大洗"学園"の、ある自動車部員の物語   作:けんとん

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☆注意☆

※やっとウサギさんチームが主役の回です

※ある男の変態行為のせいで一部R-15的な表現が含まれる可能性があります

※作中、パチスロ版ガールズ&パンツァーネタが登場します

※やっぱり梓はかわいい


<追記>
秋山殿の下の名前が間違っていた箇所があったので訂正。罰として秋山殿カスタムでパチスロガルパンを当たるまで自腹投資してきます。


第四話 出会い(2)

「自動車部が男女混合にして、それぞれの戦車を整備することにしましょうよ!」

 

「うーん…」

 

ナカジマの提案に対して、達也は返答を濁らせていた。

理由は簡単である。だって、できることなら女子と関わりたくないから。

 

 

彼らは先ほど買い出ししてきたアイスとジュースを(女子の分、つまりナカジマの分は男子自動車部のスケベ2人のおごりによってタダとなったが)食べながら、話し合いをしていた。

議題は、「誰がどの戦車の整備を担当するか」だ。

 

戦車道チーム一同が見つけてきた戦車は、幸い走行に必要な要素であるエンジン、及び履帯に関しては整備すれば使える、という判断を下していた。

また、攻撃の要である砲 ー八九式には機関銃しか付いていないが と、装甲部分に関してはすっかり意気投合した優花里と牧人がチェックした結果、整備の必要はあるが大きな異常はない、と言っていた。あの2人の言う事なので問題ないだろう。

しかし、見つけてきた戦車は、先の大戦で製造し使用していた国がバラバラだ。

当然国が違えば戦車としての細かい仕様、特にエンジンと装甲に関しては異なってくる。

 

優花里は達也とナカジマの2人に

「できれば1台に1人は専属の整備士がいたほうがいいと思います。自動車部の皆さんも初めてのことだと思いますし」

 

と進言しており、みほも

「そうですね。1台を確実に整備できる人がいるのが最適です」

同じように、整備士の専属制度に賛成していた。

もちろんナカジマもそれを受け入れていたが、だがしかし。

 

 

「でもなぁ…」

 

 

達也のトラウマが、予想以上に深かった。

 

 

「…やっぱり、部門別に分けてプロフェッショナルを作っていった方が」

「達也、俺達は自動車部なんだから」

 

2人の会話に後ろから割って入ってきたのは豊田 光。体格のせいかちょうど2人が日差しの陰に隠れーなかった。逆向きだ。

日光に照らされながら、ほどよく冷えたコーラを一口飲んで、光は続ける。

 

「ここは、戦車に詳しい人達のいう事を素直に聞いた方がいいと思うよ。戦車特有の整備知識なんて、俺達には無いわけだし」

「光が言うなら、そうするか」

「いや、当たり前の事っしょ」

 

 

(…2人とも仲いいなぁ…)

 

 

3年を自動車と共に過ごしてきた2人の信頼も、予想以上に深かった。

 

 

「…とりあえず、専属整備士を置くことで決定した。あとは振り分けだがー」

「ねー、片山くん」

またインテリヤ○ザか。どうせ悪魔のささやきだろう。

「とりあえずここは、整備士本人が挑戦してみたい戦車を整備するのがいいと思うんだけどねー、どう思う?」

 

 

予想以上にまともだった。これは何か一波乱起きる予兆だ。

 

 

「というわけで、今から整備したい戦車を選んでもらうことにする」

「悪いけど時間ないから、すぐ決めちゃってねー」

 

結局、整備士もとい自動車部員の12人のうち、男女の部長2人は全体統括役とし、人員不足が出た時に補助を行う役割として自由に動けるようにした。

残りの10人を単純に5台で割れば、1台あたりの専属整備士は2人となる。

 

 

 

その話を聞いた2人はと言うと。

 

「理論上は、俺と牧人は別の戦車の担当になった方が良さそうだな。いくら知識があるとはいえ俺たちはまだ1年だし、1年間は整備してきた先輩方と一緒にやった方が」

この男、理論的な所がある。

「えー。せっかくだから僕は研人と組みたいなー」

この男、直情的な所がある。

「なんでだよ?」「だって友達だから。ぜってーその方が楽しいし」

 

 

