DMЯ   作:海藤 桜夜

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『目的なんてねえよそんなもん』

 

『「は?」』

 

―――――

 

相良の自室にて

 

クロスファイアと相良は新たに加わったクリーチャー、レッドの目的を探ろうとしていた

 

彼によれば相良がデュエマをはじめたときから見ていたらしい

 

『どいつをどうこうしたいなんてまどろっこしいもんに興味はねえよ』

 

彼は真っ直ぐな目でそう語った

 

かつてその速さと激しさで全て侵略し尽した彼

 

しかし今の彼にこれといった目的もなく

 

『俺はただ走れりゃいいのさ』

 

と、それきりだった

 

―――――

 

「代表ってのは結局何すりゃいいのさ」

 

ぼーっとデッキを眺めつつ入谷に問いかける相良

 

「負けなければいいんだよ」

 

さらっと無茶を言ってくれる

 

「負けないったっておまえは俺に負かされただろうに」

 

「むぅ、それ言うかい?」

 

唇を尖らせてむすりとする入谷

 

「へいへい、精々頑張るよ」

 

「頑張ってね、王様」

 

やれやれ、と息をつく相良であった

 

―――――

 

[email protected]@? g7z6vge;.^@gq@zqkf』

 

「まあ、今動いてもね。攻め切れるかわかんねえし」

 

『2]、uof@[email protected]

 

「ん、任しとけ」

 

『qkyq@c@、3go』

 

―――――

 

『・・・?』『む・・・』

 

「どうかしたか、二人とも?」

 

先程まで盤面がどうだ、スピードがどうだと言い合っていた二人が黙った

 

『いや、なんでもない』

 

『ああ』

 

「それならいいんだが・・・」

 

あまり気にかかるわけではなかったのでデッキいじりに戻る相良

 

しかし二人は何かの気配をたしかに感じていた

 

ごくごく近くに

 

―――――

 

「スペルビーってなんか今一歩だよなぁ。拾ったそばから唱えられるわけじゃねえし」

 

「おいおいそれじゃサイクリカになっちまうだろ」

 

なんてことない会話をしつつカードショップへ向かう

 

いつもに比べてクロスファイアたちは随分静かだ

 

「・・・おい剣一、どした、ぼーっとして」

 

「あ、いや、考え事な」

 

「あっそ。んでそこで英知と追撃の宝剣をだな・・・」

 

(なんだろう、レッドの時みたいな・・・)

 

相良もその違和感に気付いていた

 

―――――

 

深夜、とある集会所

 

「待たせたな。なかなかわかりづらいとこにあんだな」

 

「来たね。わたしも最初の頃は慣れなくて迷ったよ」

 

「ちんちくりんが一人で深夜徘徊しててよく警察の世話にならなかったな」

 

「ちん・・・悪口だ!」

 

入谷をいじりつつ集会所の奥へ向かう

 

―――――

 

「他の文明にももちろん代表がいるんだ。わたしたちは彼らに勝たないといけない」

 

入谷は続ける

 

「すぐに代表同士が戦えるわけじゃない。文明の構成員を奪い合うんだ」

 

「奪い合うってことは、メンツを取られたらどうなるんだ?」

 

「そこのしたっぱとして使われる、ってとこかな」

 

入谷はさらりと答えてみせる

 

「そんで火のメンツってのはどのくらいいるんだよ?」

 

「ん」

 

振り返った入谷はピースしている

 

「どしたよ、急にピースなんかして」

 

「違うよ。これが今の火のメンバー」

 

「・・・まじか」

 

「そ、わたしと相良くんの二人だけ。負けないでね」

 

「負けんなたってなぁ・・・」

 

「わたしに勝った責任、取ってよ」

 

「・・・勘違いを招くような発言はやめろ」

 

『ヒューヒュー』『フー! お熱いねえ!!』

 

「バカ共が騒ぐからな」

 

クロスファイアたちを握りしめて制裁しつつ相良は嫌な顔はしていなかった

 

「はーい」

 

入谷の長い髪が揺れた

 

「行くよ、相手が待ってる」

 

「ああ」

 

今、相良の代表として初仕事が始まろうとしていた

 

 

 

続く!

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