DMЯ   作:海藤 桜夜

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目が覚めると外だった

 

何があったのか

 

そういえばおかしな夢を見たような気がする

 

「夢だったのかな?」

 

声に振り向く

 

たしかにあの少女がいた

 

「おはよ。今はこんばんわかな?」

 

「おいおい・・・」

 

どうやら夢で終わってはくれないようだ

 

―――――

 

「代表だ?」

 

思わず間抜けな声が出てしまう

 

「そう。わたしに代わって今日からきみが代表だから」

 

「いや、わけわかんねえよともかくわかるように言ってくれ」

 

「しょうがないなぁ・・・ゲンジよろしく」

 

『うむ』

 

解説クリーチャーに全投げかよ

 

―――――

 

突然自我を持ちはじめたクリーチャーたち

 

かつての世界で闘争の記憶は今でも消えていなかった

 

文明間の抗争はこの世界でも起こった

 

しかし所詮はただのカード

 

自分たちだけでは戦えない

 

そこでクリーチャーたちはこの世界でも戦うためにデュエリストたちを頼った

 

というかんじだろうか

 

―――――

 

『俺は戦えりゃなんだっていいんだけどな』

 

デッキから声がして思わず飛び退く

 

『よう、よく眠れたか?』

 

相良のデッキケースからクロスファイアが顔を出した

 

さすがに異空間でのとんでもない大きさではなくカードのイラストより少し大きいくらいだ

 

『まだはじめてひと月にもならねえくせに俺を使いこなすとは気に入ったぜ』

 

「おまえはいつからいたんだよ・・・」

 

―――――

 

カードショップの隅で燻っていたところに相良が通りかかった

 

この期を逃してはならないとケースから熱い視線を送っていたという・・・

 

確かにこれだという直感に近いものがあったが、まさかカード自身がアピールしていたとは・・・

 

『もう1年近くあの中にいたからなぁ、ひさしぶりの戦いで興奮するってもんだぜ』

 

クロスファイアによればクリーチャーの存在を認識できるデュエリストは限られているらしい

 

「しかし代表ってのはなんなんだ? そこがまだ放置しっぱなしだ」

 

『俺は興味ねえがよ、まあ教えてやっか』

 

―――――

 

クリーチャーたちの抗争は大きくは文明間、細かいところでは種族間のものもあるという

 

他種族との戦いで勝てばその占有権を得られるという

 

言ってみればデュエリストたちによる代理戦争だ

 

大きなくくりではクリーチャーたちは文明で結束している

 

が、中には文明を越えた勢力で覇権を狙っているものもいるという

 

そんな中でもクロスファイアたちの種族、アウトレイジは異質だ

 

争うことこそが友情の証、とクロスファイアは笑顔で語った

 

・・・話を戻そう

 

もちろん勝てば一時的に種族の占有権は得られる

 

しかし勝ったところでクリーチャーたちはカードだ

 

結束も裏切りもあったものではない

 

そんなわけでクリーチャーたちの代理としてデュエリストが代表になるのだという

 

『我らに勝ったからには火の代表となっていただきたい』

 

ゲンジが真剣な目でこちらを見ている

 

「でもよ、おまえはいいのかよ」

 

相良は少女に問いかける

 

「わたし? いいんじゃないかな。きみはこれから強くなりそうだし。興味出てきたかな」

 

「ええ・・・」

 

『よろしく頼むぞ・・・、む、まだ名を聞いていなかった』

 

「・・・やんの? 俺が? ・・・はぁ、わかったわかった。俺は剣一、相良剣一だ」

 

『ふむ・・・ケンイチと、良い名だな』

 

「ゲンジそれわたしのときにも言ってなかったかい?」

 

『・・・気のせいだ』

 

『おう! ケンイチ! アツイ戦いを頼むぜ!!』

 

「・・・なんかいろいろとカオスだ」

 

不安しかないが不思議とイヤなかんじはしない相良だった

 

 

 

続く!

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