 

 

結果?主人公はまた流されましたとさ。

 

 

 

 

そして、

 

IV号戦車には、ホシノと光。

 

八九式には、ツチヤともう1人の男子自動車部3年、三菱(みつびし)さん。自動車整備の得意分野は足回り。

 

38tには、スズキと男子2年の大初(おおぞめ)さん。整備の得意分野は板金加工と軽量化。

 

三突には、男子2年が2人。

高山 昴(たかやま すばる) -部内では先輩後輩問わず下の名前で呼ばれているので、このあと昴と表記する。

もう一人、ニッサン先輩、もとい高橋 一二三(たかはし ひふみ)。こちらもニッサンと表記する。

2人とも、整備の得意分野はエンジン等のコンピュータ制御のプログラミング。

 

 

 

M3Leeにはー

 

 

 

「というわけで、M3Leeの整備担当になりました。男子自動車部1年の光岡 研人です。よろしくお願いします」

「同じく、M3Leeの整備担当、1年の本田 牧人です。よろしく!」

 

「えっ、君たちも1年生なの?」梓がふと口に出す。クラスは違っているようだ。

「そうだけど」

 

「ええー、何か不安だよー」丸メガネがかすかに動く。

「そうよねぇ、やっぱり私達1年生なんだし…」黒髪のちっこい子の高い声が響く。

「うん、桂利奈もそう思うよね」「あいー」黒髪ロングの発言にちっこい栗が相槌を入れる。

「ちょ…ちょっとちょっと!」あわてつつ静止に入る子。

「…」その光景をまじまじと見つめている。無口。

 

『それに』

 

『あなた、さっきの変態じゃないの』

 

 

 

 

研人は焦っていた。

(マズイ、このままでは…何か、何か解決策は…)

想定外の事が起こると言葉が出てこなくなる悪い癖が出てしまっていた。

 

 

 

だが牧人は笑顔で、

「よし、今の会話でプランは浮かんだな」

そう言った。

 

 

 

何のプランだ?まさかまたエロいことをー

「何がさ」「何が?」

「このLeeの乗員の配置が、だよ」

 

 

女子6人が目を見開くのを、隣にいる研人の開いた口が塞がらなくなったのを見て、牧人は続ける。

 

 

「まず、静止に入ったショートカットの子、君は車長が向いていると思うな。理由は簡単。危機的状況でもみんなをまとめてる。」

「えっ…」

 

「次に、最初に相槌を打った子。」

「あたし?」

「ああ、理由はー」

 

牧人は6人すべての配属の理由を、この小さな会話から判断して言ってのけた。

 

最初に突っかかってきたツインテールメガネは、副砲砲手。牧人曰く「攻撃性はあるが、忍耐力が無い」

 

その会話に乗っかったソプラノボイスは、通信手。曰く「自分の視点で物事を考えて発信している」

 

一番おっp…胸が大きい子は、主砲の砲手。曰く「攻撃性と忍耐性のバランスが取れている」

 

"童謡 アイアイ"は、操縦手。曰く「どんな状況でも自分のペースを乱さない」

 

妖怪だんまりは、装填手。曰く「…無言でも勤まる唯一のポジション。決してけなしてるわけじゃないよ」

 

 

 

 

これは性格を見られているのとほとんど同じではないか。

状況が状況でなければ、「何この人、心が読めるなんて怖いわ」と誰かに言われていただろう。

 

 

しかし、彼は戦車の各乗員の役割と適正を、向いている性格を交えて伝えたのだ。

この男のコミュ力、SSランク。100%マウスに挑戦できる。約1万5000人に1人クラスの逸材だ。

 

「…すごい!なんで分かるの!?」

「ふーん、意外といい人達じゃないの」

「あらー、心理学かじってるの?」

「本当だ、当たってる…」「あいー」

「…」無言でうなずいている。

 

「あと、もうひとつ。僕達、きっと最高のチームになると思うんだ」

「なんでそんなことまで分かるの?」

 

 

 

「俺のこと、寸分たがわぬタイミングで変態だ、って言ってたじゃん」

 

 

 

「わかってもらえたかな?そゆこと!」

「…お前さ、締まらないなー」

「何、これぐらいは朝飯前さ」

(そうじゃねーよ)と言おうとしたが、ここで漫才をするのも良くないと思ったので、

 

 

 

「じゃ、改めて。こんな奴だけど根はすごくいいから。俺と本田、2人合わせて宜しくお願いします!」

「こんな奴って…まぁいいや、よろしくな!」

 

 

 

((この人達なら…楽しく戦車道やれるかも!))

