お父さんが鎮守府に着任しました。これより私たちのお世話を始めます!! 作:先詠む人
私はバイトで終わりです。チョコレートなんて親からと親せきからしか基本的にもらったことないです。
時間を現実時間と合わせるために先にこちらを投稿します。長くなる予感がしたので2分割で投稿していますが……
次回更新時は2週間の間に何があったかのほうですね。そちらを先に終わらせてからバレンタインっぽい!!のその2を投稿させていただこうと思います。
それと皆様にご連絡があります。後書きに載せていますので今回はどうかそちらまでご覧ください。
「バレンタインに何をするのか?俺が?」
2月に入って節分イベントが終わった次の日の早朝。
自分の部屋で寝相の悪さのせいで半裸になったまま布団の中でまどろんでいた俺は唐突に如月ちゃんに起こされて、何故かそのままベッドの上で押し倒されていた。
「そうよ~。だって、今はレ級の体に入っているから女の子の身体だけど本来
俺を押し倒した状態で如月ちゃんはハイライトの見えない瞳でそう告げ、俺の顔へと顔を近づけてくる。
「でも、さっきも言っていたように今は女の子の体の中に入っているんだからチョコ作って今現在ただ一人の男性である提督に渡すべきだって?」
「そうよ~。」
「それは……ごり押しすぎやしないか?」
俺はその如月ちゃんの言葉に眉をひそめながらそう返した。
「でも私は提督に迷惑をかけている以上チョコを渡すべきだと思うわ~。」
「それはない。だからチョコを渡すなんてしたら関係性を勘繰られるぞ?」
「それが目的なんだけどね……」
「何か言ったか?」
「いいや何でもないわよ~。それよりもどうしても作る気はないんでしょ~?」
何かをポソッと小さい声でつぶやいた如月ちゃんを問い詰めると如月ちゃんは話を無理やりそらそうとした。まぁ、俺もこれ以上この体勢でいること自体がつらかったので
「まぁ、作ったとしても提督にじゃなくてみんなに配る程度だぞ?だけど、どっちにしても料理作れるほどこの体になじんでないから無理だと思うが。主に力加減とかが。」
「あ、そうだったわね。それをすっかり忘れてたわ。確かにいまだに食堂のお箸をふとしたはずみでへし折ってるものね~。」
「それを言わんでくれよ…」
そう、実際俺はこの
ダンスとかそう言った何かを持つという行為を行わない行動はジャンプするとき、ターンするとき、スピンするときと言った足をメインとした力加減が主だからそちらは大丈夫なんだが、どうしてもふとしたはずみで長門型も真っ青な握力や腕力が出てしまうことがある。
一回ながもんに襲われたときに必死にながもんの手を握って反抗していたらその握りしめたながもんの腕の骨を粉砕してしまった~なんてこともやらかしているのであまり最近は文ちゃんたちと手を握ってどこかへ行ったことがまったくない。
そんな風に体に問題を駆けてはいたものの、この体自体がもともと第2世代の艦娘”雷”をベースに改造されていたためなのかバレンタインと聞くと何故かチョコのつくり方が頭の中に浮かんでくるのでどうしたものかと思ってしまっていたのは事実だった。
「そこまで言われるなら部屋に引きこもっておこうかなぁ…。(別にチョコレートは深夜に作れば問題ないし…)」
俺が考えながらそう呟くとほぼ密着していた如月ちゃんは
「まぁ、とにかく~、14日は鎮守府に、この部屋にいてね。絶対よ。」
というなり急に立ち上がって体を反転させ、そのまま部屋から出て行ってしまった。
「………結局何だったんだ?」
走り去っていく様子を見ながら一人、部屋でそう呟くも答えは得られなかった。
だけど、その時丁度俺の部屋のすぐそばの廊下を歩いていた海風ちゃんは如月ちゃんが顔を真っ赤にして廊下を走っていくのを見ていたらしい。
そのあと鎮守府の中でチョコレートを溶かした時に発生する甘い臭いが充満し、俺が台所に入ろうとしたら何故か追い出されるという日々が続いたまま14日を迎えた。
しかも24時間絶えず誰かが台所にいたからやむを得ないと思って鳳翔さんに事情を話して食堂をお借りして配るつもりのチョコクッキーを11日にどうにか作って保管していた。次の日にそのクッキーを包もうとしていたら食う母の赤い方が全部食べてしまっていたのでこのレ級ボディの全力で殴って大破させてしまったのは反省してる。
結局、鳳翔さんに入口の方を見てもらいながらもう一回クッキーを作ってその日のうちにラッピング。そのまま精神的な方の疲れで食堂の机に身を預けて眠ってしまっていた。
13日の夜遅くに俺はとある場所で<明日、遊びに行こうぜ!>とLIMEで誘ってくれた多賀に事情(嘘8:ホント2)を説明していたら無料通話がかかってきたのでそれに応じていた。
