

 

『あー!足つったー!!!』

 

 

 

…シンクロナイズド足攣り選手権なら間違いなくオール満点を取れるような、完全にシンクロした動きで6人が同時に足を攣っていた。

 

 

「おいおい…助けるぞ!」「ああ」ヒューマンコンビが上を脱いで水着になり、

 

 

「はやく掴まれ!」「全く…」満点少女達を助け出していた。

 

ちなみに牧人の水着は黄色と黄緑色のチェック柄であった。

 

 

 

 

しかしここで。

 

 

 

「あっ」「…あっ///」

むにっ。

 

 

 

救助する時にふと、研人の手が梓の胸を触ってしまった。

 

 

柔らかい感触が手に伝わる。

 

 

 

「すっ…すまん!これは事故だ!事故だから!」研人はあわてて釈明するがしかし。

 

「…///」梓はまっかっかになっていた。

 

 

(殺される…!)と研人は思っていた。しかし、

 

(…これぐらいは仕方ない、よね…/// だって助けてくれたんだし…///)と梓は思っていた。

 

 

 

「…なんかラブコメのにおいがするんだけど」「牧人ー!早く助けなさいよ!」「分かった、分かったからそんなに抱き着いて暴れるなって!あとないものを当てても意味ないから!」

 

「…失礼しちゃう!私だってあるんだから!ほら!」なさそうであるものを押しつけてきた。「…あーもう!お前は積極的すぎるんだよ!」

 

 

 

 

こっちの2人からはコメディのにおいがしていた。

 

 

======

 

 

 

 

「いいかお前ら」

 

達也がそう声高らかに宣言する。

 

 

 

 

「俺達大洗集団は 今からここに テントを張ると 言っているんだ」

 

 

「ここを キャンプ地と する」

 

 

 

 

「言ってみたかっただけだろ」

 

「水どうの名言だしな」

 

 

(BGM:例のオープニングソング)

 

 

 

大洗 どうでしょう

 

ー大洗キャンプスペシャルー ビストロニッサン 対 ピストル光岡 

 

 

デッデレレッデッデッデッデッ デッデレレッデッデッデッデッ

 

201X年6月XX日(土)

 

午前11時30分

 

大洗・某キャンプ場 炊事場

 

 

達也「皆さんこんにちは!」

 

研人「いえええええい!!!」

 

 

光ナレ「ここで、何故こうなったかの経緯を説明しよう。結局テントは女子の面々が協力して張ってくれたので、男子は料理をすることになった。が」

 

会長「せっかくだし料理対決とかやってよ!」

 

光ナレ「と会長の一声により、急きょニッサンと光岡さんによる料理対決が執り行われることとなった」

 

光ナレ「ちなみにだが、ニッサンは料理がめちゃくちゃうまい。なので、ここではあえて料理がヘタクソな方を台本形式で描写しよう」

 

 

ドドン

対 決 開 始

 

 

 

達也「じゃあそろそろシェフの方に、料理を作ってもらいましょうか。シェフー!」←水着の上からパーカー

 

研人「いらっしゃいませ。ピストル光岡へようこそ。打ち抜くぞ!打ち抜くぞ!おみまいするぞ!!」←水着の上からエプロン姿

 

ピッ

本 日 の メ ニ ュ ー

 

 

研「今回私が腕によりをかけた、シェフ光岡風の海鮮焼きそばを」

 

ドドン

海 鮮 焼 き そ ば

 

 

達「あの、ひとついいか?期待していいのか?」

 

研「もちろんでございます」←実は料理がヘタ

 

ピッ

調 理 開 始 。

 

 

研「こんなにねぇ、あのねぇ、低いまないたは初めて」

 

研「アレだね、なにか先に軽く食べられるもの欲しいかな?」

 

光「そうだね、すっかりジュース飲んじゃってmkちゃんは水道水飲んじゃってるから」←水着

 

研「オイオイお前分かってるんだろうな」

 

研「それじゃあ先に軽く何か作るから」

 

会長「エビの塩焼き…」

 

研「会長あなたバカじゃないの?今から私が海鮮焼きそば焼こうと思ってたのに」

 

光「おい会長にバカじゃないのっていったぞ」

 

研「じゃあこのエビをこっちの炭火で焼いていくからな」

 

一同「おおー」

 

牧人(おもむろにスマホを取り出しWOT Blitzを始める)

 

光「mkゲームやってんじゃねぇよお前!イメージ悪くなるだろ!」

 

