人の身の丈以上もある巨大なトカゲ・・・いや、ドラゴンというべきだろうか
今相良の目の前にはデュエルマスターズのクリーチャー、
『―――参る』
GENJIXXがいた
―――――
目の前で起きていることが理解できない
少女にキレられ、異空間に飛ばされたと思ったらクリーチャーが実体化した
「アホか」
馬鹿げてる
これはきっと夢なのだ
ガラの悪い男にちょっかいをかけた自分は少女を逃がす間にきっと殴られて昏倒したのだろう
そうだこれはタチの悪い夢であってけっして現実では
・・・つねった頬が痛いことに絶望した
「どういうことだよこりゃ・・・」
「知らなかったんだ・・・。まあいいや、ゲンジ、やっちゃって」
『御意』
少女が指示するとゲンジが相良に襲いかかってきた
「ゲンジの効果、ホネンビーを破壊するね」
GENJIXXはアタック時にブロッカーを破壊する
相良のホネンビーが破壊された
「Wブレイク!」
シールドが割られる
強い衝撃に思わず膝をついてしまいそうだ
「ぐっ・・・トリガーはない」
「このコが私の相棒、ゲンジだよ」
圧倒的な力の前に怯む
シールドが叩き割られた時の衝撃
ダイレクトアタックを受けてしまったなら・・・
「まだ終わらないよ。コッコルピアでアタック」
さらに追撃
なんとか気持ちで持ちこたえる
「・・・トリガーはない」
「ターンエンドだよ」
相良のシールドは一気に二枚まで減ってしまった
「ドロー」
なんとかゲンジを退けたいがそのためのカードが相良にはない
「・・・ホネンビーを召喚」
「ブロッカーを召喚しても無駄だよ。ゲンジの前じゃ壁にすらならないよ」
「無駄じゃないさ。山札上から3枚を墓地に」
墓地にカードが置かれる
その中に狙いは・・・ない
「・・・っ、墓地のダースレインを手札に加える」
「いいのは拾えたかな?」
「ちっ、ターンエンドだっ!」
「このターンで終わりかな? ドロー」
一方少女は余裕の表情
「解体屋ピーカブ召喚。スピードアタッカーだよ」
にこりと笑う少女
その笑顔に容赦はない
「ゲンジでアタック! そのときホネンビーを破壊」
再びホネンビーが破壊されシールドが割れる
「1枚目・・・トリガーはない」
「これは決まったかな?」
「っ! シールドトリガー、タイガーグレンオー召喚!」
タイガーグレンオーによってコッコルピアと解体屋ピーカブが破壊される
「ターンエンドだよ」
「なんとか乗り切ったか・・・」
「ふうん、でもどうするのかな?」
たしかに状況は悪い
今相良の場にはタイガーグレンオーのみ
少女のシールドはあと3枚残っている
このターンにダイレクトアタックを決めなければこちらがやられる・・・
「やれるだけやるだけさ! ドロー! マナチャージしてまずはオタカラ」
オタカラが場へ
墓地に二枚カードが加わる
さらにマナをタップする
「今出したオタカラをダースレインに進化だ!」
オタカラがダースレインに進化する
「そして効果発動!」
墓地に置かれたカードの中に・・・ヒット!
ついに待ちに待ったカードを引き当てる
「百万超邪クロスファイアを手札に!」
熱く、赤く、輝くクロスファイアを手に取る
「そしてG0! クロスファイアを場へ!」
赤い閃光が走る
光の中から現われたのは間違えようもない
『クロスファイア様の登場だぜ!!』
龍の理から外れた無法者が嘶く
『やっとツラ出せたぜ。いっちょぶちこんでやらぁ!!』
相良は驚いてはいなかった
むしろもう受け入れていた
この瞬間がどうしようもなく気持ちのいいものに感じられたからだ
「アクセル全開だ! タイガーグレンオーでアタック!」
「っ! トリガーはないよ」
一点して気圧される少女
『―――慌てるな。まだだ』
「うん、わかってるよ」
「ダースレインでWブレイク!!」
「トリガー・・・」
「・・・」
「・・・タイガーグレンオー。タイガーグレンオーを破壊」
「・・・!」
「・・・来て」
「遠慮なく行かせてもらうぜ! クロスファイア!! ダイレクトアタックだ!!!」
『オラァ!!』
「・・・ふふっ。楽しかった」
『―――すまない』
エネルギーが溢れだし爆発四散した
『無 法 決 着 !!』
―――――
ベンチにへたりこむ
気がつくと夜になっていた
頭がくらくらしている
もうだめだ
相良の意識はまた遠のいていった
「気に入ったかも・・・」
『―――』
「いいよね?」
『うむ』
ぐーすかいびきをかいている相良を少女がにこにこしながら覗き込む
自分が戦いに巻き込まれたことを相良はまだ知らない
続く!