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「そんなじゃいつまで経っても勝てないぞ」
わからない
「・・・知らない」
なんで
「あのなぁ・・・」
なんでどうしても勝てないんだ
「・・・にーちゃんなんか嫌いだ!!」
「おい! 剣一!!」
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『目え覚ませケンイチ!!』
何かに囚われ暴走しはじめる相良にクロスファイアは必死で呼びかける
『クソッ、どうなっちまってんだ!? レッド!! オメーもなんとか言わねーか!!』
レッドもただ力なくうなだれ、虚空を見つめる瞳には自我が感じられない
『グルルルルルル・・・』
凶暴に、そして獰猛に、相良らしきモノは相手を睨んだ
『オレのターン・・・。ドキンダムXでダイレクトアタックゥ!!』
その非情なる一撃は護るもののない少女の身体を
『ぐっ・・・』
貫くことはなかった
禁断と呼ばれる存在の一撃、それは人間が喰らえばタダでは済まない
もっとも損害を免れないのはクリーチャーも同じである
『どんくさいんだよ・・・おまえは』
青年、もといドルバロムによってダイレクトアタックは防がれていた
胴を槍が貫通し、空間に繋ぎ止められ息も絶え絶えという様だ
『けっ、ちと舐めすぎたか。いいか、リン。てめーに死なれちゃ困るんでな』
悪魔は槍に抗い言葉を紡ぐ
『いけすかねー野郎だがもうコイツに対抗できるのはアイツしかいねえ!
リン! 逃げてアイツに知らせるんだ!』
「ドルバロム!!」
『心配すんな、少し、眠る、だ、けだ・・・』
槍に十字の紋章が現れると悪魔は息を止めた
『禁断決着・・・』
決着と同時に相良がまとっていた瘴気も消え失せ彼は意識を失った
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「あれ・・・? ここは・・・」
気が付くと相良は自室にいた
どうやら帰ってくるなり疲れて眠ってしまったらしい
デッキケースも机の上に乱雑に投げ出されている
「明日もはやいしもっかい寝るかー」
デッキに起こった変化を相良はまだ知らずにいた
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「臨時招集、だよ」
「なんぞそれ」
真剣な顔の入谷に少し緊張する
「代表から代表への公式戦の申し出だよ。
いっきにパワーバランスが傾きかねないから、めったなことではないんだけれど・・・」
「夜は待たないのか?」
「うん、いますぐだって」
昼日中に対戦を挑んでくる輩がどんなものなのかと相良は考えていた
「・・・よお」
呼びかけられ振り向く
そこにいたのは
「剣一、ここにいたか」
相良の級友、志羽明だった
「待たせたな」
「え・・・」
「滅ぼさせてもらうぞ、煉獄の炎帝。いや、禁断の使者」
「おい、どういうことなんだおまえ」
「彼が・・・」
「そう、俺が光の代表、閃光の天君だ」
続く!