DMЯ   作:海藤 桜夜

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高鳴る鼓動

 

滾る血潮

 

全身の血が沸騰するような熱い感覚

 

その真紅の輝きが発する熱量は異常だ

 

カードを握る指が焼けつきそうになる

 

『俺の"スピード"を乗りこなせるか?』

 

「やってみようじゃないか!! 轟速ザ・レッド!!」

 

『決めるぜ!!』

 

対峙していた騎士の間に割り込んだのはこの場には似合わない

 

『ちんたらしてると轢いちまうぜ?』

 

音速の"ライダー"であった

 

―――――

 

『あやつは!?』

 

「知ってるのゲンジ?」

 

入谷がゲンジに問う

 

ゲンジの表情は複雑だ

 

『あやつは"侵略者"・・・、まさかここで会うことになるとは』

 

「侵略者?」

 

『かつて我々の世界を文字通り侵略した集団よ。彼奴はその軍団の首領と言って差し支えない』

 

「そんな強力なクリーチャーが一体なんで相良くんのデッキに?」

 

『もしや・・・』

 

―――――

 

『あいつなら俺のスピードに耐えられそうだ・・・』

 

相良を見ていたのはなんと彼、レッドだったのだ

 

それもなんとクロスファイアに出会う前からである

 

―――――

 

『俺はせっかちなんでな。とっととケリつけさしてもらうぜ』

 

「言ってくれるな? おまえはこの状況を理解してるのか?」

 

男の場にはアンタップしているヴァルハラナイツ二体が残っている

 

もちろんレッドのパワーでは乗り越えられない

 

「クロスファイアが動けねえ今、俺の勝ちは決まったようなもんだろ?」

 

『いいや』「それは違うね」

 

「なんだと?」

 

レッドと相良の声が重なる

 

「轟速ザ・レッドでアタック!」

 

『今の俺なら出来ねえかもしれねえなぁ。だが!!』

 

「その時、効果発動!」

 

『生半可な壁じゃ俺はッ!! ・・・オレ様はッ!! 止まらねえのさァ!!』

 

『「 侵 略 発 動 ッ ! ! 」』

 

レッドがヴァルハラパラディンたちに特攻する

 

そのスピードは音を抜き去り、電光を轟かせる

 

瞬間、轍が燃え上がる

 

壁に突撃したライダーはそのマシーンと一体となる

 

「轟く侵略ゥ、レッドゾォォォオン!!」

 

『うるあぁぁぁぁぁあああああ!!』

 

その姿こそが、かつて彼らの世界を駆け抜けた最速

 

侵略者の頂点に立つ存在

 

目が合ったその刹那、すべてはその速度という名の暴力に引き裂かれるのだ

 

「レッドゾーンの効果!!」

 

『遅すぎるぜェ!!』

 

男の場のクリーチャーたちが次々と音速の連撃に葬られていく

 

「相手の最もパワーの高いクリーチャーを"すべて"破壊する!!」

 

「なるほど、ナイツオブコバルトもヴァルハラナイツもパワー7000・・・」

 

「レッドゾーンでダイレクトアタックだァァァァァッ!!」

 

『オラオラオラオラオラオラオラッオラァァァァァッ!!』

 

 

 

『轟 速 突 破 !!』

 

―――――

 

「なかなかやるじゃねえか」

 

不思議空間は消え去った

 

相良はなんとか気を失わずに済んだ

 

対して男はぴんぴんしている

 

「おもしれえやつだな、気に入ったぜ」

 

なぜか男はヘラヘラ笑っていた

 

(なんか一方的にマブタチ扱いされてる・・・)

 

「・・・こいつといいクリーチャーたちといい、なんでこんなに勝手なんだ」

 

「まあこまけえことはなしよ。この前はいいとこ見せてもらったしな」

 

「わたしにはまだ直接勝ったことないくせに・・・」

 

「へへへ」

 

相良は深くため息をついてカードを見つめる

 

突如現れたクリーチャー、轟速ザ・レッド

 

果たして彼の目的とは・・・

 

 

 

続く!

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