『……
「あぁ、悪いな。せっかく誘ってくれたのによ。」
『いいって。それにしてもお前の体本当にどうなってんだ?オッドアイになったときも驚いたけど今度は幼女になるって。』
「それに関しては前に大学で飯一緒に食ってた時に言っただろ。事故で重体になった俺を助けるためになんか新式の施術を行った結果別の体に意識だけが入ったって。」
『確かにそう聞いたけどよぉ、その体ちょっと興味がわいて調べてみたんだけど最近また本土を攻めてくるようになった深海棲艦のレ級にそっくりだったんだよ。それでふと思ったんだがお前本当に大丈夫なのか?お前は関係ないって言っていたけどその体本当は深海棲艦のものでお前実験動物にされてるだけじゃないのか?』
「あ~、心配させて悪かったな。まぁ、大丈夫だ。この今の体は深海棲艦と何ら関係ないし問題もないよ。一応医者の話だと半年ほどすれば最新医療で俺の体戻せるらしいからそれまでの我慢だろうし。」
そう電話越しに言ってはいたが本当は嘘だ。
実際、意識というか魂をこの体に移植した当初は意識の混濁が激しくて拘束台で数日間ほど拘束されていた上に観察されていた。
まぁ、その観察の過程でレ級の魂が艤装の方に休眠状態であるってわかったから艤装の切り離しが行われて、俺の意識の混濁は収まったんだが…。そうしたら今度はもともとこの体の持ち主だった雷にたまに体を乗っ取られるようになった。
その雷は雷で自分が深海棲艦になってしまったのを悲観してふとしたはずみで自殺しようとするから今度も今度で周りをやきもきさせる羽目になった。
結局俺をこのレ級ボディに入れた技術を応用することで俺の身体から雷の魂だけを抜き取り、その魂を新しく作った駆逐艦娘”雷”の中に入れることでこちらの問題はどうにかなった。……らしいんだが、その話を魂を引き抜く手術を受けた関係で病院のベッドの上で聞くことになったので結局その雷ちゃんがどうなったのかを俺は知ることはできなかった。
明石さんに聞いた話だと今は別の鎮守府で司令官に甘やかされているらしい。明石さんはそれを言いながら「ふつうの雷さんとは逆な性格の子になってしまってますね。」と苦笑しながら言っていた。
そんなこんなで体をまともに動かせるようになったのはこのレ級の体に魂を移植されてからかれこれ1週間後、節分までもうあと1週間しか残っていなかった。そのせいもあって大急ぎで「EXCITE」のPVのダンスのフルバージョンを練習しなければならなかったので、俺はダンスをこの体を慣らすのと並行して無理やり行っていた。
その結果飛びすぎたりなどして数回鎮守府の備品を壊したり、力加減を間違えてすっころんだ俺を見てなぜか発情したながもんを何度もドック送りにして鎮守府の資材をやみくもに消費させてしまったりもしている。本当に提督さんには申し訳ないとは思うが、ながもんにかんしては俺は悪くないはずだ。正当防衛だし。過剰防衛かもしれないが。
そう言った経緯を超えて今でこそこの体には俺一人分の魂しか入っていないんだが、それでも残滓というべきものが残っているみたいでたまに破壊衝動に襲われることもあるし(そうなったときは裏山に入って駆けずり回っていたら大体収まる)、急に今のようにチョコレートを作って司令官に渡したくなったりする欲求に駆られることもある。
そして俺がさっきの電話でついた一番の嘘は
今、俺の本来の体は俺と妖精さんがこっそり作った隠しドック内にある1号ドックに酸素ボンベと叢雲姉ちゃんたちがサーバーの基幹にされていたときにつけられていた器具をつけた状態で浸かっている。
しかし、その体の状態は体の左半分のあちこちに黒くてごつい鉄片のようなものを浮かび上がらせ、左手には深海棲艦の体を構成しているものと同じ金属で作られた手甲が癒着してしまっていた。
そして目を閉じているせいで今はわからないが俺の両目の虹彩は左目が赤くなっているのは少し前から変わらないのだが、右目が今度はほの暗い緑色へと変わっている。
俺自身その時の記憶がないからいまいちわからないんだが、叢雲姉ちゃんが言うには夢遊病患者のようにふらふらと動きながら叢雲姉ちゃんたちが監禁されていた施設の独房の扉を破壊して中から出てきたらしい。その時にはすでにこの状態だったそうだ。
俺の体がこんなひどい状態になっているのは、施設に残されていた記録を見る限り病室から誘拐されて以降深海棲艦の細胞を移植する実験台にされたせいだとかなんとか…。俺はそう言った専門分野に関してはちんぷんかんぷんだから明石さんが説明してくれていたけどいまいちよくわからなかった。
そんなことを思い出しながら緑色の液体に浸かって強化ガラス製の窓がある特製シリンダーの中で眠っている俺の姿を見、
