大洗"学園"の、ある自動車部員の物語   作:けんとん

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お待たせしました。お風呂回の投稿です。

※今回物語はそんなに進んでません

※露骨なメタネタがあります

この辺の執筆にあたり本編を見返したらついつい全話見てしまった罠。


第七話 初めての戦いを終えて

カコーン。

 

 

「はぁ^~生き返るわぁ~」

「やっぱり、整備後の汗をみんなで流すのは最高や!お風呂にどぼーんしてきます!」

「おい、他に誰もいないからってマナーは守れよ…」

 

 

 

 

 実に4日ぶりの風呂は気持ちが良かった。

 

 

 

 蝶野教官が帰還し、戦車の整備が終わったあと、戦車道履修者と整備隊の面々は、生徒会の計らいで風呂に浸かっていた。もちろんそれは女子だけでなく、男子自動車部の面々も男湯でのんびりとしていた。

 ちなみに皆で近くの銭湯まで来ているのだが、入浴代はこれまた生徒会の計らいで無料だった。いい仕事するじゃねぇか。

 

 

「それにしても、ちゃんと動いてくれましたね!戦車!」

「ああ、皆がちゃんと整備してくれたお蔭だな。皆、おつかれさま」

 

 ニッサンさんの言葉に、達也部長が返す。心なしか笑顔だ。

 

 

 

 

 

「……おい、そろそろギブアップしたらどうなんだ、昴よぉ」←3分

 

「は?俺の実力はこんなもんじゃないっすから、三菱先輩」←3分

 

「……無理はするなよ」←8分

 

 ――三菱と昴は、サウナで耐久バトルをしていた。かつてランエボとインプが、ラリーカーで熾烈な戦いを演じていたのと同じように。地味に、大初(ダイハツ)の方がサウナに先に入っていたのは、2人の名誉あるバトルの為に、だまっておこう。

 

 

 

 

 「それにしても」足を延ばして風呂に浸かっている光が言葉を続ける。「隣の浴室の声が」牧人が続く。「やけに響いて聞こえるんだな」研人も乗っかる。

 

 

 

 (――おい、小さな声でしゃべろよ)(わかってますよ……。おっぱいトークとかしてないかなぁ)(いや、むしろもっと生々しい話をしてたりして。ムダ毛とか下の毛とか)(……妄想が捗るなぁ)(嫌でも耳に入ってくるな……。まぁ仕方ないか)

 

 

 思春期真っ盛りの高校生4人による、男だらけのもうそう作戦、開始します!パンツのアホー!

 

 

 

 

 

 

 

===女子達の入浴シーンは皆様のご想像におまかせします===

 

 

作者「え?何?女子の入浴シーンが見たかったって?次回予告ではお風呂シーンを描く、とは言ってたけど性別までは明記してなかったもんねー」ドヤァ

 

 

『ドーモ、サクシャのケントン=サン、読者一同です』

「…ドーモ」

 

 

 

 

 

 

 因みにサウナバトルの結果だがー

 

 

「ふへぇ…」←8分でリタイヤ

「ぐふぅ…」←9分でリタイヤ

「だから言ったじゃないですか、はい」←結局15分耐えていた

 

 

 脱衣所のソファーで仲良く伸びていた2人に、コーヒー牛乳を差し出していたダイハツ先輩のまるで女性に対するような気配りの良さが光る結果となった。え?三菱とスバルどっちが勝ったかって? 現行でスポーツ仕様の車をリリースしている方の勝ちだった。

 

 

 

 

「ハイクを読め。カイシャクしてやる」

「…BRZ,乗りたいなぁ」

 

 

 

 

KIA:Kenton

 

 

 

 

 

未完

「勝手に殺すな」

 

===

 

「本日は皆お疲れだった!明日の練習は休みとする!各自ゆっくりと疲れを取ってくれ」

 

「整備隊のみんなも、明日はお休みにします」

 

「やったー!」

 

「じゃー解散!」

 

『お疲れ様でしたー!』

 

 

 その後、女子が風呂から上がってくるのを待って、銭湯前で解散となった。おのおのが足取り軽く、思い思いに帰宅する。「ねぇねぇ!喫茶店行こうよ!疲れた体には甘いものが一番だよ!」「アウトレットに寄っていこうよ!欲しいものがあるんだけど」「今日はご飯外で食べるぞー!」

 

 

 すると研人と牧人に、1年生6人組が近づいてきた。「ねぇ、研人に牧人、この後6人でご飯でも食べに行こうと思うんだけど、よかったら一緒に行く?」

 

「おっ!いいねぇ!研人も行くだろ?」「ああ、じゃあ一緒に食べようか。何食べに行く?」

 

 実際整備で疲れていたのだ。ここはひとつガッツリとした夕食――餃子やステーキ、カレーなんかは最高だ――を提案しようとした時、「はいはーい!あたしスイパラがいい!」「そうよねぇ~」

 

