DMЯ   作:海藤 桜夜

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「ゲンジでダイレクトアタック!!」

 

『チェストーーーォッ!!』

 

とくに苦戦することもなくフリーの闇文明使いに勝利する入谷

 

「あいかわらずの速攻だな・・・」

 

見入る相良

 

試合に沸き立つ観衆の中に一人、彼を見ている者がいた

 

―――――

 

「どうかな私の活躍!! 見事なもんでしょ!!?」

 

テンションが異様に高い入谷

 

代表席まで戻ってきたがそこに相良の姿はない

 

「あれ? 剣一くん? トイレにでも行ったのかなあ?」

 

デッキケースがないことに入谷はすぐには気付かなかった

 

―――――

 

『売られた喧嘩は買わずにはいられねえよな』

 

『しかし少し高くつくぜ? 出番まであと1試合って話じゃねえか』

 

「とっととケリをつける、そうだろ、二人とも」

 

『『おうよ』』

 

相良はというと会場のはずれのフリースペースにいた

 

他の場所より数段人気がない

 

「急いでるみたいだし早速はじめよっか」

 

目の前の少年に誘われ試合前に肩慣らしとして対戦を受けたのであった

 

「2マナでオタカラアッタカラだ!」

 

相良はいつも通りの滑り出し

 

「ボクは特攻人形ジェニーを召喚。一枚見ないで捨てさせるよ」

 

「っ! クロスファイアを捨てられたか。でも回収してくりゃいいのさ」

 

「どうかな? ターンエンド」

 

少年はハンデスで相良の戦力を削ぐ

 

が、墓地を利用する相良のデッキには相性はあまり良くないようだ

 

「俺のターン! マナチャージしてオタカラ二体目だ! 先に出したほうで攻撃する!」

 

「トリガー、フェアリーライフ! 山札から一枚マナへ」

 

「自然か・・・まだわからないな。ターン終了」

 

「ボクのターン。マナチャージして4マナでカラフルダンスを唱える」

 

山札の上から5枚マナにカードが置かれる

 

「そしてマナから5枚墓地に」

 

タップしていたマナが墓地に送られ実質的にマナがすべて起き上がった状態になった

 

「次にディメンジョンゲートを使うよ。山札から魔光蟲ヴィルジニア卿を手札に加える」

 

『カラフルダンスで墓地に落としたカード、そしてヴィルジニア・・・なるほど』

 

「相手の狙いがわかるのかクロスファイア?」

 

『ああ、やつは次のターンに間違いなく墓地のアイツを呼び出すつもりだぜ』

 

「ならその前に決着をつける! 俺のターン! ホネンビーを召喚して墓地のクロスファイアを回収!」

 

『さあ行くぜ!!』

 

「G0でクロアファイアを召喚ッ!! クロスファイアでダブルブレイク!!」

 

「トリガーはないよ」

 

「続けてオタカラアッタカラでアタックだ!」

 

「シールドトリガー、地獄門デス・ゲート。アンタップしているホネンビーを破壊するね」

 

「む、運のいいやつ」

 

「まだ終わらないよ。破壊したホネンビーよりコストの小さいクリーチャーを場に出せる」

 

ホネンビーが門に押しつぶされ開いた扉からクリーチャーが現れる

 

「ジェニーを場に出して破壊するよ」

 

捨てられたのはレッドゾーン

 

『ちっ、オレのボディが落とされちまった!』

 

「まだ攻撃できるクリーチャーはいるぜ。もう一体のオタカラアッタカラでアタック!」

 

砕かれたシールドから黒い魔力が溢れ墓地を包み込む

 

「インフェルノサインで墓地の魔刻の斬将オルゼキアを場に。効果でオルゼキアを破壊するよ」

 

「俺はオタカラアッタカラたちを破壊するッ!」

 

オルゼキアが自害すると余波によってオタカラアッタカラたちが禍々しい斬撃に引き裂かれた

 

「ターン終了だ」

 

「さて、ボクの切り札を見せてあげようかな」

 

「来るか」

 

『まもなく第五試合を開始いたします。出場選手はただちに控室に――――』

 

唐突に鳴ったブザーに振り返る

 

気付けば試合開始時間が迫っていた

 

「あ、時間みたいだね」

 

「だがまだ決着がついてない」

 

「この勝負は預けておくよ。遅刻したらまずいしね」

 

「すまない。そのときは必ず」

 

『ケンイチ! このままだと遅れるぞ! 走れ!』

 

「おう! いこうぜ!」

 

 

 

「・・・がんばってね、ケン」

 

―――――

 

『まだ未熟だが十分な素質だ』

 

「そっか、じゃあすぐにでも?」

 

『ああ、勿論』

 

―――――

 

「なんとか間に合ったか」

 

「もう! 剣一くんおそーい! あやうく不戦敗になるとこだよ!」

 

入谷にどやされながら慌てて控室に駆け込む

 

「いや、すまんすまん。勝負が長引いてな・・・」

 

「とにかくすぐ準備してね! 相手は・・・」

 

―――――

 

『さあ本日の目玉! 火文明の王座防衛戦です!!』

 

「頼むよ、剣一くん」

 

入谷の普段見せない表情に少し焦る

 

「おう、やるだけやってやるさ」

 

『任せとけ』 『遅れるなよ』

 

「それじゃ」

 

「『『行ってくるッ!!』』」

 

―――――

 

『火の新しい王を紹介するぞぉッ!! 煉獄の炎帝だぁあッ!!!』

 

「ここが舞台・・・ 客席で見るよりも小さいんだな・・・」

 

『なんだよ怖気づいたか?』

 

「なわけあるかよ。やってやるさ、絶対に」

 

『ちゃっちゃとやっちまおうぜ、オレたちのスピードでな』

 

クロスファイアもレッドもやる気十分、相良たちの熱は最高潮だ

 

『対するは光からの尖兵ッ! 堅牢なる城塞の守護者、白百合の騎士だぁッ!!』

 

「よろしくお願いしますね」

 

相対するは通り名とは正反対の華奢な女性だった

 

 

 

続く!

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