「だから本当にごめんな。また今度埋め合わせはすっから。」
と言いいながら通話を切り、シリンダーへと寄りかかりながら座り込む。
座り込んだ時に俺の顔の前あたりに来たスリープモードになった特製スマホの画面は真っ暗で、その中には全体的に白くて瞳だけが若干赤みを帯びたハシバミ色になっている少女が写りこんでいた。
「……はやく元の体に戻りたいよ…」
画面に映った自分の姿を見てそう言いながら頭を抱える俺を
「………」
茶色、金色、緑色、桃色、銀色、黒の5色の頭がトーテムポールのように縦に並んでみていたことに俺が気が付かなかった。
2月14日。世間ではバレンタインでカップルが聖夜に続いてプロポーズで一喜一憂したり、女の子が男の子に秘めた思いを告白したりする日だが、俺にはそう言ったイロコイのあれこれとは縁がまったくない日だった。
中学時代はソーマと一緒に前日にバカやってたせいでその日は1日中説教か先生の手伝いで連れまわされていたし、高校の時は俺が逆にチョコを配らされた。とある友人の言葉を借りると”お前はチョコレート作れるんだから友チョコ寄越せ”だそうだ。
そして大学の1年生の時は日曜日だったしドタバタしていたのでもらえるどうこうの話以前の問題だった。
だけど今年はなんと……
明石さんが「はい、これ佑太さんに上げます。」って言って少し大きめな包みをくれたんだけどその中身は……………
「なんでや…なんでチョコちゃうんや…」
箱に入ったおもちゃ屋さんの値札が貼ってあるガシャットギアデュアル(開封済み)だった。
そう言ってうなだれる俺を見て明石さんは
「実はチョコレートも作ってたんですけど、霧島さんが……ヒッ!?」
と、何かを言いかけて何かにおびえるかのような様子を見せた。
「霧島さんが?………?」
突然言葉をやめた明石さんが見ている方をつい向いてしまうと……
「…………」
真顔でこちらを見る霧島さんが立っていた。そして霧島さんはそのままこちらへ歩み寄ってきて………
「佑太さんはこちらに来てください。あ、明石。そのプレゼントはカウント外として大目に見ておきますんで。どうせ、あなたの事だから実際に変身できるようにしているんでしょ?」
そう言いながら俺のわきに手を入れてそのまま抱き上げた。本来の俺の身体ならそんなの絶対にできないのだけれど、今の俺の体は睦月型以上神通さん未満の身長なので霧島さんにあっさり持ち上げられてしまった。
というか、変身機能ついてんのこのガシャット!?
「あ、バレましたか…。まぁ、今の佑太さんは体のスペックこそ高いですけど戦う術はないのでまだないよりマシかなって思ったんですよ。」
そう言って明石さんは床に置かれたままの箱からデュアルガシャットを取り出し、俺の手に握らせた。
「何かやばいなって思うことがあったら使ってくださいね。」
の言葉とともに。
そうやってガシャットを受け取ると同時に俺は霧島さんに抱えられたままどこかに連れていかれ始めた。
「チョッ!?どこに行くんですか!?」
「食堂です。」
「食堂ですか?」
そんな会話をしながら右手にデュアルガシャットを握ったまま俺は霧島さんに抱きかかえられた状態で食堂に連れていかれた。
感想、評価を楽しみにしています。
それでは前書きに書いていた連絡です。
感想欄を見ていただけるとわかるのですが、2件ほど非ログイン機能を使った感想を運営さんに消してもらっています。
内容は下の方はアホ極めていたのもあって腹が立ったのでTwitterに転載していますがこの作品と先詠む人を侮辱する内容でした。
というか、その感想を書いた方。見ている可能性が低いとは思いますが書いておきます。まず先にお前はあんなこと言う前にあらすじ読め。この作品書いた理由はあらすじにきちんと書いとんじゃボケが!
ふぅ…失礼しました。
少なくとも、感想を書く前にその感想を読んだ人がどう思うのかを考えてから書いてください。それがこのサイトを利用するにあたっての最低限のマナーだと思います。
そしてもう一つ連絡です。
先述した内容の関係でもう非ログインでも感想を書けるようにしていたのを解除しました。
初期の頃は非ログインで面白い感想を書かれる方がいたのでそれを良しとしていましたが、もうあんなアホな内容を書くような人がいる以上それを保つ必要性を感じなかったからです。
非ログインでちゃんとした内容の感想を書いていただいたり指摘していただける人には大変申し訳ないのですが、これもそのアホのせいだと思ってください。
以上2点がご連絡の内容です。
大変心苦しいですが、アホ丸出しな人にぼろい粘着テープ並みにうっとうしいことをされたら腹立つだけなのでこうさせていただきます。
長文失礼しました。
これからもこの作品をよろしくお願いします。