研「お前なにしてんだよ牧」

 

牧「けっ、だいたい俺だって別にやりたくてこんな役やってるんじゃねぇんだよ」←なぜか頭にピンクのあんこう型の被り物を被っている

 

牧「せっかくうまいメシが食えると思ったのによ」←研人の料理がヘタなのを知っている

 

 

1 5 分 後

 

 

研「あ、海老だいぶいい具合だよね」←実は生焼け

 

ドドン

海 老 焼 き 完 成

 

 

研「それでは皆様お待たせしました」

 

光「おっ!一品目が!!」

 

 

~海老の塩焼き 大洗風~

 

 

達「どこが大洗…」

 

研「なんかこう茨城っぽいでしょ」

 

ドン

実  食

 

 

研「おいしいでしょ?」

 

牧「うまい、うまい」←実は生焼け

 

 

光ナレ「その後、彼は麺をなんとか油を引いたホイル板の上にあけた。そこにイカ、ホタテといった海鮮系を後から投じていく」

 

光ナレ「入れる順番が、逆だ」

 

ピッ

焼きそば ソースを 作る。

 

 

研「ここからは早いからよく見ててね!」

 

 

◆にんにく

 

◆生姜

 

◆塩こしょう

 

◆豆板醤(大量)

 

◆料理酒

 

◆ウスターソース(大量)

 

 

牧「…俺帰ってもいいかな」←察した

 

研「これが煮詰まってきたらここに海鮮と麺をからめて仕上げます」←味オンチ

 

ドドン

焼 き そ ば 完 成

 

 

研「お待たせしました。海鮮焼きそばでございます」

 

 

シェフ光岡風 海鮮やきそば

 

ドドン

実 食

 

 

達「それでは実食です…」

 

達「…」

 

達「見た目はおいしそうですが、コクがなく、ただ後味が辛い」

 

光「いやいやそんなことは無いだろうからmkちゃんが」

 

牧「…」

 

牧「…フフフ」

 

 

激 辛

 

 

研「お前なに吐いてんの!?」

 

牧「お前高血圧で死んじゃうよこんなん食ったら」

 

光「じゃあ大野ちゃん食ってごらんよ」

 

研「あやちゃん正直な意見言っていいよ。おいしいでしょ?いや僕ねこれ女性には好かれるとおm」

 

あや「えほっ…ゲホッゲホッ!!」

 

達「おい大野さんがむせたぞ!」

 

研「あや!あや!」

 

ピッ

あや ぶっ倒れる

 

 

光「大野ちゃんが倒れたぞお前…」

 

研「ちょっとあy」

 

あや「んえっほ、えっほ」

 

 

生 徒 会 長 も …

 

杏「げっほげほ」

 

達「会長もせき込んでます!!!」

 

 

さ ら に

 

 

研「おいお前r」

 

あや「吐いた」

 

 

ーーーこれ以上はお見せできませんーーー

 

 

光 岡 さ ん

 

孤 立 。

 

 

光「お前作るものおかしいんだって、ねぇミスターねぇ」

 

達「おかしい」

 

光「俺達悪くないよねぇ絶対に」

 

達「悪くない」

 

ピッ

カ チ ッ

 

 

研「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」

 

研「そんなに言うんだったらお前作ってみろよお前らが!!!」

 

バーン

光 岡 さ ん

 

逆 ギ レ

 

 

 

 

※料理はこの後スタッフがおいしくいただきました※

 

 

 

 

光ナレ「なお、ニッサンの作ったカレーライスは、性別学年を問わず好評であったことを最後に付け加えておく」




<はじめに>
OVA編は肩の力を抜いて執筆できますね。ゆるさが非常にいい。

<スピーカーの音量表現>
ブラウン管のテレビの音量調節はこんな感じだった(確信)

<男物の水着の少なさ>
もっと男性も水着を着ればいいと思うのよ

<キャンプ用品>
筆者がキャンプに行く時に携行するアイテムを羅列しただけです。

<ラブコメのにおいとコメディのにおい>
鉄 板


<水曜どうでしょう>
ほとんどオマージュしております。元ネタは"シェフ大泉 クリスマスパーティー"です。最初に見た時に抱腹絶倒してしばらく寝つけなかった思い出が…


<おわりに>
ネタ成分に全力で吹っ切れた結果がこれだよ!!!


<次回予告>

???「わしらは完全に遭難ZOY」
???「そーなんです」
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