空を、戦艦が征く
影は雲のように陽光を遮る
龍たちが飛び交い、炎が舞う
戦場のど真ん中に相良たちはいた
―――――
『一体何が・・・』
辺りを見渡し戸惑う二人
『おいケンイチ! この場所、いやこの世界は! クリーチャーワールドだ!』
クロスファイアの言葉に冗談だろうと返したかったが、そうはいかなかった
其処此処に見慣れたクリーチャーたちが動いている
『ここはドンパチしてる真っ最中みたいだな。そうなりゃやることは一つだぜ』
「おまえまさか」
開口一番目の前にいた原始龍に殴りかかるクロスファイア
「話合うってのはこれで無理になったな・・・」
―――――
ヒューマノイドらしきクリーチャーが奇妙な姿のクリーチャーに追い詰められていた
『ドウダ? ぎんがノ力サエ差シ出セバ助ケテヤッテモヨイゾ?』
『おまえに命乞いなんてするか!! それにギンガは俺の友だ!!』
『グギギギ!! ナラバ死ネエエ!!』
斧が傷ついたヒューマノイドへ振り下ろされる
刃がその肩口に触れるか否か、奇妙なクリーチャーが横へ吹っ飛んだ
『ついつい調子に乗って暴れちまった』
クロスファイアが要塞の中へと飛び込んできた
『ようそこのあんちゃん。助太刀は無用なんて言ってくれるなよ』
壁際で蹲っているヒューマノイドを助け起こす
『気に入らないやつだったんで殴らせてもらった。それだけさ』
そう言って彼を座らせると、殴り飛ばしたクリーチャーの元へ走った
「クロスファイアのやつ一人で突っ走りやがって・・・」
相良が要塞の窓から入って来たのは数分後のこと
誰かが壁際に座っているのを見て駆けつける
「大丈夫か?」
見たところ人型の種族らしい、ヒューマノイド、あるいはアウトレイジだろうか?
『アイツは・・・』
「無茶するなよ、ひどい傷だ」
傷だらけの身体で立ち上がろうとする彼を相良は引きとめようとした
腕をつかんだそのとき相良の身体が赤く光った
「うわああああああああああああああ!!!」
―――――
『キサマァアアアアア!! サキホドハヨクモオレサマヲオオオオオオ!!!!』
触手を振り乱し激昂するクリーチャー
クロスファイアは鋭い目付きで彼を見やる
『マナガミダレテイル? コノ地域一帯ノマナハ吸イツクシタハズ・・・』
要塞の中がぐらぐらと揺れ、床や壁に亀裂が走る
『コレハイカン。ニガヲ維持セネバ』
そう言うなり触手のクリーチャーは壁の中に溶け込んでいく
『待ちやがれ!』
彼の沈んでいった壁を殴っても崩れていくだけで、彼が姿を表すことはなかった
―――――
『デッドマアアン!!コロスウウウウウ!!!!アアアアアアアアアッ!!!!!』
戦場に悲鳴と怒号が響く
敵味方の区別なく荒れ狂う暴龍
もはや彼を止められるものはないのか
数分前、ヒューマノイドの少年に触れた相良
焼けるような痛みを胸に感じ眩暈に似た感覚の中で意識を失った
気が付くとそこはさきほどの戦場
だが様子は一変している
太陽と見まごう熱量
火のマナを吸い尽くそうとする力の奔流
敵味方の区別もなくただ破壊する龍が一匹
―――――
『おおい! ケンイチ!』
クロスファイアが飛んでくる
「バカヤロー! おまえが一人で動き回ったら俺はなんもできないだろうが!」
と説教しつつ状況を整理する
今クリーチャーたちを文明関係なく攻撃している龍
彼を止めないことには自分たちも危なそうだ
「やるぞクロスファイア!」
『合点だ!!』
―――――
『ガアアアアアアアアアア!!!』
『ちっとおとなしくしてろ!』
赤龍を背後から奇襲する
判断力がにぶっていたのかあっけなく昏倒する
「今だ!」
赤龍に駆け寄りデッキを突き出す
『「デュエマスタート!!」』
続く