『そこでボーン! ドカーン! とな、やってやるわけよ!!』
「いや、抽象的すぎだろ」
カードから現われたクリーチャーたちの代理戦争に巻き込まれてしまった相良
火文明をまとめているというゲンジに勝利したことから火の代表の座に任命されてしまう
しかしその生活にあまり変化はない
『俺がドキューン! と出てだな』
「おうおう、わかったわかった」
変わったところといえば相棒? となったクロスファイアの暑苦しい話をこうして聞き流すくらいか
「変わり映えしないってのはあんまりじゃない?」
小柄な少女が一本に結った髪を揺らして相良の隣に立つ
「別に大した変化でもないだろ、おはようさん」
彼女は入谷千佳
先日戦ったゲンジのパートナーであり、なんと榛麻学園の先輩であった
「別に敬語とか使われたいわけじゃないけど、なんか見下されてるような・・・」
「物理的に?」
「・・・悪口だ!」
そんな漫才染みた会話をしつつ登校する・・・
『あいつが・・・』
また何者かに狙われていた
―――――
「よう」
先日の高架下、今日も柄の悪い男がいた
相良と入谷の対戦が終わったあとおとなしく退いてくれたようだ
「代表は彼に譲ったから」
「おう、そうみたいだな」
「わかるもんなのか、それって?」
「まあちっとはな」
早速デッキを取り出す
それを合図に不思議空間に取り込まれる
その時、何かが横切った気がした
―――――
序盤、順調に墓地にクリーチャーを送り、攻めたてる相良
一方男は手札を貯めている
「G0でクロスファイアを召喚! ダースレインでアタック!」
夢幻の騎士が駆ける
二枚の盾がその騎槍によって砕かれる
「よし、クロスファイアでとどめを・・・」
「おっと、そうはいかねえぜ」
が、砕かれた盾は光を放ち収束していた
「シールドトリガー、ヘブンズゲートだ」
手札から二体まで光のブロッカーを出せる呪文だ
「俺は手札から変幻の精霊ナイツオブコバルトと支配の精霊龍ヴァルハラナイツを出すぜ」
現われたのは青い鎧に身を包んだ騎士だった
「ヴァルハラナイツの効果でクロスファイアをフリーズだ!」
『うお!? 動けねえ!!』
「クロスファイア!?」
クロスファイアの体は凍りつき動かない
盾を構え精霊騎士は夢幻の騎士と向き合う
「ちっ、ターンエンドだ!」
「俺のターン! ドロー! ヘヴンズゲートを発動だ!」
さらにヴァルハラナイツが二体場へ出る
「効果でクロスファイアとダースレインをフリーズだ」
「ナイツオブコバルトでアタックだ!」
相良のデッキから一枚が墓地に置かれる
「ナイツオブコバルトがアタックするとき、またはされるとき、相手の山札上から一枚を墓地に置く」
墓地に置かれたのはホネンビー
「そしてクリーチャーが置かれたとき、ナイツオブコバルトはパワーが7000上がる!」
相良の盾が3枚砕かれる
「さらにヴァルハラナイツで攻撃!」
相良の残り二枚の盾、シールドトリガーはない
『よう、待たせたな』
「(!?)」
盾にあったのは見覚えのないカードだった
『俺の出番みてえだな』
しかもクロスファイアにように話しかけてくる
「どうだ? ご自慢の速攻も防ぎ切ったぜ? 次で終わりだな。ターン終了だ」
『俺の"スピード"を乗りこなせるか?』
「・・・やってみようじゃないか、俺のターン、ドロー!!」
真紅の輝きが走る
風と熱が、破壊の嵐を産む
『さあ、行こうぜ!!』
「轟速ザ・レッド召喚!!」
今、その熱き魂(エンジン)に炎が宿る
続く!