騎士王がロキファミリアに入るらしいですよ 作:ポジティブ太郎
今後の話を進める中で、やはりカットする事ができなかったので。
あと、投稿遅くなってごめんなさい!
なにぶん忙しかったもので(汗)どうかご容赦!
時はオッタルとアルトリアの決闘終了と同刻。
アイズとロキは、逃げ出したモンスターの殲滅を行っていた。
「はあぁぁぁぁッッ!!」
抜刀一閃。動く間もなく、両断され灰と化すトロール。
一振りして、剣先に滴る血を払う。
「さすが、アイズたん! トロールじゃ相手にならんなぁ~」
アイズの剣技に、ロキは賞賛の声を上げる。
だが、自身の細めを開け「でも」と話を続けた。
「なーんか、腑に落ちんな~。逃げ出したモンスター達は、住民を襲ってない。それに……」
「
その言葉にアイズも内心で首肯する。
実際、今戦っていたトロールも単純な殺意だけでなく、別の何かが感じられた。
まるで、何者かの掌で踊らされていたような……そんな感覚に陥る。
「これで全部やったけ……?」
「……いえ。あと一体残ってます……」
アイズの返答に、「げぇ~」とロキがやる気の無い声を漏らす。
ギルドの受付嬢――エイナからの依頼でもあるため投げ出すことはできない。
話を聞けばアルトリアにも個人的に依頼したらしく、彼女も既に動いている、と。
住民達からの情報を元に、二人は最後のモンスターがいる――ダイダロス通りへと向かった。
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ダイダロス通りに着いたのも束の間。
モンスターがいたらしき現場には、大勢の人集りができていた。
人波を掻き分け、前へ進む。すると、見覚えのある顔がそこにあった。
あれは……アルトリア……?
一際目立つ金髪に、凛とした表情で立っている【ファミリア】の仲間がそこに立っていた。
声を掛けようかと、一瞬の躊躇いが生じたがそのまま声を掛ける。
「アルトリア……何が、あったの?」
「アイズ! ええ、それが……」
突如アルトリアの言葉が、観衆の声によって遮られる。
『あの、男の子が倒してくれたのね!!』
『何だか、ウサギみたい。髪が白くて、目も赤いし……』
ウサギという
白髪で赤目という外見的特徴にも当てはまる。
酒場で、自分達の不手際によって傷つけてしまった……あの少年だ。
だけど。
――そんな筈はない。
冒険者としての才能がある人物といえど、数日、数週間で劇的に変わるなんて前例は一つもない。
ましてや、あの少年は見るからに半人前――駆け出しだった。
自分の記憶の中の少年は、シルバーバックには逆立ちしても敵わない。
自身の中に浮かび上がった疑問に、答える術なく戸惑う。
そんな中。
「すみませんっ! 通してください!!」
切羽詰まった様な声が上がると同時に、前方の人集りから「ワッ!」と歓声が上がった。
どうやら件の冒険者が帰還したらしい。
ロキが、興奮した面持ちで列の前へと足を進める。
後に続いて、前へと進むが人が多すぎて前が見えない。
仕方なく、足先を伸ばし背伸びをする。何とか顔だけは覗かせる事ができた。
目の前を通り過ぎる人物を見た瞬間――瞠目する。
気を失っているツインテールの少女を両腕で抱きかかえ、走り過ぎていく白髪の少年。
やはり、あの酒場の少年だった。
(本当に……あの子がシルバーバックを……)
未だ拭いきれない不可解さを感じつつも、少年への祝福の気持ちが溢れ出していた。
「……おめでとう」
気づけばこんな言葉を、自然と唇に乗せていた。
少年の『冒険』への賞賛の言葉を伝えずにはいられなかった。
その最中隣に立っていたアルトリアが、どこか嬉しそうな表情で言った。
「彼は……ベルは、これから強くなりますね……」
アルトリア程の強者が、こんな事を言うなど想像がつかなかったが。
でも、そうかも知れない。少年の成長の速さは、想像できない。
少年――ベルの遠ざかっていく背中を目で追う。
そして、心のなかで呟く。
――また今度、会えるかな?
「騎士王さん、空気じゃねーか!!」というツッコミは無しでお願いします。
今回は傍観に徹してもらいました(笑)
あと・・・投稿ペースもっと上げていきたい!
ご読ありがとうございました!