お父さんが鎮守府に着任しました。これより私たちのお世話を始めます!!   作:先詠む人

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 昨日は学校から帰って夕飯を食べてから書こうと思ったら自分の近くでいきなり雷(物理的)と、雷(説教的な意味で)が落ちたので書けずに投稿ができませんでした。

 その分、今日間に合えば2つ投稿しますので見て行ってください。

…この作品って短編集のつもりで書いてたから短編投稿にしてたけど、もしかして連載に切り替えた方が良い…?(連載の方の日刊ランキングでこの作品の名前を見つけた時に先詠む人が思ったこと)


ゆうたさんと…(by妖精さん)

「記憶喪失……か。」

 

 あの白い少女との初対面が済んだ後、妖精さんに連絡して俺は一旦隠しドックから出ていた。

 勿論あの少女は今俺の腕の中でスヤスヤと寝息をたてている。

 

 なんかあの後そのまま目をつぶっていきなり寝てしまったからだ。

 

「……まぁ、あり得なくはないか。あんだけ酷い目に逢ったんなら仕方ないことかもな。」

 

 俺は文ちゃんが見つけたときの少女の容体を思い出しながら呟いた。

 

 文ちゃんから少女を受け取ったとき、彼女は両の腕と足を何者かにもぎ取られていた上に頭頂部の方には()()()()()()()傷が刻まれていた。

 

「ここまできれいに治って良かったけど記憶喪失になった理由って多分それだろうな……。」

 

 俺は今はそこに傷があったということすら感じさせない少女の登頂部を撫でながら一人ごちていると

 

「ふぁ~、ゆうたさんおまたせしました。」

 

 そんな風にあくびをしながら数人の妖精さんたちがやって来た。

 

「あ、夜遅くにごめんな。この子がなんかもう治療終わったみたいでさ、だから春雨ちゃんの服を取り合えず着せようかなって呼んだんだけど良いかな?」

 

 取り合えずこんな時間に呼び出してしまったことを謝ってから俺は妖精さんにそうお願いをした。

 

「わかりました~。」

 

 そのお願いに対して妖精さんはそう言うと、2人程ここに残して残りは春雨ちゃんの艤装()の予備を取るために工廠へと走って行った。

 

「あ、そういえばしれいしつふきんにしのばせてるなかまかられんらくがあってあしたゆうたさんにあのへんたいはおおがたけんぞうさせるつもりみたいです。」

 

 俺が工廠へと走って行く妖精さんたちを見ていると残った妖精さんからそんな話を聞いた。

 

「うげ。………ったく。あの変態(クソヤロー)何わかりきった勝負俺にさせようとしてんだよ。これまでの傾向からして俺からしたら普通でもあいつからしたら大失敗になんのわかってんだろうに……。」

 

 俺はその話を聞いて顔をしかめさせた。

 

 この鎮守府では前に起きたあの事件以来俺しか建造ができなくなっている。

 だから、あの変態は建造しなくてはならないときには俺に建造させようとするのだけれどその建造ですら俺には謎の現象が付きまとっていて………

 

「しゃーねぇ。腹くくるか…。」

 

 俺はどうせ起きるであろう未来を見据えて腹をくくることにした…。

 

「ゆうたさんもってきましたよ。」

 

 その話の後に妖精さんと他愛のない話をしていると工廠の方へ春雨ちゃんの艤装()の予備を探しに行っていた妖精さんが帰ってきた。

 

「お、ありがと。じゃあ、どっかこの病人服着替えさせれる場所あるっけ?」

 

 俺がこの子を着替えさせようと思って場所があるかどうか妖精さんに尋ねてみると

 

「あ、ゆうたさんはみちゃだめです!」

 

「おとめのやわはだはみだりにおとこのひとがみるべきではない。」

 

「けんぺいさんにかわっておしおきよ!」

 

 妖精さんたち(みんな)から一斉に突っ込まれることになった。

 

「………おぅ。じゃあ、お願いできるか?」

 

 そのツッコミに少し傷ついた俺が妖精さんに頼めるか聞いてみたら

 

「あったりまえのこんちゃりきー!!」

 

「あたぼうよ!!」

 

「もちのろ~んです。」

 

 と言った答えが返ってきたから

 

「それじゃあ頼んだ。」

 

 俺は妖精さんたちにこの子の着替えを頼むことにして、一旦桟橋の方へ歩くことにした。

 

 

 

 

 

 ………数分後

 

「おわりました~。」

 

「おつかれさまです~。」

 

「きょうはもうおそいんでねさせて~。」

 

「あ、もうげんかい…」

 

「おぃぃぃぃ!!!しぬんじゃないぞぉ!!」

 

「しんやにさわぐなこのおばか!」

 

「あべし!!」

 

「妖精さん劇場は今回も……か。」

 

 一回桟橋の方へ歩いてから工廠の方へ戻る際に、聞こえてきた妖精さんたちの声で俺はあの少女の着替えが済んだんだろうと思った。

 

 いつも、俺が妖精さんに何か頼みごとをすると、大体終わるころにはああいった感じでボケ合戦が始まっていて俺が突っ込みを入れるまで止まったことが無かったからできた想像だった。

 

「それじゃ、明日も早くに起こされそうだしあの子をどうするか決めて早く寝るか…。」

 

 俺は明日…いや、今日の午前中におそらく行われるであろう大型建造について憂鬱に成りながらもそう言って自分の気を紛らわせつつ、工廠の方へとつながる扉を開け、

 

「「「「「「あ………。」」」」」」

 

「え…………。」

 

 そして固まった…………。

 

 扉を開けた俺の視界の中心に入ってきたのは言うなれば真っ白。

 

 その姿は白磁性の陶器のようになめらかで美しく、美術品で例えるならば遥か昔にオリンポスの方で作られた彫刻を思い出させる。

 

 その第二次成長期突入前の少女特有の少しだけある胸は鈴谷のような大きさではないとはいえそこにあるという存在感を示しており、そしてその病的な白さと上から蛍光灯で照らされているがためにできる陰影は尚更それを強調しており「みちゃだめです!!!!」

 

「ガハァッ!!!」

 

 そこまで思考がたどり着いたのと同時に、俺の額に妖精さんが投げたスパナが直撃して俺の意識はあっけなく刈り取られた。




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