『…はい、よろしくお願いします!』

 

 

 

回転式遊技機で例えるなら、伝統ある1/8192のような、牧人のコミュ力のお蔭で

 

「えっと、せっかくだし、君たち2人も名前で呼んでいい?」

 

「えっ、えっ、それは、その」

「マジで!やったー!じゃあ俺も皆のこと名前で呼ぶよ!ほら研人も!」

「あ、ああ」

 

大洗学園戦車道1年生チームー 後に"大洗の首狩り兎"と呼ばれるようになる、6人の女子と2人の男子による、8人の物語は

 

「よろしくね!研人くん!」

「あっ、うん。よろしくね、さ…梓さん」

 

最高の形で

 

「おい、さん付けはダメだろ、名前で呼びなよ」

「…よろしく、梓、あや、優季、あゆみ、桂利奈、紗希」

 

始まる

 

 

 

『よろしくね!研人、牧人!』「…よろしく」

 

『ああ!これからよろしく!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筈だった。

 

 

 

 

 

「よーし、じゃあお近づきの印に、まずは体操服の上からでも分かる、あゆみの胸をわしわs-」

刹那、牧人が翔ける。目にも留まらぬ速さだった。

 

 

 

 

 

 

…この男のモラル、終了。設定1、ストックなし、低継続率、双眼鏡とCZが600ハマリ、3枚役ラッシュ、AT単発20枚、データランプが高層ビル状態、スランプグラフは逆万枚。

 

 

 

 

「…」

慌てる様子もなく、研人は冷静に後に続きー

 

 

 

 

 

紳士の皮を被った変態をはがいじめにした。

 

 

 

 

 

乾いた音が5回、M3Leeの装甲にこだました。

 

 

 

 

===

「全くお前は…そんなんだから女子から引かれるんだよ、ほら、湿布張ってやるから」

「いてて… まさかお前だけじゃなくて、5人からもビンタされるなんてなー」

どの口がほざくか。

 

結局、紗希を除く5人に連続でビンタされーちなみに一番強かったのはあゆみではなく、あやだったー 紗希にはゴミを見るかのような目で見下された変態は、頬が真っ赤になってしまった。

自業自得とはいえ、見かねた研人が少し抜けると言い残して保健室に連れて行き、保健学科の生徒からもらった湿布を張ってやっていた。

 

「…よし、できたぜ。…くくっ」

「何だよ、何かおかしいのかよ」

「いや、やっぱり傑作だなって」

「はぁ?何が」「鏡みてみなよ」

 

 

湿布にはデカデカと"おっぱい星人 マキト参上"とマジックで殴り書かれていた。研人の悪戯心だ。

「あー!お前なー!」「だめだ、その状態でしゃべるなって…ははは」

 

 

俺なりの仕返しだ。おとなしく喰らっておけ。

 

 

「…でも、ありがとうな。あの時は牧人がいなかったらどうなってたか」

「ん…別に。俺のとりえはそこだし」

「うん。お前のそういう所は、すごいと思うよ。そこだけは。」

「だろー!お蔭でお前も生まれて初めて女子から下の名前で呼んでもらえたんだろー?」

「…やめろ」

 

 

 

この理論派だが流されやすい男、物心ついたころから自動車一途に生きてきた為か、今まで女っ気のない生活を送ってきたのだった。

 

 

 

「あーあ、なんであの時はがいじめにしたんだよ。あれさえ無ければあの柔らかい2つの果実を手にできたのに」

「お前な…!」

 

 

その時。

 

 

「失礼しまーす…」

「研人さー、牧人のバカは大丈夫?流石にちょっと私もやりすぎたかなーって…」

 

 

首狩り兎の卵たち 6人が 保健室に 奇襲をしかけた!