 あやが提案したのはスイーツパラダイス。甘いものがメインだがピザやパスタといった軽食も出てくる。まぁ腹には溜まるからいいだろう。「あたしは今日は和食がいいなぁー」「私も」

 

 あゆみと梓は女子高生にしてはすこし渋めのチョイスだ。「…」スッ

 

 紗希は…これは寿司か。確かにうまいがちょっと財布に厳しいな。刺身とかならまだなんとかーー「かりなちゃんは?」「あいー、ラーメン食べたいー」ラーメン!種類が豊富だぞ、オイ。まさか二郎とか言い出さないだろうな。

 

「んー、じゃあファミレスなんかだとその辺のメニュー全部ありそうだし、ファミレスにしよっか!」「そうだな、皆、それでいい?」『オッケー!』「…コクリ」

 満場一致でファミレスに決定。

 

 

「ちなみに、牧人は何食いたかっんだ?」「……酒が飲みたかった」「おい」「冗談だよ冗談、エビチリやシューマイみたいな中華はいいですねぇ」「なかなかのチョイスだ」「それほどでもない」

 

 

 

===

「でさー」「うんうん、それでー」「この鯖おいしい!」「…ふぅ」「あいー」「…モグモグ」「うん、わかるよーそれ!」「…からあげうめぇ」

 

 8人は日曜日の夜というファミレスの中でもかなりにぎやかな時間帯で、1名を除いて楽しい夕食になっていた。

 

「(…まずい、女子とあんまり話したことがないからどう話せばいいかー)」

「(…助け舟でも出してやるか)」

「そういえばさ、俺も牧人も自動車部なんだけどさ、男子自動車部の中にこの人かっこいいなー、って人とかいる?」

「!?」「!」

 

 2人ほど表情が強張る。だがーー

 

「おっ!恋バナか!いいよいいよー!」女子の大好物、恋バナを牧人は全力ストレートでブン投げた結果、どストライク。

 

「じゃあまずは元気に返してくれたあゆみ!」

「えっとー、部長さんかな。生徒会の無茶振りに全力で対応してるし」「おおー」

「ああー!確かに!わかるよー。あの人女子苦手なんだけどね」

「えっ!ホント!どうしてどうして?」

「ほら、研人聞いたことあるんだろ?」

「…いや、聞いたことが無い。すまないな」

「ええー」

 

 

 その後順調に3人の好みがわかった。優季は光先輩。曰く「あの人が下ネタ言ったときにどう料理してあげようかしら~」 この女、Sっ気あり。

 

 かりなは昴先輩。曰く「機械に強い男の人ってかっこいいなー!」 かりな、ちょっと機械オンチ。

 

 紗希はーー「…ユビサシ」三菱先輩。「…ニコッ」どうやら笑顔がかわいい、と言っているようだ。もしかして腐ってる?

 

 

「じゃあ次はーーめんどくさいからまとめて!梓とあや!」

 

「えっとーー」「うーーー」少し顔が赤い。熱か?いや違うだろう。

 

「おっ!この反応はもしかしてもしかすると!って奴!?」

「落ち着け牧人」

 

 

 何かを察した優希がこう言った。

「ふーん。じゃあ、2人、目つぶって。私達だけ結果見るってのはどう?」

 

「おっけーおっけー!ほら、研人も目つぶって!」

 

「……わかった」

 

 

 

「せーのっ」

 

 

 梓は、研人。あやは、牧人を指さしていた。

 

 

「おお!いいよーいいよー」

「えっ!何!目もう開けていいの?」「うん、いいよー」

「あーでも、その人のどこが好きかは聞いてみたいなーって。研人もそう思うだろ?」「ま、まぁ」「じゃあ、あやから」

 

 

 メガネを震えさせながらあやはー

 

「……周りをよく見ていないように見えて、実は周りをよく見て、すごい気配りのできる、おもしろい人」

「なるほど!じゃあ、梓は?」

 

 

 半分ゆでだこになりながら梓はー

 

「……口数は少ないけど、目の前の困難に全力で立ち向かってそれを突破し、私達のために静かに、でもとても大きく尽くしてくれた人、かな」

「おお!……ってことは2人とも俺じゃん!やったー!ハーレム!わーっはっはっはっ!」

 

 研人に乾杯を要求してくる。グラスを鳴らした。これはあのネタか。

 

「ゴクゴク……」

 

 ダンッ!

