お父さんが鎮守府に着任しました。これより私たちのお世話を始めます!!   作:先詠む人

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ども、お久です。
ちょっと忙しかったので更新が遅れましたすみません。

別作品の評価欄でちょっといろいろと怒られたので前書きはここまでにして本編をどうぞ!!


それぞれの逃走

 島風ちゃん編

 

「へへ~ん!お(↑)っそ(↓)ーい(↑)ー!!」

 

「待てっぽい!!」

 

「は…早すぎだろう………」

 

 開始から15分。後ろから全力でおっかけてくる夕立ちゃんと菊月ちゃんを翻弄しながら島風()逃げてます!!

 

 さっき見つかってからかれこれ5分ほど逃げ続けてるから人数が減ってきてはいるけれど夕立ちゃんがやばい~!!

 

 そう思って私が勢いよく角を曲がったタイミングで

 

「こーなったら………ポイぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 という夕立ちゃんの叫び声と

 

「うぉ!!夕立、艤装の展開は禁止されているぞ!!」

 

 と、困惑する菊月ちゃんの声が聞こえてきたの!

 

「え…………?」

 

 その声に驚いて一瞬動きを止めて振り返った次の瞬間

 

「ニヒヒ…捕まえたっぽい。」

 

 さっきまで誰もいなかった私の後ろに改二状態になった夕立ちゃんが現れて、一瞬で腕を後ろに回して拘束されちゃった……。

 

「オォウ!?」

 

 いきなりの急展開に戸惑う私を置いておいて、

 

「ゼハーゼハー……夕立。艤装を使うのはだめなのではなかったのか?」

 

「砲撃しちゃダメなのがルールだからこっそり妖精さんに着けてもらったワイヤー付きアンカーを使うのは別に問題ないっぽい。」

 

「いや、問題あるだろう…。」

 

 顔を青くしながら追いついてきた菊月ちゃんと私を拘束したままの夕立ちゃんがそんな会話をしてたよ………。

 

 む~。もっともっと早くなりた~い!!!!!

 

 

 

 

 

 

 陽炎ちゃん編

 

 

「グスッ……この不知火に落ち度でも?グスッ………」

 

「落ち度しかないでしょうがバカ!!」

 

 私は額に手を当てながらさっきからずっと泣きながら強がりを言っている不知火を叱った。

 

「ぬ………ぬぃ~……。」

 

 私が叱ると、不知火はまるでご主人様に怒られて悲しくなっているハスキーのようにシュンとしてそのまままたぐずり出したわ。

 

 もぅ!すぐにつかまっちゃった私を助けに不知火が独房(この場所)に来た時に期待するんじゃなかった!!

 まさか私をタッチしに来て、円のそばで盛大にこけてそのまま涙を浮かべるなんて思ってもなかっただから!

 

 しかも転んだ時に「ぬぃ~~!!」って大声で叫んじゃうせいで独房の近くで捕まった人たちが逃げ出さないか見てる役のもっちーに見つかってゆっくりこちらに歩いてきたにもかかわらず捕まってるし。

 

「(あーもう!!早く逃げたい!!!走りたい!!!ケイドロが始まってすぐに捕まっちゃったせいで消化不良なの~!!!)」

 

 とか考えてたら黒潮ちゃんの特徴的なおでこが近場の草の陰から一瞬見えた。

 

「(そうか~助けに来てくれたんだ。あ~、でも後ろに雪風ちゃんがいるってことは……)」

 

 これで逃げれるわ~と黒潮ちゃんの特徴的なおでこを見て思った次の瞬間に、雪風ちゃんがいつも頭の上にのせている髪飾りがさっき黒潮ちゃんがいたあたりに見えたから私はその次の展開を予想したわ。

 

「黒潮ちゃん捕まえました!!」

 

「あぁっ!!あか~ん…………こりゃあかんで~…………」

 

「(やっぱりね…………。)」

 

 私がこの場所から逃げて走り出せるまではまだまだかかりそう………。

 

 

 文月ちゃん&弥生ちゃん編

 

「ここなら大丈夫かなぁ~。」

 

 ふみぃはねぇ~今弥生ちゃんと一緒に艦娘寮の近くに植えられている木に作られたツリーハウスの中に隠れてるのぉ~。

 

「たぶん……大丈夫……です。」

 

 弥生ちゃんがふみぃの言ったことに対してツリーハウスの入口をしっかり閉めながらそう言ってくれたの。

 

「後は時間までここで待っておくぅ~?」

 

「………そうしたら捕まらない………かもしれないけれど、降りる時に……大変………かも。」

 

「そっか~、もう真っ暗になってるもんねぇ~。」

 

 扉をしっかり閉めて、窓代わりにお父さんが開けてた穴から入ってくる光が心地よくって~、そうやってお話してる間に眠くなっちゃったの~。

 それでぇ~

 

「どうしよう……。」

 

「弥生ちゃん怒ってるぅ~?」

 

「怒って……ません…。でも、どうしよう……」

 

 夏の日差しの温かさでうつらうつらしていたらいつの間にかお外が真っ暗になってました……。

 

 木の下に降りようにも、お外が暗いので下に降りるための縄梯子が見つからず、途方に暮れることになってしまいました。

 

「あ……佑太さん。文月ちゃんも弥生ちゃんもいました。」

 

「ほんとだ。お~い!!今からそっち行くからじっとしててな~!!」

 