 

 

「…あっはははははは!何それ!ちょーおかしいんだけど!おっぱ…星人って…」

「ふふっ、なかなかセンスあるわねぇ」

「あいいいいいいいいいいいい!?」

「…」あきれた顔のように見えるが、少し笑っている。

「はははははははは!最高に似合ってるじゃん!でも牧人なら変態星人でしょ!」

「ちょっ、変t…!……ふふっ」

 

 

奇襲は 失敗に終わった! 逆に 友好度が 少し上がった!

 

 

 

 

ー最高の形、とまではいかないが、少なくとも笑って、彼らは出会った。

 

 

 

 

===

 

一方そのころ、1年生がバレー部の生徒だけになった倉庫前では。

 

 

「悪いけど、今週末の日曜日、戦車道の講師の方が来られるの。それまで動かせるようにしておいて」

 

「…今週末の日曜日って…あと4日しかないじゃないですか!いくらなんでも急すぎますよ!」「そうです!」

 

「ほう…ならば部費は ぜ ん が く カットだな」

 

 

 

「」「」

 

 

 

72時間+エクストラタイム、しかし賞金も名誉もない、納品前のソフトウェア開発チームの如き、戦車整備という名前のデスマーチ…じゃなかった、ノンストップ耐久レースが幕を開けようとしていた。

 

その事実をまだ、保険室で笑っていた2人は知らなかった。

知らない方が幸せな事は世の中にはたくさんある。

 

 

 

戦車整備隊隊長の肩書をもらった達也部長から、残酷な事実を聞かされた時の2人の顔は、読者の皆様方の想像に任せるとしよう。

 

 

 

ちなみにM3Leeの整備中、研人が毎日4時間の自由時間と4時間の仮眠を許されたのに対して、牧人は

 

☆食事は10秒チャージのみ

☆トイレは基本紙おむつ 大きい方は3分で済ませる

☆作業中の睡眠は許されない

☆万が一寝たら唯一の自由時間が引かれる

 

という条件を首狩り兎の卵たちから突き付けられ、まさしくデスマーチ状態でLeeを整備していた。

 

後に牧人は「最後の方はあゆみの胸がまな板になって桂利奈がボンキュッボンになる幻覚が見えた」と語っていた。流石変態だよな。




<部長の葛藤>
片山部長はメイクレースの出場経験がありますが、それゆえにレース中のピットインと同じように役割分担をきっちりとさせたいと考えていたようです。


<三菱さんと大初さんと昴とニッサン先輩>
元ネタはミツビシとダイハツとスバルとニッサンです。もう隠す気はないです。それぞれの得意分野が各メーカーの強みになっています。
(三菱=ランエボやコルトラリーアートに代表されるように、走りの車の足回りから)
(ダイハツ=車体の設計や板金加工におけるボディの軽量化に伴い、燃費が向上)
(スバルとニッサン=アイサイトやトップビューカメラに代表されるような、画像認識・映像合成から、電子制御系に強い)


<理論派と直情派>
押しの弱い理論派ってすごい宝の持ち腐れ感がありますよね。


<"童謡 アイアイ">
まだ桂利奈は「あい」としかしゃべってません。ちゃんとセリフ言わせます。


<コミュ力SSランク>
パチスロ版のガルパンネタです。めったに出ない光景ですが、出現すると大量出玉に期待の持てる、期待度のとても高いゾーンです。
1万5000人に1人クラスーは、マウスへの挑戦のおおよその合成確率です。


<伝統ある1/8192のような>
ポポポン プチュン シーン
左を押してください 中を押してください 右を押してください

{GOD}{GOD}{GOD}

チャラリラチャラリラチャラリラテッテッレレッテッレレッレレレッテーテーテーテー

はい、ミリオンゴッドです。筆者はハーデスで1度だけ引いたことがあります。なんとか2500枚は回収できました。

5スロでですが。


<モラル終了>
ガルパンの設定1はだいたいこういう挙動をするからみんな座らないよね。


<変態>
牧人は手遅れレベルの変態です。なお、実際にいきなり女子高生の胸を揉むと99%警察のお世話になるのでやめましょう。


<72時間耐久整備レース>
普通に考えてこの現状を外部に訴えたら戦車道以前の生徒会の問題で大洗学園が廃校になりそう。
カイジの地下帝国の労働の方が辛さ的にはまだマシ。
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