お父さんが鎮守府に着任しました。これより私たちのお世話を始めます!!   作:先詠む人

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はい、すみません。
昨日はちょっといいことがあったせいで昂りすぎてつい趣味を前面に押し出しすぎた買いになってしまいました。本当にこの作品に艦これ要素のみを求めていた皆様申し訳ありません。

そのお詫びもかねて続きを投稿です。
感想返しは明日……じゃねえや。今日の朝学校に向かう途中にでもやろうと思います故。お待ちください。


ゲホッ!?

 目の前で繰り広げられた文ちゃんたちの仮面ライダーへの変身に驚きすぎて白目剥いて気絶しかけ、慌てたもっちーにほほを叩かれた翌々日のことだ。

 

 じゃんけんに勝ったうーちゃんを連れて大学から帰ったら、なんか大規模作戦とかで多くの艦娘を連れて大本営に行っていた提督さんが帰ってきていた。

 

 

「は?」

 

 

 

「ちょっ!何触ってんのよ!ぶつわよ!たたくわよ!妙高姉さんに言いつけるわよ!」

 

「あのさ、疲れたなら、私と一緒に一休みしよ?ねぇ、ねぇ?」

 

「よっしゃーいったろー!」

 

「どこかしら?うーん…」

 

「はぎぃやめなって!くすぐったいから!」

 

「華麗に舞うわよ~!」

 

「舞風、やめなさいって…」

 

「活きの良い艦娘、仕上がったぜー!」

 

「うん、いいわね。よしっ!」

 

「どうした。」

 

「素敵じゃねぇ♪」

 

「す、少しだけ、お休みを…」

 

「有り! ですね、うん」

 

「内火艇が…いや、少しだけ痛む…すまない…」

 

「んっ、いいじゃン!ありありー!」

 

「江風……うるさいよ…。」

 

「江風…少し自重しないと…ほんとうに…お姉さんは心配です…。」

 

 

 ………たくさんの知らない子をつれて。

 

「あ、お父さんお疲れ様なのです!」

 

 そんな光景を入口のあたりでうーちゃんと一緒にぼけーっと見ていると憲兵さんの詰め所に何故かいた電ちゃんが俺に声をかけてきた。

 

「あ、うん。って言うか、これ何?何が起きてこんなにいっぱい人連れて帰ってきたのあの人。」

 

 俺が正直にその光景を見て思ったことを電ちゃんに聞いてみると

 

「今回の大作戦で回収した子たちと、元々あの人が指揮していた子たちなのだそうです!!」

 

「ほへー。そいでそれが何で今頃家に?」

 

「大本営でどうも派閥争いが酷くなってきたらしくてこのままだと巻き込まれそうだからと言った理由で連れてきたのだそうです。」

 

「………にしても急すぎない?なんかその理由が建前っぽく聞こえるの俺だけ?」

 

「うーちゃん難しい話は分からないっぴょん!」

 

「私にもそこまでは……兎に角今日は少し寒いですからお早めに寮に戻ってほしいのです。」

 

「電ちゃんは?」

 

「私はまだちょっとあの子たちが入寮するためにやる処理があるので時間がかかるのです。だから電のことは気にせずにいてください。」

 

「……なんか納得いかないけどわかったよ。それじゃあ食堂でね。」

 

「はいなのです!」

 

 電ちゃんは俺の言葉にそう返すとうきうきとした様子で電ちゃんは提督さんがいる方へ歩いて行った。それをうーちゃんと手をつないでみていたのだけれども、その時にふと気づいた。

 

(………あの子。こっちガン見してる…?)

 

 そう思いながら緑色の長い髪を黒いリボンでポニーテールに留め、前髪の方は4本のクリップで止めている少女の方を見ると、完全にそのクリアスカイな色をした目と目が合った。

 

「っ!?」

 

 少し離れたところにいるというのになぜかその子が慌てている様子がわかる。

 

「……?」

 

 なんでその子が慌てたのか俺にはよくわからなかったが、俺はそのままうーちゃんを連れて食堂へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食堂でうーちゃんを筆頭に睦月型の3女以降の子たちと仲良くご飯を食べているとさっきの子たちが提督さんに連れられて入ってきた。

 

「ハイ注目して。」

 

 提督さんは食堂に入るなりそう言って手を叩いた。

 さっき見たからどうでもいいやと思い、お茶碗に手を伸ばした俺以外の全員の目が前に並んでいる子たちへ集まる。

 

「この子たちはこないだの大規模作戦で拾った子とか、俺が前に指揮していた子とかいろいろいます。」

 

「とりあえず自己紹介からしてもらおうと思うんだが……どうした山風?」

 

「………別に。なんでも……」

 

 お茶碗によそったご飯をほうれんそうの胡麻和えをおかずに書きこむ。うん、うまい。

 

