「桜がキレイだねー、ゆーじ」
「ああそうだな、まあありすに比べたら劣るけど」
校門に向かうまでの道で桜並木を見てそれぞれの感想を言う。
雄二に関しては本当のことしか言っていないためにありすは嬉しそうに抱き着く。
ちなみに雄二におぶってもらったまま学園までくると浅黒い肌の教師が校門で立っていた。
彼は保健体育や補修担当の教師で、だれよりも面倒見がよいのだ。
「時間通りというか、いつも仲がよいのもこまりものだな」
「先生、それはどういうことですか」
「抗議をもうしたてる~!」
呆れたように肩をすくめる教師にむすっとした顔をする雄二と不機嫌そうなありす。
まあそれくらい許せない発言なのだろう。
それも仕方ないだろう、歩くところ砂糖がぶちまかれるほどのらぶらぶぷりを見せられたらそうなるのも無理もない。
「ああ、そうだ。 なにか言うことはないのか?」
「はよーす、鉄人」
「おはようございます、蛇先生☆」
教師が思いついたかのように言うと雄二とありすはちゃかすようにあだなで挨拶。
なんとも似たもの夫婦というべきだろう。
「西村先生とよばんか!」
「て!」
「いたっ!」
西村教諭にげんこつをおとされるのも一緒のようで、ありすは涙目である。
「乙女にかんして手加減なさすぎだよ~」
「まったく、雨宮をお手本にして日々すごせないのか」
ぶーたれるありすに西村教諭は呆れているようだ。
「あんな可憐なつぐちゃんみたくできるわけないよ」
「そもそも、ありすはこのままがいいだ。 なにを言っているんだ」
ありすは別に反省する様子もなくいい、雄二も気にすることなどなさそうである。
そんな二人に溜息をついて封筒を二枚を渡すと、仲良く封筒をやぶり、中身をみてへらりと笑う。
「オマエラはやればできるんだから上を狙えたろうに」
「これはやりたいことがあるからあえてやったんだよ」
「そうそう、雄二の目標なのさ!」
呆れる西村教諭に雄二は楽し気にありすもどこか楽し気に笑うのであった。
それを見て肩を落とすのは仕方ないのかもしれない。
そのまま二人は手を繋いで靴箱がある場所へと、向かい、靴を履き替えて教室をのぞきに向かうのであった。
最初に見たAクラスはうへぇと感じたが、幼馴染に気づいて手を振るありす。
雄二は軽く手を振り返すと、ありすの手をひいて歩き出す。
それを見ていたAクラスの少女はふんわりと幸せそうな笑みを浮かべていた。
その次にBとcとDとEをのぞいてきたわけだが。
「どんどんランクダウンしているよね」
「ああ、これならFクラスはどんな設備なんだろうか、不安にもなるな」
いままでの設備格差になんか不満をもちはじめている雄二とありす。
そしてFクラスにたどり着いてみた瞬間に雄二は逃げ出したくなったが、ありすに手をつかまれてしまう。
仕方なく、中に入るとマバラではあるがいるようだった。
教師は遅れているのかと思いつつ、勝手に席に座る雄二。
そのとなりに指定席といわんばかりに座るありす。