バンバンバババン!!
すでに深夜を回った時刻、そんな時間帯に突然の銃声が鳴り響いた。
街灯が並ぶ大きな通りから聞こえる銃声。それと同時に、悲鳴のような声が辺りを包み込む。
バンバンバババン!!
また同じような銃声が二度、三度と続く。
目立つような音がしているはずなのに、この大通りに並ぶ家は一切何事かと動じはしない。むしろ迷惑と思ったのか、その住人たちは窓からシャッターに切り替えた。
バンバンバババン!!
この銃声は鳴りやまない。
先に説明しておくと、この銃声を発しさせている人物は一人のみ。真っ黒のジーンズで、上は灰色のTシャツを着ている。
いたって普通の恰好…………足元を見れば、赤黒い付着物が大量についているのがわかる。
バンバンバン!―――――
銃声が突然鳴りやめた。
そいつは近くに寝転んでいる黒いお友達が、もう寝ているのかを確認している。
寝ているとわかっているのに、異様なのか話かけている。まるで学校の友達に、挨拶するように。
「いやぁ、マジでサイコーすぎるぜ、このオニューの銃はよぉ。さっきまで処女だったのが、この瞬間にはヤリになるこのひと時。はぁ~、マジで良い」
銃口からでる煙を入念に嗅ぐその姿は、まさに狂喜を感じる。
『く、くそぅ。なんなんだ、テメェ……がはっ』
抗うように、文句がいいたいために復活したような黒いお友達が言い出す。
男はゆっくりとそのお友達のほうに顔を向ける。ニヤリ、そんな顔をしている。
鼻歌交じりで近づき、先ほどまで乱射していた銃を器用に回す。
『別組織……の、暗殺者、か………』
「ん~~~~~~~~~~。ん? ちょいと違うぜ、お友達よ。それはもうエテ公とダッチワイフの違いほどにな」
じゃあなんだ? と、そのような顔つきで男を睨む。理不尽なことをやられたため、実際は腹から黒いものまでできそうな程怒り狂っている。
男はそんなお友達の心情を知らず、またポップな鼻歌をする。
「俺ちゃんは、暗殺者………では、あぁりません!!! 別組織、なにそれアッセンブル? 俺ちゃんは、今をトキメク『フリーライター』なのさ!!」
両手を広げ、高らかに叫ぶ。
お友達はそんな男を見て、自然と歯を食いしばる。こんな意味わかんないやつに、今まで積み重なったものがたった一夜で崩壊された。
死ぬ前にこいつを何がんでも怒らせる、憎しませよう、負の感情を奴に抱かせようと口を開く。悪党には悪党の最期が似合うもんだ。
『嘘つけ、このファッ「うん、嘘☆」』
男は新品だと言っていた銃を、お友達の口に銃口を入れる。
戸惑いだしたお友達は、口を閉じようとするがすでに遅い―――。男は幸せな顔つきで、トリガーを引いた。
バンバンバババン!!!
一発で死ぬはずなの距離なのに、男は楽しむように何発もの弾丸を手向けとして放つ。
頭は完全に小さい子には見せられないほど酷い状態になり、気持ち悪いと思ったのか銃を口から抜いた。
けれども、この男の行動は異常であった。
「あらら、いつ見ても人が頭をぶち抜かれる瞬間は好きになれないね。え? じゃあなんでやったかって? 誰もがヘッドショットを決めたいときはあるだろ? それと一緒さ」
誰かに説明でもしているのか、長い独り言を呟く男。
あらかたの黒いお友達を寝かしたの確認し、新品であった銃を腰のホルダーにしまった。
転んだら痛そうなアスファルトの道が、赤黒い死の池が出来上がっていた。二度と、この道は使えないだろう。
そんな現状にふと思い立った男は、頭を押さえ始める。どうやら、ことの現状を理解したのだろうか?