 ……結局、探照灯を片手に神通さんとお父さんが捜しに来てくれるまで私も文月ちゃんも一緒に震えながらツリーハウスの中で待ってました。

 

 声が聞こえてから数分後に、ツリーハウスの中に上がってきたお父さんの顔が何故か傷だらけで、左腕をどこかかばうような様子だったのは少し気になりました。だけど、私も文月ちゃんもひとまずお父さんに飛びつきました。

 真っ暗な中で、お父さんの顔を見れたことで安心しちゃったんです…。

 

 

 

 潮ちゃん編

 

「潮ぉぉぉ!」

 

「ひぅ!!」

 

 司令棟の近くの草むらの陰に隠れてたら曙ちゃんがまるで鬼のような顔をして私を探していました。

 

「今日こそその胸の秘訣はきださせてやるわよ!!」

 

「(うぅ……曙ちゃん怖いよ………)」

 

 結局曙ちゃんは私の近くを通り過ぎていったんですけど、一回通り過ぎた後に一息をついていたら

 

「そ~こ~か~!!!」

 

 って言いながらグリンッと言う擬音が似合いそうな様子で首を180度回してこっちをしっかりと見て………

 

「キャァーーーー!!」

 

 私はその恐怖で草むらから飛び出して駆け出しました。

 

 頑張って普段苦手な走ることを涙目になりながらも必死に続けて……………

 

「ん。潮捕まえた。早く行こう?」

 

「朧ちゃ~ん……曙ちゃんが怖いよ~。」

 

 半分呆れ顔の朧ちゃんに捕まっちゃいました。

 

「曙のあれ?もう、いつものことだから諦めるしかないよ。」

 

 そうやって冷静な表情で朧ちゃんが言うので

 

「そんなぁ~。」

 

 って私が嘆くとその声が聞こえたのか聞こえてなかったのかはわからないんですけど…

 

「フシュー………潮どこだー!!」

 

 変な擬音を口で言いながら私を探す曙ちゃんの声が聞こえました。

 

「………さすがにこれは怖いね。」

 

「………でしょ?」

 

 私と朧ちゃんはそれを聞いて二人で顔を見合わせた後、手をつないでグラウンドにある独房の方へと一緒に歩きだしました。

 

 

 

 時津風ちゃん編

 

「むぅ……。」

 

 私はみんなが捕まっている円の近くに植えられた木の上から様子を見ていた。

 

「もっちーが全然動かないせいで助けに行けれない……。」

 

 私が見てる先には、もっちーが多分暑いか何かを言いながら手で制服の中を扇いでる様子が映っていた。

 

「だれか動いてくれないかなぁ……。」

 

 そう言ってぼーっと見ていると、

 

「!?誰かが動いた?」

 

 もっちーが一瞬びくっと腰を上げて別の方を向いてから立ちあがってそちらの方に走っていった。

 

「これはいける?…………よし。さーあ、始めちゃいますか!」

 

 私は木の枝から飛び降りて地面に着地してから円の方に駆け出した。

 

 円の方に近寄ると何故か泣いてる不知火姉さんや不満げな陽炎姉さん。あとは黒潮姉さんが少し疲れ果てた様子で座り込んでいた。

 

「ん。助けに来たよ。」

 

 円に近寄って私が陽炎姉さんを触ろうとすると

 

「時津風後ろ!!後ろ!!!」

 

 と、陽炎姉さんが言うので後ろを振り返ると

 

「時津風ちゃんつっかまーえた!!」

 

 満面の笑みを浮かべる雪風に抱き着かれちゃったよ。

 

「だから言ったのに……。」

 

 そんな私の様子を見て陽炎姉さんがぐったりしながらそう言った。

 

 

 ???編

 

「プハァ!艤装ヲツケズニ敵ノ本拠地ニ行ッテコイツ攫ッテ来イッテ中間モ何考エテルンダヨ。マッタク………」

 

 お父さんと駆逐艦娘の子たちがケイドロを始めたのとほぼ同時刻に白い髪に白い肌。そんな体の特徴とは反対に()()()()()()に身を包んだ少女が鎮守府の港湾部に現れて上陸していた。

 

「コノママジャア目立ツシナァ……。」

 

 その白き少女は自分のパーカーの裾を持ちながらそう呟いた後、ある方向を見て

 

「ア、丁度ソコニイイノガ居タ。」

 

 というと、地面に敷設されたコンクリートが削れるほどの力で踏み込み、少し離れたところに丁度一人で港湾部の方に出てきたセーラー服に身を包んだ栗毛の少女のみぞおちに拳を入れた。

 

「カハッ………あなた……誰?」

 

「ネムッテロ。オマエモ一緒ニオ土産ニスルカラ。」

 

 一発で栗毛の少女を沈めた白い少女は、栗毛の少女の着ていた服をはぎとり、下着姿にした後、どこからか出した縄で両手両足を縛ってから近くの扉が開いていた倉庫に栗毛の少女を放り込んだ。

 

 栗毛の少女を放り込んでから、白い少女はこれまたどこからか出した栗毛のウィッグを頭にはめてその特徴的な白い髪を隠した。

 

 そして、近くにあった鉄製の扉を鏡代わりに自分の来ている服や被ったウィッグの位置を整えた後、

 

「アハッ!」

 

 と、顎のあたりまで届いているのではないかと錯覚できるほど深い笑みを浮かべながら倉庫を出て行ったのであった……




感想、評価を楽しみにしています。
感想が来れば、先詠む人のモチベーションは上がって更新速度も上がると思います。

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