「ふむ。……自己紹介よりも先にこっちを紹介させようか。小鳥遊君。」

 

「げふっ!?」

 

 胡麻和えがうまいとか考えていたのがバレたのだろうか。なんかいきなりご飯を書き込んだタイミングの俺の方に飛び火してきた…。

 

 慌てたせいか、気管に何かが入りむせる。

 

「ゲホッ!?ゴホッ!?」

 

「父上大丈夫ですか!?」

 

「お父さん大丈夫ぅ~?」

 

 そう言いながら菊月ちゃんと文ちゃんが俺の背中をさすり、

 

「……はい、お水。怒ってなんかないです。」

 

 弥生ちゃんが水を注いだコップを俺の前に置いた。

 

「…父さんっておっちょこちょいなところがあるんだな。」

 

「ま、完璧人間よりはそっちの方が好感持てるけどね~。」

 

 長月……やかましい。もっちー……それに関していえば俺も同感だ。

 

 どうにかみんなのおかげでそのまま窒息死するといった事態は避けられ、俺はその場で脱力した。

 

「はわぁーー。」

 

「おい、自己紹介しないか!!」

 

(あ、やっべ。)「小鳥遊佑太、大学2年です。駆逐艦の子たちから戦艦の一部まで”お父さん”の愛称で呼ばれています。呼びたければそう呼んでもいいし、それが嫌なら佑太でも構わないです。」

 

 その提督さんの半分キレた声に俺は慌てて立ち上がり、そう言った。

 

「「「「「「「「お父さん?」」」」」」」」」

 

 その言葉に前にいたほとんど全員は首をかしげたが、ただ一人。首をかしげるのではなくて俺を縋るような目で見る子がいた。

 

 それは、さっき提督さんに山風と呼ばれていた子だった。

 

 そこからは前に並んでいた子たちの自己紹介が始まった。

 

「陽炎型駆逐艦十二番艦、磯風。」

 

 長い黒髪をかき上げながらセーラー服の少女が言うと、

 

「うち、浦風じゃ、よろしくね!」

 

 それに続くかのように長い青い髪をくるくると前に写真で見た金剛さんみたいにした少女が名乗った。

 

「白露型駆逐艦九番艦、改白露型の江風だよ。よろしくな!あ、読み方、間違えンなよ。」

 

 肩、というか服の色んな所から肌色を出した赤毛っぽい少女がそう名乗る。

 

「陽炎型駆逐艦十番艦。時津風……。」

 

 それに続いて犬耳をつけているような感じの子が名乗り

 

「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。ここに推参致しました。お任せください!」

 

 黒い髪をポニーテールのようにまとめ、オレンジ色が目立つセーラー服を身に纏い、島風ちゃんの連装砲ちゃんみたいなのを持っている子が言うと

 

「秋月型防空駆逐艦、二番艦の照月よ。秋月姉さん同様、どうぞよろしくお願いします。」

 

 その妹らしき亜麻色の髪をみつあみにしたどこがとは言わないがある箇所がかなり大きい子が続き、

 

「秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。」

 

 凛、としたという表現が一番似合いそうな感じを出す少女が名乗った。

 

「初風です、よろしく。」

 

 そのあとに水色の髪を後ろに流し、さっき妙高姉さんがどうのこうのって騒いでた子が名乗った。

 

「どうも!夕雲型の最終艦、清霜です。到着遅れました、よろしくお願いです!」

 

 そのあとに灰色の髪の利発そうな子が名乗り

 

「いい風来てる? 次世代型駆逐艦のプロトタイプ、 あたし、天津風の出番ね。」

 

 流れるような響ちゃんみたいにきれいな銀髪を吹き流しで止め、ある意味島風ちゃんといい勝負じゃないかと言いたいレベルの露出度が高い服を着た子が名乗った。

 

「こんにちは、陽炎型駆逐艦舞風です、暗い雰囲気は苦手です。」

 

 そのあとに金髪の子が何でか踊りながら名乗り、

 

「神風型駆逐艦、一番艦、神風。推参です!」

 

 和装、というか大正の人が着てそうな服装に身を包んだマルーン色の少女が名乗った。

 

 そうやって一人一人が名乗っていったところで最後に立っていたのはさっき俺を見て慌てていた子だった。その子は一瞬何かをためらうかのような雰囲気を見せたが、急にキリッとした顔になって

 

「あたし…白露型駆逐艦……その八番艦。山風。お父さんって呼んでもいいよ……。別に。」

 

 そう言った瞬間食堂の空気が凍った。主に今現在俺が居る駆逐艦娘たちがいるあたりが。

 

 そしてその次の瞬間

 

「「「「「な………な………なんだってぇーー!!!!」」」」」

 

 駆逐艦娘たちの叫びが食堂から鎮守府一帯へと響き渡った。

 




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