 

『麦茶だこれ!!!』

 

 

 

 厳密に言うなら飲んでいたのはジュースだが、それは些細な違いだ。6人の前だという事をうっかり忘れていて、つい乗ってしまった。「何それ」「っていうか研人ノリノリじゃん」「珍しいねー」

 

 

===

「じゃーまた明後日ね!」「ああ、少し暗くなってきたから気を付けて帰れよー、何かあったらすぐ連絡しろよー」「おやすみなさーい」

 

 

 そのままファミレスの前で解散となった。ちなみに2人はこの時、6人全員の連絡先をゲットしていた。牧人にとっては数ある女子の連絡先の6つだったがしかし。

 

「…研人、顔がにやけてるぞ」「うっせー」

 

 

 研人にとっては、初めて入手したアドレスだった。とりあえず名前は"M3Leeチーム"として、新しくフォルダを作ってそこにまとめておいた。

 

 

 

「それにしても女子ってあんな元気なのか」

「ああ、どんだけ疲れてる時でもよくしゃべるんだよねー」

 

 他愛もない会話をして寮に付き、部屋の電気を入れた時、牧人が口走った。

 

「梓ちゃんさ、お前の事が気になってるみたいだよ?」

「……は?」

 

 

 

「あ、ちなみにあやは俺の事が気になってるみたいだね」

「マジか」

「好きになってくれるのは嬉しいんだけどねー、アイツ、どう言うだろうね」

「アイツ?」

「俺の中学の時の彼女。今はサンダースっていう所に行ってるよ」「サンダース…佐世保のアメリカ風の学校か」

 

======

 

 

同時刻、サンダース大学付属サンダース高校。

 

アメリカの文化を取り入れたこの学校は、とにかくすべての規模がアメリカン。

飯もアメリカン。乗り物もアメリカン。生活スタイルもアメリカン。風呂もアメリカン。

 

 

 その色々と大きな学園艦の女子寮の個室で、サンダース高の女子戦車道の副官を務めていた2年生ーー アリサは一人、物思いにふけっていた。

 

「はぁー…またタカシに振り向いてもらえなかった」

 

 彼女はここに来てからタカシという男子にお熱だったが、愛しのタカシはなかなか振り向いてくれない。

 

 

「ああーあの幸せだった日々に戻りたいわあー…」

 

 彼女にとっての幸せな日々、それは中学3年の時であった。うるさくて、下ネタが好きで、でも私の事をよくわかってくれた、確か中学を卒業してからは大洗学園に進学した彼ーー

 

「元気にしてるかなぁ、マキト」

 

 

 気付けばマキトに向けてメールしていた。

 

from:アリサ

to:マキト

件名:久しぶり!

本文:最近連絡なかったから心配したのよ。何かあったの?

   

 

 しばらくして。

 

from:マキト

to:アリサ

件名:Re:久しぶり!

本文:久しぶり。いやー、自動車部に入部したのはよかったんだけど、まさか色々あって戦車を整備することになるなんてねー。あ、俺は元気だよ

 

 

「…戦車?まさかね…」

 

 アリサはこの時深く考えなかった。

 

======

 寮についた梓は、研人に送るメールを必死に考えていた。それとなく自分の思いを文章にするのは簡単だが、いざそれを意中の人に送るとなると――

 

「うー…」

 

 難しかった。悩みに悩んで送ったメールは――

 

 

======

 

「ターンテーボージャンキーwwwレッツゲッスクラッチンwww」

 

 …あ、メールだ。誰からだろう。

 

from:澤 梓

to:光岡 研人

件名:今日はお疲れさま

本文:昨日からいろいろありがとうね。あんまり寝てないだろうから、今日明日とゆっくり休んでね。また明後日、おやすみなさい。

 

 

 …さっきの件のせいで変に意識してしまう。とりあえず返信しておくか。

 

「えっとー、梓、梓ーあった。件名はそのままでいいか。本文はー」

 

 

 

from:光岡 研人

to:澤 梓

件名:Re:今日はお疲れさま

本文:こっちこそ、英文の翻訳手伝ってもらってありがとうな。また明後日に。おつかれ。

 

 

「……これでいっか。よし、送信っと」

 

 

===

 

「……ふふっ」

 

「なにー、梓、携帯見てニヤついてるけど、いいことあったの?」

 

「ううん、別に。そういうあやこそ」

 

「なっ…!私は別に…!」

 

 

 

 

 

from:牧人

to:あや

件名:今日はお疲れ!

本文:ごはんおいしかったね!また明後日元気な顔を見せてくれよな!おやすみなさい。

 

 

『ふふっ』

 

 

 

 

 大洗学園で戦車が動いたのと同じ日、うら若き2人の乙女の恋心も少しずつ、動いていた。




<例のアレ>
ねじこみやすい、もとい語録が豊富すぎるのが悪い(責任転嫁)

<伊401>
主は持ってません。

<三菱VSスバル>
かつて熾烈な争いをしていた2メーカーの代理戦争、みたいな感じです。

<パンツのアホー>
間抜けな感じで書きたかっただけです。

<次回 筆者死す>
反省はしているが後悔はしていない

<食事会>
あんこうチームがクッションとかを買い込んでいる裏で。

<女子の恋バナ>
実際の女子回だともっとえげつない会話をしているらしい。ソースは姉。

<アリサ>
素敵な恋愛がしたいお年頃の子。こう書くとかわいく見えてきますね。

<メールのやりとり>
原作の作中ではガラケーを使っていたので、ガラケーっぽさを出してみました。

<ひとこと>
これかいてて思ったんだけど主人公爆発しねぇかな。


<次回予告>
時系列通り聖グロ女学院との練習試合です。
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