その光は何物にも触れられない
究極にして至高の存在
楽園の名を冠する天使
「チュートピアでダイリュウガンにアタックだ!」
『・・・抵抗することなくその首級を捧げよ』
チュートピアが振るう大槌によってダイリュウガンが粉々に砕け散った
「さらにヴァルハラパラディンでアタック!」
無防備になったシールドを精霊龍が粉砕する
「ターン終了、だな。次で決めてやるぜ!」
「次のターンは渡しませんよ! 来い!」
瞬間、凄まじい威圧感が会場全体を包み込む
カードそのものが強い力を放っていた
「くっ・・・、まだ足りないのか」
カードから放たれる重圧に青年本人も気圧されているようだ
「真実の王、ヴィオラソナタをッ、召喚!!」
「あのカード・・・無色か」
「うん、色のないカード。 クリーチャーたちの世界だとだいぶ強い存在だったって」
相良も入谷もそのプレッシャーに身を固くしていた
「ヴィオラソナタの効果発動! ヴァルハラパラディンを破壊し先程捨てた偽りの王モーツァルトを」
『すべて無駄だ』
「な、なにも起こらない・・・だって!? 一体何が!?」
動揺を見せる青年とは対照的に久隆は突き放すように言い放つ
「チュートピアの能力さ。手札からコスト9の光のカードを捨てることで俺のクリーチャーは場を離れない」
『その刃は我に届くことはない・・・』
「さらに、全てのプレイヤーは手札以外からクリーチャーを出すことはできない」
「そんな・・・。ふぅ、ターンエンドです」
「俺のターン! こいつで決めるぜ!」
『括目せよ。・・・これが究極の終着点だ!』
更なる光が溢れだす
混迷の中であがくもの達を導く救済者
楽園に至った求道者の最後の姿
「チュートピアでアタックするとき、侵略発動」
神にも等しき存在は"神"と同じ名で呼ばれた・・・
その名を
『「極まる侵略 G.O.D.」』
マナ、そして手札から、場へとクリーチャーが集結していく
「G.O.D.の効果でマナと手札から9体まで光のコスト9のクリーチャーを場へ出せる」
九極の使徒たちによる楽園が、ついに完成したのだ
「ブレイクだ」
残り二枚となった盾が無慈悲にも砕かれる
「チュートピアがいなければ手札以外からでもクリーチャーは出せるはず! インフェルノサイン・・・」
「偽りの王ナンバーナイン、相手に呪文を唱えさせない・・・」
「もう一枚・・・っ、トリガーはないです」
「ヴァルハラパラディンでダイレクトアタックだ・・・」
―――――
「ほぉん・・・見事なもんじゃない」
『lc4g94t。3lmdue:@yc406ems/.sfd@zi6\tq@』
「まあでもこっちに引き込んでおいてもいいんじゃないの、アレ」
『3ee;1』
「そっかぁ・・・」
―――――
「ああ負けちゃったなぁ・・・」
『ドラァ! ドラァ!』
「そうだね。また頑張ろうね」
『ドララァ!!』
青年を励ますダイリュウガンの姿を相良は眩しそうに見ていた
「さてと次はわたしの出番かな?」
「お、やっとか」
「ま、期待しててよ」
自信満々の入谷を送り出す
その小さな背中は、相良に誰かを思い出させた
『俺たちの出番、まだなのか?』
「まあまあ、もすこし待ってろ」
クロスファイアに声をかけられ、その一瞬思い出しかけた何かはふっと記憶の底に消えた
続く!