「参っちまったぜ……………。俺ちゃんのマスクに、血が付いてやがる!!!」
いや、この男にとってはどうでも言いことなのがわかった。
男の口からその後、口が悪いイギリス人並みの言葉を叫びだす。もちろん、叫ぶ相手は寝転んでいるお友達。
男にとってはマスクが大事なのか、その行動は15分ぐらい続いた。蹴ったり、踏んだり、はたまた胴体を切断したりとやりたい放題。
「ファ○ク!!! この話だけでるモブの分際で、俺ちゃんにマーキングするなんざ、とんだゲスプレイヤーだな!」
と同時に、サッカーボールを蹴るよう法でお友達を蹴っている。
落ち着きを取り戻した男は、近くにおいてあるベンチに座り込む。今、世界でここまで不似合いにベンチに座る男はコイツしかいない。
もしこんな事件が起こらなければ、この通りは雰囲気がとてもいいデートスポットになっていたかもしれない。
「……………」
マスク越でも、こいつが気味悪く笑っているのはわかる。
男は体制を変えて、横に寝てグラビアがとりそうなセクシーポーズに変える。
男の目の前には、お友達たちがぐっすり寝ている光景が写っている。けれど、ただ普通に寝ているわけではない。
男からの目線ではなく、上空からこの状況を見たら絶句してしまう。寝ているお友達が、全身を使ってこのように表現されていた。
『prologue』
始まり―――と。
男は勢いよく立ち上がった。ベンチの上に立ち、下手な演説でもしようとする風に。
「初めましてぇ、画面の向こうのお友達!! 俺ちゃんの名前はディズメント!! デッドプールかと思った? 残念www、ただのオリキャラでした乙! けどガッカリすんなよ、俺ちゃん傷つくだろうが!! デッドプールは、俺ちゃんにとっては親であり兄妹であり、ぶっちゃけオリジナル。けれど、俺ちゃんはデッドプールから離れた存在、ディズメントってわけ。日本の闇ゲームだと、もう一人の俺ちゃんってこと。でも、まぁあんな全身タイツより、俺ちゃんのように服装を選ばないほうが今どきのニーズでしょ? 最近のエキサイトヒーローたちは、あれはダメだね。もう俺ちゃんがベンチャーのリーダーになるしかないっしょ! ってことで、俺ちゃんが誕生したわけ。分からないやつは、まぁ分からないほうがいいよね! え、ベンチャーの前に『ア』をつけ忘れている? どっちも一緒でしょ、金が稼げるとなると同じでしょ!」
突然のメタ発言を言うこの男。
高笑いしながら、血の池を踏まないように黒いお友達の上を次々移動している。
ディズメント、サイコパスでありながらもその自覚をちゃんと持っている。人を殺すことをなんとも思っていなく、どことなく麻痺している。
この辺りでは、こいつは有名人である。もちろん、裏社会でも引っ張りだこ。殺したい男№1、地獄に落としたい男№1と、不名誉な名称が多々に存在する。
「おっ、そろそろ作者も限界そうだな。お友達、今日はここで終わかれらしいね。でも大丈夫、俺ちゃんは気分で時々出てくるから皆忘れないでね!! そうだな、とりあえず腰が痛かったとか、奥さんが漫画家とか言っとこうかな! そしたら、遅れても文句は言われないよね。じゃあ、ByeBye!」
ディズメントはスキップしながら、奥に進みだす。またもポップな鼻歌を混じりながら、今日も彼は楽しそうに生きていく。
………………あっ、雷が落ちた。
「雑すぎねぇか、作者こらぁ!! これじゃあ、お気に入り数があがらねぇだろうが!! 仕方ないから、俺ちゃんがタグのところにデッドプールと書いといてやるよ!! もぅ、あまり俺ちゃんを頼るなよ、こう見えても俺ちゃんは忙しい身なんだから!! ……おっと、そろそろお呼び出しだ。とりあえず鞭と蝋燭………ん? や、やべぇ!! こんな長い文章見るとか、可笑しいんじゃないの!!? くそぅ!」