「あー、ヒマだなぁ」
午後の陽ざしは力強く、注がれる太陽光線は大地を焦がさんとしている
「おまえはなにやってんのさー?」
友人に語りかける彼、相良剣一は榛麻学園の二回生である
彼の友人、志羽明はというとテーブルの上のカードとにらめっこしていた
「なんだっけそれ、見た事ある気がする」
志羽のカードを眺める相良
カードにはドラゴンやロボットらしきものが描かれている
「デュエマ、デュエルマスターズだよ」
「ああ。あれかなつかしい」
相良は思い出す
かつて小学生の頃に身内で流行っていたカードゲームである
自分はあまり興味はなかったが友人たちの遊んでいるところをよく見ていた覚えがある
「しかしなんでまたなつかしいやつを?」
「こないだなつかしいカードを見かけてな。つい買っちまった」
「ほぉん」
興味半分くらいで聞いている相良に志羽はデュエマの思い出を長々と語ってくれた
「というわけでだな、お前もデュエマやってみないか」
「というわけってなんだよ。まあいやじゃねえけど」
「よし!決まりだな」
そんなわけでカードショップへ
「ほぉん、クロスギアとかはなんとなく覚えてたけど今はドラグなんちゃらってのもあるのか」
「ドラグハートな。今は、ほれ、こいつらがトップさ」
「侵略・・・ね。とんでもねえなおい」
「それな」
少ない資金からデッキ構築に必要なカードを探す
探している時間が相良にはなんとなく楽しく感じられた
「できたぜ」
「おしゃ、いっちょやってみるか」
「おう」
―――――
「キャットンファーでダイレクトアタック」
「あべし! ああやられた」
相良は負けまくっていた
「あのさぁ・・・おまえそんな重いのばっかでデッキ回るかよ」
「んあ? だってよ、主人公だってでかいドラゴンぶっこんでただろ?」
相良の手札には5~8コストのクリーチャーが溢れている
「あれは補正だ。もっとファイアバード入れるとかマナ加速するとかさ」
「ほぉん。まあもすこしいじってみんよ」
「ああ。また付き合ってくれよ」
―――――
自宅に帰った相良は一人ぼおっとデッキを眺めていた
「もっとどおんとでかいやつ使いてえなぁ」
そんなことを呟きながらネットサーフィンをはじめる
懐かしいカードや最新のカードの情報を漁るためだ
「紫電ドラゴンかぁ。こいつスピアタついてなかったんだぁ・・・」
懐かしいカードを見てしみじみと思い出に浸るのだった
―――――
深夜、とある集会所
「・・・とどめ」
少女が告げると勝負は決着した
・・・
『―――』
「・・・つまらなかった? 次は活躍させてあげるからね」
何者かに少女が語りかける
『―――御意』
「頼りにしてるよ」
少女はにこりと何者かに微笑んだ
・・・
―――――
続く!